2020年2月7日金曜日

「永守弘法」も筆の誤り!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 日本電産永守会長の決断を確認します。
ねらい:
 日本電産には、
 日本の製造業の雄として頑張っていただきましょう。
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日本電産は、永守社長・会長の先見の明と行動力によって、
1973年の創業から47年で、
連結売上1兆5千億円、従業員10万人超の大企業になりました。


私はかねてから、
永守会長を日本では稀な独裁型経営者として尊敬してまいりました。
「哲人永守重信社長」(2011,9.17)
http://uenorio.blogspot.com/2011/09/blog-post_9593.html


この度も独裁型で、2018年6月就任の吉本社長を更迭して、
この4月からの関社長就任を決定し、発表されました。
以下のグラフのように、右肩上がりの成長が止まっていることが、
「ご不満」だったのでしょう。


この社長交代に関する永守会長の発言も
この人らしい良く言えば率直なものでした。

吉本社長就任に合わせて採用した集団指導体制について、
「創業以来の最大の間違い」だった。
4月からは新社長との二人に権限を集める体制に改める。

「オオカミがいないと羊だけでは戦いに勝てない。
オオカミが2匹になったので、うまく分担する」

「時間をかけて会議ばかり開いて決まらないというイライラがあった。
どんどんおかしい方向になった。反省している」

これまでの成長は、永守社長の判断・決定で実現してきた、
という自覚はなかったのでしょうか。
47年間で、
国内26案件、海外40案件のM&Aを成功させてきています。
失敗は1件もないという自慢は、永守さんの目利きの賜物なのです。


創業社長が社長を退いたらうまくいかずに社長に復帰した例は
以下のようにたくさんあるのです。
 2005年のファーストりテーリング(ユニクロ)の柳井さん
 2013年のファンケルの池森さん
 2016年のHISの沢田さん
 2019年のワタミの渡邉さん
 古くはスズキの鈴木修さん、最近のキヤノンの御手洗さんもそうです。


安定期の社長は後継の社長でも務まるでしょうが、
変革期の経営には鋭い判断力と実行力が必要なのです。


はたから見ていれば集団指導体制などは
日本電産にとっては自殺行為だと自明なのですがね。
永守さんが本当に集団指導体制でいけると思ったのでしょうか?
私としては不思議に思います。
誰しも弱いところはあるのでしょう。


しかし、今回の件でも
「過ちては改むるに憚ることなかれ」の永守イズムは生きています。


 社長交代が早い(現社長の2年任期前に実行する)。
 過ちであったことを公言している。
 それが自分の責任であることを明言している。
 これはサラリーマン社長には「絶対に!!」できません。
 やはり創業経営者は立場が強いですね。


 現社長にもはっきり交代の理由を伝えています。
 「また復活してほしい」と付け加えていますが。

2 件のコメント:

岩盛 熊悟朗 さんのコメント...

日本電産の経営理念を分析すると以下のようになります。

1.Vision
  世界に「良質」を広げる。(3Q運動)

2.Value
  モーターを中心とした電気部品

3.Mission
  ①「公的使命」を果たす
  ②「独自性」の追求
  ③「清楚」(6S運動)

とても素晴らしい経営理念で、京セラや松下電器を想起いたします。

おそらく、後継者が育たないのは、永守さんの経営理念を心底から浸透させることが
うまく行ってないからだと思います。

上記経営理念は、シンプルであるがゆえに奥が深いです。

上野 則男 さんのコメント...

熊悟朗さん
たくさん、ご意見お寄せくださりありがとうございます。
日本電産の経営理念のご紹介ありがとうございます。

後継者が育たないのは、熊悟朗さんの言われることもあるかと思いますが、
社長ともなればやはり「器」の問題が大きいと思います。