2023年3月11日土曜日

WBC2023日韓戦を見て。追記世界一の勝因は

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 WBC韓国戦のテレビ観戦記です。
ねらい:
 ぜひ、世界一になってほしいですね。
 (この頃の日本は世界ランキング上位のものがないですからね)
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3月9日のWBC中国戦を途中から何となく見て感激し、
次の日の韓国戦はなんとしても見なくては!
と、気合を入れてテレビを見ました。

結果的には後半には気が抜けるほどの圧勝でしたが、
いろいろと感じることの多い試合でした。
以下、順不同で感想です。

1.2回まで両軍0でしたが、投手の状況を見て、
これは「ヤバイ」と思いました。
韓国の先発投手金広鉉は絶好調で、2回までに、
大谷を含む5人を三振に仕留めています。
かたやダルビッシュも三者凡退にはしていますが、
三振は1人であとはバットにボールを当てられています。
二人には外野まで球を持っていかれています。
たまたま外野手が追いつくところであっただけのことでした。

案の定、3回にはヒットを許したのです。
尻上がりに調子が上がるということもあるのでしょうが、
早めの交代があってもいいのではないか、と思っていました。

2.絶好調の金は3回に突如崩れました。
私は、なぜ金が突如崩れたかを知りたくて
スポーツ紙3種を買ってみました。
そうしたら以下のことが確認できました。

2回までの快投ぶりを見ていると信じられないことですが、
3回の先頭打者源田に四球を与えてしまいました。
これは源田の大殊勲なのです。
2-0と追い込まれてから粘ったのです。
出塁すると二塁盗塁を成功させました。

これで金はすっかり変調してしまいました。
続く中村にも四球を与え、
ヌートバーに殊勲打を打たれてしまう羽目になりました。
スポニチに槇原寛己さんが「逆転呼んだ源田粘りの四球」
という見出しのコラムを書いています。


私も、源田がヒーローインタビューをしたヌートバーに並ぶ
当日の殊勲者だったと思います。










3.4番バッターの村上と前日ホームランを打った牧が不振でした。
なぜかは分かりませんが、全くダメでした。
2人の打席を見ていると、気迫がないのです。
漫然とバッターボックスに入っているという感じでした。
これでは投手に威圧感を与えることはできません。

それに引き換え、
ヌートバーと大谷は「打つぞ!」という気迫満々です。
ヌートバーはあからさまにそれを顔に表しています。
大谷は、静かな気迫です。これは投手には怖いですね。
話しは戻りますが、その大谷を三振に仕留めたのですから
韓国の先発金は凄かったのです。

4.ヌートバーと大谷の打撃はスゴイ。
多くの日本選手がよく打ちましたが、
ヌートバーの殊勲のセンター前打と大谷の一塁線突破2塁打は
弾丸ライナーの勢いが凄かったです。
野手のすぐ横でも取れなかっただろうという勢いがありました。
バットの振り方が違うのです。叩き下ろすような打ち方です。


ホームランを打つ打ち方とは違います。
ヌートバーのこの一発も金の戦闘意欲を削いだと思います。










5.ヌートバーの美技
ヌートバーは前日に引き続き、
地上すれすれで打球をダイビングキャッチしています。


この美技があまり大騒ぎにならないのは、不思議です。
ヒョットシテ、彼が走り出すのが若干遅くて、
結局ギリギリということになるのではないか、とか考えてしまいます。
「名外野手は打たれた瞬間に球の行方を見極めてその方向に走り出す」
と言われています。そうなってないのかも、です。

実は、この写真も上のヌートバーの打撃の写真も日経新聞掲載です。
スポーツ3紙には、なぜか、名場面の写真がありません。
個人や集団で「ペッパー」をして喜んでいる写真とかが多く、
記録的な写真はほとんどありません。
報道紙ではなく、娯楽紙なのですね。

.野球観戦の面白さ
野球の中継は個人の表情が見て分かります。
投手や打者の顔が大写しになります。
何を考えているかまでは分かりませんが、意欲や闘志は分かります。
その心理が結果にどう影響したかなどは
たいへん興味深い研究対象となります。
その点、サッカーはペナルティキックのときくらいしか、
個人の表情が分かりませんから、その点の面白さは下がります。

さあ、これからもWBC観戦しましょう!!!

