目的:
台湾問題の論点のいくつかを明らかにします。
ねらい:
一刻も早く台湾封鎖を解除させるべきです。
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1.台湾は独立国家か中国の領地か
台湾は独立国家であるのか、どこかの国の統治下にあるのかですが、
まずは日本の統治が終了した終戦時に、
台湾はどこに返還されたのかが問題です。
別項「台湾は誰のものか?」の記述によれば、こうなっています。
南京国民政府は、1945年10月25日の日本軍の降伏式典後に、
台湾の「光復」(日本からの解放)を祝う式典を行い、
別項「台湾は誰のものか?」の記述によれば、こうなっています。
南京国民政府は、1945年10月25日の日本軍の降伏式典後に、
台湾の「光復」(日本からの解放)を祝う式典を行い、
台湾を中華民国の領土に編入すると同時に、
台湾を統治する機関・台湾行政公所を設置した。
しかし、南京国民政府は、毛沢東率いる共産党人民解放軍と紛争中であり、
全中国を代表する国家であるとは言えない状態です。
現中国は、南京国民政府の後継であるとは主張しないでしょうから、
そうなると、台湾は中国の一部であるという主張は、
清国の時代に遡ることになります。
清国は、台湾を領土の一部として統治したのですから。
中国な「一つの中国」の主張を何を根拠にしているのでしょうか。
こういう記事がありました。
出典:Wikipedia
「私がはっきりさせておきたいのは、
『台湾は中国の一部』とする中国の論法は成り立たないということだ。
四百年の歴史のなかで、台湾は六つの異なる政府によって統治された。
『中国(中華人民共和国)の一部』とされるならば、
日本にもそういう言い方が許されることになる。
いかに中国の論法が暴論であるかがわかるだろう。
しかし今日、『アメリカはイギリスの一部』などと言い出す人はいない。
台湾と中国の関係もこれと同じである」
まさにそのとおりなのです。
これに関して、現中国政府からの明確な説明はないようです。
歴史的な根拠がないということであれば、
台湾の現住民が自らの意思で選択すべき問題であるというのが、
筋だということになります。
国民投票により決めるのです。
2.米国の台湾支援の根拠
米国は、今回のペロシ下院議長の訪台で、
台湾全面支援の方向を打ち出して中国の猛反発を招いています。
当然ながら、米国が台湾を支援するのは、
「台湾国民が共産党支配下に入るのはかわいそうだから」
と言うような人道的観点ではありません。
米中対立の中にあって、有力な中国包囲網を失いたくないからです。
台湾を失えば、東南アジアにおける米中対立のバランスは、
大きく崩れてしまいます。
中国包囲の日本の役割は飛躍的に高まってしまい、
重大なことになります。
中国の覇権主義の拡大を阻止するために、
「弱くなりつつある米国」様に頑張っていただきたいと思います。
3.大規模演習の先はどうなるか
中国は、ペロシ訪台に合わせて大規模な軍事演習をしています。
下の図のように、台湾を包囲しているのです。
これでは、他国の艦隊や船舶は台湾に近寄れません。
この演習が不定期にしろ継続されれば、台湾は封鎖されてしまいます。
これを既成事実化させないためには、
米国の先進艦隊がこの海域を航行する必要があります。
今の中国と米国のミサイル技術の差であれば、
米国の艦隊に間違って?ミサイルが飛んできても
迎撃して撃ち落とすことができるでしょう。
ところが、数年すると、
中国は迎撃できないミサイルを作れるようになるでしょう。
そうなったら、
米国も危険な海域に出ていくことができなくなります。
中国の野望を止めるのは今しかないのです。
是非、演習海域「進攻」の英断を期待します。
お断りしておきますが、
私は武力による現状変更に反対しているのであって、
単純に米国の肩を持っているわけではありません。
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