ポルトガルによってなされた。
15世紀、ポルトガル人は、アフリカ大陸を探検、侵略し、
インド洋経由アジアに、更にブラジルに植民地を築いた。
次いでスペインがイタリア人コロンブスをして、
西回り航路でアジアを侵略しようとし、
1492年、彼は、カリブ海に到達した。
その後、スペインの中南米の侵略版図は、ポルトガルを凌いだ。
更に、その後、列強諸国の侵略は英仏独露などによってなされ、
地球規模に及んだ。
それらの被侵略国にあっては、原住民の多くは、酷使され、
飢餓に遭い、虐殺され、その数は、8000万人。
その代替の労働者として北中南米に、
アフリカから奴隷輸出が行われた。
その奴隷貿易の数は1億人にも及んだ。
現代の後進国の貧困と飢餓は、
それら侵略国の“搾取略奪”の結果である。
喝!!
処で、英国から北米大陸の東部にやって来た移民達は、
1776年に独立戦争を勝ち取って以来、原住民インディアンを追いやり、
虐殺の限りを尽くし、西へ進んだ。
その白人略奪者達は、1848年、遂に大陸の西海岸、太平洋に到達した。
(西部劇では、インディアンが悪者だが、実際には、逆に白人が悪者で、インディアンは被害者だった。)
僅か72年で建国時の国土の9倍の、
日本の26倍の広さの北米大陸を侵略支配したのであった。
そして直ちに彼等は、海の彼方への次の侵略を考えた。
わが国の江戸幕府は(1603年~1867年)264年間、
欧米列強の侵略の対象となりながら鎖国を続け、
幕末維新の先達のおかげで、何とか我が国は、独立を保った。
1853年米国のペリーが“たった四杯の蒸気船”で日本に開国を迫り、
日本は大騒ぎとなったが、これを契機として明治維新となり、
吾が国は、欧米の侵略を一応回避した。
その間、英仏露の大国は”眠れる獅子“支那を侵略分断し、
支那は”半独立“のような状態になった。
米国は南北戦争(1861年~1865年)と言う内戦があり、
この支那分断の競争に後れを取った。
そこで米国は、日露戦争(1904年~1905年)終結の仲介に入り、
日本がロシアから獲得した満鉄の権利を米国に譲渡させ、
支那侵略の仲間に入ろうとした。
しかし日本の外相小村寿太郎は、
日露戦争で100,000人近い人命を犠牲にして得た権益を
”濡れ手で粟“の米国に譲れないと、それを拒否した。
そこで、米国は、長期日本征服シナリオの”オレンジ計画“を立案、
日本侵略の基本構想とした。
米国は、次いで、ハワイ、グアム、フィリピンを侵略、
アジア太平洋支配を着々と実行した。
盧溝橋事件に端を発した日支事変では、
支那をして、米国の代理人の様にこれを駆使した。
そして度々の日米交渉においても米国は、種々と日本を圧迫し、
追い詰めた。
我が国は、米国の強い要請に抵抗したが、
最後は、やむを得ず支那からの撤退を含めた、妥協案を提示した。
しかし米国のルーズベルトは、之等を拒否し、
種々日本に対し、経済封鎖を行い、石油の供給も止め、
“最後通告”ハルノートと言う切り札を提示した。
日本に先に“戦端”を開かせ“反戦”の色濃い米国世論を覆し、
欧州で苦戦中のチャーチルを助けようと考えたのだ。
ここに至って、日本は、遂に追い詰められ、
最後の決断“開戦”をやむなくされた。
その結果の大東亜戦争では、当初、日本軍は、優勢で、
アジアの被支配国が独立し、大東亜共栄圏を形成した。
しかし日本軍は、次第に劣勢化し、
最後は、
米国の“非人道的原爆投下”によって終戦を迎えることとなった事は、
ご承知の通りである。
“怒”
因みに、
近世、欧米列強の侵略により、多くの民族・国家が独立を失ったが、
大東亜戦争開始時(1941年)アジアでの独立国は、日本とタイ国。
アフリカでは、エチオピアとリベリアの夫々二国しかなかった。
現在、独立国は、アジアには37ケ国、アフリカに42ヶ国だ。
日本の大東亜戦争の戦争目的のテーマの一つ“植民地開放”の狙いは、
戦争に敗れはしたものの、
結果として、その目的は達成されたと云えよう。
第二項 -戦後レジーム-
戦后、日本入りしたマッカーサーは、
