2023年1月26日木曜日

「『丁寧』なのに仕事が速い人の習慣」

[このテーマの目的・ねらい]
目的:
 いい加減な書名に惑わされた例をご報告します。
 丁寧な仕事が結局生産性も高いことを再確認いただきます。
ねらい:
 「急がば回れ」を肝に銘じましょう!
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本項は、池田ピアノ運送株式会社代表取締役池田輝男氏の著書のご紹介です。
この書名の大きな新聞広告を見て、
「丁寧なのに仕事が速い」とは、どうやって実現するのだろう?
と興味を持って読んでみたのです。

いかに「丁寧」に仕事を遂行するかについて、
たいへん『丁寧』に真面目に解説されていましたが、
それでいて「速い」については一言も触れていませんでした。

「丁寧なのに仕事が速い」ではなく
「丁寧でお客様の信頼をえる」
[丁寧な仕事で売上が倍増」の内容なのです。
それだと当たり前のことで、本は売れないでしょうね。

明らかに羊頭狗肉です。
おそらく出版社(幻冬社)が売らんかなで付けたものでしょう。
しかし、書名は著者の了解も得ているはずですから、
著者にも責任があります。

こういういい加減な書名は結構あります。
このブログで取り上げたものでも以下の例があります。

「目的思考」で学びが変わる
内容的には、そういうことを書いているのですが、
本書の中には一切「目的思考」という言葉は出てきませんし、
書名の由来の説明もありません。

「男性中心企業の終焉」
終焉する、ことを書いているようですが、
男性中心企業はダメになります、改めなさい、という提言書なのです。

「格差の起源」
原著は「人類の繁栄と格差の起源」なのですが、
日本の書名では関心を集めそうな格差だけにしています。
この点は、日経紙に記載された書評でも批判されていました。

「上脳・下脳」 右脳・左脳はもう古い
「右脳・左脳はもう古い」の文言は書名ではなく、
帯に大きく書いてあるものです。
上脳・左脳の区分が右脳・左脳にとって代わるような表現ですが、
本書の内容ではそういうことは書いていません。
上脳・下脳という側面もあるということで、
つまりORではなくANDなのです。
これも明らかに出版社の勇み足です。

これらに比較して、今回の場合は、
書名として誤っていますから最悪のケースです。
 

本書では、以下の章立てで意見陳述をされています。
第1章 なぜ池田ピアノ運送が、お客様に愛されるのか?
第2章 これが本当の整理・整頓!
    「丁寧な仕事」は「準備」が8割
第3章 「丁寧な社員」を育てるために大切なこと
第4章 「丁寧な仕事」を「仕組化」する
第5章 仕事が丁寧になると、人生は豊かになる

要約するとこういうことになります。
・丁寧な仕事をするとお客様に喜ばれます。
・お客様に喜ばれると
 担当者(従業員)も嬉しく仕事に対する意欲が向上します。
・その結果、会社も成長します。
・丁寧の基本は仕事をする時の精神が重要でそれをしつけます。
・丁寧な仕事をするには準備が肝要です。
・準備の基本は5S、特に整理・整頓が重要です。

このことは、どれをとっても常識的な基本論ですが、
それを具体的に解説されています。
たとえば、こういうことです。

「整理・整頓」とは次のような意味です。
・整理―――いるものといらないものを分け、
      いらないものを徹底的に捨てること
・整頓ーーー整理したものを使いやすいように、
      向きと線を揃えて並べること
(中略)
先に述べたように、本格的に整理・整頓をやろうと思えば、
意外と頭を使います。
ひとつひとつの物品と向き合って、
「それは必要なものか、不要なものか」
「どのようにすれば、最も使いやすいか」
と考えていかなければなりません。
だから私の会社では、広い部分ですべてをやろうとせず、
約1メートル×1メートルを「1マス」と決め、
毎朝、その中だけを徹底的に整理・整頓死ともらうようにしています。
オフィスであれば、「今日は机の上」「明日は引き出しの中」
「次の日は本棚」などと、ブロックを決めて取りかかる
のが効率的でしょう。
(中略)
捨てるものを放置しておけば、何度もそれを見返したりすることになり、
結果的には大量の時間を損失することになるのです。

私は、本書を読んでこう考えました。
1)本書の内容からすると、書名は「丁寧な仕事が売上を伸ばす」となる。
 実際に、池田ピアノ社はそうなっています。
2)丁寧な仕事が仕事を効率化する、と明確に主張する。
 なぜなら、丁寧な仕事はミス・失敗を起こさない
 ピアノ運送でのミス・失敗は、ピアノや周辺に傷をつけること、が最大。
 そうなると、修復やクレーム対応に多大な労力・費用を要する。
 (この点は述べられています)
 ゆっくり丁寧な運搬は、時間がかかっても、
 修復やクレーム対応等のロスは発生せずに(この点も主張されています)
 結果的には仕事全体としては大きく効率化される(この点を明示する)

多くの仕事では、ミスの修復に大きな労力が投入されている、
ことが認識されています。

これとは少し違うことですが、
多くのビジネス用プログラムは、正規処理1に対して
不正処理の対応にその何倍ものロジックが埋め込まれている、
と言われています。
システムのテストでは明らかに、
不正処理の対応に何倍もの労力がかけられています。

以前、システム開発作業における「開発ロス(手直し、手戻り、手待ち)」
を調査したところ、開発ロスの対応時間は正しい処理と同程度ある、
ことが判明しました。

ミスが発生しなければ、そのリカバリ作業がなくなりますから、
正しい処理に多少時間をかけても、全体としては「速い」のです。
「急がば回れ」とか、
準備の重要性という点では「転ばぬ先の杖」とか
言われている格言のとおりなのです。

開発ロスが5割あるという前掲の状態だと、
正規作業を2割増しの時間でやっても、ロスが2割になれば
全体としては、
0.5×1.2+0.5×0.2=0.7で3割減になるのです。

本書の主張はそういうことでしょう。

2023年1月10日火曜日

紅白歌合戦はどうなる?

