2012年6月19日火曜日

病は「気」で治るの例ーその3

以下は、雑誌「致知」の編集部から送られてきたメールの内容です。

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ベストセラーとなった『がんばらない』や『あきらめない』の著者
としても知られる諏訪中央病院名誉院長の鎌田實先生。

37年間の医師生活の中で出逢った、
絶望を希望に変えて生きる人々の感動実話をお聴かせいただきました。

* * *

僕が看取った患者さんに、
スキルス胃がんに罹った女性の方がいました。

余命3か月と診断され、
彼女は諏訪中央病院の緩和ケア病棟にやってきました。

ある日、病室のベランダでお茶を飲みながら話していると、
彼女がこう言ったんです。

「先生、助からないのはもう分かっています。
だけど、少しだけ長生きをさせてください」

彼女はその時、42歳ですからね。

そりゃそうだろうなと思いながらも返事に困って、
黙ってお茶を飲んでいた。

すると彼女が、
「子供がいる。子供の卒業式まで生きたい。
卒業式を母親として見てあげたい」
と言うんです。

9月のことでした。
彼女はあと3か月、12月くらいまでしか生きられない。
でも私は春まで生きて子供の卒業式を見てあげたい、と。

子供のためにという思いが何かを変えたんだと思います。
奇跡は起きました。

春まで生きて、卒業式に出席できた。

こうしたことは科学的にも立証されていて、
例えば希望を持って生きている人のほうが、
がんと闘ってくれるナチュラルキラー細胞が活性化する
という研究も発表されています。

おそらく彼女の場合も、
希望が体の中にある見えない3つのシステム、内分泌、
自律神経、免疫を活性化させたのではないかと思います。

さらに不思議なことが起きました。
彼女には2人のお子さんがいます。
上の子が高校3年で、下の子が高校2年。

せめて上の子の卒業式までは生かしてあげたい
と僕たちは思っていました。

でも彼女は、余命3か月と言われてから、
1年8か月も生きて、
2人のお子さんの卒業式を見てあげることができたんです。

そして、1か月ほどして亡くなりました。

彼女が亡くなった後、娘さんが僕のところへやってきて、
びっくりするような話をしてくれたんです。

僕たち医師は、
子供のために生きたいと言っている
彼女の気持ちを大事にしようと思い、
彼女の体調が少しよくなると外出許可を出していました。

「母は家に帰ってくるたびに、
私たちにお弁当を作ってくれました」
と娘さんは言いました。

彼女が最後の最後に家へ帰った時、
もうその時は立つこともできない状態です。
病院の皆が引き留めたんだけど、どうしても行きたいと。

そこで僕は、
「じゃあ家に布団を敷いて、
家の空気だけ吸ったら戻っていらっしゃい」
と言って送り出しました。

ところがその日、彼女は家で台所に立ちました。
立てるはずのない者が
最後の力を振り絞ってお弁当を作るんですよ。

その時のことを娘さんはこのように話してくれました。

「お母さんが最後に作ってくれたお弁当は
おむすびでした。
そのおむすびを持って、学校に行きました。
久しぶりのお弁当が嬉しくて、嬉しくて。
昼の時間になって、
お弁当を広げて食べようと思ったら、
切なくて、切なくて、
なかなか手に取ることができませんでした」

お母さんの人生は40年ちょっと、とても短い命でした。
でも、命は長さじゃないんですね。

お母さんはお母さんなりに精いっぱい、必死に生きて、
大切なことを子供たちにちゃんとバトンタッチした。

人間は「誰かのために」と思った時に、
希望が生まれてくるし、
その希望を持つことによって免疫力が高まり、
生きる力が湧いてくるのではないかと思います。

……さらに詳しくは『致知』7月号150ページで!

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素晴らしいご報告ですが、やはりとても悲しいことです。

何とかもっともっと生きられるように、
医学や「気」の持ち方が進歩するといいですね。

4 件のコメント:

  1. 上野さん、いい話です。
    同じ致知出版から最近「諦めない生き方」という本が出版されました。
    著者は都倉亮という人ですが、彼がステージ4の末期がんから復帰した壮烈な話です。彼は私の大学の後輩でもありますが、今一緒の仕事しております。
    強い精神力が彼を戻しました。
    是非お読み下さい。   牧

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  2. 少々込み入った関係にあった女性で、存命中の母に世話になった方です。毎年お祭りの時は知人が集まりワイガヤをする慣わしになっていました。その女性がある年のお祭りにいらっしゃいました。そして、ワイガヤをやりその後の片付け、台所仕事までやりお帰りになりました。私は知らなかったのですが、
    その女性の息子さんから、特別に医者に許可をもらっての来訪
    だったそうです。人間は強いですね。

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  3. 牧さん
    いつも書き込みありがとうございます。
    早速ご推薦の本を読んでみます。
                上野 則男

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  4. とても よいお話です! 子を思う母親は素晴らしい!強い!けど、若くして亡くなるのは辛いです 余命3か月が2年弱まで延びたけど結局40代で逝ってしまわれた・・・・せめて70代まで人は生きることができるよう何とかならないものでしょうか?

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