目的:
伊藤忠商事殿のスゴイ働き方改革の成果を確認いただきます。
そういう改革を実現できたのは優れたトップであることを
確認いただきます。
ねらい:
ねらい:
日本中が朝型勤務になると、出生率は2を超します。
(別途、所得倍増も必要ですけれど)
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先日、あるテレビ番組で伊藤忠商事のことが出ていました。
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先日、あるテレビ番組で伊藤忠商事のことが出ていました。
同社の青山にある本社ビル
会社で早朝に無料で朝食の提供があるというのです。
1人3品までとかでしたが、多くの社員が利用していました。
2)夫婦が「夜」一緒にいる時間が増えている。
1人3品までとかでしたが、多くの社員が利用していました。
皆さん嬉しそうでした。
(テレビのスタッフ等が「羨ましい!」と言っていました)
会社が早朝勤務を奨励していて
その支援策として実施しているということでした。
その番組では、社員の出生率が、10年前には1以下の数字から、
1.97まで上昇したということが報告されていました。
スゴイことですね。
日本中がこの方式をとれば、
国全体での出生率2.3も夢ではなくなります。
どうやら、これらの策は、
岡藤正広会長CEOの「深慮」のようでした。
朝食の無料提供は刺身のつまで、
刺身本体は朝型勤務の奨励で、午後8時以降の残業は原則禁止です。
朝型勤務の導入は2013年です。
他の施策もとられたのでしょう。
これらの働き方改革の結果、
2021年までに生産性が2倍以上になりました。
社員の平均年収が1,500万円以上というのですから羨ましいですね。
出生率の劇的向上もその成果の一つなのです。
実は、伊藤忠商事は、21年3月期から経常利益額では、
三菱商事をも抜いて総合商社トップなのです。
なぜ、生産性がそんなに上がったのかは
以下の要因が挙げられています(一部、上野の想定)。
1)朝の(残業)時間は、9時までと決まっていて
エンドレスの働き方ができない。
2)その延長で、昼の時間の仕事も早く仕上げるようになった。
3)朝は疲れていないので、夜の残業より能率が上がる。
4)早く仕事を終えれば早く帰宅できるということが励みになり、
仕事の仕方を考えるようになった。
その気になれば、仕事は早くなる、ということです。
個人的な作業(たとえば、朝の出勤準備)では
ゆっくりするのと、急いでするのでは、
時間が2倍違いますでしょう?品質はそんなに違いませんね。
それと同じことです。
そういう高能率の状況は、ある面でストレスですが、
得られるメリット(自由時間、家庭の時間、育児の時間など)が
ストレスを緩和してくれるのです。
さて、出生率の向上の原因は何でしょうか。
子どもをつくるには、時間とお金が必要です。
1)夫婦が一緒にいる時間が増えている。
同じ勤務形態であれば、そうなります。
違う勤務形態であればすれ違いで、
子どもと一緒の時間が増えるかもしれませんが、
夫婦一緒の時間が増えることはありません。
したがって、
夫婦とも伊藤忠という場合の出生率が高いのです。
2)夫婦が「夜」一緒にいる時間が増えている。
営みは夜ですからね。
夜、残業しないのですから、家にいる時間が増えます。
3)もともと、お金はある。
お金がなければ、先が心配で子どもはつくれません。
伊藤忠は皆さん高給取りですから、心配ありません。
残業当たり前の大商社での働き方にメスをいれたのは
岡藤CEOの大英断です。
人事担当役員では、こんな思い切ったことはできません。
考えたとしても周りに潰されてしまいます。
やはり、トップは偉大なのです。
これで思い出すのが、SCSK殿での「働き方改革」です。
SCSK殿は、2017年に
厚生労働省主催第1回「働きやすく生産性の高い企業・職場表彰」
において、「大企業部門・最優秀賞」を受賞されました。
当時、残業当たり前で、ブラック産業であった業界で、
中井戸会長が、「残業半減、有休100%取得」を断行されました。
周りは、そんなことをしたら停滞し会社が成り立たなくなる、
と反対したのを押し切りました。
結果は、業績向上で大成功でした。
やはり、世の中を変える大英断は、
気骨あるトップにしかできないのです。
日本でそのようなトップが少ないのが、
「日本、失われた30年」の表層的原因です。
(もっと奥に真因があります)
すごいトップが増えてほしいですね。
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