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 2022年の紅白歌合戦を総括してみました。
 今後の方向性を検討してみましょう。
ねらい:
 NHKは英断するのでしょうか?
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1年前に、私は当ブログ
紅白歌合戦の低落傾向を見て、「このままではダメだ、
1部は若者向け、2部は中高年向けと分けたら良いのではないか」
と提言しました。
ですが、今回は意見が変わりました。

前年の視聴率(関東の平均)は、
過去最低で40%切れの34.3%でしたが、
今回は35.3%と多少持ち直しました。
しかし、以下のグラフでご覧いただくように、低落傾向は否めません。











まずは、今年の人気ランキングです。

順位

歌手/曲名

視聴率 区分

1

福山雅治/桜坂

39.5 ソロ

2

MISIA/希望のうた

37.7 ソロ

3

桑田佳祐feat,佐野元春,世良公則,Char,野口五郎/時代遅れのRocknRoll Band

37.3   group

4

KinKi Kids/25th Anniversary Medley

36.7 group

5

安全地帯/I Love Youからはじめよう

36.3  group

6

松任谷由実with荒井由実/Call me back

36.1 ソロ

7

純烈(ダチョウ俱楽部・有吉弘行)/プロポーズ~白い雲のように

36.0 group

8

石川さゆり/天城越え

35.8 ソロ

9

ゆず/夏色

35.4 duet

9

乃木坂46/裸足でSummer

35.4 group

9

back number/アイラブユー

35.4 group

  合計 group6組、duet1組、ソロ4組


グループの曲が多いことが確認できます。
昨年に引き続きランクインしているのは、
福山雅治,MISIA、石川さゆり、ゆず、さんです。
まともな歌謡曲は、石川さゆりさんだけです。
なぜか、グループは1組も再選されていません。
グループのファンは浮気っぽいのでしょうか?

以下に、今回の状況の分析と対策の検討をしてみました。
1.視聴率低下の要因
(1)(若者側の要因)若者がテレビ離れをしている。
今の若者は、スマホでゲームや  Youtubeに夢中になっています。
NHKではせっかく若者向けの番組編成にしているのに
見てくれないのです。

おそらく、今の若者世代は、
家族と「紅白」を見るということはしないでしょう。
今年のデータは得られませんでしたが、昨年のデータを以下に再掲します。

 (スポニチのコメント)
 個人視聴率のデータを見ると、
 20年と比べて特に数字が落ちたのは若年層だ。
 紅白の第2部では、
 男女4~12歳は21・2%(20年)→13・5%(昨年)で7・7ポイント減、
 M1層(男20~34歳)が19・5%→12・9%で6・6ポイント減、
 F1層(女20~34歳)は25・0%→20・0%で5・0ポイント減と、
 それぞれ大幅に下落した。
 ほかの年代も数字を下げているが、
 M3層(男50歳以上)は4・4ポイント減、
 F3層(女50歳以上)は3・8ポイント減と、
 若年層に比べれば幅は小さかった。

【読売新聞オンライン】
「紅白歌合戦は『付録の豪華さで買わせる雑誌』になった」
ではこう言っています。
低迷の背景には、
録画機器とネットの普及でタイムシフト視聴・録画視聴が一般化し、
さらにユーチューブなどの個人発信の動画視聴も
人気を集めるようになったことで、
民放も含め、放送番組の見られ方が一変していることも挙げられる。

つまり、テレビ自体がこれまでにないほどの大きな岐路に
立たされているというわけだ。
ところが、NHKがこうした現実に十分対応できず、
紅白を含めた番組全体が、
民放以上に”金属疲労”を来しているとみる声もある。

民放での番組制作経験のある
影山貴彦・同志社女子大教授(メディア研究)は、
NHKの番組について
「古くなった鉄橋のサビを取らずにペンキを塗っているようなもので、
焦って若者に迎合しようとして結果が出せない状態に陥っている」
と分析。
「NHKの制作者は、いろんなしがらみを気にしすぎて、
自由に番組を作れていないのではないか。
作り手が面白いと思っていない番組を、
視聴者が面白がってくれるわけがない」と話している。
これは放送界全体への問いかけかもしれない。

(2)(中高年側の要因)
「紅白歌合戦」に期待する中高年向けの「歌謡曲」のヒット曲がない。
今や歌謡曲のトップスター石川さゆりさんが歌うのは、
往年のヒット曲「津軽海峡冬景色」と「天城越え」だけ。
天童よしみさんが歌った「ソーラン祭り節」は2012年のヒット曲、
坂本冬美さんは、美空ひばりの「お祭りマンボ」を歌わされました。
歌謡曲女性後継歌手の水森かおりさんと三山ひろしさんは新曲でしたが
中高年の支持は獲得できていないでしょう。

(3)(共通要因)そもそも歌番組が人気凋落している。
(3.1)歌を聞くという習慣がなくなっている
以下に1963年の紅組出演者を示します。
素晴らしい顔ぶれですね。
その頃の視聴者は紅白放送時点で
ほとんどすべて聞いたことのある曲であったと思います。
それで、1年を振り返るということができたのです。 

























今は、歌謡曲ファンを育てる以下のような歌謡曲番組もありません。 

番組名称

放送局

実施年

開催サイクル

紅白歌合戦

NHK

1951

毎年1231

思い出のメロディー

NHK

19692019

毎夏(「夏の紅白」)

輝く!日本レコード大賞

TBS

1959

毎年1231

2006年から1230

高橋圭三

輝け!!日本歌謡大賞

TBS以外の民放

19701993

年末各曲独自

ザ・ヒットパレード

フジテレビ

19591970

毎週(曜日は変遷)

夜のヒットスタジオ

フジテレビ

19681990

毎週月曜、後水曜

芳村真理、古館伊知郎

NTV紅白歌のベストテン

NTV

19691981

毎週月曜

堺正章

ザ・トップテン

NTV

19811986

毎週月曜

ザ・ベストテン

TBS

19781989

毎週木曜、黒柳徹子



(3.2)お笑いタレントが活躍するバラエティ番組が多い。
どのチャンネルを見ても、お笑いタレントが仕切っている番組をやっています。
もはや、茶の間の友は歌手ではなくお笑いタレントなのです。
今回の紅白でもバラエティ要素のある「企画」モノが
全54件中11件もありました。

2.2022年紅白歌合戦の総括
こういう傾向の中で視聴率の低下傾向を止められたのは、
企画モノの工夫をしたなどの番組企画上の成果と言えます。
しかし、企画や運営が若者重視思考になっていて、
ベテランに対する配慮が足りないというクレームも出されています。

YAHOOニュース
年配視聴者の「紅白歌合戦」離れは今後確実に進むーーー
大先輩を雑に扱ったNHKにダメ出し!(桧山珠美)
 年末の紅白を見て、長年言われるがまま受信料を支払い続け、
 NHKを支えてきたお年寄りへの思いやりがみじんも感じられず、
 悲しくなった。
 中略
 最も問題なのは、
 審査員の黒柳徹子(89)と、加山雄三(85)の雑な扱いだ。
 4組が歌い終わったところで注目ポイントを聞かれた徹子。
 なかなか声が聞こえないと思ったら
 ペンライトとマイクを間違えてしゃべっていたようで、
 これに気づいたお隣の羽生結弦がマイクを渡して事なきを得た。
 