3月23日追記
侍ジャパンは世界一になってしまいました。
私は、にわか野球ファンになって全試合を見ました。
そこで、その勝因を私なりに分析してみました。

第1は、何といっても栗山監督です。
その貢献は以下のとおりです。
1)選手集めも自らされた。
 これはという選手を誘ったようです。
 ヌートバーもその一人です。

2)選手の活かし方がすごい。
 ご承知のように村上選手が打撃不振なのに予選中は4番に据え置いて
 信頼を揺るがせませんでした。
 その結果が若い村上選手の準決勝、
 決勝での活躍を引きだしました。
 
 私は、ダルビッシュ投手は、韓国戦の初戦で、
 もう歳をとっていて彼の力は通用しない、と思いました。
 栗山監督もおそらくそう思ったのでしょうが、
 チームの若い投手陣に対する指導などを考慮して、
 あえて、リスクを冒して決勝戦に出場させたのだと想定します。
 1本の被弾で済んだのは幸運でした。
 
3)沈着冷静な指揮
 しょっちゅうテレビに顔が映りましたが、
 焦ったりしたような顔は一度もありませんでした。
 監督が焦ったりすれば選手に伝わります。
 大丈夫だ、という態度をしていれば、
 選手も安心して実力を発揮できます。
 準決勝でしたか、相手の2盗のセーフの判定に対してクレームを付けて
 ひっくり返しました。ベンチからよく見てるんですね。

第2はチームワークというか闘志です。
何が何でも勝つんだという意気込みがあるかないかで、
相手に対するプレッシャーも違うし打席に立つときの執念も違います。
私は米国チームにはその迫力を感じませんでした。
準決勝のメキシコチームの方が怖さを感じました。
韓国チームも闘志が強かったのですが、実力が今一だったのですね。

闘志やチームワークを引きだした立役者は、
ヌートバーでした。
彼の闘志・はっぱかけとペッパーミルジョークは、
チームの緊張感をほぐして実力発揮を導き出しました。
彼の、優勝に対する貢献度は大です。

第3にやはり優秀な選手です。
これは3番目の要因です。
超一流選手を集めた米国チームが優勝できなかったのですから、
強いだけではダメなのです。

選手と言えばやはり大谷選手です。
彼は闘志をむき出しにしてチームを活性化しました。
その貢献も大です。

次いで、吉田選手です。
吉田選手のバッターボックスは安心してみていられました。
大リーガーになるだけのことはあるなと思いました。
今シリーズのベスト9に
日本からは大谷と吉田だけというのもうなずけます。

村上選手以外でも、岡本選手もスゴイです。
メキシコ戦であわやホームランという打球を
左翼手にジャンプして捕球されてしまいました。
普通の広さの球場であれば確実にホームランになっている当りでした。
それでも、腐らずに、
「今日はやってやるぞ!」と米国戦で打ちました。
その根性もスゴイですね。

因みに、今回のWBC全試合の打率上位30人のランクでは、
大谷が435厘で12位、𠮷田が405厘で16位でした。
この二人しか30傑に入っていないのです。
世界にはまだまだ強打者がいるということです。

ご参考までですが、この30傑に入っているのは、
4強キューバが4人で最高、
3人は、カナダ、韓国、4強メキシコで
2人が、日本、アメリカ、ドミニカ、台湾、プエルトリコ、イタリアです。
カナダ・韓国は強打者を多く抱えていたのに
1次ラウンド突破できなかったということになります。

決勝戦では、
5本の安打の日本チームが9本の安打の米国チームに勝ったのですから
日本の守備陣も鉄壁だったのですね。

以上、素人の観戦記でした。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

全く同感です

こんなに 日本中をワクワク幸せにしてくれた

侍ジャパンに感謝!!

良いことが少ない昨今、 ありがとう!ありがとう!

匿名 さんのコメント...

確かに、栗山監督のチームつくりから采配まで、さえていたと思います。
日本のプロ野球をみても、監督の能力の差がチームの順位に現れていると思います。
少なくとも、3年間の順位を見れば監督の能力の差のように思います。
最近はドラフト制度でチーム力が均等化してきたので、監督のマネジメント力が大きくチーム力を左右するようになったのでしょう。
年初に順位を予測るのに、監督の能力のウエィトを大きくして評価すれば、大体当たります。
しかし、野球というのはかったるいスポーツですね。
試合が始まってからも、監督が勝手にタイムをかけて、試合を中断し、作戦を指示できるのは他のスポーツではあまり見られないですね。
そんな思いは私だけでしょうか?

上野 則男 さんのコメント...

お二方様、コメントありがとうございます。

後者様、野球はかったるいですか?
現在、スムーズな進行をするためのいろいろなルールができていますでしょう!
監督のタイム宣言は、投手交代のとき以外は限定されていますし、
メジャーリーグでは、ピッチャの投球間隔も「ピッチクロック」とか言って制限されています。
日本も早晩そうなるでしょう。
でも私は、動きが止まっているときには選手の表情を見ていると退屈しません。
何を考えているのだろう?と想像するのは楽しいですよ。