2022年5月20日金曜日

「キラキラネーム」についての規制が始まります!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 戸籍氏名に読み仮名を付けるようになります。
 どういう読み仮名が認められるのでしょうか。
ねらい:
 これからご家族で子どもを作られる方は、
 心づもりをしておいた方がいいですね。
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5月18日の日経新聞に以下の記事が載っていました。
法制審議会(法相の諮問機関)の戸籍法部会は17日、
戸籍法改正の中間試案をまとめた。
現在、戸籍の氏名には漢字しか記載されておらず、
新たに読み仮名を記すことを柱とする。
漢字と読み仮名の関連性をどこまで求めるかについて
3つの案を示した。

近く意見募集(パブリックコメント」を始め、
2023年2月ころまでに最終答申を出す。
法務省が答申を受けて23年の通常国会に法案を提出する見通しだ。

独特な読み仮名を認める例として以下の3案をあげた。






















最も緩いのが案1で、案2が一番厳しい条件となる。
法務省は最も厳しい場合でも英語などで
関連性があれば認められると想定しており 、
例えば「大空」を「すかい」、
「光宙」を「ぴかちゅう」と読む場合は、
認められる可能性が高い。

読み仮名を付ける必要性は、以下のように記述されています。
新たに記載事項に加える機運が高まった背景には
行政のデジタル化がある。
氏名をデータベース化して給付金などを支給するには、
登録名は仮名であった方が円滑に進む。
常用漢字表にない「表外字」などは登録の際に手間がかかり、
誤って入力されるおそれもある。
マイナンバーカードの海外利用を広げるには
ローマ字表記が不可欠になる。

政府は読み仮名に法的根拠を持たせる必要があると判断し、
21年9月に法制審に諮問した。
読み仮名の申請が必要となるのは戸籍を持つ全国民だ。
中間試案では新生児や国籍取得者は届け出る際の記載事項に
読み仮名を加えることとした。
すでに戸籍がある人は一定期間内に市区町村長に申し出る。
期間内に申し出がなければ市区町村長が職権で読み仮名を定める。

本来の読み方と異なる内容で記載された場合の対応については
パブリックコメントを受けて議論を深める。
家庭裁判所の許可が必要な氏名変更と同等の扱いにするか、
それよりも簡素な方法を認めるかが焦点になる。

以上で、この問題の全貌が明らかになっています。
しかし問題は、適当な読み方も認める案1となった場合に、
どうやってその線引きをするかは非常に難しいと思われます。
私の孫は、心花をこのか、暖真をはるま、と呼んでいます。
この漢字と読みに、読みでの関連性、意味的な関連性がありますが、
認められるでしょうか。前掲の例にしても判断は難しそうです。
実際問題としては、線引きはムリだと思われます。

正式氏名は漢字表記で(ひらがな、カタカナも認められている)、
これから設定する「読み仮名」は
「通称」の扱いにするしかないのではないでしょうか。
「通称」ですから、太郎を「じろう」と読んでもいいことにします。
「ローマ字表記またはかな表記のの場合には、
戸籍に登録している読み仮名を使う」と戸籍法上で規定すればいいのです。

因みに、現在氏名に使用することができる漢字は
常用漢字表(2010年改訂)2136字(2352音、2036訓)と
人名用漢字(2017年最新)863字です。
我が息子の命名の際には「隼」が使えませんでしたので、
「はやと」を「速人」という字にしました。
その後、何人かの「速人」さんにお会いしました。
思いは同じだったのでしょう。
現在は「隼」は人名用漢字に入っています。
参考までに人名用漢字の変遷を示します。
漢字本体でもこれだけの検討経緯があるのですから、
読み仮名のガイドラインはとても無理でしょう。

