【このテーマの目的・ねらい】
目的:
ものごとの判断をする時の基本姿勢
のあり方について考えていただく。
ねらい:
日本の人たちが、自分たちの保身重視でなく、
お客様第一で考えるようにしていただくことを
希望します。
あるいは、ものごとの一面で判断するのではなく、
裏の面も考えて判断するようになっていただく
ことを希望します。
前宣伝たっぷりのあと、
5月22日に東京スカイツリーがオープンしました。
なんと間の悪いことに、当日は悪天候でした。
午後からは風も強くなり、
夕方には風速12―13メートルとなりました。
午後5時40分過ぎ、スカイツリーの運営責任者は、
350メートルの天望デッキから
450メートルの天望回廊への
エレベータの運航を停止しました。
楽しみにして遠くから来ていた、
あるいは苦労してチケットを入手した来場者は
大落胆しました。
実は、このエレベータは
風速25メートルで自動停止するように
設計されているのです。
そしてタワーは設計上、
40メートルに耐えられるようになっているそうです。
それなのに、
12―13メートルの風で運転中止しました。
運営責任者は、
「初日で万一のことがあっては」
というコメントをしていました。
皆さんはこれについてどう思われますか?
慎重に安全側で運転するということは
いいことのようですが、はたしてそうでしょうか。
原発事故以来、
科学に対する不信が蔓延していて、
万一何かあったときの責任追及を
恐れての判断でしょう。
現に、東京スカイツリーの公式発表ではこう言っています。
「エレベータの停止には一定の基準があるが、
具体的には申し上げられない」
「25メートルで自動停止の機能があるのに、
なぜその半分の状態で停止するのか」
という追求を恐れてのことでしょう。
因みに、この「公式発表」を報道している朝日新聞は、
25メートル自動停止の機能を報道していません。
取材不足なのか、遠慮かいずれにしても
良くないですね。
いずれにしても、お客様のことを考えないで、
自分たちの保身を重視した判断で
私は、そんな考えは許せないと思います。
その責任の一端はマスコミにもあります。
何か事が起きると、やいのやいのと追及します。
責任者たちは、そのことが頭にあるので、
なおさら慎重になってしまいます。
そのような後ろ向きの判断が日本中に蔓延したら
日本はどんどん後退していきます。
以前、このブログで、
私の地元の蘇峰公園のことをご報告しました。
公園を管理している大田区役所の担当が、
近所からの「落葉が飛んでくる」という身勝手なクレームで
公園の立派な樹木を切り倒したり、
大幅枝切りをしたのです。
私は、
「緑の環境を近隣に提供しているというメリットも
あるのだから、近隣のエゴの言いなりになるな」と
大田区役所に注文しました。
「クレームを恐れて」という判断を優先する姿勢は
あらためてほしいと思います。
責任者は、もっと自分たちのしていることに
自信を持つべきではないでしょうか。
1 件のコメント:
同様の体験?、隣に引越してこられた方が、縦列駐車での車庫入れに街灯が邪魔だと区にクレーム、即、向かい側に移設。
税金で個人の利便性だけを提供するなとクレームを入れました。どうも、この手合いが増えてますね。
グローバル化の影響ですかね?
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