 加山も、これを最後にステージから引退すると宣言していたのに、
 さらりとこれまでを振り返る紹介のみ。
 「海、その愛」を渾身の力で歌っていたが、
 2番に入るとステージをウロウロし出した。
 おかげで歌詞も間違えるありさま。
 おそらく2番は歌いながらステージを歩く演出だったのかも。
 それを忘れて中央で歌う加山に
 「歩いて」というカンペが出たのかもしれない。
 ヨタヨタ歩く若大将の姿は見たくなかった。

 徹子といい、加山と言い、大先輩に対するリスペクトがなさ過ぎだ。

いずれにしても、旧来型の紅白歌合戦は終わりを告げ
新時代へ移行が始まっているのです。

3.今後の方向性
では、今後の紅白歌番組はどうしたらよいのでしょうか。
今回の紅白は全部で54ショットがありました。
以下の構成です。
 企画モノ   11件
 グループ歌手 19件
 2人歌手    2件
 1人歌手   22件
 (1人歌手のうち、歌謡曲(演歌)歌手は7人、
  中間的な歌手(MISIAm福山雅治など)が4人?
  POP系が11人です

今年の実態を見て
昨年、提案したような、1部・2部制は無理だと分かりました。
2部を構成できるだけの歌手がいないのです。

上掲のYAHOOニュース
年配視聴者の「紅白歌合戦」離れは今後確実に進むーーー
ではこう言っています。
今回で懲りて、お年寄りの「紅白」離れは確実に進むに違いない。
2部制なのだから、1部は若者、2部は中高年と
ターゲットを分けた方がスッキリする。
人数も10組ほど減らして、その分じっくり聴かせる紅白を切望する。
これは昨年の上野案そのものなのですが、
私は取り下げます。

そこで今後の方向性として2案が考えられます。

案1.穏便案 
穏便な案は、今回の延長で企画の要素を高めていく方向です。
その中で歌謡曲(演歌)は、数少なくなっているのですから、
本人の歌をまともに歌って欲しいと思います。

読売新聞オンラインのコメント
紅白歌合戦は「付録の豪華さで買わせる雑誌」になった....
「次から次へと多人数グループ、歌より踊り..「老人軽視だ」

1951年にラジオ番組として始まった紅白は、
テレビ放送が始まった53年からは、
テレビでも放送されるようになった。
ビデオリサーチ社が調査を始めた翌年の63年には(前掲)
関東地区で視聴率81.4%を記録。
大みそかの国民的行事としてお茶の間の支持を得てきた。

だが、80年代以降、音楽が多様化したほか、
レンタルビデオやカラオケボックスなど大みそかの過ごし方が変化。
さらにインターネット社会、SNSの進展で
娯楽の選択肢が一気に広がり、視聴率はあおりを受けている。
中略
今回の試みを踏まえて桧山さん(前掲)は改めて
「その年にヒットした歌や聴きたい曲を大みそかにゆっくり楽しむ
感覚こそが、普通の音楽番組と違う紅白ならではの価値」と訴える。

「多くの世代が楽しめるのが紅白のはず。
だから将来の視聴者を取り込みたいというような
よこしまな発想で出場者を選ぶのでなく、
視聴者投票を導入するなど透明化すべきだ。
その上でAI(人工知能)を使って
亡くなった歌手に出演してもらってもいい。
誰のために紅白を続けるのか考える時期に来ている。
出場歌手を厳選し、
1人あたりにもっと時間をかけて歌わせてあげてほしいし(上野賛成)、
歌手の人たちが心から「出場するのが夢でした」といえるような
紅白であり続けてほしいです」

このご意見で、
石川さゆりさんが歌い終わって何か不満げな顔をしていたのを
思い出しました。
企画モノと企画モノに挟まれ短い時間で歌わされて
浮いているような感じもしました。
 
いずれにしても年寄りはだんだんに紅白を諦めて、
7チャンネルを見るか、何か他の番組を見るようになるでしょう。

案2 抜本策
歌番組をやめてお笑い番組にします。
年の暮れは歌番組でなくてはならないということはないのです。
昔は、その年を思い出すのに歌謡曲が適していただけのことです。

前述のように、
今は多くの人がお笑い番組でいろいろな芸人を見て楽しんでいます。
であれば、その芸人たちに登場してもらえばいいのでないでしょうか。
笑って年の暮れを迎えるのはよいことです。
一案として、東西対抗お笑い合戦を考えました。

【東西対抗お笑い合戦の構想】
・お笑い芸人に登場いただくコンテストをする。
 (ダウンタウンやサンドウィッチマン、くりぃむしちゅー
 などにも出てもらいます)
・お笑い芸人は関西系も多いので、紅白ではなく東西の対抗とする。
・各チームの評価(得点)は視聴者の投票とする。
・東西の大将に仕切ってもらう(東はビートたけし、西は明石家さんま、か?)
・東西の勝ち負けと優秀者表彰を行う。

おそらく視聴率は2倍近くになるでしょう。
こうすると、新旧のお笑い芸人が切磋琢磨するのではないでしょうか。
みものです。

2022年12月22日木曜日

スゴイ成果のユダヤ式幼児教育法とは?

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 世界に冠たるユダヤ系人の成功の源である幼児教育法を
  知っていただきます。
 この教育法は、教育の原理原則に完全に則っています。
ねらい:
 幼児教育を必要とされている方は是非ご参考になさってください。
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今月は、育児休暇や幼児教育が中心テーマになっていますので、
幼児教育の世界的成功例である「ユダヤ式幼児教育法」を
ご紹介します。

世界の僅か0.2%しか占めていないユダヤ系人が、
「世界の資産の半分以上を保有している」と言われています。
Forbesが発表している世界長者番付の2021年版では、
  3位 マーク・ザッカーバーグ(フェイスブック創業者)
  5位 ラリー・ページ(グーグル創業者)
  7位 ラリー・エルソン(オラクル創業者)
  10位 マイケル・ブルームバーグ(ブルームバーグ創業者)
がユダヤ系人です。

天堤太朗著「ユダヤ大富豪に伝わる最高の家庭教育」では、
以下のような幼児教育法が紹介されています。
より具体的にお知りになりたい方は、ぜひ本書をご覧ください。



「人生が終わった時の通信簿を目標にする」
有名校に合格する、とか一流企業に就職するとかの中間目標ではなく、
お墓に入る時点での成果を目標にする、と言うのです。
中間目標を、目標にしていますと、
それを達成したときに目標をなくして無為無策の人生を送ることになってしまうのです。  

「それは何をしたかではなく、人に何を与えたか貢献したかで決まる」
その通信簿は、自分が何をしたかではなく、
以下に他人や社会に貢献したかで評価される、のです。
成功者となって財を成した人たちは、いろいろなところに寄付をしたり
社会貢献するための財団を作ったりします。
そういう教えをしているのです。
成功者はそれだけだと、尊敬されるより妬まれたりしますからね。
良い教えです。

