2021年8月10日火曜日

東京五輪日本選手の勝因・敗因!!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 東京オリンピックの金メダル獲得した競技と
 逆に金メダルを期待されながら逃した競技の分析をします。
ねらい:
 しばらく素晴らしかった思い出に浸りましょう。

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当ブログでは、7月27日に「メダルの獲得率を上げましょう!!」
というタイトルで、金メダル獲得快進撃をしている時点の勝因と、
期待されながら不成績だった種目の敗因分析をしました。
上野則男のブログ: メダルの獲得率を上げましょう!! (uenorio.blogspot.com)

そうして、敗因分析の結果から、力があるのに負けることのないように
AIの力も借りて、念力・おまじない・ルーチンをする
方法の提案をいたしました。

閉会式も済みましたので、
本項では、全競技を対象にして、勝因・敗因の分析の続きをします。
その結果によっても、必勝対策は変わりませんので、
その再掲はいたしません。

日本の参加種目は、体操、水泳などの大区分の種目で24で、
男子選手306人、女子選手277人、合計583人が参加しました。

金メダル獲得者

選手名

種目

状況

7/24

高藤直寿

柔道男子60キロ級

リオでは3位。派手な技を捨て着実な勝ちにこだわった。

7/25

阿部 詩

柔道女子52キロ級

マークされているのにそれをかいくぐった研究心で勝利をつかんだ。

 〃

阿部一二三

柔道男子66キロ級

多彩な技を研究し状況により使い分けた。

 〃

大橋悠依

競泳女子400メートル個人メドレー

期待も大きかったが、「好きな泳ぎをしよう」と腹をくくった。コーチの作戦も良かった。

 〃

堀米雄斗

スケボー男子ストリート

幼少時から訓練した実力上位者だが、「楽しむことが一番」という。

7/26

水谷 隼

伊藤美誠

卓球混合ダブルス

過去4戦全敗の相手にゲームカウント0-2と追い込まれてからの逆転は奇跡と言える。伊藤は「楽しんだ」と言っている。

 〃

大野将平

柔道男子73キロ級

リオから2連覇。柔道の王道にこだわり修練した成果。

 〃

西矢 椛

スケボー女子ストリート

はじめの2本で転倒してもめげずに大技を披露した。世界選手権覇者の西村選手が8位に沈むなど技術進化が激しい。

7/27

大橋悠依

競泳女子200メートル個人メドレー

400の金で自信と余裕を持って臨んだ

 〃

永瀬貴規

柔道男子81キロ級

「防御は最大の攻撃」で焦らずチャンスを待つ戦法で勝ちを掴んだ。

 〃

日本チーム

女子ソフトボール

修練とチームワーク、エラーは一切ない。

7/28.

 

新井千鶴

柔道女子70キロ級

五輪初出場。執念で勝ちを取りに行く強さ。

 〃

橋本大輝

体操男子個人総合と鉄棒

練習成果に自信を持ち臨んだ。精神力も強靭。

7/29

浜田尚里

柔道女子78キロ級

研究を続けた得意の寝技に自信を持ち臨んだ。すべて1本勝ち。

 〃

ウルフ・アロン

柔道男子100キロ級

練習で鍛えた技で勝つことにこだわった。

7/30

素根 輝

柔道女子78キロ超級

低身長ながら誰にも負けない練習量で鍛えた技に自信を持ち臨んだ。

 〃

日本チーム

フェンシング男子エペ団体

実力もまずまずだが捨て身で挑戦。

8/3

入江聖奈

ボクシング女子フェザー級

天才的。無我夢中・自然体で勝利。

8/4

四十住さくら

スケートボード女子パーク

豊富な練習に支えられ、落ち着いた作戦どおりの実行を楽しんだ。

 〃

川井友香子

レスリング女子62キロ級

練習の虫と姉に負けない執念で勝利を手繰り寄せた。

8/5

川井利紗子

レスリング女子57キロ級

リオに続き連覇。培った実力をベースに自信を持って試合を進めた。

8/6

喜友名諒

空手男子形

修練の結果である。日本の空手はもっと勝たねばならぬ。

 〃

向田真優

レスリング女子53キロ級

弱点を突かれたが、根性と挑戦で逆転。

8/7

乙黒拓斗

レスリング男子フリー65キロ級

天才肌の強者だが、冷静に取り組む法を学び逆転勝利。

 〃

須崎優衣

レスリング女子50キロ級

練習の成果で自信を持って臨んでいる。全戦無失点の好成績

 〃

日本チーム

野球

強いチームワーク・連帯感、無失策で勝利。相手は野選あり。

合計

12

柔道5,体操2,他5

 

14

柔道4,レスリング4,競泳2、スケートボード2、他2

 

混合

 1

卓球混合ダブルス

 

合計

27

 


金メダル獲得は女性の方が多かったのですね。
金メダルの種目も広範囲です。
日本の女性は、十分「強い」のです。
(サラリーマン川柳がもてはやされるわけです)

金メダル獲得者に共通しているのは、次の要因です。

1. 実力はあり自信がある(過信は不可)。

2. 勝ちに行く強い執念を持っている。

3. 固くならずに自然体で臨んでいる(「楽しかった!」がその典型)。

4. 焦ったり油断したりしていない。

勝ちが多いのは柔道とレスリング、格闘技です。
ボクシングは女性で1種目だけです。
格闘技としてはお家芸のはずの空手の組手が0なのは
昔、全日本学生空手道選手権大会個人戦でベスト8になった
私としては納得できません。

柔道の混合団体で金を逃したのは監督の責任だと思います。
敵を甘く見て、確実な勝ちを取りにいかずに
(失点なしの浜田を起用していない)、
個人戦で金を取れなかったメンバ(向、芳田)に
金を取ってもらおうなどと、情を絡めたメンバ選定をしました。

団体で行う球技の野球とソフトボールを制したのは、
素晴らしいことです。
野球の米国チームは、
米国のナンバー1を集めているわけではないので、
日本の野球力は世界一だと思うわけにはいきません。

ソフトボールは、まちがいなく世界一ですね。
私と同姓の上野選手が目立っていますが、
抜群のチームワークが勝因です。
世界的にみるとメジャーなスポーツではないので、
次期オリンピックで競技がないのは残念です。

金メダルは取れませんでしたが、
女子バスケットはビックリしました。
高身長で7連覇の米国に肉薄しましたからね。
3点シュートの成功率が高いのは厳しい練習の成果です。
野球・ソフトボールと同じくチームワークも素晴らしいのです。

チームワークを競う競技では、
アーティスティックスイミングでは僅差で4位で
連続メダルはなりませんでした。
技でなく体の美しさで負けたのでしょうか?

その意味では、複数人数のチームプレーを競う以下の球技も、
今後は頑張れば好成績を期待できるのではないでしょうか。
 サッカー 男子4位、女子8位
 ラグビー 男子11位、女子12位
 ハンドボール 男子11位、女子12位
 ホッケー 男女とも11位
 バレーボール 男子7位、女子10位
残念ながら、「東洋の魔女」の復活はまだ先のようです。

その点で、宿敵中国は、個人プレーの種目で強く、
チームプレーのメダルはアーティスティックスイミングの銀
せいぜい3人制の女子バスケットボールの胴だけです。
いずれも女子で、男子はチームプレーに興味がなさそうです。
お国柄ですかね。

球技で最小の球で行われる卓球は、
混合ダブルスで中国を制して金をとったのは奇跡です。
ピッタリ息の合ったコンビが、
絶対王者の相手が油断している隙に勝ちをいただいてしまいました。
おそらく歴史に残る貴重な1勝でしょう。
出典:BBC NEWS JAPAN



混合ダブルスのある3種目では、以下のように日本は好成績です。
 卓球 金メダル
 バドミントン 銅メダル 金は中国
 テニス 5位 金はROC
日本は男女不平等で悪名高いのですが、
男女の連携はよくできるのです。
(離婚率は先進国中では低い方です)

日本が得意としてきた体操は、象徴的な新旧交代が行われました。
世界一の座は揺らいでいます。今後に期待しましょう。

落ち目の競泳で大橋さんが2冠というのも奇跡に近いです。
精神的に余裕をもってのびのびと戦った勝利です。

陸上競技は、農耕民族の身体性能からして、
草原を走り回ってきた人種に勝てるわけがないのです。
それでも、メダルこそ取っていませんが、
入賞がいくつもあり善戦と言えますね。

マラソンもケニア勢の体を見ると、
今後とも善戦はあってもメダルはムリでしょう。
マラソンは、7時開始でしたが100人強の参加者のうち
30人もが途中棄権するほどの暑さでした。
こういうレースだと暑さに強い必要もあります。

余談ですが、札幌に終戦後8年間住んでいた私としましては、
札幌の街が見られたのはたいへん懐かしかったのです。
創成川沿いに住んでいたのですが
創成川通りが広くなっていたのはビックリでした。

フェンシングやアーチェリーなどメジャーでないスポーツでも
入賞者がいるのは立派なことです。
ゴルフや自転車の入賞者(いずれも女性)も偉いですね。

一時は人気種目だった重量挙げは今回銅1個ですが、
今後どうなるのでしょう。

新種目のスケートボードやクライミング、サーフィンなどは、
我々世代から見ると、個人で行う「遊び」なのですが、
こういう種目もスポーツ人口拡大には貢献するのでしょう。
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次にメダル候補と言われながら、あるいは金メダル候補と言われながら
それが叶わなかった人を挙げます。

金メダルを逃した選手

選手名

種目

成績

状況

7/24

渡名喜風南

柔道女子48キロ級

優勝候補で順調に勝ち進んだが、決勝で油断、一瞬のスキを突かれた

 〃

瀬戸大也

競泳男子400個人メドレー

予選落ち

優勝候補だったのに油断、(350をトップで折り返した)

 〃

内村航平

体操男子種目別鉄棒

予選落ち

いつもできる技で落下。

 〃

三宅宏実

重量挙げ女子49キロ級

記録なし

3大会連続メダルが期待されたが、ジャークで失敗。35歳。

7/25

松元克央

競泳男子200自由形

予選落ち

50はトップで折り返したがその後失速。「金メダルを目指す」は過信か。

7/26

芳田 司

柔道女子57キロ級

準決勝で圧倒的優勢で進めていたのに一瞬の油断を突かれた。

7/27

田代未来

柔道女子63キロ級

2回戦敗退

リオの雪辱を目指し固くなって自分の柔道ができなかった。

 〃

大阪なおみ

テニス女子シングルス

3回戦敗退

練習不足もあり、重圧に負けた(相手は新進気鋭)。

7/28

向翔一郎

柔道男子90キロ級

3回戦敗退

のびのび戦ったが、このクラスとして実力不足。

 〃

桃田賢斗

バドミントン

1次リーグで敗退

大本命だったのに、格下相手になぜか調子が狂いミスが多く敗退。

7/30

森ひかる

トランポリン

予選敗退

優勝候補だったが、重圧に負け精神不調でミス。

 〃

原沢久喜

柔道男子100キロ超級

3位決定戦負け

このクラスの実力負け。

8/1

土性沙羅

レスリング女子68キロ級

5位

リオ金以降左肩手術等で万全でなく、2019年世界選手権女王に完敗。

8/2

文田健一郎

レスリンググレコ60キロ級

ノーマークの剛力相手に自分の得意技を出せずに作戦負け。

8/4

岡本碧優

スケートボード女子パーク

4位

世界ランク1位だが、高難度の技挑戦に失敗。

8/5

山西利和

20キロ競歩

世界王者だが、中途半端な作戦で二人に負けた。

 〃

清水希容

空手女子形

呼吸・緩急の切れで優勝者に負けている。

 〃

楢崎智

スポーツクライミング

4位

優勝候補だったが、「欲が出て」無理をして足を滑らせた。

 〃

川野将虎

50キロ競歩

6位

メダルが期待されていた。途中で熱中症症状になったが頑張った。


敗因は、次の要因だと思われます。
 1. 一部実力不足
 2. ストレスで固くなり実力発揮できなかった(大阪なおみさんが典型)
 3. 油断
   甘く見た油断(これはいけません)と一瞬の油断とがあります。
 4.一部に油断の延長で作戦ミス


実力不足で勝つには運しかありませんが、
他は、「念力」で行けそうです。
念力で「勝つ」と信じ、体を自然体に保ち、
脳をフル回転させるのです。
そうすれば、油断も起きません。
これについては、上掲のブログをご参照ください。

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