目的:
「イヌ型人間」「ネコ型人間」の類型を知っていただきます。
ねらい:
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ある方に勧められて太田肇同志社大学教授著「『ネコ型』人間の時代」
イヌの特性
「主人」を意識する。 飼い主に従順で裏切らない。 集団的行動を好む。 |
イヌ型人間
組織の意向・利益を重視しそれに従う。(「忖度」もあり) そのためには「不正」も行う。 主体的な判断・行動を避ける。 周囲の期待に応えようと自分を追い込む。 本心では納得していなくても納得したフリをする。 |
これからは通用しないイヌ型人間人事管理の5点セット
(これは卓見です)
1.大部屋主義 2.ホウレンソウ 3.減点主義 4.情意考課 5.会社主導の異動・転勤 |
「主人」は意識しない。 大事にしてくれる相手を評価する。 複数の集団に多元的に帰属する。 気ままで人の言うことを聞かない。 自分以外(親猫、仲間、人間)の行動を見て学ぶ。 エサは自力でとってくるし、排泄の後始末もする。 |
【マイペース型個人主義】 自発的な行動をする。 自分の好きなことに積極的に取り組む。 自分の能力・個性が活かせる道を選択する。 ・直感がすぐれている。 |
他国との交流がない世界での競争はゼロサムである。 誰かが勝てば誰かが負ける。そこで統制が必要になる。 縛りやルールが必要になる。 長年かけてそういう社会になった。 工業社会の物づくりは従順な統制を必要とした。 |
AI全盛になると定型的作業は人間がしなくなる。 人間に残される仕事は「遊び」だけになる。 それはネコ型人間の時代である。 |
イヌ型をネコ型に変える「ネコ転」の方法
相手の自主性を尊重する(スパルタ方式から自主的・自発的トレーニングに変更したら画期的な成果が出た例が紹介されている。青学の原監督や高校野球の名監督など) クラス全員でお互いを褒めあうことをしている小学校(これによって、児童が相手をよく見るようになり、自分の考えを持てるようになり、自己肯定感も高まったという) 京都の中学校で、地域の保育園と連携し、生徒たちが園児を楽しませるにはどうしたらよいか考え実践する活動を行っている(これにより、イジメ・不登校が減り学力も向上したという) ある学習塾では、将来の夢を具体化する合宿をしている(自分の針路を考えることがその後の自主的学習につながる) 自然や芸術に親しませる、異質な環境を経験させる、なども有効である。(上野の知見では、上司に嫌われたY氏がいくつもの関係会社に放り出さ れましたが、その後、帝人の名社長になった例があります) 上野注:これという決め手はなく、それぞれが場に応じて工夫していくしかないようです。 |
ネコ型を育てるフランス・ドイツの教育方針
パリの幼稚園では、活動や学習を自分で選択できる(ダンス、アート、団体舞踊、歌、スポーツなど9つからの選択)。英語の教育も自由選択である。ロールプレイングなども取り入れている。 ドイツでは10歳で進路選択させている(大学か専門学校か)。 |
京都がネコ型社会として紹介されているのは、たいへん興味深いことです。
京都が創造性豊かであることは知られています。
ノーベル賞受賞者数 25人中、京大が湯川秀樹さんを筆頭に8人です
著者は、そのルーツをこう解釈しています。なるほど!です。
上掲の著者によるイヌ型人間・ネコ型人間の定義からすると、 イヌ型人間=血液型A型人間 ネコ型人間=血液型B型人間 ということになるのではないかと思います。 上野も「血液型で性格が決まる」と考えているわけではありません。 血液型は、「性格」を決める一つの要因であると考えています。 その根拠は、 ある職業と血液型との関係に統計的に優位な差がある、 10分話しているとその人の血液型を当てられる人がいる、 という点です。 私はその根拠は、以下のような脳の作動特性にある、と考え、 それを証明する物理仮説を立てています。 A因子がコントロールする脳は連続処理(シーケンシャル処理)をする。 B因子がコントロールする脳は不連続処理(ランダム処理)をする。 詳細は、以下をご参照ください。
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上野は、本書の表現で言えば「ネコ転」の方法として
1 件のコメント:
早速、本を購入して読みました。
まさにイヌ型⇒ネコ型へ変化させることを
実践し始めました。
経営もウォーターフォール型からアジャイル/スクラム型
ご無沙汰しております。
荒川
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