「子どもにミッションを出すが、やり方は教えない」
                (自分で考えさせる)
これが、幼児教育の要諦です。
教えてあげるのではなく考えさせるのです。
これまでの日本社会の知識偏重教育とは大違いです。

「自立の重視」(親は見守るのが基本)
親は助けないのです。
ライオンは子どもを千尋の谷から突き落とすと言います。
それでも這い上がってくるようでなくては、
厳しい社会で生き残れないのです。
ユダヤ系人は、ナチスに限らず迫害の対象でしたからね。
それに対抗するには、強くなければならないのです。

「変化を恐れない」(時に危ないことにも挑戦させる)
変化への対応能力は成長の源泉です。
いろいろな経験をさせることがこの能力を高めます。

「ASTAR学習法で学ぶ」
このASTAR学習法は、ユダヤ人が編み出したものだそうです。
A:Attend 積極的参画
 何かをする時には、目的意識を持って積極的に参加する。  
 
S:Study 身につける
 ノートの取り方はこうします。
 左に学んでいることを書き、右にそれで自分はどうするかを書きます。
 


T:Teach 人に教えることで習得する。
 人間は学んだことを2日で78%は忘れます(某博士説)。
 しかし、自分の学んだことを誰かに教えることによって
 記憶の蓄積量が90%になります(別の博士の研究成果)。
 そこで、子どもに毎日学んだことを親に報告させます。
 
A:Apply 実践する
 studyのtodoを実践するのです。
 それを習慣化します。

R:Review&Report 見守る人をつける
 人間は放置すると怠けます。
 そこで、親が実践をフォローします。

「成人(13歳)したら経済的自立をさせる」
成人したら親は一切経済的援助はせずに放りだします。
そのつもりで子どもは準備をします。

こういうことを学校教育以外に親がマンツーマンで教えるのだそうです。
そうやって育てば、強く優秀な人間が育ちますね。  

「ポイント制」
このユダヤ式教育法の実践モデルを天堤氏が「ポイント制」として考案し、
多くの方が実践しています。
子どもは欲しいものがあるはずです。
その場合に、ただ与えるのではなく、以下のようにします。

1)お手伝い表
「お手伝いしたらご褒美をあげるからできることを書いてごらん」
と子供に書かせます。
何を書くか教えずに自分で考えさせます。
(「答えは教えない。自分で考えさせる」原則です)




2)ご褒美リスト
欲しいものを子どもに書かせます。
この「ポイント」は難易度を考慮して親が決めます。

3)ぺナルティリスト
日頃親が指導していることを基に、親が作成します。


4)ポイント表
毎日の獲得ポイント、ペナルティポイントを書いていきます。
進捗の「見える化」ができ励みになります。







2022年12月21日水曜日

「この時代を生き抜くための幼児教育」はどうすればいいの?

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 「幼児教育」のあり方について考えていただきます。
 その具体的事例を研究いただきます。
ねらい:
 幼児教育のあり方に関心のある方は
 是非参考になさってください。
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本テーマは、金子昌資・さち夫妻著の2019年4月刊
「この時代を生き抜くための幼児教育」のご紹介です。
















金子昌資氏は、
日興コーディアルグループの会長兼社長を務められたのですが、
72歳で子どもをつくったということで世間を賑わせた「男」です。

という言い方をしますのは、
彼は大学の自転車競技部の2年後輩だからです。
彼の、レースでも練習や遊びのツアーでも
歯を食いしばって頑張っていた顔が思い出されます。
「こいつ、根性あるな」と思ったものでした。
やはり大成しましたね。

この本のことは、
別項「お別れ!!」でご紹介した小宅康夫君を偲ぶ会で知りました。
今月は、別項の「縛られる日本人」「男性中心企業の終焉」の2書で、
育児休暇問題を取りあげていましたが、偶然当書もその関連でした。
前2書に対する実践編という感じです。

僭越ながら、内容も文章もたいへん良くできています。
私の嫌いな「人文科学的」ではありません。
当書はとてもいい本なのですが、
著者2人の写真が載っていないのが残念です。特にさち夫人。

彼は
「自分の前の子どものときには、世の中の多くのビジネスマンと同じで、
ほとんど子どもの相手をすることができなかった、
今度は、ちゃんと相手をするぞ!」と思い立ったのです。

その7歳までの育児記録が当書です。

当書のタイトルになっている幼児教育についてどうあるべきかの主張を
以下にまとめます。

人間の能力は、小さい時ほど柔軟に伸びる。
したがって、教育は早いほどよい。

子育ては夫婦で共同・連携すべきである。
(注:この点は前掲2書の主張するところです)
母親だけでは行き届かない。
「叱る」と「誉める」の両面が必要である。
金子家では「誉めて伸ばす」を家訓としている
(褒めるの有効性は幼稚園の先生に教わった)

重視した能力強化方法は以下のとおり。

ピアノ
 これから国際社会で活躍するには幅広い教養が必要である。
 音楽は重要な教養要素である。
 ピアノを弾くことで数学的感性も磨かれるのではないかと思われる。
 上達がはっきり分かる。
 発表会に参加することはプレゼン能力も高めることもできる。

英語
 これから各界で活躍するには英語が堪能なことは必須である。
 (英語の次は中国語、スペイン語である)
 自分も英語の上達に苦労をした。
 言葉は小さいときから始めないと習得がたいへんである
 (これは常識)。
 子どもが通っていた幼稚園でも英会話教育があったが、
 それ以外に3歳から英会話塾に通わせている。

国語と算数 
 算数・数学の素養は何をするにも基礎である。
 息子は算数は好きなようである。
 この2科目の塾に通っている。

パターン認識力・独創性
 人間の能力の中で「独創性」こそが最大の能力だと思う。
 (上野注:GAFAMは独創性の成果です)
 独創性はパターン認識から生まれるのではないか。
 井深大氏は
 幼児期からパターン認識力を強化することが重要だ
 と言っておられる。(注;井深大著
 「0歳からの母親作戦、子どもの心と能力は0歳で決まる」
 「幼稚園では遅すぎる」に感銘を受けたことが紹介されています
 パターン認識は、教えれられるものではなく、
 赤ん坊が母親の顔を覚えるように繰り返し学ぶことで、
 頭の中に体系化されたものができる
 ということではないかと思う。
 そこでこういうことができる知育玩具を与えた。

機械もの
 身の回りにある電気製品に関心を持ち、片っ端から壊した。
 それで、中古の機械やおもちゃの機械を与えるようにした。
 究極はLEGOのモーター付きロボットである。
 MITとLEGO社が共同開発した教材に基づく
 「ロボット教室」に通わせている。

