2013年5月2日木曜日

ゴールドラット博士に学びましょう!!

【このテーマの目的・ねらい】
目的
 ゴールドラット博士の名言・名定理を知っていただく。
 
 
 「何が、会社の目的を妨げるのか」
        を読んでみようと思っていただく。

ねらい 
 
 今後のビジネスライフ・人生で参考にしていただく。
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物理学者、経営コンサルタント、小説家、哲学者、
といくつもの才能をお持ちだったゴールドラット博士は、
2011年6月12日に65歳、まだまだという年齢で急逝されました。

今年になって、
「何が、会社の目的を妨げるのか」という回顧・遺稿集が
出版されました。
監修は、ご子息のラミ・ゴールドラットと岸良裕司さんです。














博士の5大著作である
 ザ・ゴール
 ザ・ゴール2
 チェンジ・ザ・ルール
 クリティカル・チェーン
 ザ・チョイス
の名言・名定理が紹介されています。

注:博士には、他に「クリスタル・ボール」
「ゴールドラット博士のコストに縛られるな!」の著書もあります。

その中から、いくつかの名言をご紹介します。
単純な引用ではなく、私の解釈が混じっています。
心配な方は原本を当ってください。

1.会社の目的(ゴール)

「現在から将来にわたって、お金を設けること」である。
これは松下幸之助さんも、社会への貢献と並んで目的として
言っておられたことです。

会社の行動はすべてこの目的に繋がっていなければなりません。
当社の方法論MIND-SAの目的・ねらい連鎖も
そこに繋げています。

2.生産性とは

生産的とは、前掲の会社の目的に対して近づくことで
生産性はその尺度で測られるべきものである。

3.集中とはやらないことを決めることである。
  すべてに集中するとは、
    何に対しても集中していないのと同じである。
  すべてを優先しなければいけないということは、
   言い換えれば、どれも優先しないことと同じことだ。

 博士の答えは、「ボトルネックの解消に集中せよ」という
 制約理論に繋がっていくのです。

4.明快な解決策への道を阻む4つのカベ

 博士は、終生この信念を通して生きられました。

1)ものごとを複雑だと考える。
 →ものごとはそもそもシンプルだと考える。
  複雑らしきものを分析・分解して見ていくのではなく、
  ボトルネックを見つけだすことがカギである。

2)人のせいにする。
 →人はもともと善良であると考える。
   人のせいにしても問題は解決しない。
   人はみな自分の人生を意義あるものにしたいと願っている。
   その意味で善良である。

3)対立は仕方がないことと考える。
 →ウィン・ウィンは常に可能であると考える。
  表面的な対立があっても、その目的をたぐっていくと
  共通の目的を実現できる解決策が見つかる。
  この方法論は「雲を描く」と称して
  博士の2冊目の小説「ザ・ゴール2」で紹介されました。

4)わかっていると言う。
 →わかっているとは決して言わない。
  分かっていると思うとそこで進歩が止まってしまう。
  あくなき探求が必要である。

以上の信念に裏付けられて、
どんな複雑な問題でも解決できる、解決の方策が見つかる、
と信じて新しい道を切り開かれました。
私としても非常に参考になります。

5.日本の「和」は
 世界に誇れる日本だけが持っている思考風土である。

 このことは、ずい分主張されていたようです。
 それを見失って上っ面の欧米文化に染まっていくことに
 警鐘を鳴らしておられました。

 頑張りましょう!!日本人!!

ご参考までに、当社のMIND-SAに関心のある方は
以前私が書きました「ザ・ゴール2とMIND-SArとの対比」
をご覧いただければ幸甚です。
 http://www.newspt.co.jp/contents/manual/yes/s/hoho/top_hoho.html

1 件のコメント:

Kumagorow さんのコメント...

ゴールドラット博士も慧眼ですね。
和の精神は、「弁証法」にも通じています。
正反の境界にあって、それを止揚して新しい相補関係を作る働きですね。
これは実は、「縁」の思想にもつながっていきます。
柳生家の家訓をご紹介します。
「小才は縁に逢って縁に気づかず、
 中才は縁に逢って縁を活かさず、
 大才は袖触れ合う他生の縁もこれを活かす」
昔の日本建築には縁側がありました。今、これがどんどん消えていっています。縁側こそ、自然と人工の境界であったのです。
縁側で昼寝することこそ、実は日本人の創造力の源泉であった、というのは言いすぎでしょうか?