“日本が二度と世界の強国にならないこと”を基本方針として、
日本のあらゆる面での変容を要求した。
従って、戦後の占領軍の施策は、
大方“日本国の国益に反するもの”であった。
しかしながら、日本の政治家、経済人、マスコミ、そして、
大多数の国民は、
その米国の戦略の“裏に隠された本当の狙い”を感知せず、
唯々諾々と米軍の施策に従った。
“怒”
斯くして、戦後レジームは、着々と進行、祖国日本の平和ボケ、
弱体化が進行した。
“怒“
第三項 -米国製憲法の施行と自衛権の放棄-
マッカーサーがまず取り上げたのは、
国家の基本法である日本の憲法の廃止と
日本の自衛権の放棄を実施することであった。
彼はこれを実行させるために、法律に経験のない米国人を数十人集め、
たったの10日間で、
世界の国々の法令集等の中から寄せ木細工を集めるように、
米国に都合の良い憲法案を作り、日本側の作成した憲法案を拒否した。
そして若しこの米国案に日本が反対するなら、
”天皇“を戦犯として”裁判“をすると脅し、占領下の日本に、
この米国製憲法を強引にも成立させた。
大”怒“
そもそも戦時国際法の”ハーグ陸戦法規“では
”戦争により一国の権力が占領者の手に移っても
占領地現行法を尊重すること“とある。
ましてや憲法を占領軍が勝手に変更するとは、とんでもない事である。
米国の占領下において、
米国の素人達が一夜漬けで日本の憲法を作成する事は、
明らかにに国際法上違法である。
しかもその目的が日本を永久に米国の隷属下に置こうと言う趣旨から、
日本の自衛権を剥奪し
「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、
われらの安全と生存を保持しようと決意した」
など勝手な空理空論を憲法の中に押し込んだ。
大”怒“
このような国際法に違反した異国による押し付け憲法は、
当然廃棄の上、新憲法に全面的に入れ替えしなければならない。
大”怒“
しかも、その現憲法が、
75年間一言一句も変更されず今日に至っているとは何たることだ。
大“怒”
政治家の怠慢だ!!
世界の恥だ!!
自民党の党是には、“自主憲法の制定”が挙げられているが、
それは単なる“お飾り”であり、
だれも今日まで之に手をつけてこなかった。
安倍内閣はそれに向かって行動したかのごとく見えるが、
それは形式的に“自衛隊”と言う文字を憲法に入れさせて
改憲の体裁を整えようとしたものであり、
米国製違法憲法を廃止、
新憲法を成立させようとするものではなかった。
尤も、現憲法では、マッカーサーの意図に従い、
憲法改正が、なかなか難しい様に仕組まれている。
すなわち第96条では、
“憲法改正は衆参両院でそれぞれ3分の2以上の賛成を得た上、
国会が発議し、国民に提案、
国民投票により過半数の賛成を得なければならない”とある。
“米国の日本支配”を永久に変えさせまいと言う本旨である。
大“怒“
この百鬼夜行の世界情勢下で、自国の防衛権を放棄し、
自国の防衛を他国に委ねるなどは、まさに狂気の沙汰だ。
大“怒”
自分で自分の国を守らないのに、
外国人が血を流して日本を守ってくれますか?
第四項 -歴史の改竄とマインドコントロール-
マッカーサーは、“東京裁判”なる違法の茶番劇を仕立て、
先述した 列強500年の世界侵略の歴史を隠蔽し、
逆に日本を侵略者とする 歴史の改竄を行った。
東京裁判は、裁判ではなくマッカーサーの陳腐な芝居であったが、
2年半後、絞首刑7人、禁固刑18人と言う判決が下された。
死刑になられた方々は、“天皇陛下万歳”を叫び、従容と死に就いた。
大“怒“
東京裁判で、でっち上げられた虚偽の歴史は、
日本の教科書に厚かましくも取り入れられ、日教組によって広められ、
あたかも日本全土をマインドコントロールするがごとく
全国に普及された。
マッカーサーは、このマインドコントロールをさらに強めるため、
まるで共産圏の国の様に、言論の自由を抑圧、
文書、書籍、通信の検閲を行い、
更に紀元前3世紀、秦の始皇帝が実施したと云う
“焚書”すら行った。やり度い放題だ!!