動物飼育
 命の大切さを学ぶことができる。
 レース鳩、烏骨鶏、チャボ、ウサギを飼っている。

水泳
 水泳教室に通わせていたが、
 指導が厳しくて「行きたくない」となってしまったので、
 ヤメさせて自分が一緒にプールに行って教えるようにした。

自転車
 3歳半で補助輪なしで乗れるようになった。
 (上野注:今はストライダーがあり、これに乗っていると
  3歳くらいで普通の自転車に乗れるようになるのは珍しくない)

外で遊ぶ 
 幼児の体の成長は大事である。
 可能な限り、父親が外で運動の相手をしている。
 自転車遊びもその一つ。

小学校
 公立小学校を選択した。
 公立校の方が多士済々である。
 勉強はいろいろな方法で補うことができる。

成功体験 折れない心
 できないこと、失敗は誰しも経験する。
 そのとき、挫折してしまったら終わりである。
 大きな困難に遭遇したときに、過去の成功体験が力になる。
 「あの時、できたのだ」と思い頑張れる。
 そのようなプラス思考を折に触れ指導している。
 逆に失敗を知らない人間は、どこかで躓き痛い目に遭う。

金銭感覚
 日本では「お金の教育」をしていないのは、大いなる疑問である。
 金銭感覚も幼時から身につけるべきものである。
 そこで金子家では、報奨制度を設け
 (何かができたら得点を与える)、
 その得点を貯めて欲しいものを買えるようにしている。
 このことによって、モノの価値の大小が分かるようになる。
 上野注:
 この方法はユダヤ系の家庭では一般に行われているようです。

 上野注:確かに「金銭感覚」は大事ですね!!


2022年12月20日火曜日

「男性中心企業の終焉」

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 職場における男女差別の根源問題を確認いただきます。
 男性の育児休暇長期取得が当然にならなければいけないようです。
ねらい:
 皆様も
 男性が育児に積極的にかかわることについては賛成でしょうが、
 仕事との両立や日本の発展にどう結び付けるかが課題ですね。
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本テーマは、ジャーナリスト浜田敬子氏著の書名です。
この書名は、おそらく出版社が付けたものでしょう。
著者は、男性中心主義の会社はもう終わるぞという警鐘を鳴らしているのですが、出版社は「もう終わっている」と一歩踏み込んだ書名にしているのです。
(それにしても美人は得ですね)




 













著者は、朝日新聞社が発効している情報誌AERAの編集長
を務めた逸材です。
「はじめに」にこういう記述があります。

AERAに在籍した17年間、その後移籍したオンラインメディア
「ビジネスインサイダージャパン」、
そしてフリーランスになってからも、
私は幅広い年代の多くの女性たちを取材し続けてきた。

まだ、「寿退社」という言葉が当たり前で
結婚や出産が即退職を意味していた時代に辞めていった同世代。
就職氷河期で女性の採用が一気に絞られ100社回って
1社からも内定をもらえなかった女子学生。
長時間労働の職場で働く夫の働き方を変えることができず、
ワンオペ育児に疲れ果てていた女性。
どれほど成果を出しても後輩男性に先を越されていく女性。
夫の転勤で退職し、
再就職しようにも正社員としての就職先がなかった女性。
派遣社員で働きながら年齢が上がるほど条件を下げられ
ギリギリの生活をしていた女性。
退職後に離婚してシングルマザーになり、
コロナで一気に経済的困窮状態に陥り途方に暮れる女性・・・。

女性たちを取材していると、
一体何が「失われた」のかと思う。
もともと参加の機会も、再チャレンジの機会もなかったのだから。
均等法や育児休業などの法制度ができても、
『女性活躍」という耳障りの良い政策ができても、
大きく状況が変化し、改善しているとはとても言えない。
その結果が116位(上野注)という体たらくで、
今ではジェンダー後進国と言われるまでになったのだ。

注:この前段に以下の記述があります。
2022年7月に発表された、
「世界経済フォーラム」のジェンダー格差のランキングで
日本は世界146カ国中116位だった。
2009年から、順位は交代し続けている。
日本の状況が悪化しているというより、他の国の改善が早いのである。

本書はそのような問題提起の書なのです。
以下の構成となっています。
第1章 男子校的テクノロジー業界でD&Iに舵を切ったメルカリ
第2章 日本の「ジェンダー失われた30年」と加速する世界の動き
第3章 リモートワークが変えた意識。阻んでいた「出社マスト」
第4章 数値目標は逆差別か。「女性優遇」という反発への挑戦
第5章 経営戦略として本気でダイバーシティを進める経営者たち
第6章 ロールモデル不在と女性たちの世代間ギャップ
第7章 最後の壁は家庭と夫の家事育児進出

問題指摘は以下のように丁寧にされています。
各種調査結果の引用も多数あり、参考になります。
1.日本のビジネス社会は、長時間労働を前提としている。
2.短時間労働の対象者や、長期間の育児休暇を取得する者は
  成長キャリアから外される。
3.男性が長時間労働の条件で働く、子どもを抱える家庭では、
  男性は育児に関わる時間をとることが困難である。
4.その結果、育児は女性の役割となってしまう。
5.女性も仕事をする場合は、
  その女性は仕事と育児・家事をこなさなければならず、
  一般の社員と同じ勤務条件を実現することは困難である。
6.その結果、女性は
  意欲を持って取り組める仕事やキャリアから外されてしまう。
7.若い世代は男女とも、男性の長期間育児休暇取得に賛成である。
  育児休暇に対して積極的でない企業は
  就職戦線でも不利になっている。
8.その障害は、
  頑張って何とかやってきたという自負のある上司群である。
9.現在は、多様な勤務形態への過渡期であり、
  見習うべき先輩(ロールモデル=お手本)が不在
  という点もハンデである。
  今活躍している女性の成功者の条件は、
  現在の多くの女性が見習える一般的な条件とは異なっている。
10.これでは、
  女性の能力を活かす多様性ある企業となることができない
  と認識した一部のトップは改革に取り組=んでいる。
11.そうでない企業では、
  女性は差別された環境に置かれたままである。
12.男性の長期育児休暇取得は、
  男性の人生観や仕事能力の好転に貢献している。
13.したがって、
  日本社会としては男性の育児休暇取得を促進すべきである。

しかし、その解決策は述べていません。
会社・社会の意識が変らければならないと言っているだけです。
ジャーナリストという立場からはやむを得ないのでしょう。

これに対して
当ブログ別項の「縛られる日本人」のメアリー・ブリントン「教授」は、
問題意識はまったく同じなのですが、
育児休業取得を法律で義務化すべきである、と主張しています。

現在の制度は、
本人からの申し出でにより育児休業を取得することができ、
その申し出でを企業は拒否してはいけないとなっています。
これでは「縛られる日本人」は周囲に気兼ねして申し出でしない、
したがって、申し出でによらず育児休暇を義務化すべきだ、
というのです。一理あります。

「80歳の壁」どうします??