人名用漢字の沿革 出典:Wikipedia

1951年5月25日

92字を人名用漢字として新たに指定

1976年7月30日

28字を追加し、120字となる

1981年10月1日

常用漢字に取り入れられた8字を削除し、54字を追加して166字となる

1990年4月1日

118字を追加し284字となる

1997年12月3日

1字「琉」を追加し、285字となる

2004年2月23日

1字「曽」を追加し、286字となる

同6月7日

1字「獅」を追加し、287字となる

同7月12日

3字「毘・瀧・駕」を追加し、290字となる

同9月27日

許容字体からの205字と追加された488字を加え、全部で983字となる

2009年4月30日

2字「祷・穹」を追加し、985字となる

2010年11月30日、

常用漢字の改正に伴って、常用漢字表に追加された129字を削除(うち3字の異体字が表二へ移動)、常用漢字表から削除された5字を追加し、合計861字となる

2015年1月7日

「巫」を追加し、合計862字となる

2017年9月25日

「渾」を追加し、合計863字となる






中動態について研究してみましょう!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 中道態というわけの分からないものを研究してみました。
 大昔は、能動態も受動態もなく中道態だけだったのです。
 中道態という言葉は使っていませんが、
 その概念は一般に意識されていることが判明しました。
ねらい:
 中道態などという言葉は
 専門家以外は使わなくていいのではないでしょうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は、ある機会に「中動態」という言葉を知り、
これは何だろう?と思って1冊の本を入手してみました。
国分功一郎・熊谷晋一朗著「責任の生成―中動態と当事者研究」です。
430頁の大著です。


何だかわけのわからない書名ですが「中動態」のことを簡潔に知るには
適切な書ではありませんでした。
苦労して解析してみました。

1.中動態とは何でしょうか。
本書ではこういう紹介をされています。
能動態と受動態の対立は「する」と「される」の対立として
描き出すことができます。
これは行為や動作の方向性に依拠する定義です。
矢印が自分から外に向かえば能動だし、
矢印が自分に向かえば受動となるわけです。

では能動態と中道態の対立ではどうだったか。
フランスの言語学者エミール・バンヴェニストは
これを次のように定義しています。

「能動では、動詞は主語から出発して、
主語の外で完遂する過程を指し示している。
これに対する態である中道では、
動詞は主語がその座となるような過程を表している。
つまり、主語は過程の内部にある」

ひとことで言うと、能動態と中道態の対立においては、
「する」か「される」かではなくて
「外」か「内」かが問題になっているということです。
主語が動詞によって名指される過程の内部にあるときには
中動態が用いられ、
その過程が主語の外で終るときには能動態が用いられた。
Iwantは能動ではなく中道である。

2.中動態に関する「国分功一郎理論」のご紹介
本書にこういう記述があります。
なお、本書は著者2人の対談形式をとっていますので、
通常の書籍の表現とは異なっています。

能動態で「Ishow」は、中道態だと「Iappear」、
受動態だと「Iam shown」であるが、ギリシャ語では
これらをファイノーという一つの言葉で表現していた。

ギリシャ語のファイノーは、英語の表現で言うと、
1)中動態表現 自動詞 「Iappear」
2)能動態表現 他動詞 「Ishow」
3)再帰表現 「Ishow myself]
の三つを併せ持っている。

それが能動と受動に分かれたことにはいかなる効果があったのか、
「Iappear」と「Iam shown」を区別する
ことでもたらされる効果について、
僕はこんな仮説を抱いています。
この区別は、私が自分で現れているのか、
それとも現れることを強制されているのか、
それをはっきりさせたいのです。
つまり、「お前は自分で、自分の意志で現れたのか?
それとも誰かに引っ張り出されて、現れることを誰かに強制されたのか、
どっちなんだ?はっきりしろ」というわけです。



能動と受動を対立させる言語は、
行為における意志を問題にするようになったのではないか
と思うのです。
そうすると同じ現象であっても、自分の意志で現れたのか、
それとも現れることを強制されたのか、区別しなければならない。
「自分の意志でやったのか?そうではないのか?」
と強く尋ねてくるこの言語を「尋問する言語」と僕は呼んでいます。
中動態が消滅した後に現れたのは、
そのような言語だったのではないか。
つまり、
中動態の消滅と意志概念の勃興には並行性があるのではないか
というのが僕の仮説なのです。
(上野揚げ足取り:ある言語表現が消滅して、その後で他のものが生まれる
ということはあり得ません。変わっていくのです)

3.中動態上野説
私は、中動態についてこう整理しました。
国分氏の前掲図の上に、中動態だけの時代があったとします。
ギリシャ時代には「意志」はなかった
(ギリシャ哲学には意志という概念はない)のだそうです。
自然現象には能動も受動もありません。
人間もその自然の中で生かされていたのです。
自然との共生は、自分の意志ではないのです。
中道態しかなかったのです。
  
それがある時から
自分の意志を明確に意識するようになりました。
意志の概念を発見したのはキリスト教哲学だという説が、
本書で紹介されていました。
「汝姦淫するなかれ」と言われて、
姦淫する意志、姦淫しない意志を自覚したというのです。
 
