2020年5月1日金曜日

人類はウィルス攻勢に何を学べばよいのか!!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 人類がウィルスを甘く見た反省をします。
 「災い転じて福となす」検討をします。
ねらい:
 人類が一致団結してウィルスに勝つことを期待いたします。
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今回の新型コロナウィルスによる全世界の死者数は22万人になりました。
こんな大流行、まさにパンデミックになるとは誰も予想しませんでした。
悪評高いWHOが遅ればせでパンデミック宣言を出したのが
3月11日です。その1週間前には「まだまだ」なんて言っていました。


かの山中伸弥教授でさえ、
4月20日の日経新聞でこう述べています。
 油断していた.SARSにせよ、MERSにせよ、
 流行範囲は限られていた。
 新型コロナウィルス感染症に関しては私自身、
 2月中旬の段階では大丈夫だろうと思い、
 いつも通り京都マラソンにも出場していた。

ご承知かと思いますが、
2002~2003年流行のSARSの全世界の死者数は約800人、
2012年流行のMERSの死者数も約800人
(しかも中東国が中心)でした。

しかし、
過去には第1次大戦中に大流行した通称「スペイン風邪」では、
全世界の死者が5千万人から8千万人もいたのです。
戦争中であったために、それに紛れてそれほどの「大事」とはなりませんでした。


このような過去があるにもかかわらず、
人類は「のど元過ぎれば熱さ忘れる」で、
ウィルス対策に本格的に取り組んできませんでした。
これらのウィルスに対する予防薬・治療薬の開発を
中断したりしているのです。
それは、SARS,MERSが比較的短期間に収束したせいでもあります。

 
ところが、今回のコロナウィルスは猛威を振るっています。
その原因はいくつかありそうです。


1)これまでのウィルスと違って、発症前に感染力があり、気付かれないうちに感染が拡大する。
 この点がSARS/MERSウィルスとの相違点で、
 今回の大流行の原因となっています。
 これはウィルスとしては、たいへんな種族維持能力強化です。

 
2)ウィルスが短期間に変異して
 感染力強化・重症化力強化をしている。

 
 学者先生の研究によると、
 今回のコロナウィルスのDNAを分析すると
 元祖の武漢のウィルスから欧米のウィルスは変異をしている、
 さらに別の東南アジア型ウィルスも発見されている、
 ということらしいです。

 
 「敵」はどんどん強くなっているのです。
 変異したウィルスは感染力・致死率ともにかなり高くなっています。

 
 人類が医薬の開発に対して、
 副作用がどうのこうのと言って時間を空費しているのではとても太刀打ちできません。
 
 今は非常時です。
 副作用よりも効果が期待できるのであれば、
 対象を限定してどんどん使用したらいいのです。

 
これからどうなるんでしょうか?
今回のウィルスが極めて変異能力が高いウィルスだとすると、人類が考える医薬に対しても抵抗力のある変異をどんどんしていく可能性があります。



そうなると、恐ろしいことが起きます。

あっという間にもっともっと致死率の高いウィルスが発生して
人類を襲うのです。
今回ではなく、何年か先かもしれません。


ここしばらくは、
AIがどういう生活を人類に与えてくれるのかとか、
AIが労働者にどういう弊害をもたらすのかとか、
が問題にされていましたが、
そんなのんきなことを言っていられなくなったのです。


AIはまず、
ウィルスに対して汎用的な効果のある医薬の開発に
優先して使うべきです。


世界はどう変わるのでしょうか。
現状は全世界人が非常時の生活をしています。
学校は休み、ビジネスも可能な限り在宅勤務、
外出禁止または自粛、です。、
こんな生活は、一部の不幸な戦争地域を除いて多くの人類は
ここしばらく、あるいは何十年かしたことがないのです。


そこで多くの人に、「非常時のことも考えなければいけない」
という意識が生まれたでしょう。
いまだにパチンコ屋に行かないと気分転換できない人たち、
など新環境に順応できない人もいます、が


当然、地震・津波・富士山などの火山大噴火に備えようという
気は強くなったと思われます。
それが、トイレットペーパや食品の買いだめだけにとどまらない
ことを期待しましょう。


ビジネスでは、従来からBCP(事業継続計画)と称して
非常時にどう備えるかの検討が要求されてきました。
その動きが本格的になるでしょう。


世界の機関投資家は、
「社会課題に向き合う方が長期的な成長につながる」と考え、
「配当よりも雇用維持を要求するようになってきている」
と4月27日の日経新聞は伝えています。


その延長で、ビジネスでは、
必ずしも目先の成果に直接つながるのではないインフラ系の整備
への投資が強化されていく思われます。


研究開発の強化、人材への教育投資強化、業務基盤の整備、
情報システムの基盤整備、などです。
後者には「2025年の崖」対策なども含まれます。


働き方改革として盛んに旗振りされていた在宅勤務(テレワーク)も
今回の騒動で一挙に広まりました。
これも業務基盤の整備です。


これに限らず、企業は非常時対応の経験をさせられました。
このことは、
人々の思考法の転換に大いに役立っていると思われます。


これを機会に、
日本のビジネス従事者が脱安定思考に転換できれば
素晴らしい「ウィルスさまさま効果」だと思われます。


ということで、
悲観論から始まった本項は楽観論になってしまいました。
お許しください。


本項は早急に補強が必要だと思われます。

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