2021年4月27日火曜日

青少年の自殺者増加 死ぬ人、生きる人 

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 青少年の自殺者が増えている現状を認識しましょう。
 死ぬ人もいますが、強く生きる人もいます。
ねらい:
 生きる人を応援してあげましょう。
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3月17日の日経新聞にこういう見出しの記事が載りました。
 自殺者11年ぶり増 2万1000人
 経済苦・孤立背景か
 コロナ禍、女性・20代目立つ



20年の自殺者数は前年比912人増の21,081人となり
11年ぶりに増加に転じた。
男性は14,055人と11年連続で減少したのに対し、
女性は7,026人と2年ぶりに増加に転じた。
年代別では、40代が3,568人と最も多く、
中高年層の割合が高かった。
50代、60代が減少したほかは増加し、
特に20代が404人増の2,521人と最も増加率が高かった。

遺書や遺族らへの聞き取りをもとに自殺の動機を分析したところ、
「健康問題」が全体の48.4%
「経済・生活問題」が15.3%
「家庭問題」が   14.8% だった。

「経済・生活問題」は3,216人で5.3%減ったが、
30代以下は増加。
20代は男女ともに増え、22.3%増の計417人と
 2年ぶりに増加。
30代では女性がほぼ倍増の67人となった。

年代別の過去10年の変化をみると、
60代は49.6%減
50代は36.3%減
30代は41.4%減 となったが、
20代は23.7%減で減少幅が小さい。
10代は25%増えている。

相談窓口には、
「コロナで職を失った」「パート先を解雇された」など、
非正規雇用の若い女性からの相談が目立つそうです。

コロナ禍で、経済苦や孤立の状況になり、
特に女性や20代の自殺者が多い、ということです。
若い世代で弱い立場の勤務者にしわ寄せがいっているのです。
コロナ禍が、病死やビジネス不振だけでなく、
別の影響が出ているという事実です。

原因は「経済・生活問題」でしょうが、
若い人が自殺を選ぶ判断には、
木村花さんの自殺事件が影響しているのではないかと思います。
自殺を身近なものと考えさせたのではないでしょうか。

そういう推定報道は、
木村花さんを攻めることになりますので表に出ていませんが
ありうると思います。

別の報道記事で、
小中高生の自殺は昨年過去最多の499人となっている。
休校・外出自粛影響か?
月別では7-12月に増加に転じている。
著名人の自殺が影響した可能性も指摘されている。
となっています。

木村花さんは、女子プロレスラーで肉体的には強い人なのに、
何故、中傷投稿で死を選ぶほどに追い詰められたのでしょうか。
誰か、彼氏とか相談する人でもいれば
こういうことにならなかったでしょうに。
可愛い人だし、本当に惜しいことです。

別項の「私の名前を知って」の著者は、もっとひどい目に遭いながら
戦い抜いています。

どの程度のことを書かれたのかは公表されていないので分かりませんが
木村花さんの番組での発言を非難したもので
暴露記事でもありませんからしれているのではないでしょうか。
その後、中傷を書き込んだ男性2人が侮辱罪で起訴されました。

そういう処罰や被害救済手続きの強化も必要でしょうが、
上述の若い人一般の自殺者対策と同様に、
相談に乗ってあげられる仕組みの強化の方が有効なのではないでしょうか。

因みに、世界における日本の「自殺者率」(人口比)は、
以下のように韓国に次いで2番目に多いのです。
順位は、韓国、日本、ロシア、フィンランド、フランスです。
(中国は不明なのです)
なぜ日本の自殺が多いのかは、研究対象ですね。
おそらく、現状重視で現状から逃れられない農耕民族風土が
影響しているのでしょう。

木村花さんは惜しくも亡くなられてしまったのですが、
かたや、強く立ち直っている若き女性もいます。
池江璃花子さんです。
皆さまご承知のとおりですが、
白血病をどう克服されたのかは不明ですが
「ガンに勝つ」はすごいことです。

「ガンには精神力で勝てる」は、
私の持論で何度もブログでご紹介しています。

池江さんは、ガンと戦っている人に希望を与えてくれています。
生きる方に端を振ってくださっているのです。
たいへん嬉しいことです。

病と闘って勝利を収めた人も何人もいますが、
最高は、3月24日に本当に惜しくも53歳で亡くなられた
古賀稔彦さんです。

皆さまご承知のように古賀さんは、
1992年のバルセロナ五輪の直前に左膝を負傷して
足を引きずるような状態だったのに、弱気を見せずに頑張り通し
金メダルを獲得されました。

不撓不屈という言葉は彼のためにあるようなものです。
2000年の現役引退後は、後進の指導にあたられ
日本の柔道界の発展に大きな成果を上げられています。
偉いかたですね。

こうしてみると、生きる人、死ぬ人、人生さまざまです。
「つらくても生きる」という方向に導いてあげられる社会
にしたいですね。

追伸:散漫なレポートで失礼しました。お許しください。

2 件のコメント:

清水洋三 さんのコメント...

自殺の多さに驚きました。私は小学校の時、友人が電車にひかれて死にその姿を見てから、怖くて怖くて,死を恐れていました。武者小路実篤が70歳くらいになると怖くなくなるとの本を読みましたが、70歳を過ぎてもそのような気になりませんでした。しかし最近体力が衰えて来てからだも痩せてきて、残念だが死は仕方がないかと思うようになりました。いづれにしても,死が怖かったので,ここ迄生きてきたように思います。もう少しは生きるつもりです。清水

上野 則男 さんのコメント...

清水洋三さん
お久しぶりです。素直な投稿ありがとうございます。
たいへんな体験をされたのですね。
そのようなことは体験した人でないと実感はできないのでしょう。
トラウマですね。
死か怖かったからここまで生きられた、という考えはなるほど、と思いました。
でも、まだまだ頑張って生きましょう!!