2016年4月26日火曜日

スタンフォード大学西教授ってご存じですか?

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 世界で活躍する文系の先生がおられることを知っていただく。
 そういう先生が日本の近代史や現在の日本をどうみておられるか
  を知っていただく。
 「ウラ」を考えることを考えていただく。
ねらい:
 西先生を勉強しましょう。
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西鋭夫スタンフォード大学教授は凄い先生です!!
日本人で世界の一流大学で名を成しておられるのですから。
その西先生の「新説 明治維新」を読みました。















西先生はこういう方です(同書の著書紹介)。

リアルラストサムライの異名を持つ
スタンフォード大学フーヴァー研究所教授

西鋭夫(Toshio Nishii,PhD)
1941年12月大阪生まれ。

関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。

同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士)。


Jウォルタートンプソン広告代理店に勤務後、
1977年よリスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。


現在、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。

著作にベストセラー『國破れてマッカーサー』
『日米魂力戦」などがある。



米国では、全米中継のテレビ番組に多数出演
(ドキュメンタリー、討論番組等)。


スタンフォード大学フーヴァー研究所から出版した
『Unconditional Democracy』は米国の名門大学で教科書となる。



スタンフォード大学から世界へ配信された論文は大反響を獲得。

レーガン元大統領やライス元国務長官など
米国首脳との交流をはじめ、日米財政界に太いパイプを持つ。

海軍大学、マッカーサー記念図書館、トルーマン大統領図書館、
全米各所での講演活動多数。


ハーヴァード大学やMITなど世界最高峰の大学との共同研究会で
ゲストスピーカーとして登壇。


史上初めてスタンフォード大学フーヴァー研究所を日本に招聘し、
日本の大学との共同シンポジウムを2度企画し総合司会を務める。

2016年1月「Tadahiro Ogawa Endowed Chair」
(小川忠洋寄付永久講座)がフーヴァー研究所に設立された。


フーヴァー研究所で初めて日本人が創立した画期的な寄付講座で、
西鋭夫が「Ogawa Fellow」に任命される。

日本近代史を考察する講座だ。
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私は歴史音痴で的確な紹介ができませんので、
この著書の
 イントロダクション
 第1章「日・米」比較教育考
 (結び)第5章 日本文明の「魂」
をそのまま掲載させていただきます。

先生の博学ぶりと探求心には感服・脱帽です。

以下のあんこの部分は是非本書を入手されてお読みください。
 第2章 対英帝国の繁栄と欲望
 第3章 明治維新に隠された「謎」
 第4章 美学の国・ニッポン
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イントロダクション

迫りくる欧米列強の脅威--江戸時代末期、島国。
日本では長らく続いた太平の世を享受していた。

しかし、ひとたび海の外の世界に目を転じると、
植民地化、戦争、荒廃……列強による搾取の嵐が吹き荒れ、
儒教の国と崇めていた隣国・中国も、
大英帝国によってアヘン戦争でズタズタにされていた。


日本に残された道は「国を強くする」大改革。
しかし、この改革――明治維新には都合のよい「謎」が多すぎる。

たとえば坂本龍馬。彼は薩長同盟を仕立て上げ、
日本初の株式会社・亀山社中をつくり、海援隊という私設海軍を持ち、
その後の国家体制の基本ともなる「船中八策」を起草し、
明治維新の原動力を生み出した日本人のヒーローだ。

しかし、あなたは龍馬の「正体」を知っているだろうか?
彼には「謎」が多すぎる……。

その謎を追いやって、
われわれ日本人は「明治維新のヒーロー」に憧れている。

しかし、本当の明治維新とはどんなものだったのか?

なぜ、22、23歳ほどの若造の集まりが、
強大な権力を持った幕府を倒すことができたのか。

なぜ、若いサムライたちを中心に、欧米列強と渡り合って
独立を守ることができたのか。

維新のヒーロー、坂本龍馬に誰がカネを出したのか。

海援隊という5、60人の働いていない男たちを養うカネは
どこから出てきたのか。
今の価値で50億円とも言われる大量の武器を買うカネは? 
軍艦を買うカネは?
全国各地に出張しまくるカネは? 
一体、誰が何の目的でそのカネを出したのか。

日本中の刺客から狙われていた坂本龍馬を誰が殺したのか。
なぜ犯人が分からないのか。

謎は深まるばかり。

100万人の武士を擁する幕府軍は、
官軍に簡単に圧勝できたはずだ。
しかし、なぜ突然、戦闘を放棄したか。

200年以上鎖国し、軍備が古く乏しかった日本。
近代化した欧米列強にとって、日本侵略は容易だろう。
それにもかかわらず、日本を植民地にしなかった意図とは?

イギリス大英帝国と麻薬の不都合な関係――
これを知ると明治維新の本当の姿が見えてくる。

この講演録を読み終わったあとには、
あなたの「明治維新」のイメージはまったく変わっているはずだ。
そして、歴史の見方そのものまで変わっているだろう。

歴史の真実は、小説のように簡単で美しいものではない。
本当に歴史を動かしている存在は、
決して表舞台には登場しないからだ。

歴史には「裏」があり、それは現代でも変わらない。

歴史を見抜く眼を養うには、
現在進行形で起きているできごとに対する思考力や
真実を見抜く力を身につけることだ。

美しい、憧れの明治維新――その「真実」の姿を、
本書を読んで、ぜひあなた自身で判断していただきたい。

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第1章「日・米」比較教育考

なぜ日本の大学は世界でトップレベルになれないのか?


