GDP(国民総生産)は中国に抜かれて
世界3位に下がったなどとマスコミは報道しています。
しかし、
国土面積は世界61位、人口は世界10位の国が
「今まで2位だったということが奇跡に近い」
(石原都知事の言)のです。
しかも敗戦で「すべてを失った」国が、です。
中国に抜かれたと言っても、
中国の人口は日本の10倍です。
一人当たり国民総生産では日本が10倍です。
日本の一人当たり国民総生産は
1990年代、世界ランキングの2.3位にいましたが、
2000年代になって低下の一途で
現在は20位前後のようです。
順位は下がっていますが
データを見ると為替レートにも影響されますが
金額ではほぼ横ばいです。
ということは他の国の所得が増えてきているのです。
日本人が貧乏になったのではなさそうです。
まあそんな負け惜しみを言っても仕方ありません。
タイトルに挙げた「世界6位」ですが、
これは、排他的経済水域
(自国の沿岸から200カイリの範囲内の水産資源
および鉱物資源の開発等に関する権利を有する領域)
の広さの順位のことです。
日本は、アメリカ、フランス、オーストラリア、ロシア、カナダ
に次いで6位なのです。
中国は15位で、広さで日本の5分の1です。
それですから、尖閣諸島など狙われますよ!
日本の国土面積は広くありませんが、
周囲100m以上の島が日本全体で6852あるのですって!
(日本経済新聞、1月19日夕刊。海上保安庁調べ)
この島のおかげで日本の排他的経済水域が広いのです。
(陣取りし過ぎかな?という気がしないでもありません。
そのうちに、また、日本バッシングが起きそうですね)
どこの県が多いと思われますか?
以下の順位です。
長崎県 971
鹿児島県 605
北海道 508
島根県 369
沖縄県 362
東京都 330(日本最南端と最東端を含んでいます)
宮城県 311
昔から日本は海洋国家だと言われてきました。
そうなのです。
「日本周辺の海底には、レアメタルに加え、
現在の使用量の5000年分の金や銀、コバルト、
さらに100年分のメタンハイドレートも埋蔵されている
と見積もられている。
政府は、この豊富な海底資源の探査を積極的に行っていく
方針である」
と報じられていました。(2009年1月7日のAFP)
その後どうなったのでしょう?
民主党になって「世界一でなくてもよい」
と諦めてしまったのでしょうか。
日本の海底探査では「しんかい6500」が有名です。
世界一の潜水深度を誇るものですが、
建造されたのは1990年です。
探査目的も(地震予知のため)
海底の地形の変化等を探ることです。
資源探査が主目的ではありません。
今の日本の技術であれば、
真剣に取り組めば、
多目的の優れた探査機が開発できるでしょう。
中国と東シナ海のガス田掘削でもめたりしていますが、
高い探査技術と掘削技術を磨きあげて
どんどん対抗すればよいのです。
中国が中国側からガス田のガスを吸い上げるのであれば
日本も海底で続いていると思われるガス田に対して
日本側から吸い上げればよいのです。
若干余談ですが、
ウィキペディアにこういう情報がありました。
「2010年5月16日、『産経新聞』は、
中国が2010年から圧力外交に転じ、
日本に対して「白樺」ガス田(中国名・春暁)を
(合意していた)共同開発より格下の「出資」とするよう
に要求したため、
鳩山由紀夫首相は関係閣僚と協議して
この要求を受け入れ、
出資比率の5割超を中国側に譲る方針を決めた、
ことを報じた」
鳩山さんは「友愛精神」で、
どこまで日本の国益を損じたことでしょう。
現在の日本は沈滞しています。
是非海洋国家の面目にかけて
海洋資源を開発する技術に集中投資して
日本の未来を希望あふれるものにしてほしいですね。
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