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 高齢時に「不健康」にならない対策をご研究いただきます。
 その対策の新説を多数知っていただきます。 
ねらい:
 早速実践いたしませんか。
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このテーマは、和田秀樹先生の著書のご紹介です。
和田先生は、東大医学部附属病院精神神経科助手等をお務めの後、
現在は、和田秀樹こころと体のクリニック院長をされています。

本書のテーマは、どうすれば幸せな晩年を送れるのかを
読者に伝えること、のようです。
先生は、「80歳以上は、ここまで頑張って生きてきたのですから、
明るくて希望の持てる呼び方にすべきではないか、
ということで幸齢者ということにします」とされています。
良い考えですね。


 本書の構成はこうなっています。
プロローグ 80歳の壁を超えていく
第1章 医者・薬・病院の壁を超えていく
第2章 老化の壁を超えていく
第3章 ボケ・認知症の壁を超えていく
第4章 高い壁を低くするヒント 50音カルタ

その内容は、「医療難民になる前に、
ドクターショッピングで、信頼できる医師を探す」
などの項目見出しで主張を展開されています。
分かりやすいのですが、あまり体系的ではありませんので、
(その例は、後掲の別記1をご参照ください)
私が、簡単に以下の表のようにまとめました。

項目

著者お勧めの対応法

健康診断

幸齢者になったら、健康診断はやめた方がよい。結果数値によって無益な治療(投薬など)をされかえって健康を害することが発生する。コロナで病院に行かなくなったら、日本の死亡者数は減少している。

医者の選定

大学病院の専門医ではなく、地域の「町医者」にかかった方がよい。専門医は患者を見ないで数値しか見ない。信頼できる「町医者」をみつけなさい。別記上野注参照。

処方された薬を服んで体調が悪くなったら、服むのをやめなさい。薬が効く効かないは症状や人によるのです。

ガン対応

80歳を過ぎる幸齢者は、がんが見つかっても、痛みの基であったり、食道などの通貨障害でない限り、手術はしない方がよい。がんの進行は遅いし、安楽な生活が送れる。因みに、がんで死亡したのでない人も解剖すると、ほとんどの人がどこかにガンを持っている。

血圧

血圧が高くても、生活に支障がないなら、「正常値」信奉により無理に薬で下げない方がよい。血圧を下げると血液の循環が悪くなり、動脈硬化症状のある場合は、血流の勢いを悪くするので、脳にダメージを与えます。

コレステロール値

コレステロールは免疫細胞の材料となるため、コレステロール値が高いほどガンになりにくいというデータもある。また、コレステロールは、心身の健康の維持に必要不可欠な男性ホルモンの材料にもなるので、これが減少すると元気や意欲がなくなってしまう。注:悪玉・善玉の区別は書かれていませんが、この記述は悪玉コレステロールのことでしょう。

糖尿病治療

薬で血糖値を下げると、低血糖となり脳に糖分が行きわたらなくなり、アルツハイマーを促進する。糖尿病の人がアルツハイマーになりにくいというデータもある。

食事

あまり気にしないで好きなものを食べたらよい。

ほどほどが良い。酒浸りは避ける。

タバコ

高齢者の場合は、タバコは吸っても吸わなくても生前曲線は変わらない。やめるストレスの方が害がある。

アレ

別記1。

ギャンブル

ギャンブルは歯止めがきかなくなる可能性があるので避けた方がよい。

運動

激しい運動は、体内に活性酸素をつくり過ぎ体を酸化させてしまう。スポーツ選手で年齢より老けて見える人が多いのはそのため。散歩が最もよい。1日30分が理想的。

生き甲斐

生き甲斐は感じるもので、それ自体を求めるものではない。気楽に「日々を楽しく暮らす」という発想が大事。

孤独

大事な人と死に別れたら落ち込みますが、「孤独は気楽だ」と開き直りましょう。Netflixで好きな映画を見まくる、とか。

うつ症状

高齢者はうつが多い。何もしないでいるからそうなる。したがって、心と体を動かすようにする。テレビを見るばかりはダメ。

認知症

別記2.


医者の選定 上野注:
私には主治医がいます。近所のクリニックの先生です。
この先生は診断がとても早いのです。
状況を聞くと少し診察して
「大丈夫です。ただの○○痛です」とか言われるのです。
初めの頃は、「いい加減だな」と思っていましたが、
結果的には全部当たっているのです。

それで私はその先生を信用するようになりました。
ヘボ医者が30分かけて結論を得ることを5分でできれば、
6倍の生産性です。
ご承知のように、保険点数は診療行為によって決められていますから、
時間をどれだけかけるかとは無関係です。
つまり、この先生は、患者の時間的負担を減らす上に、
高収益も実現できているのです。
そのクリニックは、大改築して大きくなって大繁盛です。

別記1 性欲について
「興味あることは我慢しない。どんどんおやりなさい」
本当はしたいのに「いい年をして」という言葉が頭に浮かび、
我慢してしまうことはありませんか?
でもやはり、したいことは我慢せず、やったらいいと思います。

たとえば、性的なこともその一つかもしれません。
世間の常識では「年甲斐もなく」と非難されそうなことです。
しかし健康面から言えば、積極的になっていいと思います。
なぜなら、男性ホルモンが増えるからです。

数年前、歌舞伎町で違法なわいせつDVDを販売して、
店員が逮捕される事件がありました。
この事件で話題になったのが、常連客に高齢の男性が多かったこと。
店には老眼鏡やルーペが常備されており、
警察官が踏み込んだ際にも
80歳を過ぎた男性客がいたと報道されています。
中略
このような性的映像は男性ホルモンの分泌を高めるので、
「元気の素」になっている面もあります。

「男性ホルモンは元気の源。したいことをして脳も体も元気に」
何かに興味を持つということは、脳が若い証拠です。
実際、それを実行することで、脳は活性化し、体も元気になります。
それは、男性ホルモンから見ても明らかです。

年を取ると、体内の男性ホルモン量は自然に低下していきますが、
多い人の方が元気なことは、医学的にも証明されています。

男性ホルモンは、たんぱく質の多い食事や運動習慣によっても、
ある程度保つことができます。
たとえば、肉には、
男性ホルモンの材料になるコレステロールが含まれており、
肉をしっかり食べる人の方が元気を維持できます。
コレステロール値を下げる薬を飲み続けると
ED(勃起障害)になりやすいのは、このためです。

80歳にしてエベレスト登山を成功させた三浦雄一郎さんは、
まさに「元気」の代名詞のような方ですが、
男性ホルモンの一種であるテストステロンを注入していることは
有名な話です。

