2022年8月10日水曜日

民主主義、権威主義、どちらが強い??

[このテーマの目的・ねらい]
目的:
 民主主義が競争上優位な場合を考えます。
 権威主義が競争上優位な場合を考えます。
 民主主義が勝てる方法を考えましょう。
ねらい:
 これから、どちらの国が勝つのでしょうか???
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権威主義は、Wikippediaではこう説明されています。
政治学においては、
権力元首または政治組織が独占して統治を行う政治思想
政治体制のことである。

端的に言えば、国の意思決定を、1人でできる、ということです。
その最たるものは現在の中国です。
中国は歴史上、民主主義だったことはない国なのです。

民主主義は、これもWikipediaではこう説明されています。
民主主義(デモクラシー、民主政、民主制)は、
組織の重要な意思決定を、
その組織の構成員(人民、民衆、大衆、国民)が行う、
即ち構成員が最終決定権(主権)を持つという
政体制度政治思想である。

端的に言えば、国の意思決定は、
合意に基づかないとできないということです。

民主主義は、社会の方向性が明確でなく、
個々の組織・個人の活躍の合計が社会を発展させていく
場合には強いのです。

GAFAMは、いずれもITの世界で大成していますが、
手がけていることは別々です。
 Google 検索
 Apple PC
 Facebook SNS
 Amazon 通販
 Microsoft OSなど
これは米国民主主義の成功例です。

因みに、「自由民主主義」と分類される国は、
2021年には34か国,
人口ベースでは僅か13%しかないそうです。
(そうなんですか!!!)
それに対して、世界人口の7割54億人ほどが、
非民主主義的な体制下にあるそうです
(この3月に公表されたスウェーデンの独立機関V-Demの調査による)。

 閉鎖型独裁(権威主義)は、

 国民が複数政党による選挙を通じて政府の最高責任者や

 立法府を選ぶ権利を持っていない。

 中国や北朝鮮、ミャンマーなど30か国がここに分類されている。

 選挙による独裁では、国民は上記の権利を持つものの、

 自由・公正・有意義な選挙とするための結社・表現の自由など、

 いくつかを欠いている。

 ロシアやトルコ、インドなど60か国がここに分類されている。

 選挙による民主主義は、自由・公正で複数政党による選挙に参加する権利

 が保障される。ブラジルやインドネシア、モンゴルなど55か国が含まれる。

 自由民主主義では「選挙による民主主義」の権利に加え、

 個人やマイノリティーの権利が保障され、市民は法の下に平等であり、

 行政府の動きは立法と裁判所によって制約を受けるという状況にある。

 日本や韓国、米欧など34か国がこれに含まれる。


権威主義は、社会の発展の方向性が明確である場合には
トップダウン型でその有望な対象に投資を集中して
成果を上げられます。
中国の、監視カメラ技術、太陽光発電、ドローンやロボット、
軍備などはその成功例です。

中国は、集中投資によって、
技術的弱小国家から技術的強大国家に変身しています。
8月10日の日経新聞に、
「中国が科学論文で世界一になった」
という見出しの記事が載りました。

北朝鮮も、小国ながら軍備の拡張は大変なものです。
国民の生活向上を犠牲にして、
トップの判断を優先させることができるのです。

権威主義が成功するかどうかは、トップ次第です。
トップがどれだけ先を見る目があるかが決め手になります。

日本の場合、江戸時代まで権威主義でした。
明治になって、民主化の掛け声もありましたが、
実態は権威主義の延長だとみるべきでしょう。
その権威を担ったのは、天皇を背後に置いた軍部でした。
その権威主義の破綻が敗戦です。

敗戦により、日本はどの国よりも民主化が進みました。
あらゆる産業が改善改革を進め、
Japan as no.1まで上り詰めました。
その時の共通目標は生活の安定・向上でした。
ところが、その生活の安定・向上が実現できたあとは、
先が見えない時代になったのです。

そこで活躍しているのは、先が見える経営者である
日本電産の永守社長、ユニクロの柳井社長、
ソフトバンクの孫社長くらいのものです。
先の見えない時代は権威主義の時代なのです。

今は、世界全体が先の見えない時代です。
民主主義国家も公平平等の看板に拘りすぎると
負け犬になる可能性が大です。

米国大統領の責任は重大です。
残念ながらバイデン氏も岸田氏も革新的発想の方ではないようで
このままでは、いずれ権威主義国家にやられてしまいます。

権威主義国家を抑え込む方法、
あるいは権威主義国家に負けない民主主義はないのでしょうか?
真剣に考えないといけません。

その対策があるとすれば、
GAFAM創業者のような独創性を育てることです。
私が以前から挙げている対策は、
幼稚園から競争心・創造性を植え付けろ!というものです。

「学校の勉強をしっかりやっていい学校に行く」という風習も
何としてもやめにすべきです。
人の個性を活かす、強いところを活かす戦いをしなければ、
あらゆる戦いに勝つことはできません。
専門学校をもっと増やし、人材育成すべきです。

私の孫は絵が上手なので、進学校へ行くのではなく
美術系の専門学校に行けばいいな、と思っています。
こればかりは、ジジババは導く権利がありませんので、
どうなることやら、です。

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