目的:
死と隣り合わせの戦争において、数々の危機を乗り越えて
ねらい:
「目的意識」が諸行の根源であることをご確認いただければと思います。
2018年1月当ブログで、9回の特攻出撃命令を受けながら、
伊25の諸元等 |
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乗員数 |
94名 |
全長 |
108.7m |
全幅 |
9.3m |
排水量 |
2584トン |
速度 |
水上23.6ノット、水中8ノット |
安全潜航深度 |
100m |
水上航続距離 |
速度16ノットで14000海里 |
エンジン |
ディーゼル12400馬力、電動モーター(潜水時)2000馬力 |
魚雷発射管 |
艦首に6門 |
積載魚雷数 |
17本 |
その他武装 |
14センチ砲1門、25ミリ機銃4、それに零式小型水上偵察機 |
伊25の完成日 |
1941年10月15日、三菱神戸造船所にて |
伊25の主な所属 |
横須賀、第6艦隊、第一潜水戦隊 |
「軍神」 |
佐々木友次陸軍伍長 |
藤田信雄元海軍中尉 |
紹介書名 |
「不死身の特攻兵」 |
「我が米本土爆撃」 |
1,目的意識 |
「多くの敵艦を沈めることが目的である」と認識していた。「特攻を成功させる」ことを目的とする軍の認識とは不一致である。 この考えを通せたのは、佐々木伍長の上官である陸軍の特攻隊万朶隊隊長の岩本益臣のおかげである。 軍の考えは、まさに「手段の目的化」そのものである。 |
「防御体制の厚い米本土を爆撃して一矢を報いる」目的を上司と共有していた。 その目的からすると、危険でかつ戦争の国際規律に反する都市を攻撃する必要はなく、人の住んでいない森林を攻撃目標とした。
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2.技術力 |
10回の出撃命令に対して、成功して帰還した場合が2回 (それでも、上官は「なぜ帰って来たのか。今度は帰ってくるな」と言った) |
操縦の難しい小型の艦上航空機(零式小型水上偵察機)での技術が認められ、初の米本土攻撃の任に指名された。 その航空機で何度も敵軍の攻撃をかわしている。 |
3.判断力 |
判断で引き返した場合が2回 (上官には、「命が惜しいのか」と叱責された) |
敵に爆音を捕捉されないための飛行方法を工夫している。 攻撃を完了して母艦に帰還する際にそれを見つけるための試行錯誤などを的確に行っている。 |
4.運 |
事故等で出撃不能または引き返した場合が6回、 |
昭和17年2月豪州偵察飛行の際、敵軍に発見されたが現地指令の優柔不断さによって攻撃を免れた。 昭和19年9月9日の米本土攻撃の直後に敵機3機の襲撃を受けたが被弾せずに済んだ。 |
2 件のコメント:
私は73歳ですが、小学生のころ親父に良く教えられました。
「米国との戦争で勝利、講和に持ち込むには、とにかく米国本土を攻撃することだ。米国は民主主義の国だから、攻撃に民衆が動揺すれば、戦争反対の運動が必ず民衆から起きる。それがトリガーとなって戦争は終結する(講和の話が持ち上がる)。この説を唱える軍人がいたが採用されなかったのは残念だった」。この話を思い出しましたが、米国を攻撃した人がいたとは初めて知りました。一点集中で、米国本土攻撃の作戦を実行すればよかったのに、と思いました。良い話をありがとうございました。
匿名さん
いいお話をありがとうございます。
匿名さんが小学生というと、昭和26年から30年くらいまでですが、
その頃にそういうことを言われる方がいらしたのですね。
お父上のご経歴は分かりませんが、偉い方ですね。
今後とも投稿をよろしくお願いします。
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