その後、責任概念が芽生え、受動態が誕生しました。
自分の責任なのかそうでないのか、というわけです。
その結果、行為に関しては能動か受動かになり、
中道はどこかに追いやられてしまいました。

しかし、
人間が生きている世界に存在する非常に多くのもの・ことは
中道態なのです。
中道態が脇へ押し寄せられた世界はおかしなものです。
人間の行動を能動か受動化の2元論で整理しようとしたのが、
この偏見の基です。
自然に生きる中道態を重視すべきでしょう。

しかし、中動態という言葉は良くないですね。
能動と受動の中間という感じなのですが、
そうではなく、根元を示すような言葉の方がいいと思います。
自然態などもいいのではないでしょうか。
「気負わず自然体でいく」という感じの言葉です。

4.日本語の中動態対応
日本語の最大の特色は、
主語を示さないことだと言われています。
主語が示されなければ能動も受動もありません。
主語がない文章は、中道的な表現になっているのです。
「ご機嫌はいかがですか?」(「あなた」の省略)
「なかなかいいですね」(「私」の省略)
「今日は何がいいですか?」(「あなた」の省略))
自然と共生していた日本民族の言葉が、
中動態表現であるというのは納得できることです。

作者不明なのですが、
「日本語はもともと中動態の言語ではないだろうか?」
というネット記事で、
国分理論が日本語について触れていない不備を指摘しています。

5.中動態の効用
中動態重視概念の治療法だと、
自分の積極的意志の結果で生じているのではない事象に対して
責任を追及しない、のです。
身体障害、精神障害、アル中、盗癖、肥満、等々、です。
その人の責任を追及するのではなく、
そこに至った原因を追究し解決しようとします。
罪を憎んで人を憎まずの精神です。
「ダメではないか、やめろ」
というよりも効果が挙がっているそうです。
そのことが、
分かりにくい本書のもう一つのテーマである「当事者研究」として
示されていました。

6.「目的・ねらい」概念との関連
今回の中動態の研究で以下のことが判明しました。

システム企画研修社の提唱する「価値目標思考」では、
何かを企画または行動する際には「目的・ねらい」を明確にせよ、
と言っています。

「目的・ねらい」は「目的」と「ねらい」に分かれます。
「目的」は、その案件の中で実現しようとする成果です。
「ねらい」は、その結果で得られる嬉しい成果です。
「目的」は自分の意志で実現しようとするのですから能動態です。
「○○する」という表現を用います。
 運動する、ダイエットする、などです。

「ねらい」は、能動の行為の結果生まれる中道態の「こと」です。
「○○になる」という表現を用います。
 健康になる。美形になる、などです。
これは能動ではありません。
受動でもありません(「健康にさせられる」わけではないですから)。
「健康になる」の主体に自分がいるのです。
つまり「主語がその座となるような過程を表している」のです(中道)。

2022年5月17日火曜日

10年後も今のお仕事があるか心配ではありませんか?

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 (これはまだ10年以上現役でお仕事をされる方向けです)
 念のために、適職診断を受けてみられたらいかがでしょうか?
 というお誘いです。
ねらい:
 これからのビジネスライフを安心して進んでいただけます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第4次産業革命、Society 5.0、SDGsの世界、、
と新しい世界の到来が喧伝される反面、
日本では、「茹でガエル日本」「失われた30年」からの脱却が
識者から問題提起されています。

これからはこれまでのようにはならないよ、と言っているのですね。
皆様の周りでもその変化はでてきているのではないでしょうか。

単純作業はAIやロボットが担当するようになり、
人間が担当するIT関係職種は、次の5種になると言われています。
現在日本で100万人存在するIT関係者の大半が不要になるのです。

10年後も存続するIT関係職種

10年後存続する職種

担当内容

要求能力

技術力

対人関係能力

企画力

専門技術者

技術スペシャリスト(AI、セキュリティ、インフラ、ツール開発、など)

◎

 

 

企画者

企画・要件定義実施者(ビジネス、システム、DX、など)

△

〇

◎

支援サポート者

人を相手にする仕事(コールセンター要員、インストラクタ、営業など)

△

◎

 

改革型スタッフ職

スタッフ機能の担当(その改善が主な仕事)

 

△

〇

マネジメント職

プロマネ、部門マネジメント(専門技術者以外から転じてくる)

△

◎

〇



この表でお分かりのように、
アプリの単なる設計技術者・製造者はいなくなっています。
ただし、ソフトウェア保守・変更管理担当者は、
10年くらいではAI化が不可能と想定されますので、
そのシステムが再構築されない限り生き残ります。