アメリカにあるスタンフォード大学は、
学部生で7000人、院生は8000人ほども抱える巨大な大学です。


学部生は全寮制で、大学院はそれぞれ学校の構内に小さな
お家がもらえます。全員、奨学生です。

土地は広大で、ハーヴァード大学に次いで世界でも有数の
お金持ちの大学です。

このスタンフォード大学の学部には、日本人は1人もいません。
ここ20年間ほど、日本人の学生は1人も入学できていないのです。

それはなぜか? 私たち日本人の頭が悪いからか?

私たち日本人は世界中で崇められている民族です。
日本ほど教育・学問を尊び、「知能」「知識」「知恵」を重んじる国はない。
事実、学問を祀った神社まで建っている。

われわれ日本人にとって、
「頭がいい」と言われることがどれほど嬉しいことか。

日本人はランキングというものが大好きです。

世界の大学ランキングトップ10を見てみると
――たとえばスタンフォード、ハーヴァード、ソルボンヌ、
オックスフォード、プリンストン、イェール、コロンビア
といった名だたる大学ですが、
その10校のうち8校までがアメリカの大学です。

みなさんご存知の名門校ばかり。
 
これだけ教育にのめり込む日本国民が、
なぜ世界一になれないのか。

なぜ大学ランキングに名前が挙がらないのか。

日本人ノーベル受賞者を育てているのはアメリカ

日本人はノーベル賞も大好きです。
しかし、川端先生と佐藤総理除き、
他のノーベル賞受賞者の先生方は、
全員アメリカの大学で研究された方々です。

日本には物理の湯川先生をはじめ、
化学、医学分野にもたくさんのノーベル賞受賞者がいます。
ところが、全員もれなくアメリカの大学、研究室、研究所
で勉強されている。

日本の天才たちは、
日本にいるとノーベル賞をもらえないのか?

最近では、80代の先生方がアメリカでノーベル賞をもらいました。
もうアメリカに40年、50年も住み、
アメリカ国籍をとって永住されている先生方です。

たまたま元日本人でノーベル賞をとったので、
日本では日本人受賞者の1人に数えている。

なんと惨めなことをするのか。

つまり日本は、教育や研究の資金を出さないで、
科学者が業績を上げて賞をもらったときだけ、
自分のところの受賞者にかぞえるわけです。

日本には現在20名ほどのノーベル賞受賞者がいますが、
アメリカにはスタンフォード大学だけで36名もいます。

私のいるスタンフォード大学フーヴァー研究所には、
経済学の受賞者が2人もいます。
1人亡くなられましたが。

「これでいいや」がクセになっている日本人

実際に私も目の前で見ましたが、
アメリカでノーベル賞をもらうとこんな感じです。

「ワー! 先生、ノーベル賞すごいですね」
「ノーベル賞ばんざ―い。パーティだ。ワー!」
次の日になると、そんな興奮はもう終わり。
「はい、お次は誰?」
と言わんばかり。スーッと熱が冷めてしまう。

ところが日本人でノーベル賞をもらうと、
孫の世代までその名誉で食っていけます。

もちろん、私たちもノーベル賞は評価しています。
世界中が評価している。
しかし、日本人でノーベル賞をもらった人は、
全員アメリカの教育、アメリ力の研究費、
アメリ力の研究環境の恩恵を受けている。

なぜ日本で彼らが育たないのか?

私たち日本人は、モノを追求するときに、
厳しさがなくなったのではないだろうか。

運動でも趣味でも仕事でも何でもよい。

何かを追求するときに、すぐ妥協して、
「これでいいだろう」
「まあ、いいや」
と考えるクセがついてしまったのではないか。

それで誰も責任を取らない。

日本はどこから狂ってきたか?

私たちは、どこから狂ってきたのでしょう?


日本の四文字熟語で「文武両道」という言葉があります。

しかし、いま文武両道をしているのは、
むしろアメリカの大学です。

私たちは、どこから狂ってきたのか?
 ――すなわち、どこから弱くなったのか?
 ――どこから「日本」を忘れたのか?
 ――どこから日本が大切ではなくなったのか?
 ――どこから国際化、グローバル化を飲み込んで、
    そこに進歩があると錯覚したのか?

気が付いたらこのザマです。

本書では、その発端と考えられる
明治維新について説明します。

みなさんがいま常識・知識として持っている
「明治維新」――その内容が間違っているとは言いません。

しかし、100パーセントのうち、
みなさんがよくご存じなのは10パーセント程度にすぎないでしょう。
そして、あと10パーセントは「明治維新はこうだった」という願望です。

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第5章 日本文明の「魂」

明治維新とは何だったのか?

