2019年12月21日土曜日

国家予算一般会計2年連続100兆円超え!!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 一般会計予算100兆円超えの大きさを再確認いたします。
 この60年間の各種計数の伸びを概括します。
 給与の伸びが小さいことを確認します。
ねらい:
 社会保障費の増大対策は安倍政権最大の課題です。 
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12月20日に政府は来年度一般会計予算を
閣議決定しました。
2年連続で100兆円越えなのだそうです。


それで「年配者」の私としては思い出しました。
国家予算が「1兆ヨイクニ(4192億円)というときがあったな!」と。
それは1959年(昭和34年)、今から丁度60年前のことです。


60年で71.4倍です。


他はどうなっているのだろう?と確認してみました。


大卒初任給が当時歌にもなっていて
1万3千800円とかでした。
今は206,700円ですから、約15倍です。


消費者物価指数は、1950年基準で
1959年は約1.5、2016年は8.28ですから5.5倍です。


これからすると、大卒初任給の実質倍率は2.7倍くらい
だということになります。


大卒初任給は、バブルの時に伸びて、その後は横ばいです。
次のGDPの伸びからみてもかなりの低水準です。


雇用側では、全般的は給与アップはできませんから、
入社後の給与上昇カーブはご承知のように寝る形になりました。
人件費はかなり抑えられているのです。


バブルの時は、個人は残業代で収入を補っていました。
今はそれもありません。
これでは国民の元気は出ませんね!


大もとのGDPはどうでしょうか?
1960年が実質ベースで約75兆円で、
2010年から近年が約500兆円ですから6.7倍です。
消費者物価指数の伸びとほぼ同じです。


そうしてみると、国家予算の伸びが突出しています。
国家予算の伸びは,GDPの伸びの10倍にもなっているのです!!


GDPの構成比は、
個人消費支出が55%、設備投資が24%、純輸出が1%、
に対して政府消費支出が20%です。
500兆円の20%が100兆円です。


政府支出100兆円のうち、36兆円が国の支払う社会保障費です。
地方税からの社会保障費もありますから、
社会保障費で国は潰れる勢いです。
こうしてみても、社会保障費増大対策は喫緊の課題です。





2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

大変興味深い視点からの分析だと思います。さて今後どうしたら良いんでしょうか。
日本の長期に亘る沈滞振りは今後も続くのではとの不安が常に頭をよぎります。

上野 則男 さんのコメント...

Unknownさん
コメントありがとうございます。
「これからどうすればよいか」は多くの人が述べていますが、直近の当ブログでは
「日本への警告」[日本人の勝算」があります。いずれも9月でした。
お読みでなければご覧になってくださいませ。