ねらい:
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別項「驚天動地!「日本人はどこから来たか」の決着!」で、
「日本人はどこから来たか」が、私としては決着したと考えます。
日本語起源説の紹介(近藤健二教授による)
日本語起源説の区分 |
内容 |
「日本人由来説」正解との整合 |
北方起源説 |
日本語は、朝鮮語、ツングース諸語、モンゴル語、チュルク語(トルコ語)とともにアルタイ語族を構成する。文法面においても顕著な類似性を有する。しかし語彙面の一致が薄弱であるために、影が薄くなっている。 |
矛盾はしない。 チュルク語との関係は不明。 |
北方語と南方語の重層説 |
北方語はアルタイ系言語、南方系は南太平洋に分布するオーストロネシア系言語である。どちらが先であったかで2説ある。 近藤氏は、どちらの案も水田稲作の起源仮説から認められないという誤説を付記している。 |
矛盾はしない。 |
チベット・ビルマ語起源説 |
日本語とチベット・ビルマ語が同系の言語である。 近藤氏は「稲作の伝来という枠組みから認められない」と誤論を主張している。 |
矛盾はしない。 |
タミル語起源説 |
縄文時代の日本語は南方系のオーストロネシア系言語であったが、紀元前500年頃、タミル人が渡来しそれまでの言語を駆逐した(大野晋氏説)。 |
✖ そのような渡来人の実績がない。 |
日本語古層説 |
日本周辺の日本語、朝鮮語、アイヌ語、ギリヤーク語は系統不明の言語で、ユーラシア中心部では消し去られてしまった古い言語の名残りが見られる。 小泉保氏の「縄文語の発見」もこの類である。 |
矛盾はないが、由来は不明。 |
ところが、日本人の由来の新説「日本人の祖先は縄文人だった!」
に匹敵する日本語の由来の新説が見つかりました。
ドラヴィダ語族(ドラヴィダごぞく、Dravidian)は、主にドラヴィダ人と総称される人々が使用する言語の語族 (ごぞく) であり、およそ26の言語が含まれる。ドラヴィダ語は、主として南インドとスリランカで話されているが、また、パキスタン、アフガニスタン、ネパール、そして東部及び中央インドの特定の地域、バングラデシュ、ブータンでも話されている。 ドラヴィダ語族の話者人口は 2億人を越える。
日本語とドラヴィダ語の共通点
共通点 |
注 |
1.母音は,a,i,u、e、oの五つである。 |
角田忠信先生説との整合あり。 |
2.エ(e)の音が共通して不安定である。 |
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3.二重母音は本来的には存在しない。 |
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4.基本的には単語は母音で終る。 |
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5.語頭には流音・濁音・子音群が来ない。 |
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6.どちらも膠着語である。 |
語幹または単語に接辞や単語を付けて時制とかを表わす。 |
7.後置詞(助詞)が用いられる。 |
テニオハのこと。 |
8.疑問文は平叙文に疑問助詞・接尾語をつける。 |
これは大きい特長!! |
9.指示代名詞は、近、中、遠の三称の別がある。 |
コレ,ソレ、アレ |
10.所有関係は「――は~がある」と表現する。 |
「持っている」ではなく「ある」 |
11.敬語法が発達している。 |
これも大きい特長! |
12.語順は、主語・目的語・動詞であり、修飾語は被修飾語の前に来る。 |
これは大きい特長!! |
13.接頭辞を用いる。 |
御(ご、み、お)などのこと。 |
14.母音調和がある。 |
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その結果、日本語はドラヴィダ語が祖語であると結論付けておられます。
「その面はありうる」ということです。
1 件のコメント:
私の親戚の大御所であるWYさんから頂いた手紙のご紹介です。
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毎月、これだけの大量のDigestをお作りになる
大兄のエネルギーに感動しています。
ところで今回の7月号は、、私が曾つてから知りたいと思っていた
日本民族の祖先と言葉について、総論をお示しくださり、
何度も何度も熟読玩味いたしました。
日本人の祖先が縄文人であり、それがどこからやって来たのか、
又、日本語はどこを通して現在になったのか、
これは、日本人の誰もが関心のあるテーマです。
アフリカの新人類が、インドのドラヴィダ人となり、
それがさらに、ビルマ、チベット経由でどうして縄文人に繋がったのか、
言語の類似性だけしか証拠がないのは少し残念ですね。
それと縄文人が他の人種とことなり1万年も自然に寄り添っていたのは
何が原因だったのでしょう。
また、アイヌが元に追われた人たちが日本に逃げ込んだ人種、との話も
北海道人としての私にとても興味のある話です。
(WYさんは北海道のご出身です)
いずれにしても、大兄のお陰で、ここ数日間、
この縄文を中心にした話に酔って、夢まで見ています。
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WYさん そこまで感激していただいて嬉しい限りです。
ブログを続けている甲斐があります。
ありがとうございました。
ご指摘の疑問につきましては、
今後さらに研究してまいりたいと思います。
追記:そこまでご関心が深いのなら、と
ブログの原典の図書2冊を購入してお送りしました。
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