「エロティックは否定しない。いくつになっても刺激を求めていい」
性欲についても再度話しておきましょう。
日本人はタブー視しがちですが、
本来、性欲は自然な欲求であり、とても大切なことです。
残念ながら、性欲は年齢と共に落ちていきます。

とくに男性は、男性ホルモンが減るため如実に低下します。
女性は、年を取ると男性ホルモンが増えるため、
性欲が多少上がる人もいます。
性欲があることは、恥ずかしいことではありません。
男性も女性も可能なら、
積極的に性の営みをしたらいいと思っています。
中略
女性も同じです。
「不謹慎だ」などと考える必要はありません。
ある人も、まったくない人もいますが、それは個人差です。
新たなパートナーを求めたり、年下を相手にしたりすることにも
躊躇する必要なないと思います。

別記2 認知症について。以下は要約です。
1.認知症の人数
日本全国で600万人、国民の20人に1人。

2.認知症の進行段階
1)もの忘れ
2)失見当識 
  場所とか時間の感覚が悪くなり、
  道に迷うとか、今の時間が分からなくなる。
3)知能低下
  人の話が分からなくなる、本を読んでも読めない、
  テレビを見ても意味がわからない。
したがって、2)段階の人は道に迷うようなことがあっても、
理路整然と意見を述べることができる。

3.「ボケたら徘徊する」は誤り
2)の状態はまだ軽度である。
それなのに、家に閉じ込めたりすると、
脳への刺激が少なくなり、3)に進む速度が早くなる。

4.2)の状態は記憶が弱いけれど判断はできる
オレオレ詐欺にかかりやすいのは、そのため。
そうかなと思ってしまう。
判断力があるので、1人暮らしもできる。

5.認知症の進行を遅らせる方法
薬は「少し効くかもしれない」というレベルのものしかない。
頭や体を使うことが有効でこれしか対策はない。
動き回っている人間は認知症の進行が緩やかである証拠がある。

6.認知症でも危険回避能力はある
著者はこれまで6千人の認知症者を診てきたが、
車にはねられたり、事故で大けがをした人はいない。
徘徊してもその点は大丈夫。

7.認知症で温厚になる
ニコニコ顔で人に愛されるようになる。
人生の終盤で素晴らしいことである。

認知症の認識を改めましょう!!


2022年12月19日月曜日

お別れ!!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 2022年に逝ってしまった友人・先輩を偲びます。
ねらい:
 「会うは別れの始め」を意識して交友を大事にしましょう。 
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昨年に続いて今年も、何人もの仲間が旅立ちました。
昔から「会うは別れの始め」とか
「別離は避けられない(仏教聖典)」とか言いますが、
それでもやはり、別れは悲しく残念なものです。
あらためて、その方々の偉業を偲びご冥福をお祈りしたいと思います。

1.小宅康夫氏
2.二木英徳氏
3.椿正明氏
4.龍野順久氏

4方とも80代でした。昔なら天寿を全うというのでしょうが、
現代は人生100年時代です。
まだまだの年齢です。本当に惜しまれます。

この4方以外に次のお二方につきましても「上野則男のブログ」で
ご冥福をお祈りしました。
1.石原慎太郎氏 2022年2月1日逝去
2.稲盛和夫氏 2022年8月24日逝去
1.小宅康夫氏 2022年3月20日逝去 85歳
彼は、昭和31年に東大自転車競技部を
当初は仲間3人で創部しました。
当時はサイクリングクラブと称していました。

そのときの様子を、
当部の会報誌に私が寄稿したものの抜粋を以下に示します。
――――――――――――――――――――――――――
部創設の頃仲間に入れてもらった男の思い出話

私は、昭和31年入学ですから、
部の創設者であるT、K、小宅君らと同期です。
私は、先に空手部に入っていて
厳しい合宿練習などを経験していました。
それがなぜ自転車部にも入ったのかあまり覚えていないのですが、
「サイクリングは楽しいかな」くらいで
上記3人の勧誘に従ったのだろうと思います。

二つの運動部に入った人はそういないでしょう。
おかげで、私は、多くの異色の友人・仲間を持つことができ
感謝しております。

私は、競技は空手で十分でしたから、
旅行の方だけに参加していました。
ほぼ旅行の方だけという組が、今は亡きM君、H君でした。

この仲間6人とはずいぶん一緒に旅行しました。
紀伊半島、四国、九州などに行きました。
一泊2食付きで400円で泊るのです。
予約はしていませんからその値段で泊れる所を見つけるのが
大仕事であり楽しみでもありました。
T君は一人旅が好きで全国走り回っていましたが、
お寺などにも泊めてもらったりしていたようです。

しかし数人となるとそうもいきません。
でも結構見つかるもので、野宿の記憶はありません。
泊める方も、東京から学生さんが自転車でやってきた
ということで興味を持ち、安くしてくれたのかもしれません。
 
古き良き時代の思い出です。

以下は、四国ツアーをしたときの写真です。

 左上野、右小宅

左小宅、右上野












小宅君は、豪放磊落タイプでしたが、
面倒見もよく多くの後輩から慕われていました。
遊び好き精神で私と結構ウマが合い
精神的には深いお付き合いをしました。

ところが、
2022年の年賀状に住まいの広島県からこう書いてきました。
―――――――――――――――――
昨秋突如大腸癌発覚。
めでたくも近々あの世からお呼びがかかるようなり。
良いことも、多少反省を要することも、気殿同様いくつか。
まあ人生こんなものでしょう。
でも貴殿との付合い 面白かったぞ。多謝。

――――――――――――――――――――
それでビックリして長電話をして状況を聞き、励ましもしました。
3月くらいまでもつかどうかだと言っていました。
できれば、みんなと会いたいね、とも言っていました。

その後3月13日消印で長い手紙が来ました。
彼はメールをしないのです。

「先に逝くことを許せ、よき仲間達」というタイトルで
創部の頃の懐かしい思い出話から、
後輩たちが結構全日本レベルで良い成績を残したこと、
1960年のローマ五輪は最終段階で選手派遣を逃したこと、
1964年東京五輪では、3人も候補選手になったこと、
家族と最後の団らんを続けていて幸せなこと、
などをはがき大の便せん13枚にしっかりと綴ってきました。

こういうことも書いていました。
「健康診断」は逃げ回っている方で、
ましてや内視鏡検査など、あの人間の尊厳を傷つけるようなことは
”絶対“ではないのですがイヤなのです。
案の定、つけが来ました。これもやむを得なし。

このことが無かったとしたら当方90歳になれば、
最愛なる老妻も85歳くらい。もうひどいことになりますぜ。
彼女はまだなんとかノロノロでも介護してくれていますが、
まあ最高に幸せであり候。


