【このテーマの目的・ねらい】
目的:幼児虐待について考えていただく。
幼児虐待を避ける方法を考えていただく。
私の憤慨状態を知っていただく
(これはどうでもいいですか)
ねらい:
幼児虐待を減らす方法が見つかるといいな。
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私の孫が(3人目ですが同居中です)
1歳半であることもあり、最近、小さな子供にものすごく関心を惹かれています。
そういう状況の中で、
そのような小さな子供が犠牲者になっているケースが目につきます。
たとえば、以下のような事件です。
1)3/17報道 2児放置死事件母に懲役30年
(犠牲者は幼児二人)2)3/21報道 女児虐待死 両親に懲役15年
(犠牲者は1歳8カ月の幼女)
3)3/9報道 2歳男児暴行死
4)2/26報道 4歳児死因は頭蓋内損傷
5)4/19報道 5歳の双子兄弟にバッテリー液点眼
6)4/3報道 全裸4歳児ベランダ放置
私が、気がついただけでもこのくらいありました。
そこで、
日本全体ではこういう死亡事件がどのくらいあるのか
調べてみました。
なお、5)6)は死亡していません。
法務省が毎年発行している犯罪白書で
「殺人事件の被疑者と被害者の関係」というデータを見ますと、こうなっていました。
被疑者(犯人)が14―19歳で、被害者が子
という件数は毎年1ケタで、直近の平成22年は3件でした。
この場合の被害者は間違いなく幼児でしょう。
被疑者がその上の年齢の詳細は分からないのですが、
被疑者20―64歳の子殺しは、平成22年で66件です。
各年代で同じように発生していると想定すると、
20代の被疑者の場合は約10人です。
そうすると、
1)2)のような親の幼児殺しは年間10件くらいのものなのですかね。
多いと考えるのか、
そんなものかと考えるのでしょうか。
その中でも、世間に大きなショックを与えたのは、
1)のケースです。
ご記憶の方も多いと思いますが、こういう事件でした。
24歳の母親は、検察側論告でこう言われています。
「被告は自己の欲望、欲求を最優先し、元夫との離婚後、
子供を置き去りにしたまま長期間、
外出や外泊をするようになった」
「そうして、被告が最後に外出する際、
二人の衰弱を目の当たりにしたのに、わずかな食料しか与えず、
部屋のドアにテープを貼った」
のです。
テープを貼った理由を、
「子供たちが水道をいじったりして水が溢れて近所に迷惑がかかるのを恐れて」
と弁解したようです。
「幼児2人は放置され飢餓に苦しみ亡くなった。
むごいの一語につきる」
本当にそのとおりです。許せません!!
2)のケースは、
28歳の父親と29歳の母親が1歳8カ月の3女に対して
自宅で頭部を平手で強打して
床に打ちつけるなどして死に至らしめた、のです。
3)のケースは、
被疑者は、7日午前0時頃、交際している女性の長男に暴行を加え、
同日午前8時頃
十二指腸破裂による循環不全で死なせた、
というものです。
4)のケースは、
母親の交際相手から暴行を受けて死亡した事件ですが、
「死因は頭蓋内損傷だった」というものです。
かなりひどい暴行だったのでしょう。
5)のケースは、
容疑者は母親の交際相手で「兄弟が母親とじゃれあう姿に、
母親の元夫の面影を重ね合わせ、
憎しみの気持ちが湧き痛めつけようと考えた」
ということでした。
6)のケースは、
同居する内縁の妻の長男を平手や孫の手で殴るなど暴行を繰り返し、
頭部打撲のけがをさせた、ということですが、
その原因は
「男児が日課の風呂掃除をしなかったことに
腹を立てた」
ということなのだそうです。
たまたま、
1)のような強烈な事件があったので、
ビックリしましたが、1)2)のような実の親の幼児殺しは
年間10件くらいあるようなのです。
あとは、3)~6)のように、
自分とは血の繋がっていない幼児が犠牲者になっているのです。
この場合は、
多少はその気持ちは分からなくもないですが、
実の親の場合には理解できません。
親になる資格はまったくありません。
このように大人の都合で幼児が犠牲になるのは
なんとしてもなくしたいですね。
子供には何の責任も当事者能力もないのですから。
1)2)はどちらも裁判員裁判でした。
1)は無期懲役の求刑に対して懲役30年の判決。2)は10年の求刑に対して15年の判決。
いずれも求刑よりも厳しい判決でした。
1)は求刑より甘いようですが
そうではありません。
無期は必ずしも死ぬまで、ということではなく、服役態度がよかったりすると恩赦に与れるのです。
有期の30年はそういう恩恵には与れませんす。
ということからすると、
どちらも裁判員は厳しい判断をしたということになります。
それは素直に国民感情を代弁している
と言えるでしょう。
裁判員は、感情的な判断をしたということではなく、
一罰百戒の効果も考えたのでしょう。
でもその効果はあるのでしょうか。
1)の状況を見ていると、そのような抑止効果が働くとは思えません。
そういう人であれば、
あれだけのひどいことはしないでしょう。夏になると、幼児を車の中に放置して
脱水症状で死亡という事件が毎年起きます。
「母親は、パチンコに夢中になっていて」
というものです。
買い物では、
我を忘れてということは起こりえません。
こういうことを見ても、
一罰百戒などという「(社会の)親心」が分かるようにはとても思えません。
ところで、6)のケースは、
2月の寒空にベランダに裸で出されて泣いているのを
近所の人が110番通報して発覚したものです。
今の都会人は「隣は何をする人ぞ」で
一切、口出しや干渉をしません。この「近所の人」の行動に敬服します。
皆さん!!
