2023年8月24日木曜日

ChatGPTの分析力に脱帽!!スゴイですね。

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 ChatGPTでは何がどこまでできるのか、探求してみました。
 「スゴイ発見?」をお伝えします。
ねらい:
 皆様もドシドシお使いになってみてください。

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以下の項目でご説明いたします。
1.ChatGPTのサービス体系
2.ChatGPTでできること
3.ChatGPTの分析力
4.ChatGPTの対策立案力
5.ChatGPTのコンサル力
6.ChatGPTの活用法研究セミナのご案内

スゴイのは、この3.と4.です。

まだ、ChatGPTをご利用になっていない方のために、
その利用法を以下に示します。
ブラウザーにMicrosoftEdgeをお使いならば
Bingと入れると「何でも聞いてください」とメッセージが出ますので質問を入力します。
他のブラウザーをお使いであれば、Bingと入力すると
Microsoft BingとChatGPT - 新しいBing
が表示され、
これをクリックすると「何でも聞いてください」が表示されます。

因みに、ChatGPTはMicrosoft社の提供する生成AIなのですが、
各国の大手IT企業は
こぞって生成AI市場の争奪戦を繰り広げています。
しかし、Microsoft社は圧倒的強みを有するオフィスソフト分野で、
Word,Excel,PowerPoint等にChatGPTを組み込む新サービス
「Microsoft 365 Copilot」SaaSサービスを今年3月に発表しています。

利用者は、WordやExcelを使いながら、
そのままChatGPTを使えるのですから便利です。
少なくとも、業務分野では勝負付いたという感じがします。


1.ChatGPTのサービス体系
これについてChatGPTへの問い合わせ結果は、こうなっています。
法人GPTの部分の回答には一部矛盾があります。
(要確認です)

種別

機能・性能

料金体系

ChatGPT無償版

 

「ChatGPT」

GPT-3.0使用

回答速度が遅く、待ち時間が発生することがあります。

サポート対応が遅れることがあり、問題や不具合に対する解決策が遅くなることがあります。

単純な応答や短い回答が返されることがあり、高度な機能は利用できません。

(以下上野追記)

「情報検索の対象データが、1年前までのものである」という説がありますが、確認できていません。

無償

ChatGPT有償版

「ChatGPT Plus

OpenAIのGPT-4の機能を使用しており、より精度の高い回答やクオリティの高いコンテンツを生成してもらえます5

月額20ドル/ユーザ

日本では?

法人契約版

「法人GPT

GPT-3.5使用

ChatGPTの企業専用版、自社のデータやナレッジをプロンプト化して、ChatGPTに学習させることができます1

1ユーザーあたり月額税込980

GPT-4を利用する場合は、入力と回答1000文字当たり10円の従量料金がかかります4。GPT-3を利用する場合は、入力と回答1000文字当たり1円の従量料金がかかります


無償版は、回答速度が遅いと言われますが、
私が利用した範囲では全く問題がありませんでした。

「法人GPT」だと、以下のようなサービスを受けられるようです。
ChatGPTからの回答と私が使用した結果ではこうなります。
この3分類は、ChatGPTの回答です。

1.情報検索

従来から,AI技術による情報収集は可能でしたが、あいまいな質問での要求に対しても対応できます。

ただしその場合、ChatGPTの類推が入るので、欲しい情報に辿りつくまでに再質問を行う必要があります。

なぜか、誤った回答もかなりあります。

また当然ながら、対象情報は公開情報に限定されていて、企業内の非公開情報を対象にするなら、企業内専用システムとする必要があります。

2.コンテンツ生成

要求に対して、以下のコンテンツの生成が可能です(生成AIと言われるゆえんです)

 アイディア出し、キャッチコピー作成、文章、詩、物語り、画像、音楽、プログラム(コードからのドキュメント生成もできる)

3.コンテンツ加工

要約作成(議事録なども)、翻訳、添削、分析(注)

生成されたコンテンツに対する変更

 1回に入力できる文字数は4096トークン(日本語だと20003000文字)までなので、それ以上の長文の場合は分割します。


注:あまり一般には紹介されていませんが、
多数の問題点を分類することができます
(KJ法的なアプローチです)。
しかも早いのです。この能力はベテラン分析者顔負けです。

以下にその例をご紹介します。

3.ChatGPTの分析力
こういう例がありました。
「以下の問題点をグルーピングして課題名を付けてください」
と依頼しました。 

・洗濯物の内容に対する適切な時間が分からない。
・両替してコインを投入しなければならない。
・お金が足りない時があるのでキャッシュレスにしてほしい。
・できあがった洗濯物を整理する台がせまい。
・現金を持っていくのが面倒です。
・機械の空き状態が分かるとよい。
・洗濯していることを忘れるときがある。
・充分乾燥していなくて追加で乾燥しなければならないときがある。
・両替のコインがないときがあった。
・お店に行かなくても、どの機械が空いているか分かるとよい。
・洗濯からしたい時にその機械が空いていない時がある。
・たくさんのコインを投入するのが面倒です。
・自宅にいて洗濯乾燥機が空いているかどうか分かるとよい。
・完了時間を忘れることがある。
・乾燥不十分で追加で乾燥するのが面倒なので多めの時間設定してしまう。
・現金を持っていくのを忘れるときがあった。
・家に帰ってきて洗濯していることを忘れるときがある。
・乾燥不十分で追加で乾燥しなければならないときがある。
・完了まじかの時にスマホに教えてくれるとよい。
・お店に行かなくても、どの機械が空いているか分かるとよい。
・洗濯からしたい時にその機械が空いていない時がある。
・たくさんのコインを投入するのが面倒です。
・自宅にいて洗濯乾燥機が空いているかどうか分かるとよい。
・完了時間を忘れる時がある。
・洗濯内容に合わせた洗濯をしてくれるとよい。