最後には、
「よき仲間達にもどうぞよろしく。
私の見立てでは春の彼岸頃、前後7日間で。
お先に、では皆さまさようなら 絶筆なり」

とありました。
――――――――――――――――――――――
そこで、この内容はコピーをして、
自転車部のネットで会員に伝えました。

死を目前にして、よくこれだけ淡々と書けるものだと
ビックリでした。潔く死を迎え入れています。
自分はいざとなったらどうなのだろう?
と考えてしまいました。

この書き方からすると、早めに書いておいたものを
3月13日になって投函したのでしょう。
彼の予想どおりお彼岸の真っ最中に逝ってしまったのです。

向こうでもマイペースで「人生」を楽しんでいるのでしょう。
「お幸せ」を祈ります。

なお、彼たちが創部した東大自転車部は
以下のような立派な成績を残しています。
東大の運動部の中でもピカ一でしょう。
この記事は、
本人もレースで優秀な成績を収めた北垣勝之氏(1964年卒)が
まとめてくれたものです。
小宅君の追悼の一部として掲載いたします。
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創部65年を経た自転車部、
その近来の出来事から見ると部活動の多角化と国際化が目覚ましい。
選手で云えばパラリンピック国際大会で、
タンデムレースの健常者として参加した丹沢秀樹君(2002卒、JR東海)が
堂々の入賞を果たした。
また自転車競技本流のロードレースでは、西園良太君(2011卒)が
現役時代からの実績を買われ
ブリジストン・レーシングチームの枢軸となり、
プロ選手としても大活躍したことは、TV等でお馴染みのことであろう。
彼の後も
科学的トレーニングによる競技力向上に向けた切磋琢磨の中から
浦祐樹君(2016卒、全日空)など幾多の優秀な選手が輩出する。
そのきわみが
今秋(2022)のロードレース「ツールド北海道」への
学連代表チームとして東大が参加したことである。
並みいるプロチームや社会人チームに伍して健闘したことも
記憶に新しい。

以上一部の脚光を浴びた事例だけでなく、
インカレやその他大会におけるピスト、ロードの選手権でも
赫々たる戦績を残している。
これらを支える自転車部スタッフの活躍も忘れてはなるまい、
特に女性マネジャーとしてキメ細かい配慮と行動に邁進した
植田瑞貴さん(院生、「銀輪」編集長)や、
自転車部競技班監督を長年務め、同時に
(財)日本自転車競技連盟の選手強化役を熟す三宅秀一郎君(1983卒)、
その車連には大脇恒夫君(1980卒)、
日本自転車振興会の大島環君(1997卒)、
また自転車部旅行班の組織化に尽力した谷川政雄君(1976卒)
等の協力も刮目に値する。
要は多士済々、各分野のOB会員があい協力し発展を支えてきたところに
「目覚ましい業績」が発露したものと思われる。
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2.二木英徳氏 2022年8月10日逝去 85歳
彼とは、大学の同級生かつ空手部同期入部の仲間です。
従四位の叙勲をされています。
岸田総理も彼の近親者による増上寺の通夜に参加されています。
どういうご縁だったのかは分かりません。














彼は、ジャスコ社長を10年、日本体操協会会長を20年勤めまして
今年春の叙勲で旭日重光章に叙せられました。
私は、仕事の上でもプライベートでもたいへんお世話になりました。
名前のとおり、徳のある逸材です。

数年前にかなりの大病をされたのですが、
奇跡的に完全恢復されて活躍されました。
1年近く前に体調を崩されて、入退院を繰り返しておられたのですが、
恢復中という情報もあった中での訃報でしたので、
信じられないショックでした。
本当に残念です。

氏のことにつきましては、以下のブログに詳細報告をいたしております。

3.椿正明氏 2022年8月25日逝去  86歳
椿さん(仕事仲間はすべてさん付けで呼んでいました)とは
1976年に大先輩吉原賢治さんが創立されたコンサル会社
(㈱日本システミックス)での仲間でした。











今は常識となっております
「情報システムは、データという部品の加工処理であるから
データの標準化は必須である、というコンセプト」を説き、
その実践手法を「発明」し提供された大偉人です。

1985年に、㈱データ総研を創業されています。
椿さんはIT系コンサルで、私は業務系コンサルでしたし、
椿さんは山が好きで、私は「酒が好き」でしたから、
あまり深いお付き合いはありませんでした。

しかし、お互いにその専門性・独自性を評価していました
(と思います)。

椿さんも健康であったのに、2014年に脳梗塞を患い、
療養・リハビリを続けておられました。
2015年には会社創立30周年イベントで挨拶をされるくらいの
恢復はされていたのですが、
とうとう「老衰」で静かに召されてしまいました。
あらためて、ご冥福をお祈りいたします。

氏の業績等につきましては、以下のブログでご紹介しました。

4.龍野順久氏、2022年10月20日逝去 88歳
龍野先輩は、空手部の3年先輩で、
新入1年部員のときに最上位の4年生でご指導いただきました
ご縁の深い方です。

当時、その4年生たちはまれにみる逸材ぞろいの全盛期でした。
ほとんどの方がとても優しい性格で、
とても丁寧に優しくご指導いただきました。
私立の大学に見られるような「しごき」はまったくありませんでした。
それでも、5月の連休の合宿後には脱落者が何人か出ました。

特に、龍野先輩の温顔が思い出されます。
組手をしますと、「よーしよし、来い来い」という感じで顔を上下に動かし
攻めを促されたのを思い出します。
もちろん、攻めても軽くかわされてしまいます。
「獰猛な」先輩で攻めるとかわしてバチンと食わす方もおられましたが
そういうことはなかったのです。

龍野先輩は、日魯漁業㈱に就職されました。
1970年代に日本能率協会グループとして
コンサルをさせていただいた時に
龍野先輩は人望が厚く、将来の社長候補とも言われておりました。
残念ながらそうはなりませんでした。
運に恵まれなかったのでしょう。

その代わりと言っては何ですが、
東大空手部OB会である東大拳法会の会長、
日本の和道流空手の本部である和道会の会長を歴任されました。
組織トップになられる見識・人望をお持ちだということです。

OB会でお会いしても、相変わらずの温顔で優しく、
いつも心が温まる思いをさせていただいておりました。

突然の訃報で、死因は肺炎ということですが、頑健であられたはずが、
「なんで??」と信じられない気持ちです。

来年2月4日に「龍野先輩を偲ぶ会」が学士会館で開催されます。




この写真は、2005年に諸先輩・現役が苦労して作成し千点余りの写真で空手の技術が解説されている「空手技術研究」書に掲載のものです。
動きが伝わってくるような感じがします。
心からご冥福をお祈りいたします。