また、この表でお分かりのように、
それぞれの職種の適性条件が異なります。
誰しも、適性に合った仕事が能力発揮できますし、楽しく取り組めます。

ご自分の適性はお分かりになっておられると思いますが、
念のため確認されませんか? 安心できます。

そうしてご自分の針路を決められたら、
その方向が実現できるように自信を持って対応することができます。
ご自分の将来方向に歩を進めるチャンスは
以下のように数多くあるのです。

1.仕事での対応(関連テーマが出た時の突っ込み対応)
2.マスコミ情報入手・研究
3.知人・友人との情報交換
4.在宅勤務実施の選択 
5.研修受講
6.余暇の過ごし方
7.上司面談
8.社内の新職種公募対応
9.副業の選択
10. 転職


ただし、そういうチャンスを活かせるかどうかは「運」も関係します。
日経新聞の「私の履歴書」をご覧になっていますか?
成功者のかなりの人が「好運」に恵まれています。
「好運」を引き寄せる下地はお持ちなのです。
それは日々の努力です。

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人はどうして自殺するのでしょうか?

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 日本の自殺の状況はどうなっているのでしょうか。
 自殺を助けることはできないのか検討してみました。
ねらい:
 いじめの場合は、何としても助けてあげたいですね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最近、お二人のタレントの自死が続きました。
昨年の暮れには神田沙也加さんが35歳で亡くなっています。
お二人は、俳優66歳とお笑いタレント61歳です。
お二人とも現役で活躍中です。
俳優の方は自律神経失調症だったそうです。
お笑いタレントの方は最近、コロナもあり
本来の仕事が減ってきていたようです。

なぜ人は死ぬのでしょうか。
かたや石原慎太郎さんのように、
生きたい、生きたいという人もいるのに。

警察庁の自殺者に関する発表データはこうなっています。















これは令和3年のデータですが、死因が分かっている者の
複数選択結果の集計です。
 健康問題    9,860人
 経済・生活問題 3,376人
 家庭問題    3,200人
 勤務問題    1,935人
 男女問題     797人
 学校問題     370人
となっています。
今回の2人はどこに分類されるのでしょうか。

年代別で見ると、
家庭問題は 40代、50代がピーク
健康問題は 40代から80代まで幅広いですが、70代がピーク
経済・生活問題は 40代、50代がピーク
勤務問題は 40代がピーク
男女問題は 20代がピークですが、80代まで存在します
学校問題は 10代がピークで20代も結構あります。
納得のいく状況です。
 
自殺者の令和3年の総数は21,007人
(男性13,939人、女性7,068人)です。
男性の方が倍近くいるのはどう考えますか?
新型コロナによる死亡者数は2年間で約3万人ですから
それよりも多い人数が自殺をしているのです。

WHOの2015年前後のデータで世界を見ると、
10万人当り自殺者数は、以下のようになっています。
日本18.5人、フランス・米国13.8人、ドイツ12.3人、カナダ11.5人、
英国7.5人、イタリア6.6人、韓国26.5人
フィンランドなども高く、寒さゆえのアルコール依存症が多いせいだと
言われています。
いずれにしても国民性を反映しているようです。

お二人はなぜ死んだのか、それを避けることはできなかったのか、
が問題提起されていますので、私なりに分析してみました。









クリックして拡大してご覧ください。
以下、この分析図で、右上に✖が付いている問題点は、
それがうまく機能すれば、自殺を救うことができるが
そうならないと死に至る、というものを示します。

自殺に至るような悩み事は以下のような状況で進展すると思われます。
真ん中のラインが自分の心の動きです。
初めに、何かのきっかけで将来不安が発生します。
状況が大きく好転しないとそれがどんどん進んでしまいます。

下は自らが誰かにその悩みを相談するラインです。
これは、本当の初期段階でしか発生しません。
それを越すと自分の心の中に閉じこもってしまって
自ら人に相談することは起きません。

上のラインは、周囲の人間が気づいて、よい方向に導くものです。
導くのですから、
親、教師、上司、マネージャーなどでないとできません。
部下が上司の悩みの相談に乗るというのはおこがましいですからね。

そのような指導的立場の人がいれば、
「何か悩み事があるの?」と聞きます。
おそらく「いや別に」と答えるでしょう。それでも、
「そんなことはない。顔に書いてあるよ。言ってごらん」
と畳み込みます。
それでもすんなりいかないこともあるでしょう。
でも、追究するうちに、ボチボチ話し始めます。
そこで、親身になって相談に乗ります。
カウンセリングの原則で、すぐに結論が出なくてもいいのです。
少しずつ進展するでしょう。