「知らない人はほっておけ」ではなく、
「元気かい」「可愛いね」「美人だね」「今日は元気ないね」「どうしたの?」とか、
声をかけましょう!!
私は、
毎朝我が家の周りの道路の掃除をしていますが、
そういう時に通行される方のほとんど(女性の場合は100%!)に
「おはようございます」と声をかけています。
そういう習慣をつけて、
近所に関心を持つようにすれば、昔の良き時代の日本の人間関係が
復活していくのではないでしょうか。
1)のケースでも、誰かが
「子供がいつも泣いている。おかしいな」とか気がつかなかったのでしょうか。
話は別ですが、
独居老人の孤独死などの場合にも、
この近所での交流は有効でしょう。
ですが、残念なことに、
記事の上から判明している場合だけで、
3件はマンションかアパートの集合住宅です。
この場合は、近所でフォロをしましょう、
ということに限度があるかもしれません。
申し訳ありません。
他に対策案は思い浮かびません。どなたか名案ございませんでしょうか。
2 件のコメント:
帝人時代の同期生から以下のメールをいただきました。
ご紹介します。
上野様
こんばんは
メルマガ5月号拝受しました。有難うございました。
4項のこどもの虐待問題に関して、
こどもの育成は地域で・・・でという政府意向が表明されていますが、
生活様式の変化でなかなか難しい状況にあります。
あなたも書いておられるように まず、地域内で 挨拶を交わすことから、明るい地域づくりを心がけています。
一日 5人の方々へ挨拶しようというのが、地域自治会のスローガンとなっています。
不審者などの地域への侵入を抑止することにもなるかと思います。
次号もよろしく。
KS
帝人時代のヨット部仲間からは以下のメールをいただきました。
ご紹介します。
本当に幼児虐待には同じ人間なのかしらと背筋がゾッといたします。
どんな育てられ方をしたのでしょうかね。
やはりそいいう親は子供時代に愛されずに育った人がほとんどのようですね。
我が家の外孫ですがまもなく1歳日に日に可愛くなってそのようなニュースを聞く度に胸が痛みます。
〓今また2歳の息子をお尻てふみ殺した母親のニュースが流れました。
元同僚から以下のメールをいただきましたので、ご紹介します。
知らなかったことを教えてもらいましたので、
早速勉強することにしました。
その結果は皆様にもご報告いたします。
上野 様
お世話になります。
児童虐待については、小生かなり
長い間調査、研究をしている(つもり)です。
最近は法律の改正で虐待を見たら報告の義務が
あるようになったこと、
警察官・相談員が家に強制
捜査(?)・調査に入れるようななったことで、
少し前進したのですが、
残念ながら、プライバシー問題の壁が厚く、
実効性が高まらないようです。
自治体の様々なシステムの中にある情報は
リスクのある家庭の発見に役立つだろうというのは、
分かっているのですが、
各システムは縦割りで管理され、
他の部署から覗くことが出来ないのです。
例えば、妊婦健診を受けていない、
離婚した若い母親に子供が多い、
失業中、最近男が出来た、等々です。
リスクデータベースを作れば・・・
因みに、虐待の通報は医師と保育士が多いようです。
YT拝
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