2019年12月20日金曜日

飲食予約のドタキャンの倫理観!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 飲食予約のドタキャン問題について考えてみます。
ねらい:
 申込者の責任ある行動に期待したいです。
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ここのところ何回かマスコミで、
飲食業界のドタキャン問題が取りあげられています。




1.飲食業界のドタキャン被害は年間8千億円になる
 どういう調査または推計をしたのか分かりませんが、
 かなりの額であることは間違いありません。




2.11月にドタキャンをした「犯人」が偽計業務妨害で逮捕された報道が
 読売新聞でありました。
 逮捕された50代の男性は、
 偽名を使い一人1万円のコースの17人分を4店に予約し
 いずれも無連絡のまま放置したそうです。
 これは完全な犯罪です。
 
 しかし行くつもりで予約していかなかったというケースが
 圧倒的でそれが8千億円の被害になっているのです。


3.なぜそのようなドタキャンが起きるのでしょうか。
 1)申し込みする方が気楽に無責任に申し込んでいる。
  ある調査では、ドタキャンになったときの申し込みルートは
  グルメサイト予約が51%でお店直のサイトは38%だそうです。
  サイトからの予約は人間が絡まないので、
  機械的・非人間的な処理になってしまっているのでしょう。




 2)店側も安易に予約を受けている。
  電話で予約する場合でも、多くの場合、電話番号を聞くだけで
  どこのだれかを確認していません。
  競争の激しい飲食業界でお客様に嫌われることはしたくない、
  という心理なのでしょう。




4、対策はどうすべきなのでしょうか。
1)申込者の本人確認を明らかにする。
 今は個人情報の扱いがうるさいのですが、
 お店の予約は契約行為ですから、
 きちんと本人確認すべきです。


 グルメサイトからの予約は、
 お店からすると安心感があるのかもしれません。
 なおさら、グルメサイトでは本人確認を明確にすべきです。
 キャンセルのときの責任追及ができるようにするのです。
 当然のことです。


2)キャンセルの場合の条件を明示する。




 しっかりしたお店では、
 現在もキャンセル料を事前に提示しています。
  3日以内キャンセル:料理代の50%
  当日キャンセル:料理代の全額
 
 これらの条件を業界として普及すべきです。
 どこでもキャンセル料は同じように取られるのだと
 申込者が認識するようになる必要があります。




3)利用者の実績を評価してランク付けを提供するサービスを利用する。
 2020年から提供するところがあるようですが、
 これは2次的で、有効なサービスとは思えません。
 利用者の本人確認が明らかになっていれば、
 キャンセルする人はほとんどいなくなるでしょう。


4)ドタキャンかどうかを別として、
 「今あいています」のスマへの情報提供システムが
 いくつか進んでいるようです。


 トレタ:スマホの位置情報で近くのすぐに入れる店を表示
 ぐるなび:直前予約サービスを拡充
 
 これは結構なことです。

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