明治になってから70年間、日本はずーっと戦争をしていました。
そして1945年、昭和20年からは、
今度はずーっとアメリ力の植民地でした。

今の若者がだんだん右翼化しています。
東京の都知事選に出られた田母神さんに投票したのは、
20代が一番多かった。
 
それを知っている自民党・民主党は、投票くらい
コンピュータでできるようにすればいいものを、絶対にしない。
そうしたら負けるからです。

今日は、みなさんにいろいろと挑戦するようなことを
言いました。

最後に、みなさんに宿題を出します。

「坂本龍馬の金は誰が出したのか?」
日本では、まずそういう質問もない。

坂本龍馬と金を結びつけると、
「なんて卑しい男なんだ、西というのは。
あの野郎、あとで殴ってやる」
なんて言われるかもしれない。
でも、殴らないでください(笑)。

一番に考えてほしいのは、
近代日本の出発点は明治維新とされていますが、
あそこで何を吹き込まれたのか、何の思想を注射されたか、
ということ。

「富国強兵」というのは何でしょう?
「文明開化」?

あたかも日本に文明がなかったような物言いです。

私たちは3000年、
中国にはおそらく6000年ほどの歴史があります。
一方、たかだか数百年の歴史しかない国。
何が文明文化でしょう。私たちと欧米とではランク違いと
言ってもいいほどです。

グローバル化・国際化というのは、私のように
アメリカに40年もいる凶暴な男から見ると、
日本が外へ出ていくことです。

それが真の国際化、真の日本のグローバル化ということです。

受け身になって欧米文化を取り入れて、
「あれもダメ」「これがダメ」「これもダメ」……
グローバル化というのはそんなことではない。

「外に出ていくと言ったって、英語ができないじゃないか」

そう言われるかもしれません。
でも、英語ができなくたって日本語があるでしょう。


言語植民地・インドの悲劇

インドではみんな英語を話すとか言われるが、
それはインド人の誇りになるでしょうか。

それとも300年のイギリス植民地の証なのでしょうか。

恥か、ツケか。インドは英語ができるって、なんの話か。

イギリスがインドの植民地化を進めていたとき、
大反乱が起きました。


クリミア戦争が終わって、イギリスが海軍を中国・広東へ
派遣しようとしていたときです。

第二次アヘン戦争の少し前、1857年から1859年
にかけてです。

30万人のセポイ兵歩(インド兵)のうち20万人が
銃をとって、イギリス兵、ヨーロッパ人を見つけしだい、
撃ち殺しました。家族も殺した。
子どもやベイビーも含めて、全員殺した。

それを聞きつけた英国艦隊は、
インドのカルカッタとボンベイに上陸して、
村から村へと組織的な皆殺しを始めた。
ベイビーまで殺した。

殺し方が非常に上手で、どんどん征圧していく。
しかし、征圧するのに、殺しまくって丸1年かかりました。
 
それからまたほぼ100年、インドは植民地。

日本もこれからあと100年、どこかの占領地になれば、
みんな英語をしゃべっているでしょう。

いま日本の大学・高校で、英語ができないと、
有名校には入れません。
お受験でしっかり英語をやっていないと、有名校に入れません。

現在の日本で英語ができなかったら、
「おまえバカか、白痴か、毅育を受けていないのか」
と言われる。

「英語は必修、今度は小学校からやろう」。
まるでインドみたい。

100年したら、絶対に私たちも英語をしゃべっています。


日本文化の魂――言霊

私が最初にアメリカに行ったときに、
まさに同じことを突き付けられました。
大きなパーティに呼ばれたときのことです。

美味しいものをたくさん食べさせてもらい、
まだ若くて飢えている時代でしたから、
「モノを食べさせてくれる人が一番好きだあ」
と思っていたころです(笑)。

そのときに、お金持ちのおばさんが私に向かって、
英語でこう言う。

「東京の警察はなんで英語を話さないの?」

意味はわかりましたけど、何のことだかわからない。

東京の警察はなんで英語ができないんだ。
なんで英語を話さないんだと。

一瞬後、ハッと気づいた。それで丁寧にこう答えました。
「あの……、日本人には、東京の警察もひっくるめて、
日本語がありますので」

内心では、
「このババア、ぶざけやがって……。
背負い投げにするぞコラァ。それとも足払いかコラァ!」

はらわたが煮えくり返っていましたが、
食べさせてもらっている弱みがあるから、グッとこらえた。

すると、その女性はすました顔。
「あら、そうですか」

みなさん、それと同じようなことをいま私たちはやっている。

英語ができないと、あたかも私たちの頭が悪いみたい。
入社試験、入学試験、すべて英語が必修です。
なぜ英語だけが必修なのか?

こういうことを続けると、
だんだん私たちの子どもは自信がなくなっていきます。

言語、日本語のなかには、
「日本語の魂」--いわば「言霊」というものがある。

その言霊こそが、日本文化・日本文明の命、魂なのです。

1 件のコメント:

  1. 私も西鋭夫スタンフォード大学教授の本を読みましたし、講演のCDを聞きました。同感すること大でした。今後も読もうと思って入会しました。金の出処を探れば全てがわかる、という言葉に、それは真実だと思いました。

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