目的:
図書館のレファレンスサービス(司書業務の一部)
を知っていただきます。
ねらい:
ねらい:
今後、本を探すときのヒントにしてください。
(なりますかね?)
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本項は、福井県立図書館著「100万回死んだねこ」のご紹介です。
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本項は、福井県立図書館著「100万回死んだねこ」のご紹介です。
本書発行の背景になっている図書館での司書業務の意義が
解説されている「はじめに」をご紹介します。
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図書館は本の貸し借りをするだけの場所ではありません。
大きな役割の一つに「レファレンス」があります。
簡単に言えば、利用者が探している”情報”にたどりつけるよう
司書がお手伝いをすることを指します。
「こんな本を探しているんです」と尋ねられたとき、
私たちはクイズさながら「ピンポン!それはこちらの本では?」
と瞬時に答えているわけではありません。
「著者の名前はわかりますか?」
「どこで本のことを知りましたか?」
「いつ頃出版されたものかわかりますか?」
そんなふうに利用者に質問を重ねた上で正解を見つけています。
この一連の流れがレファレンスサービスです。
(中略)
(本書は)ただおもしろがってもらうためだけに
「覚え違いタイトル集」を公開しているわけではありません。
カウンターに来られる利用者のなかには、
すでに館内の検索機で探したけれど見つからなかった
という方もいらっしゃいます。
図書館の検索システムはGoogleと違って厳密で、
ちょっとした間違いがあるとヒットしません。
「覚え違いタイトル集」を読むことで、
間違えやすい部分に気づくようになり、
自分で目当ての本にたどり着くためのヒントになるのでは?
というのも目的のひとつです。
同時に、「カウンターで相談するのもねぇーーー」と
ハードルを高く感じていらっしゃる利用者に
「こんな風に全然間違っていても気軽に聞いていいんだな」
と知っていただきたい、と考えています。
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なるほど、そうなのですね。
以下に、本書で示されている
利用者がいい加減な要求をした90件の例の中からいくつかをご紹介します。
面白いものがありますね。
誤った書名など |
正しい書名 |
夏目漱石の「僕ちゃん」 |
「坊っちゃん」 |
「白い器」 |
松本清張の「砂の器」 |
「衝撃の巨人」 |
「進撃の巨人」 |
カフカの「ヘンタイ」 |
「変身」 |
「人は見た目が7割」 |
「人は見た目が9割」 |
フォカッチャの「バカロマン」 |
ボッカッチョの「デカメロン」 |
「ハーメルンの音楽隊」 |
「ハーメルンのふえふき」 |
「ひやけのひと」 |
「火宅の人」 |
昔からあるハムスターみたいな本 |
「ハムレット」 |
「海の男」 |
「老人と海」 (ヘミングウェイ) |
これこれちこうよれ |
「日日是好日」 |
だいぶつじろうの本 |
大佛次郎 |
池波遼太郎の本 |
司馬遼太郎または池波正太郎 |
本書の解説のイメージを以下に示します。
多くの例は、表裏1頁ずつで示されています。
ところで、本書の内容はたいへん興味深いものではありますが、
特殊な内容ですので、何部くらい売れるのかを想定してみました。
1.前提となる数の確認
1)全国の図書館数
2020年文科省調査 自動車図書館542、それ以外の図書館3,316
2)全国の司書の数
2015年文科省調査 常勤5,410人、非常勤9,593人
2.本書購入数の推定
1)すべての図書館が1冊購入するとする。約4,000冊
2)司書は2分の1は勤務する図書館のを見る。
残り2分の1の半分が購入するとする。7,500÷2≒4,000冊
3)司書以外の一般読者(研究者等含む)は、
司書と同数購入するとする。4,000冊
4)合計販売数想定 12,000冊
1万部超えるのですから、出版としてはまずまず成功の部類と言えそうです。
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