2021年1月18日月曜日

ストレス社会の最大難題うつ病はAIで治せるはず!

【本テーマの目的・ねらい】
目的:
 ストレスが原因で発生する疾病の現状を確認いただきます。
 うつ病の治療法の開発を早期になすべきである、
   という主張を知っていただきます。
ねらい:
 早く周りの人が元気になってほしいです。


本テーマは、学士會会報2021‐Ⅰ号掲載の
久保千春九州大学総長の「現代社会のストレスにどう対処するか」
の講演記録のご紹介+αです。 


在宅勤務によって、管理者のストレスが増大しているとか、
現代社会ではストレス削減は大きな課題です。
本テーマは、そのストレス問題の研究です。
―――――――――――――――――――――
このような整理をしてみて思いました。
日本の精神疾患患者は、厚労省の発表数値で420万人、
うつ病患者は約127万人もいるのです。

医者にかかっていないうつ病者もいるので実態はもっと多い、
という説もあります。

皇后雅子様のうつ病が有名ですが、
長年月完全治癒はされていません。
ということは、うつ病患者は累積でどんどん増えていくのです。

以下に確認いただきますように、うつ病の発生原因は、

肉体的条件と気質・精神的条件とが複合しています。
その解明は簡単ではありません。
単機能の追求では有効な治療法は見つからないでしょう。
それが現状なのです。

今までうつ病に対する有効な治療法が見つからなかったのは、
今回のコロナ対策のような人類の叡智を投入する取り組みを
してこなかったからです。

うつ病は直ちに人が死んでいくのではないので、
本格的な対策検討がされないできたのですが、
100万人といえば労働力人口の2%近くです。

現在その人たちは正規の労働状態から離れているのです。
非常に大きな問題だと考えるべきではないでしょうか!

大騒ぎしているコロナウィルスの感染者は、
1月半ば現在31万人しかいないのです!
死者が4千人を超えていますが、
うつ病の人は1%が死に追いやられているとしても1万人です。

原因が複合している、個人の状況はさまざまであるので、
解決は困難というかもしれませんが、
それこそ、AIが得意とするところです。

いくら複雑だといっても、
1件100項目くらいで1万件の症例データを集めて
優秀な分析者が取り組めば、
個人に対する有効な治療法を提示できるAIシステムが
開発できるのではないでしょうか。

前例のないコロナワクチンだって、
世界のあちこちで1年以内に開発できているのです。
ぜひ、世界的プロジェクトとして取り組んでほしいものです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて本題です。

まず、関連する言葉の確認です。
原則として久保先生の論考によりますが、
うつ病だけは定義がありませんでしたので他からの転載です。

しかし、「うつ病」に関しては、
権威ある統一的な定義は見つかりませんでした。

厚生労働省は、実態調査などしているのですが、
どういう定義に基づいているのでしょうか、疑問に思いました。

1.定義と状況

項目

定義と状況


ストレス

ü  外部からの様々な刺激を「ストレッサー」と言い、それによって身体に負荷がかかり、変調をきたした状態を「ストレス」と言います。現在ではどちらも「ストレス」という言葉で表しています。



不安

ü  対象がハッキリしない漠然とした恐れの感情・気分(対象が明確であれば恐怖となる)

ü  不安が続くと、主に自律神経症状が起きる。



抑うつ

ü  正常範囲を超えた悲しみの感情・気分

ü  抑うつになる人の多くは、何らかの喪失体験をしている。



心身症

ü  身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的因子が密接に関係し、器質的ないし機能的障害が認められる病態

ü  厚生労働省のデータによれば、日本全国で420万人が該当するという。



うつ病

ü  「気分が落ち込み憂鬱になる、やる気が出ないなどの精神的な症状のほか、眠れない、疲れやすい、体がだるいといった身体的な症状が現れることのある病気で、気分障害の一つです」(大塚製薬すまいるナビゲーター)

ü  長期間、日常生活に適応できない状態が続くと、倦怠感、食欲低下、不眠、便秘、思考・集中力低下、性欲低下などが起きる。

ü  厚生労働省のデータによれば、2019年に127万人いるという。


 

次は,ストレスをどのようにして測定、客観的に把握するのかです。

2.ストレスの測定法

種類

測定法の内容


1. 身体維持機能の把握

1)自律神経系(血液・尿・唾液中の代謝産物で測定)⇒ストレスで上がる。

2)内分泌系(血液・尿・唾液中の代謝産物、他で測定)⇒ストレスで上がる。

3)免疫系(リンパ球数等で測定)⇒ストレスで下がる。



2.臓器の活動状況把握

1)循環器系・呼吸器系 ⇒ストレスで活性化

2)消化器系 ⇒ストレスで抑制

3)筋肉系 ⇒ストレスで緊張

4)代謝系・血液系 ⇒ストレスで値が上がる



3.心的テスト

1)抑うつ評価尺度(SDS法など)

2)不安尺度(STAI)

3)多次元的評価尺度(ABS,POMSなど)


 

その次は、心身症やうつ病の発生原因です。
これが治療法の前提になります。

3.心身症・うつ病の発生原因

分類

定義

内容


準備因子

 

発症の長期間以前から形成されている因子

【本人の問題】

遺伝的要素

対人関係の不器用さ

ストレスを溜めやすい性格

生活習慣(栄養、運動、睡眠等)



誘発因子

発症の引き金になる因子(発症の1年半から1か月前に起きる)

【ストレス】

対人関係のトラブル、引っ越し、昇進など。

イライラ、極度の疲労、士気低下、孤立などが長引き発症する。



持続増悪因子

病状をさらに悪化させる因子

【環境問題等】

家族関係、社会的支援、本人の不安への対処法などに潜む問題を指す。

絶望感が増大したり、病前性格が崩壊したり予後が不良となる。


 

次は、心身症やうつ病になると、体内で発生する状態の確認です。

 

4.身体内の症状

発生順序

説明

1.自律神経系の失調

ノルアドレナリン・アドレナリン(セロトニン)・ドーパミンの活動が変調をきたす。


2.身体維持機能の変調

内分泌系の異常、免疫系の異常が発生する。


3.各臓器の変調

次の「身体の表面的症状」に繋がっていく。



体内の変調を基にして、 うつ病以外に各種の一般的な病気が発生します。 
ストレスが原因でこんなにたくさんの病気になるのです。

5.身体の表面的症状(内科領域)

代表例

呼吸器系

気管支喘息、神経性咳痰


循環器系

本態性高血圧症、本態性低血圧症


消化器系

胃・十二指腸潰瘍、慢性胃炎


内分泌・代謝系

神経性食欲不振症、神経性過食症


神経・筋肉系

筋収縮性頭痛、片頭痛


泌尿・生殖器系

夜尿症、神経性頻尿


その他

間接リウマチ、腰痛症、更年期障害、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症


 

うつ病等の精神疾患に対する治療は、以下のとおりです。

 6.精神疾患治療法の現状

種類

内容


薬剤利用

抗不安薬、抗うつ薬、睡眠薬

漢方薬



カウンセリング

生活習慣の改善、前掲持続増悪因子の緩和が中心。

抑うつ原因を知ることによって、そのストレスから解放されることも可能。



ストレス回避・緩和

ストレス原因となっている環境から脱却するのが一番(困難な場合が多い)。

休息、睡眠、運動、食事を改善する。

笑う機会を増やす。音楽や温泉なども良い。



心身療法

身体を調えると心も強くなる。

禅の「調心、調息.調心」

ヨガ、太極拳、鍼灸



0 件のコメント: