目的:
2022参院選の結果を、上野なりに分析してみました。
ねらい:
もっと、興味深いこともあるのでしょうね。
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以下、やや興味本位の分析で申し訳ありません。
その1:安倍元総理急逝の影響
自民党候補が選挙区選挙で相手候補に競り勝ち当選したケース
(相手候補と2倍以上の差がある場合を除く)が、
全45選挙区中、以下のように16件あります。
次点当選者得票数の欄の「無」は、
野党複数党からの推薦を受けている者を示します。
安倍元総理が応援に臨んだ奈良の得票差が約3割ありますから、
2割くらいは状況により変動する可能性があると言えそうです。
20%以内の次点との差の合格者は7人いますから、
その人たちは、安倍総理の陰ながらの応援で合格した可能性もある
と言えるのではないでしょうか。
特に、数%の差の二人は、間違いなくそうだと思われます。
逆に自民党候補者が涙を呑んだのは3件です(山形、長野、沖縄)。
相手はかなり強いのですね。
沖縄の場合は、2888票の僅差で敗れています。
安倍元総理の事件で、世論が自民党に有利になったことは、
以下の日経リサーチの、調査結果でも明らかになっています。
この調査は、毎週、固定電話と携帯電話に自動音声で質問して
毎回約1000人から回答を得ているものです。
自民党支持は7週前の40%から低下してきていましたが、
9日に39%に挽回しています。
このデータだと、影響を受けているのはなぜか維新です。
維新の躍進がそがれたということになるのです。
その2:各政党の人気度
比例代表の投票は、政党名または政党の候補者名を書きます。
全国の投票が集計されますから、全国規模の人気投票の面があります。
この表を見ますと、日本維新の会は得票数第2位で、
自民党の43%にもなっているのです。
公明党が手堅いのは当然として、長い歴史を持つ共産党が、
れいわや参政党に追いつかれようとしています。
同じように、社民党がN党と同じというのも時代の流れです。
福島党首が奮闘していますが、お気の毒です。
この人気投票と実際の当選者数の比率を比較しますと、
自民党が圧倒的に、人気を上回る当選者を出しているのです。
死に票が少ないということで、余裕の選挙戦略ですね。
立憲民主党は議席数を大きく減らしましたが、
人気投票より上位の当選者数です。
日本維新の会は、得票率14.8%に対して当選者比率が9.8%
ですから死に票がかなり多いのです。
関西以外の選挙区での戦いがうまくいっていないことを
示しています。
松井代表が「野党の完全な敗北だ」と言われたのは、
野党全般のこともありますが、
自分の党のことが重く受け止められたのでしょう。
おそらく、人気投票並みの当選者数を期待しておられたと思います。
今後に期待したいです。
共産党以下の小規模政党は、圧倒的に不利な当選者数です。
死に票が多いということです。
死に票を少なくするには「野党共闘」は必須なのです。
その3:女性当選者
今回の女性当選者は、比例代表で14人、選挙区で21人、
合計35人で、125議席中28%でした。
これまで、2016年、2019年の参院選挙では
いずれも28人でしたから、これを大幅に上回りました。
しかし全候補者中の女性比率は33.2%でしたから、
甘い結果ではありませんでした。
党派別の当選者中の女性比率は、
自民13人21%、立民9人53%、維新3人25%、
公明2人15%、共産2人50%、国民民主2人40%
社民1人100%、無所属3人60%でした。
政党の特性が読めそうです。
新人は11人で、ベテランの方が圧倒です。
当選4回目の超ベテランもおられます(蓮舫さん、山谷えり子さん)。
美人が多いような気がしましたので、写真を載せてみました。
出典は,NHKの開票速報です。
美人が多いかどうかは、皆様のご判断にお任せします。
何人かいるタレント出身はやはり美形なのでしょう。
年齢を調べてみましたら、
以下のグラフのように完全に50代中心の正規分布型です。
50代が働き盛りということです。
最年少は38歳の今井絵里子さん(それでも当選2回目)、
最年長は71歳の山谷えり子さんでした。
国家公安委員長もされた「エライ」方です。
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