[このテーマの目的・ねらい]
目的:
「ギグ」という新語?を知っていただきます。
ギグワーカーが広まっていることを知っていただきます。
「新語」の扱いの難しさについて考えていただきます。
ねらい:
言葉の上でも、世の中はどんどん変わっていくことを
認識いたしましょう。
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12月10日の日経新聞に、「『ギグワーク』輸送網救う」
という見出しの囲み記事があり、
ギグワークとはという注は付いていませんでした。
その記事の内容は、概略こういうことでした。
ネット通販大手のアマゾンジャパンは8月、
個人の運送事業者に配送を委託する「アマゾンフレックス」を
首都圏に続いて名古屋でも始めた。
その直前に永田氏は10年ほど勤めた工場を辞め、
40万円で中古の軽バンを買ってフリーのドライバーになった。
1日8時間の配達で収入は約1万5千円。
月収40万円を目標に、スマートフォンのアプリから自分でシフトを組む。
空いた時間にネットで単発の仕事を請け負う「ギグワーカー」だ。
青山氏が1年前から利用を始めたのは
物流スタートアップ「CBクラウド」が展開するサービス「PickGo」。
個人の軽貨物ドライバーと荷主を仲介する。
(上野注:このスタートアップという言葉も、
一般市民が使っている言葉ではありません)
登録するドライバーは1万5千人を超え、
毎月500人程度のペースで増えている。
神戸市北区にある神戸新聞の販売店では、
新聞配達員が、新聞配達の合間に、ネット通販の荷物を運んでいる。
その事業をしている会社の社長はこう言っている。
「これほど地域を知り尽くした配送インフラはない」
(上野注:なるほどそのとおりですね。この方式は全国に広まるでしょう)
いつの間に「ギグ」という言葉が認知されたのでしょうか?
ネットでも、Wikipediaにはその用語の解説はありませんでした。
少し探してこういう解説を見つけました。WEBLIO辞書です。
「ギグ・エコノミー」とは、
インターネットを通じて単発の仕事を請け負う働き方のこと。
「ギグ(gig)」は英語のスラングで、ライブハウスでの短いセッションや、
クラブでの一度限りの演奏のことを言います。
クラウドソーシングで商品デザインを受注したり、
オンライン配車サービスの運転手となったり、
インターネットサービスの多様化に伴い、
個人の働き方にも変化がみられています。
新聞では、新しい言葉や略語にはカッコ書きがついていたり、
注が付いていたりします。
もうほとんど誰でも知っているという言葉にカッコ書きがついていたり、
その反面、今回のようなこともあるのです。
新聞社の編集の誰かが、注書きするかどうかを決めているのでしょうが、
その判断の中立性・正当性の担保は難しそうです。
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