2017年3月29日水曜日

豊洲の意思決定問題

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 豊洲移転に絡む意思決定問題について考えてみます。

ねらい:
 今後の推移を見守りましょう。

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豊洲の新市場移転問題で
都議会で100条委員会による証人喚問が行われました。
皆様はどう思われましたか?


石原元都知事の回答は要約するとこうでした。


1)移転の最終判断をしたのは自分だから
 その点に関しては責任がある。


2)しかし、東京ガスとの交渉は部下に任せていた。
 条件の詳細は記憶にない。


3)土地の安全性問題については
 部下および専門家に任せていたのでその判断に従っている。


これは、上位者の行動として、一般に許される状況です。
上位者のところには、
数多くの案件の最終決裁要求が上がってきます。


それについて、自ら一つずつ追求・確認していたら
部下に任せている意味がありませんし時間も足りません。


そこで、その案件の中からすんなり認める案件と
追求すべき案件とを区別します。

自分の考えている方向性に合っていることについては
追及しません。


ケチなオーナ社長だと、
お金が出ることについては厳しく追及するでしょう。
(余談ですが、わが社はこれで最近痛い目に遭っています)


東京ガスから早く土地を買い取りたい。
豊洲移転を早く実現したい。
と思っていたら、これについては詮索しないでしょう。


したがって、どういう契約になっているかは承知していない、
あるいは記憶していない、ということになるのです。

この点に関して、
結果的には石原都知事は無責任だということになるのですが、
「不当だ」というのは当たらないでしょう。


当社が提供しているMind-SAでは
「意思決定の本質」として以下のことを記述しています。


意思決定の本質はこうなっている。
1)やるかやらないか
2)どこまでやるか
3)これらの問題に自然科学的な意味での正解はない。
 意思決定者の判断で決めるのである。


意思決定者がどう思うかで決まるのです。
したがって誰が意思決定者であるかが極めて重要です。

まさに今回の豊洲移転の意思決定問題は
この原則に当てはまっています。


日本的経営では、
全員で合意することを重視していましたので、
国際競争で後れを取っている原因となっています。


因みに、豊洲では
地下水から規定の何十倍もの汚染物質が検出されて
問題になっています。


しかし、識者はこう言っています。


 地下水に汚染物質があったからと言って
 地下水を使うわけではなく、
 地上の市場活動に影響することはない。


 完全な蓋(盛土)をしてしまえば、
 地下水から汚染物質が蒸発等をして地上に出てくることはなくなる。


その検証は必要ですが、
地下水の汚染をことさら騒ぎ立てるのは
「悪意」があるとしか思えません。


石原さんが小池さんに
「早く移転の意思決定をせよ」
と言っているのは「正解」だと思います。

1 件のコメント:

  1. 不作為の作為!
    責任追及するなら役人、議会も対象です❗
    早く移転するための議論をすべきです❗

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