月刊誌「致知」の10月号に
永守社長と牛尾治朗ウシオ電機会長の
対談が載っていました。
私は以前から
永守社長は偉い方だと注目していました。
特に記憶にあるのは、
「新入社員に便所掃除をさせる、
それができない者は辞めてもらう」
ということでした。
今回の対談で感心したことを
経営のバイブルとして
書きとめておきます。
経営成果を上げるという目的達成には
いろいろな道があると思いますが、
「永守流」はその一つであることは
間違いないでしょうね。
永守社長は昭和19年生まれで
28歳で日本電産を創業しておられます。
元旦の午前中しか休みをとらないのだそうです。
それでもたいへん健康そうな顔をしておられます。
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これまで赤字会社を30社買収して
どの会社も黒字になった。
(上野注:これは凄いことです。
この偉業を成し遂げた人は他にいないでしょう。
ギネスものです)
1年で過去最高益になった会社もある。
6Sを重視している。
整理、整頓、清潔、清掃、作法、躾
ダメな会社は士気が落ちていて、
これらがダメになっている。
汚い会社はダメだ。
それは経営者の責任だ。
だから、6Sの徹底から始める。
なぜ儲かるようになるか。
能力の差は2倍からせいぜい5倍どまり。
これに対して「やる気」の差は百倍の結果になる。
「やる気」を出させることがカギだ。
買収した会社では、自分で現場に通う。
伝票を1枚1枚見たりする。
そうして問題を見つけ出す。
経営の問題なら直ちに変えていく。
頑張る人に報いることも迅速に行う。
頑張れば報われるということを見せることが重要だ。
会社がダメになる要因は以下の6つである。
マンネリ、油断、驕り、妥協、怠慢、諦め
後の3つに陥ったら取り返しがつかない。
いつも社員にこう言っている。
「どんな辛いことがあっても自分の人生はもうダメだ
と決して諦めるな、逆にチャンスと思え」
成功には運気が必要だが、
自分のやっていることに惚れこまなければダメ。
2世経営者が惰性でやっているような会社は
すぐダメになる。
誰よりも朝早く起きて、
気合を入れて会社に行きます。
気合いを忘れると家内が「掛け声!」と言うから、
「おーっ!」と叫んで出てくるのです。
成功には挫折体験が必要である。
そのため、
これという人間には大きなミッションを与えて
失敗させる。
そうして人間は成長していく。
30億円から50億円くらいの失敗は許す
覚悟が必要だ。
5人なら150億円で、そこまで使ってようやく
そこそこましな経営者が出てくるという感じだ。
「人の倍働け」「勝ちにはとことんこだわれ」
「従業員は大切にしろ。
自分の給料はゼロになっても従業員は守れ」
というような考え方は母親から教えられた。
経営者には犠牲の精神、奉仕の精神が必要だ。
日本企業の経営者は
真剣にやったら一番割に合わない。
仕事が一番好きで、
この会社が好きだという人が
経営をしなければならない。
リーダーたる者は
会社が大きくなるにつれて
高い理想、夢を追求していかなければならない。
経営とは夢を形にすることだ。
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