目的:
当社の要件定義研修で
素晴らしい成果が得られた事例をご紹介します。
やはり、実務型の研修は「実践」をしないとモノにならないことを
再確認していただきます。
ねらい:
当社の実践重視の研修にぜひご参加ください。
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このブログで人気があるのは、時事テーマか切実テーマです。
当社の紹介、当社サービスの紹介は最下位クラスです。
ぼかしていても見破られて開けていただけないのです。
今回は何のことかわからないテーマ名にしてみましたが、
残念ながら、今回のもそのジンクスは破れないでしょうね。
当社の研修は大分前から「研修だけで終わり」はダメで
実践を付けるのを原則としてきました。
そうすると研修日数が長くなって参加者が少なくなりますので、
妥協している時もあります。
要件定義研修もその口です。
本格的に学んでいただくには3日間必要ということで始めました。
しかしやはり実践がないと物足りないので
2日+実践報告1日にしました。
先日(2017/7)、実践報告付き型の2回目を実施しました。
ここでビックリするほど完成度の高い要件定義書が作成されたのです。
当社の長い(三十数年)研修実施経験の中で、成果物の完成度という点では
過去最高レベルでした。
(開発移行はこれからですからその成果はまだ分かりません)
主催者としてもたいへん嬉しく思いました。
テーマは「原材料管理/原価計算システムの改善」
現状はSAPのパッケージを利用しています。
実践者は、製造業のシステム部門で
基幹システムの開発・保守に十数年携わっている方です。
実践期間は僅か4週間です。
作成した成果物は以下のとおりです。
要件定義研修の作成成果物
成果物名
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成果物の作成目的
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事例の特長
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実践報告書
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1.システム名 2.対象システムの概略機能 3.検討の背景等
4.実践の経緯
5.実践の成果
6.実践の反省と今後の対応
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実践の経緯 6/16~30テーマ検討 7/1~4 成果物作成 7/5~7 発表準備、資料補正 7/7 リハーサル 7/8~11 補正 |
目的・ねらい 記述書 |
業務面の改善要求を、「早い、うまい、安い、人の向上」の切り口で把握し、それに対応してシステム面で実現すべき機能要件・非機能要件を明らかにする。 |
的確にルールどおり既述した上に、業務効率向上、新人の早期戦力化等により年間585万円の効果が実現できると試算した。 |
問題点連関図
右方展開
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改善の「目的・ねらい」を明らかにする |
12のボックスで「目的・ねらい」を明らかにした。 |
問題点連関図
左方展開
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目的実現のための対策を探求する。 |
37のボックスで13の解決策と解決不能問題4つを明らかにした。 |
システム
機能一覧
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実現すべきシステム機能を業務機能と結び付けて記述する。 |
目的・ねらいの目的機能を具体化するのに有効であったとの評価をした。 |
システム
概念図
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でき上がりの全体像を明らかにする。 |
5つの業務12の作業の流れを明らかにした。 |
ER図 |
情報システムを構成するエンティティを明らかにする。 |
19のエンティティの相互関連を明らかにした。 |
着眼点、切り込み方、資料作成方法
いずれをとっても、それぞれ素晴らしい出来栄えです。
基準どおりに作成すればここまでできるというお手本になります。
ここでお見せできないのが残念です。
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受講生の相互評価による審査結果は
以下のとおりです。
◆総合 第1位 94点(満点:100点)
◆評価項目別(満点:4点) 5項目の内、4項目で第1位
① テーマ選定の着眼の独創性・・・3.80点(第1位)
② 習得内容の活用度・・・・・・・・・・4.00点(第1位)
③ 改善成果・・・・・・・・・・・・・・・・・・3.40点(第1位)
④ 報告書の充実度・・・・・・・・・・・・4.00点(第1位)
⑤ プレゼンテーション
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お見せできない代りに、
この実践者が書かれた「実践の成果」をご紹介させていただきます。
目的・ねらい記述書、問題点連関図の作成では、
「目的・ねらい-問題-原因-解決策-改善目標(丸い三角形)」
を繰り返し検討した。
「業務上の問題点」を起点として分析することにより、
自ずと導入後の効果や、取り組み自体のポイント
(最終的な目的、問題)を自分なりに明確化(整理)
することができたと感じている。
また、システム概念図を作成することで人と業務の繋がりを
より強くイメージでき、機能一覧を加えることで、
システム全体をイメージすることができた。
補足的に(知識不足ながらも)非機能要求を検討することで、
システムの全体像や長期的な運用を考えるいい機会になった。
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