2014年8月18日月曜日

「長寿社会のまちづくり」


【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 高齢社会の健康度増進方法について考えていただく。
 高齢社会の生き甲斐実現方法について考えていただく。

ねらい:
 高齢社会の生き甲斐実現に力を合わせましょう!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

このタイトルは、
秋山弘子東京大学高齢社会研究機構特任教授が
学士会報2014年Ⅳ号に寄稿されたレポート名です。

こういう研究組織があるのですね。
当然と言えば当然かもしれませんが。


ご承知のように日本人の平均寿命は
男性80.2歳、女性86.6歳です。
女性は2年連続世界一、男性は世界第4位です。

60歳の人の平均余命は男性23年、女性は28年です。
ということは、
一般的な定年からそれだけの第3の人生が待っているのです。

その設計をしなさいと言っています。
そのとおりですね。


秋山教授らが20数年かけて実施している
6000人の追跡調査の結果が報告されています。
スゴイ気の長い研究をするものですね。
やはり学者の世界は違います。

7割の男性は、75-77歳から自立度が低下し
78―80歳で日常生活に援助が必要な状態になり、
83ー84歳で介護が必要になります。

ですが、
1割の男性は87-89歳になっても自立できています。

8割の女性は、78-80歳で日常生活に援助が必要になり、
84―86歳で介護が必要になります。

このように
高齢になっても援助が必要にならない人がいるのですから、
その割合が増えるようにしましょう。
それには、
「長寿社会のまちづくり」が必要だと言っておられます。

「長寿社会のまちづくり」は以下のようなものです。




















リタイア後は「まち」で働き「まち」の支え手になるところでところで
セカンドライフの就労事業、
各ライフステージのニーズに即して移り住める
循環型住居モデル、

必要であれば医療や介護をずっと自分の住んでいる所で受けられる
24時間対応の在宅ケア、
個々人の状況に応じた移動手段

人の繋がりの核となるコミュニティ食堂
幾つになっても学べる場
ICTを活用した健康管理・安心・繋がり・楽しみの創出など

ができるまちづくりの実験を
首都圏と地方の普通の二つのまちで
大学の知を結集し、住民、行政、企業と力を合わせて
取り組んでいるそうです。

私は、重要なのは、
この実験の主対象となっているハード面よりも
住民同士のコミュニティ形成だと思っています。

町内会活動の強化が中心です。
向う三軒両隣の精神も重要です。

そのことを、以下のブログで主張しています。
ぜひお読みいただきたいので再掲します。

高齢者が元気に過ごすことを目的にしているのは
同じですが、
私の案の方が安上がりで有効だと思いませんか?

この案の難点はスポンサーが付きにくいことです。
カネになることばかりが優先されるのは
困ったものです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2012年2月27日月曜日


高齢者や日本を明るくする試案

今現在65歳以上の高齢者は4人に1人ですが、
20年後には3人に1人になるそうです。

この高齢者に健康で元気でいていただくことは、
健康保険制度・年金制度の維持の上からも
日本の国の活性化度の点からも必須であることは
衆目の認めるところです。

しかしながら、議論は
年金等の社会保障費の財源の捻出方法に傾いていて
後ろ向きのそしりを免れない状況です。

それでは高齢者にとっても若い人たちにとっても
明るい未来が期待できません。
高齢者が明るく元気になって
医療費がかからない国を目指すべきです。

その試案を思いつきました。

この試案の「目的・ねらい」と骨子
目的
 高齢者が病気にかからず元気に活躍する。

ねらい
 ・医療費が削減できる。
 ・国の社会保障費が削減できる。
 ・税金が少なくて済む。
 ・社会が明るくなる。
 ・若者が将来に希望が持てる。

案の骨子
 ・高齢者が活動する場を作る。
 ・町内会や団地の管理組合を拠点にする。
 ・囲碁、将棋、麻雀、料理、お稽古ごと
などのクラブ活動をする。
 ・小中学校のグラントを使って、
  ゲートボール、フォークダンスなどを行う。
 ・若者が参加をしてもよい。
 ・その活動をマネージするリーダを養成する。
 ・その制度を作り自治体が補助する。
 ・活動の補助金も出す。
 【ハコものは既存のものを使用できるので、
公的補助はソフト面の補助だけである】

 
会社を引退した高齢者が
元気になるのはどういう場合でしょうか。

やはり、
何らかのコミュニティに参加して活動をすることです。

その場を、
日本の良き制度・遺産を使って実現できるのです。
それは町内会(隣組)です。

私は品川区に住んでいますが、
町内会は会館を持っています。
今では、その会館は地元のお祭りの時など、
限られた時しか利用されていません。

そこをもっともっと活用して「サロン」にするのです。

将棋の好きな人、囲碁の好きな人、麻雀の好きな人、
カラオケの好きな人がいるではないですか。
その人たちがどんどん集まって楽しめばよいのです。

女性用にはお茶、お花、料理などの教室ができます。
料理は男性も楽しめます。

若者(非高齢者)にも参加していただきます。
活動が活性化されます。

インドアだけでなく、アウトドアもあった方が
健康によいでしょう。
それには、小中学校のグランドがあります。
小中学校の体操の時間と調整して使わせていただきます。

毎日のように
ゲートボールなどをやったらよいではないですか。

将棋でも囲碁でも麻雀でもゲートボールでも
カラオケでも、イベントをやったらよいでしょう。
誰でも勝負は好きですから張り切って参加しますね。

ここからが本題です。
この企画ではハコものは不要です。
仕切れる人が必要なのです。
各種の活動で必要なのは、全体を仕切る人です。
設けるクラブを決めること、
各クラブの調整をして利用時間を決めること、
道具類の補充など、が必要でしょう。
イベントの企画は大事な仕事です。

そこで高齢者で仕切りの好きな方に
ボランティアになっていただいて
リーダ講習を受けていただきます。

厚生労働省の「中高年者縦断調査」でも、
現在働いている60-64歳の
57%が65歳以降も働きたい
29%が70歳以降も働きたい
と言っています。

リーダになった方に
活動補助金を渡して使っていただくのです。
団地やマンションでは管理組合の理事長に
リーダになっていただきましょう。

町内会には町内会長がおられます。
今後はスポンサではなく、
そういう仕切りができる方に
町内会長になっていただいたらよいでしょう。

30人に1人くらいの比率でリーダが必要だとして、
全国で100万人のリーダになります。
リーダ研修の費用と活動費補助で
1人(1拠点)当り年間50万円程度を
税金(地方税でしょうね)から支出します。

そうすると、
日本全体では5000億円くらい必要です。
ですがそのくらいの金額は
高齢者医療費が1割削減できれば捻出できるのです。
なおかつ先進的な明るい社会が実現します。

消費増税分からこの補助金に振り向ければよいのです。

これとは別に
気功や気功を取り入れた治療活動にも
補助金を出しましょう。

別項「病は気で治る」のように
本格的な気功は健康維持に極めて有効です。

基本的な方向性は、
健康を害した人にお金を出すのではなく、
健康を維持するためにお金を出すということです。

これらの方法はすべて日本ならではです。
こんな素晴らしい案はないのではないでしょうか!

日本が世界に先駆けて
明るい高齢者社会のモデルを示すことができます。
でも他の国では真似ができないでしょう。
社会インフラが違いますからね。

0 件のコメント: