2012年10月26日金曜日

日本ではなぜ、ビジネスインフラを整備しないのか?

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
  ビジネスインフラとは何かを再確認していただく。
 日本でこれまでビジネスインフラが整備されなかった理由を
   確認していただく。
  ビジネスインフラ整備の必要性を確認していただく。

ねらい:
 ビジネスインフラの整備に注力・尽力していただく。
 それを日本の産業の強化につなげていただく。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここで言うビジネスインフラとは、
広い意味のシステムの基盤になる仕組みのことを指します。

広い意味のシステム面とは、
情報システムだけでなく、仕事をするための仕組み
(手続き、業務の実施方法、等)全般を含みます。

その仕組みとして、
多くの方にとってなじみがあまりないでしょうが、
ビジネスプロセスマネジメント(BPM)と
データマネジメントのことをお話したいと思います。

BPMは、各部門の業務を、
統一的な共通基準に従って構造的に整理をして 
 例  人事
      ↓
    採用、評価、異動、教育
      ↓
    採用計画、採用準備、募集活動、採用業務、採用フォロ、--
      
                            ↓
                   採用試験、採用面接、内定通知、ーー

それぞれの業務を定義します。

その上で、それぞれの業務のハコに対して、
権限の規定をしたり、
必要なマニュアル類を参照できるようにしたり、
業務への投入工数実績の把握、問題点の把握
を行ったりします。
 

これがあると、人事異動が容易になり、
改善すべき業務の抽出も可能となります。
仕事の組み換え、組織変更などの際の
有効な検討材料にもなります。

この仕組みは、業務を的確・効率的に実施するには
必須の道具立てと思われるでしょう?

ところが、
日本で名の通っている韓国の大手企業の多くが、
この仕組みを取り入れているというのに、
日本で本格的に取り組んでいるのは、
日産自動車だけなのだそうです。
おそらくゴーン社長の指示なのでしょう。

なぜ、日本ではこの取り組み例が少ないのでしょうか。
このような仕組みは、経営や業務のインフラです。
インフラが整備されていなければ、
仕事はできないはずです。

ところが日本では、このような明示的な仕組みがなくても
あるいは明確なマニュアルがなくても、
仕事ができてしまいます。

そういう点から、このような仕組みは必須ではなく、
「なぜ必要か」という議論の対象となってしまいます。

この必要性を経営者に
明確に説くことのできる「システム」担当はいないでしょう。
効果の金額計算はできませんからね。

そうなると、
直感的にものごとの判断のできるトップがいないと
この仕組みの整備は行われないということになります。

データマネジメントの仕組みの整備も同様なことが言えます。

データマネジメントとは、
簡単に言えば、業務で必要となる情報の基となるデータを
統一的・整合的な手法で見える化する仕組みです。
(詳細は省略させていただきます)

業務は、その内容により重要度が異なりますが、
ビジネスプロセスとデータの縦横軸で遂行されるのです。
この縦横軸が業務を実施するためのインフラ条件、
すなわちビジネスインフラです。

なぜ、日本では
仕組み・システムに強い経営トップがいないのでしょうか。

と、問いかけて自分で分かりました。

日本では
仕組み・システム依存度が低い仕事のやり方をしていますから、
仕組み・システムに強くない人が経営者になれるのです。

したがって、仕組み・システムに関しては、
トップ得意の「読み」が利きません。

ですから、私の昔のボス吉原賢治社長が
素晴らしいBPMの仕組みを開発して、
日本企業に勧めているのですが、さっぱり動きがないようです。

データマネジメントの整備は、
わが兄弟会社の㈱データ総研が普及に取り組んでいますが、
今いち全国的な盛り上がりに欠けるようです。

このようなビジネスインフラが、
日本で普及しない理由は先ほど述べました。

しかし、これから先も、
「明示的な仕組みがなくても、あるいは、
明確なマニュアルがなくても、仕事ができてしまう」
状況が続くでしょうか。

おそらく、NOでしょう。

なぜなら、以下の二つの理由です。
1.ビジネスが急速に変化し、
  その対応で業務もどんどん変化する。

2.これからの世代人は、
  「あうんの呼吸」が通じない思考法となってくる。

したがって、早晩、ビジネスインフラ整備は、
先端企業から始まります。

皆様の企業が、
その先端企業になられたらどうですか!!!




0 件のコメント:

コメントを投稿