そうしましたら、この回答を見てください!!!
それがあっという間にできるのです。
これは、ビックリです!!
従来の分析方法であれば、
KJ法を使用して少なくとも1時間以上かけて答えを出すものでしょう。
  


了解しました。DX課題自体の並び替えをしたいということですね。

では、以下のように分類してみました。どうでしょうか。

  • キャッシュレス決済に関する課題

   両替してコインを投入しなければならない。

   お金が足りない時があるのでキャッシュレスにしてほしい。

   現金を持っていくのが面倒です。

   たくさんのコインを投入するのが面倒です。

   現金を持っていくのを忘れるときがあった。

  • 機械の空き状況に関する課題

   機械の空き状態が分かるとよい。

   お店に行かなくても、どの機械が空いているか分かるとよい。

   洗濯からしたい時にその機械が空いていない時がある。

   自宅にいて洗濯乾燥機が空いているかどうか分かるとよい。

  • 洗濯完了通知に関する課題

   洗濯していることを忘れるときがある。

   完了時間を忘れることがある。

   家に帰ってきて洗濯していることを忘れるときがある。

   完了まぢかの時にスマホに教えてくれるとよい。

  • 洗濯効率に関する課題

   洗濯物の内容に対する適切な時間が分からない。

   充分乾燥していなくて追加で乾燥しなければならないときがある。

   乾燥不十分で追加で乾燥するのが面倒なので多めの時間設定してしまう。

   洗濯内容に合わせた洗濯をしてくれるとよい。

  • 収納スペースに関する課題

   できあがった洗濯物を整理する台がせまい。


注:最後の課題名の「収納スペース」は間違いですが、
  他の課題分類は素晴らしいものです。

4.ChatGPTの対策立案力

今度は、課題に対する解決策の検討です。
上記の問題点・課題を提示して、
「この課題に対する解決策を検討してください」
と依頼しました。

その回答がこれです。 
優秀なメンバによるブレーンストーミング並みかそれ以上です。
しかもこの回答も、あっという間なのです。
必ずしも完全な案とはいえませんが参考にはできます。

   課題              実現方法

キャッシュレス決済に関する課題  スマホアプリやQRコードなどを使って、コインランドリーの機械にキャッシュレスで支払いができるようにする。

機械の空き状況に関する課題   スマホアプリやウェブサイトなどで、コインランドリーの機械の空き状況をリアルタイムで確認できるようにする。また、予約や優先順位付けなどの機能も提供する。

洗濯完了通知に関する課題    スマホアプリやメールなどで、洗濯や乾燥が完了したら通知が届くようにする。また、残り時間や進捗状況なども確認できるようにする。

洗濯効率に関する課題       洗濯物の種類や量などをセンサーで検知して、最適な洗濯や乾燥時間を自動的に設定するようにする。また、エネルギーや水の消費量なども表示するようにする。

収納スペースに関する課題     洗濯物を整理する台を広くしたり、棚やハンガーなどを設置したりする。また、スマホアプリやQRコードなどで、洗濯物を一時的に預かってくれるサービスも提供する。

 5.ChatGPTのコンサル力

あいまいな質問に対してそれなりの回答をしてくれます。
「(最低限度の説明をした上で)当社のDXとしては何をしたらよいでしょうか?」
「これから取り組み○○案件に対する留意事項を教えてください」
とかです。
「私の結婚相手はどういう人がよいのでしょうか?」
と聞いてみたという若い女性がいました。

その回答に対して追加質問をしていくと、かなり問題の本質に迫ることができます。
この点は、上掲の3.4.に比べるとあまり驚くことではありません。

「コインランドリー事業のDXを検討するに当たって
考慮すべき社会経済情勢について教えてください」
という質問をしてみました。
その回答の状況は以下のとおりでした。


コインランドリー事業のDXを検討するに当たって考慮すべき社会経済情勢については、以下のような点があります。

(再質問)コインランドリー事業の環境条件として、もう少し考慮すべき点はないのでしょうか?

 

コインランドリー事業の環境条件として、考慮すべき点は、立地が重要です。立地によっては、集客力や利益率が大きく変わります。立地の選び方は、以下のようなポイントがあります。

(再々質問)少子高齢化の影響とか、実質所得低下の影響とかはどうでしょうか?

 

少子高齢化や実質所得低下は、コインランドリー事業にも影響を与える可能性があります。具体的には、以下のような点が考えられます。

 

 このようにまともな回答が得られます。

6.ChatGPTの活用法研究セミナのご案内
DX等の企画検討に、いかにChatGPTが有効かを研究いただく
無料セミナです。ぜひご参加ください。
以下をご参照ください。





1 件のコメント:

上野 則男 さんのコメント...


私の友人FJ氏からのメッセージです。
今回のテーマでは何といってもChatGPTと学生運動部についての論評を
面白く読ませていただきました。

まずChatGPTについては、正直まだ私どもの生活の中では無縁と思っていましたが、
何とか自分でも、触り利用したいという気になりました。
まずはあれこれ使ってみてから論じるべきで、
実際にどのようにして使えるのかを指導してもらいたいと思います。