2020年6月22日月曜日

ジム・ロジャーズの「大予測」 世界はどうなる??

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 ジム・ロジャーズ氏の「アフターコロナ」論を知りましょう。 
ねらい:
 以下は、概要・結論のみですから、
       詳細は本書でご研究ください。
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この危機、ロジャーズ氏はどう見ているのだろうか?が、
氏のファンが知りたいところでしょう。


一言で言えば、
世界はこれから回復ではなく、
たいへんなことになる、という予測です。


ジム・ロジャーズ氏につきましては、
当ブログ2019.9.25「日本への警告」でご紹介しました。
http://uenorio.blogspot.com/2019/09/blog-post_55.html


コロナショックを受けて、
別の出版社が氏の先見性に期待して出版したのが、
この「激変する世界の見方 大予測」です。


前掲書における氏の主な主張はこう,でした(上掲ブログ)。


1.日本がダメな点
1)子どもを作らない
2)移民を積極的に受け入れない
3)後世に残る巨大な財政赤字
4)日銀の金融政策


この内容自体は広く取りあげられていることです。
それを著者の見識で力強く解説しています。


2.日本人が今克服すべき課題
1)女性の活躍の場を広げる
2)外国人に対する差別意識をなくす
3)日本の学校を外国人に開放する
4)子や孫に中国語を学ばせよ
5)昔ながらの高品質を武器にせよ


6)マニュアル主義を見直せ
7)農業を強化せよ
8)アジアから押し寄せる観光客に勝機を見出せ
9)未来を読むために歴史を学べ
10)世界を旅し変化を肌で感じよ


日本に関してはほぼその路線での解説ですが、
本書は世界が舞台です。


以下に、主な主張部分(「談」の編集者による整理)を
ご紹介します。


・コロナショックで実体経済がひどい縮小をしている。
・これが金融市場にも波及し過去最大の金融危機が来る。
・株式の乱高下は、
 マーケットの参加者が疑心暗鬼になっているからだ。
・各国中央銀行もいつまでも下支えはできない。
・株に関して言えば、コロナショックの前からバブル状態だった。


・今のコロナショックは、マスコミの責任、騒ぎすぎである。
 今までのインフルエンザで毎年アメリカで4万人、
 全世界で数10万人が死んでいる、というのに。


・だがその恐怖心が誘因となって、
 数年、数10年かけて起きる変化を一挙に実現している。
 在宅勤務の進展がその好例である。
・急激な変化が起きているということは、「チャンス」でもある。
・「チャンス」を活かす企業が生き延びる。


・航空会社、シェール関連企業の多くが破たんする。
・日本でも大型倒産が続出する。
 債務の少ない企業は生き延びる。


・西欧先進国はばらまきの債務超過で皆破たんする。
・特にアメリカは、国を閉じて発展した例はないことを知るべきだ。


・中国は高度成長を続けた結果で、
 非常に豊かで人材も育てられるようになった。
 世界で最も多くのエンジニアを輩出している。
・中国はますます豊かになり、世界の覇権を握るだろう。
  上野注:経済人としてのジム・ロジャーズの客観的意見で、
      我々日本人は「そうですか」と言っているわけにはいきません。
      中国の支配下に入るのは何としても避けたいものです。


・北朝鮮はこれから伸びる余地が大きいという面で
 魅力的な國である。
・韓国も国境が開かれればその恩恵を受けられる。
 (因みに、今の韓国があるのは、
 アメリカの莫大ね経済援助のおかげである)


・日本は、前掲のような理由で停滞から脱しにくい。
・20年後はたいへんな国になる。
 自分が日本人なら海外脱出するか、
 自動小銃を使えるようにする。


前掲書の「日本人が克服すべき課題」に
真剣に取り組まねばならない、と言っていますが、
ロジャーズ氏は半ば諦めているようです。


我々日本人は諦めるわけにいきません。
どうしましょうか!!!

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