【このテーマの目的・ねらい】
目的:
新疆ウイグル自治区について研究します。
中国の他の自治区について勉強します。
ねらい:
中国の行動は住民のためになってほしいですね。
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別項の「台湾は誰のものか」に味をしめて(?)、
長い間問題になっている新疆ウイグル自治区についても調べてみました。
1.新疆ウイグル自治区の状況
新疆ウイグル自治区については、
Wikipediaでは以下のように記述されています。
台湾や日本のような島国と異なり、大陸内では、多くの民族の移動や
支配の交代が繰り返されているのです。
とても簡単には整理できません。
結論として、この地域の統治は、清朝から始まって現中国に至っている
(注:上掲地図で確認できます)
国境の大部分は、標高数千米の険しい
中国が統治するアクサイチン地域は、インドが領有権を主張している。 新疆には、十数個の少数民族の自治県や郡がある。
古い英語の参考文献では、この地域を中国のトルキスタン、
東トルケスタン 、東トルキスタンと呼ぶことが多い。
新疆は、山脈によって
新疆の土地面積のうち、
人間の居住に適しているのは約9.7%に過ぎない。
少なくとも2,500年の歴史を持つ新疆ウイグル自治区では、多くの人々や帝国がこの地域のすべて、
または一部を支配しようと競い合ってきた。
その後、中華民国政府に取って代わられた。
1949年の中国内戦以降は、中華人民共和国の一部となっている。 1954年、ソビエト連邦に対する国境防衛を強化するとともに、 兵士を地域に定住させることで地域経済の振興を図るため、
1955年、民族の宗教や権利の平等性の保護するために
新疆は省から自治区へと行政が変更された。
ここ数十年、新疆では豊富な石油・鉱物資源が発見されており、
現在は中国最大の天然ガス産出地となっている。
1990年代から2010年代にかけて、
分離独立派と政府軍が衝突するなどの不安が生じている。
これらの内紛を受けて、中国政府はこの地域に強制収容所を設置し、
ウイグル人大量虐殺とは(Wikipedia)
2014年以降、中国政府は、
となっている、
法的手続きを経ずに秘密裏に収容所に収容することにつながる
政策を追求してきた。
この政策を批判する人たちは、新疆の中国化と表現し、民族虐殺や文化的大虐殺と呼んでいるが、
一部の政府、活動家、独立系NGO、人権専門家、学者、政府高官、 特に批判者たちは、国家が支援する収容所へのウイグル人の集中、
ウイグル人の宗教的慣習の弾圧、深刻な虐待、
さらには強制的な不妊手術、避妊、中絶などの人権侵害を 詳細に示す証言や広範な証拠を取り上げている。
2.中国の5自治区の状況
そこで、中国の五つある自治区について確認してみました。
なお、中国の自治区はこういうもののようです。
意味は少数民族の「自治」地域ということです。
中国の55の少数民族のうち、44の民族は 自治地域(区、州、県)を設置している。
この民族自治区というのは、少数民族が主管する地域となっている。
民族区域自治法により、
自治地域の地方人民政府の指導者である人民代表大会常務委員会主任
(地方議会の議長に相当)、
自治区主席(都道府県の知事に相当)、自治州長、自治県長は、
その地域を主管している少数民族から選ぶことになっている。
(出典:ツーチャイナ)
自治区で、このように少数民族の自治が守られているのであれば、
虐待問題などは起きないはずです。
以下の表にあるように、新疆ウイグル自治区の最大住民は、
漢民族ではなくウイグル族です。
したがって、中国としてはウイグル族の反乱を避けるために
中国同化政策をとっているのです。
中国同化政策の先例は、漢民族が6%しかいないチベット自治区です。
よく知られているように、
中国は累計120万人以上のチベット人の虐殺を行っています。
(Wikipedia)
- 17万3221人のチベット人が、刑務所もしくは強制収容所で死亡。
- 15万6758人が処刑死。
- 34万2970人が餓死。
- 43万2705人が戦闘もしくは暴動中に死亡。
- 9万2731人が拷問死。
- 9002人が自殺。
以上、合計120万7387人。
ここには1980年代以降の犠牲者数は含まれない。
漢民族が大半を占める自治区では、虐殺は行われていません
(少なくともその報道はされていません)。
中国の自治区の状況(Wikipedia等から上野作成)
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自治区名
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面積
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人口
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漢民族
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その他民族
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内モンゴル自治区
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日本の3.2倍
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2020年
2,400万人
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80%
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モンゴル族17%
満州族2%など
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広西チワン族自治区
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日本の63%
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2020年
5,000万人
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61%
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チワン族33%
他少数民族多数
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チベット自治区
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日本の3.2倍
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2020年
3,650万人
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6%
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チベット族93%
他少数民族
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新疆ウイグル自治区
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日本の4.4倍
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2017年
2,500万人
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41%
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ウイグル族45%
他少数民族多数
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寧夏回族自治区
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日本の17%
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2020年
720万人
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79%
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回族20%
他満州族
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チベット自治区や新疆ウイグル自治区以外に住んでいる少数民族は、
表立った差別・虐待は報道されていませんが、
漢民族の考え方からすると、住み心地は良くないでしょう。
「単一民族」と言われる日本では想定しにくいことですが、
差別されている方にとっては重大問題でしょう。
こういう面でも、
中国は内部に爆弾をたくさん抱えていることになります。
新疆ウイグル自治区には、
十数個の少数民族の自治県や郡があるようです。
その自治区域が住民の満足を得られているのであれば、
他の自治区でも、無理な同化政策をとらずに
そのような棲み分けをすればよいのに、と思います。
これら少数民族は、もともとが遊牧民族なので、
それぞれが新天地に移動することは
そんなに難しいことではないのではないでしょうか。
中国共産党はそういうグランドデザインは描けませんかね。
3.ついでにモンゴル国
漢民族が最大比率なのは、内モンゴル自治区ですが、
外モンゴルは、独立の「モンゴル国」です。
面積は日本の4倍以上ですが、人口は2020年に373万人しかいません。
国連加盟国で、最も人口密度の低い国だそうです。
民族は、モンゴル系が大半で、チュルク系が4%と言われています。
漢民族はいないようです。
ここに住んでいた漢民族は内モンゴルに移ったのでしょう。
モンゴルの清国からの独立は1911年です。
その後、中国からの侵略も受けましたが、ソ連の後ろ盾を得て
1924年に「モンゴル人民共和国」としてその地位を確立しました。
国際情勢をうまく利用して、小国ながら独立を維持したのです。
1992年には、社会主義を放棄して「モンゴル国」となっています。
モンゴルの独立がなければ、
モンゴル出身者の日本相撲界での大活躍もなかったのです。
なお、新疆ウイグル自治区について研究なさりたい方は、
熊倉 潤法政大学准教授の「新疆ウイグル自治区」をご研究ください。
本書のあとがきには、こう書かれています。
筆者は第3者的な立場から本書を書くように心がけた。
できるだけ自己抑制し、どちらの勢力にも与せず、
近現代新疆の通史を客観的に論じたつもりである。