大“怒”
現在は、日本国中、
依然として改竄された自虐史観が大手を振って歩いている。
従って現在のわが国の若者たちは
依然として日教組の東京裁判史観を教えこまれ、
真実の歴史を知らない。
“怒“
これは誠に重大な事であり、
一刻も早く教育を日教組離れにしなければならぬ。
大“怒” 第五項 -内憂外患と国家の危機-
以上のマッカーサーの行った、種々なわが国の変容は、
それぞれに反撥してこなかった日本の政治家を始めとする
日本国民の自業自得であり、
我が国を“平和ボケの骨無しの国”としてしまった。
大“怒”
特に占領軍や共産党に誘導されたり、
進歩派と称する輩達に追随したマスコミの責任は大きい。
その結果、我が国の政治は、外国勢に引っ張られ、
アチコチフラフラ、明確な国家観が無く、
財源を無視した安易な社会保障など、
ひたすら目先の選挙の“票稼ぎ”に走り、
長期的観点に立った国家国民の安寧と繁栄を目指すところがない。
大“怒”
特に岸田政権は政策の根幹に“魂”が入っていなく、
優柔不断で、大衆の動向に左右され、空理空論、朝令暮改、
いつ倒れてもおかしくない状況である。
とりわけ最近問題視されている統一教会は、
創価学会との類似点もあり
“自公”の寄り合い所帯与党の歯切れの悪さが目立つ。
その上、物価値上がり、コロナ、円安、防衛力強化、社会保障等々、
問題山積、内政は、まともに前進しない。
一方、国際問題でもウクライナ問題、中国の台湾侵攻、北朝鮮問題、
ロシアとの北方領土問題、
世界のエネルギー・食糧危機など難問山積みだ。
斯様に吾が国は、内憂外患交々来り、
政治は、一歩も前進できない状況だ。
そこで嘗ての明治維新の西郷、大久保、勝の様な一身を擲ってでも、
国難に当たろうとする人物の出現が期待されるが、
残念ながらその見込みは全く無い。
一旦、緩急の場合は、岸田首相で大丈夫か?
中共の台湾侵攻が始まれば、沖縄の米軍は、逃亡?
どのようにしてわが国が生き残れるか不安一杯だ。
今更、 沖縄の自衛隊をチョッピリ増やしてどうなるのだ!!
もはや、そんな段階でない!!有事は、もう直ぐ其処だ。
喝!!
このような状況にあって、今や国連は、“犬の遠吠え”ばかりで、
全く無力となり、相次ぐ拒否権で、
安保理の存在も意味なくなってきた。
“国連改組”が必至だ。
その上、米国の中間選挙の結果、米国の政情も不安定となり、
世界情勢は一層混沌となった。
大“怒”
どうなるウクライナ!! どうする日本!!
第六項 -独裁者の覇権主義との戦い-米ソ冷戦の中で、米国のレーガン大統領が、
ゴルバチョフのソ連を崩壊させたのは、つい先日のように思えるが、
あれから早くも33年が経過。
今はバイデン米国が習近平支那の追い上げに遭って、
四苦八苦している時代だ。
今や世界の60%が独裁者によって支配されていると言う時代で、
その中心人物たる習近平の支那は、
嘗て列強の侵略を、一被害者として経験した痛みを充分に感じ、
その上を行く侵略国となり、地球の歴史を塗り替えようとしている。
歴史上、独裁者は、常に、彼個人の利得、地歩を守る為、
そして民衆の反独裁蜂起を避ける目的で近隣諸国を侵略し、
自國の人民の目を誤魔化し、その反撥を回避してきた。
毛沢東はじめ、近代支那の独裁者達も民衆の独裁に対する反撥を抑え、
自己の地位を守るため、蒙古、チベット、ウイグルを侵略、
その人民を多数捕縛、惨殺し、不法占拠している。
習近平は、極端な強権政治を行っているが、
一方で現在支那では、社会不安、不満が高まり、爆発寸前だ。
現在、政権の治安対策費用は、
軍事費を上回っているとさえ云われている。
慣例を破り三期目の国家主席に就任した習近平は、
今后、更に終身国家主席を獲得する為には、
問題山積みの自国の民衆の反乱を意識し、
外部で何らかの勝利を勝ち取らねばならない。
夫が次なる侵略、“台湾”であり“日本”である。
大“怒”
低賃金を狙って支那に進出した日本企業は直ちに撤退すべきだ。
一旦、事が起これば、進出した日本資産は、
接収され価値はゼロになる事、必至だ。
阿保!!そんな事もわからないのか。
喝!!プーチンに於いても然り、自己の地歩保持の為、
何の根拠もなく隣国ウクライナに侵入した。
之等の独裁者の覇権権主義国と自由民主主義国との戦いは、
今後一層激しさを増すものと思われる。
双方共に原子爆弾と言う極めて危険な武器を抱えて居り、
この世界制覇の戦いに於いて、原爆による地球規模の破壊を避け、
争いを終結させるには、
夫々の独裁国家内において反独裁の芽を育て、内乱を起こさせ、
自国内で独裁制を終息させるしかないのであろうか。
大“怒”
以上 渡辺洋一