今現在65歳以上の高齢者は4人に1人ですが、
20年後には3人に1人になるそうです。
この高齢者に健康で元気でいていただくことは、
健康保険制度・年金制度の維持の上からも
日本の国の活性化度の点からも必須であることは
衆目の認めるところです。
しかしながら、議論は
年金等の社会保障費の財源の捻出方法に傾いていて
後ろ向きのそしりを免れない状況です。
それでは高齢者にとっても若い人たちにとっても
明るい未来が期待できません。
高齢者が明るく元気になって
医療費がかからない国を目指すべきです。
その試案を思いつきました。
この試案の「目的・ねらい」と骨子
目的
高齢者が病気にかからず元気に活躍する。
ねらい
・医療費が削減できる。
・国の社会保障費が削減できる。
・税金が少なくて済む。
・社会が明るくなる。
・若者が将来に希望が持てる。
案の骨子
・高齢者が活動する場を作る。
・町内会や団地の管理組合を拠点にする。
・囲碁、将棋、麻雀、料理、お稽古ごと
などのクラブ活動をする。
・小中学校のグラントを使って、
ゲートボール、フォークダンスなどを行う。
・若者が参加をしてもよい。
・その活動をマネージするリーダを養成する。
・その制度を作り自治体が補助する。
・活動の補助金も出す。
【ハコものは既存のものを使用できるので、
公的補助はソフト面の補助だけである】
会社を引退した高齢者が
元気になるのはどういう場合でしょうか。
やはり、
何らかのコミュニティに参加して活動をすることです。
その場を、
日本の良き制度・遺産を使って実現できるのです。
それは町内会(隣組)です。
私は品川区に住んでいますが、
町内会は会館を持っています。
今では、その会館は地元のお祭りの時など、
限られた時しか利用されていません。
そこをもっともっと活用して「サロン」にするのです。
将棋の好きな人、囲碁の好きな人、麻雀の好きな人、
カラオケの好きな人がいるではないですか。
その人たちがどんどん集まって楽しめばよいのです。
女性用にはお茶、お花、料理などの教室ができます。
料理は男性も楽しめます。
若者(非高齢者)にも参加していただきます。
活動が活性化されます。
インドアだけでなく、アウトドアもあった方が
健康によいでしょう。
それには、小中学校のグランドがあります。
小中学校の体操の時間と調整して使わせていただきます。
毎日のように
ゲートボールなどをやったらよいではないですか。
将棋でも囲碁でも麻雀でもゲートボールでも
カラオケでも、イベントをやったらよいでしょう。
誰でも勝負は好きですから張り切って参加しますね。
ここからが本題です。
この企画ではハコものは不要です。
仕切れる人が必要なのです。
各種の活動で必要なのは、全体を仕切る人です。
設けるクラブを決めること、
各クラブの調整をして利用時間を決めること、
道具類の補充など、が必要でしょう。
イベントの企画は大事な仕事です。
そこで高齢者で仕切りの好きな方に
ボランティアになっていただいて
リーダ講習を受けていただきます。
厚生労働省の「中高年者縦断調査」でも、
現在働いている60-64歳の
57%が65歳以降も働きたい
29%が70歳以降も働きたい
と言っています。
リーダになった方に
活動補助金を渡して使っていただくのです。
団地やマンションでは管理組合の理事長に
リーダになっていただきましょう。
町内会には町内会長がおられます。
今後はスポンサではなく、
そういう仕切りができる方に
町内会長になっていただいたらよいでしょう。
30人に1人くらいの比率でリーダが必要だとして、
全国で100万人のリーダになります。
リーダ研修の費用と活動費補助で
1人(1拠点)当り年間50万円程度を
税金(地方税でしょうね)から支出します。
そうすると、
日本全体では5000億円くらい必要です。
ですがそのくらいの金額は
高齢者医療費が1割削減できれば捻出できるのです。
なおかつ先進的な明るい社会が実現します。
消費増税分からこの補助金に振り向ければよいのです。
これとは別に
気功や気功を取り入れた治療活動にも
補助金を出しましょう。
別項「病は気で治る」のように
本格的な気功は健康維持に極めて有効です。
基本的な方向性は、
健康を害した人にお金を出すのではなく、
健康を維持するためにお金を出すということです。
これらの方法はすべて日本ならではです。
こんな素晴らしい案はないのではないでしょうか!
日本が世界に先駆けて
明るい高齢者社会のモデルを示すことができます。
でも他の国では真似ができないでしょう。
社会インフラが違いますからね。
2 件のコメント:
上野さん
高齢者問題を取り上げて頂き思わず参入です。
フルタイムジョブをリタイアして13年、マレーシアのペナン島と日本を半々に過ごしSOHOならず、MORO(My Office Resort Office)を実践してき、遂に昨年後期高齢者者入りしました。
仰るとおり高齢社会はどんどん進みこれから沢山の段階の世代がリタイアします。
多くのリタイア者は自由な余生を楽しみたいと思う反面、何か社会のために役立ちたいと考えているのではないでしょうか。
上野さんが仰る案には全く異論はありませんが、更にリタイア者が活躍出来る世界があります。それは過去に培った知識、技術などの横社会展開です。しかし問題は多くは個人事業的になり、それを助けるのがIT技術の活用ですが、多くの方が進化の早いIT技術活用に対応出来ないことです。
高齢化社会と情報化社会が勝手に急速に進む中、あまりこれらにどう対処すべきか考えている人が何故かあまりいません。
クラウド技術はシニアのビジネスにも大きなインパクトを与えています。
私は最近リタイアしたシニアの為のSOCO(Senior Office Cloud Office)を提唱しています。
是非シニアの力を結束して社会の負担にならずに新しい日本の活力をシニアの手で作りましょう。
makiさん
コメントありがとうございます。
makiさんの言われる方向の方が本命です。
そこに対するささやかなお手伝いをしましょう、
というのが、1月31日付の「高齢者社会対応」でした。
でも本命の方向はなかなか簡単に実現しませんね。
それで、今回の提言になったのです。
もともとシステム企画研修社の創業理念は
「高齢者(ベテラン)の知恵・ノウハウを活かしましょう」というものでした。
頑張りましょう!!
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