目的:
経営を大きく変革した経営者の決断の例を知っていただく。
ねらい:
発想法を強化していただく。
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「ありえない決断って何だろう?という興味本位で
「ありえない決断」は米国フォーチュン誌の編集部が
書き下ろした書籍です。
「ありえない」は書名の常とう手段の誇大表現で、
正確には経営を変えた偉大な決断とでも言うべきものです。
全部で18例が紹介されていますが、
私の独断でその中から11例を以下の表にしました。
ありえない決断の事例一覧(抜粋)
時点と決断企業
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内容
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注
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1996年
アップル
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スティーブを呼び戻す
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有名なことであるが、誰かの決断ではない。
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1982年
ジョンソン・エンド・ジョンソン
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株主より顧客を優先
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市販頭痛薬に何者かに毒物を混入された際、全量回収と不正開封防止機能の導入をした。
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1948年
スリーエム
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技術関連従業員に夢想の時間を与える(15%)
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そこから」ポストイットが生まれた。
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1991年
インテル
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「インテルインサイド」のキャッチフレーズ
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一瞬で思い付いたアイデアではない。
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1961年
トヨタ
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デミング博士の指導を受ける
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正確には「教えに従って徹底的に実践した」
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1993年
タタ・スティール
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斬新な人員削減の敢行
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一切解雇をしなかった優良企業の苦渋の決断
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1952年
ボーイング
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707に社運を賭けた
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国防産業から民間航空機業界にシフトするため、受注の当てはないのに民間用ジェット技術に投資した。
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1993年
IBM
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ベアハッグ作戦
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ITの素人ガースナーが考えたお客様密着作戦で、この成果が現在の世界一のサービス提供会社である。
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1962年
ウォルマート
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土曜日早朝ミーティング
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関係者全員が集まって情報共有した。週末の売れ筋を逃さないことに貢献した。
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1957年
HP
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利益より信頼を優先する「HPウェイ」
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従業員の信頼を大事にするのが第一で解雇はしなかった。その後2人の創業者が亡くなったが、この「ウェイ」は生きている?
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1914年
フォード
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従業員の賃金の倍増
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これにより購買力を挙げて車を買ってもらった。歴史上最大の決断と称賛されている。
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経営者の参考になるでしょうが、
読み物としても興味深いものです。
この中でも、最大の「ありえない」はフォードが、
まだ車が一般化していない時期に従業員の賃金を倍にして、
消費を喚起し車を販売したというものです。
これこそありえない決断です。
現在の日本で、
デフレ脱却のために給与を上げてほしいと
安倍総理が言っているのはこの原理です。
給与を上げれば日本経済が活性化して
消費財だけでなく生産財も売れるようになります、
という主張ですが、
保守的な経営者はなかなか乗ってくれません。
朝日新聞の11月10日前後の調査(24日の朝刊の記事)
(対象は主要企業100社)だとこうなっています。、
増えてきた利益をどこに振り向けるかの回答
設備投資 53社
従業員への還元 52社
52社の内、「ベアを検討する」のは4社のみで、
あとは一時金での対応が12社、
残りは従来型の業績連動での一時金対応
(特別な対応はしない)ということのようです。
日本の経営者は、
なかなかヘンリー・フォードにはなれません。
1 件のコメント:
日本の経営者の決断で有名なのは、松下がコンピュータから撤退した決断と、本田氏が水冷エンジンを諦め空冷エンジンにすることを許可し、社長の座を降りた決断などが思い浮かびます。
やはり決断には、信念が必須のようですね。
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