2019年9月16日月曜日

幼児虐待死のその後!!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 幼児虐待死が続いていることを確認いただきます。
 その原因探求を行います。
ねらい:
 再発防止対策は残念ながら分かりません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
18年3月の目黒の事件、
19年1月の千葉の事件が大々的に報道される中、
19年6月に札幌の事件、
19年8月に鹿児島の事件が発生しています。


あまり大きく報道されない事件もいくつか発生しています。


後者の2件の加害者たちは報道を見ないのでしょうか。


札幌の事件は、
近隣からは通報があり、
警察は動いて児相に連携している。
児相が適切な対応をせずに2歳児の死を招いている。
この子も平均身長・体重を大きく下回り長期虐待の結果である。


鹿児島の事件は、
幼児が緊急入院した際に病院が市に虐待の疑いを伝えた。
(たいへん結構なことです)
市はそのことを児相や警察に伝えなかった。
警察は幼児を何度も保護し、児相に一時保護を要請した。


しかし児相は適切な対応をしなかった。
(定められているアセスメントシートも作成していない)
この間、家族は引っ越しをしており児相間で引継ぎが不十分であった。
4歳の女児が「溺死」している(千葉の事件と共通性がある)。


共通して言えることは次のとおりです。
1)近隣は警察等に情報提供している。
2)警察も的確に動いている。
3)児相が適切な活動をしていない。


児相は、これまでの虐待死報道で、
幼児に虐待死の可能性があると分かっても、
対応を先送りするほど多忙なのでしょうか?


なぜ、児相が適切な対応ができないのかを、
もっと徹底的に追及すべきです。
児童福祉司等の増員で済む問題なのかを究明しなければ、
要員増はムダ玉となります。


加害者側の母親の「問題」はどうなっているのでしょうか?
札幌の事件の母親は21歳です。
鹿児島の事件の母親はまだ逮捕されていませんので、
20代としか分かりません。
交際相手の容疑者が21歳ですから、そのくらいの若さなのでしょう。


山口慎太郎氏著「家族の幸せの経済学」によると、
子育てにおける「しつけの質』と「幸福度」は
4大卒以上と高卒未満では大きな差があることが証明されています。
標準偏差が1に対して、「しつけの質」はプラス0.23とマイナス0.25、
「満足度」はプラス0.13とマイナス0.18なのです。


札幌の母親は女児が在籍していた保育園の園長から、
育て方を知らない未熟者であったという指摘をされています。


若い母親を指導するべきその親たちが同居していないのですから、
子育てのノウハウが伝達されません。


どうしたら、
そのような未熟者が母親にならないようにできるのでしょうか?
個人の自由だと放置できることではないと思われます。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に住んでいたのが当たり前の日本の家制度が崩壊したのが大きいですね。
近隣との交流も少なく、他人への関心も減っています。
企業内でも、PM資格が進んだのはいいですが、お互いを助けあわなくなっています。
このままでは、まずいですね。

上野 則男 さんのコメント...

コメントありがとうございます。

本当に、戦後の生活スタイルと「マッカーサー教育」のおかげで
古き良き日本が失われてしまいました。
(無責任な発言ですか)どうしたものでしょう?