【このテーマの目的・ねらい】
目的:
飲食予約のドタキャン問題について考えてみます。
ねらい:
申込者の責任ある行動に期待したいです。
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ここのところ何回かマスコミで、
飲食業界のドタキャン問題が取りあげられています。
1.飲食業界のドタキャン被害は年間8千億円になる
どういう調査または推計をしたのか分かりませんが、
かなりの額であることは間違いありません。
2.11月にドタキャンをした「犯人」が偽計業務妨害で逮捕された報道が
読売新聞でありました。
逮捕された50代の男性は、
偽名を使い一人1万円のコースの17人分を4店に予約し
いずれも無連絡のまま放置したそうです。
これは完全な犯罪です。
しかし行くつもりで予約していかなかったというケースが
圧倒的でそれが8千億円の被害になっているのです。
3.なぜそのようなドタキャンが起きるのでしょうか。
1)申し込みする方が気楽に無責任に申し込んでいる。
ある調査では、ドタキャンになったときの申し込みルートは
グルメサイト予約が51%でお店直のサイトは38%だそうです。
サイトからの予約は人間が絡まないので、
機械的・非人間的な処理になってしまっているのでしょう。
2)店側も安易に予約を受けている。
電話で予約する場合でも、多くの場合、電話番号を聞くだけで
どこのだれかを確認していません。
競争の激しい飲食業界でお客様に嫌われることはしたくない、
という心理なのでしょう。
4、対策はどうすべきなのでしょうか。
1)申込者の本人確認を明らかにする。
今は個人情報の扱いがうるさいのですが、
お店の予約は契約行為ですから、
きちんと本人確認すべきです。
グルメサイトからの予約は、
お店からすると安心感があるのかもしれません。
なおさら、グルメサイトでは本人確認を明確にすべきです。
キャンセルのときの責任追及ができるようにするのです。
当然のことです。
2)キャンセルの場合の条件を明示する。
しっかりしたお店では、
現在もキャンセル料を事前に提示しています。
3日以内キャンセル:料理代の50%
当日キャンセル:料理代の全額
これらの条件を業界として普及すべきです。
どこでもキャンセル料は同じように取られるのだと
申込者が認識するようになる必要があります。
3)利用者の実績を評価してランク付けを提供するサービスを利用する。
2020年から提供するところがあるようですが、
これは2次的で、有効なサービスとは思えません。
利用者の本人確認が明らかになっていれば、
キャンセルする人はほとんどいなくなるでしょう。
4)ドタキャンかどうかを別として、
「今あいています」のスマへの情報提供システムが
いくつか進んでいるようです。
トレタ:スマホの位置情報で近くのすぐに入れる店を表示
ぐるなび:直前予約サービスを拡充
これは結構なことです。
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