親の場合でも、こういう対応ができないと、
子どもを死に追いやってしまいます。
親の教育が必要です。

上島さんの場合、周りで気がついていた人もいたようですが、
指導的立場ではないので、介入できなかったのです。

「指導的立場の人」に夫婦が入るかどうかは、
日ごろの夫婦関係によります。
関白亭主の場合は、もちろんダメですし、
変にお互いの立場を尊重している場合もダメです。
本人の気性としては、プライドが高い人もダメです。
他人の心配を拒否します。
亡くなられたお二人の夫婦関係がどうだったのかは分かりませんが、
結果からみるといい状況ではなかったのです。
上のラインのブレーキがかからないと、真ん中のラインは止まることなく
つき進んでしまいます。

こういう分析から見ると、以下のような相談ホットラインは
ほとんど機能しない、と考えられます。
ある程度進んでしまいますと、
自ら相談するということはないのですからね。
#いのちSOS
(特定非営利活動法人 自殺対策支援センターライフリンク)

「死にたい」「消えたい」「生きることに疲れた」など、

あなたのそんな気持ちを専門の相談員が受け止め、

あなたの状況を一緒に整理し、必要な支援策などについて一緒に考えます。


そこで、他の自殺原因の場合も、同じように分析してみました。
そうすると、上のラインの周囲の気づき・対応が有効な場合は、
「いじめ」でした。




木村花さんの場合や多くの生徒の場合が該当します。

それに準じて、経済・生活問題(生活困窮)の場合にも、
福祉事務所等が生活保護申請者等を対象に、
この気づき機能が期待されます。



経済・生活問題の内訳は、失業、就職失敗、事業不振、
生活苦、などです。
経済問題で死ぬ人は、将来に対する大きな不安
(いいことがない、悪いことがある)がある場合に
それを避けるために死ぬのです。
食事をするお金がなくなって今食べられない人は、
自殺ではなくて餓死するでしょう。
餓死者の統計はありません。

このほかの、「家庭問題」「男女問題」は
周囲の気づきではなく、周囲に相談できる人がいるかどうかが、
問題回避の決め手になるようです。





「健康問題」の場合は、相談相手の有無の問題ではなく、
生き甲斐となるものがあるかどうかが分かれ目です。


生き甲斐となるものがある場合は、
「病気に負けてたまるか」と生を希求します。
石原慎太郎さんの場合も、
病いに冒されながらあくまで生を希求していました。

ただし、健康問題の内訳は、
病気の悩み・影響(うつ病)、病気の悩み・影響(統合失調症)
病気の悩み・影響(その他の精神疾患)が、
病気の悩み(身体の病気)よりも多いようですから、
その場合は「気で治る」のは、難しいかもしれません。

今回のお二人の場合は、「自信喪失」「希望喪失」なのですから、
生き甲斐がなくなってしまっています。
この改善は並大抵ではできないのです。

特殊なケースですが、がん等による病気の激痛は、
誰にも助けることはできません。


この場合の「指導的立場にある人」は宗教家等でしょうが、それでもなかなか助けられないでしょうね。

大ざっぱな分析ですが、こんなことが分かったのです。

2022年5月14日土曜日

今はやりの「ナッジ」はこういうものなのですね!!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 「ナッジ」とは何かについて確認いただきます。
ねらい:
 今後の家族や部下・同僚との付き合いで
 活用したいですね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
不勉強でしたが、最近読んだ「學士會会報」の寄稿に
2度も出てきましたので、これはいかんと勉強しました。
日経新聞には出てきませんからね。
あるいは私が見落としていたのかもしれません。

「カオナビ」のホームページ「ナッジとは?」に
以下の解説がありました。

ナッジ(nudge)は、
アメリカのシカゴ大学リチャード・セイラー教授が提唱した行動理論。
「nudge」は英語で「軽くひじ先でつつく、
背中を押す」ことを意味します。

ナッジの目的は、
行動を宣言したり強制したりせずにちょっとしたきっかけを与え、
本人が無意識によい選択をするように誘導することです。
生活の中でも取り入れられているため、
無意識のうちに誘導されている場合もあるでしょう。

人間は強制されると反発する、ということがありますから、
やんわりと「からめ手」から攻めるのですね。

「ナッジ」は、日本語で分かりやすく言うと「誘導」なのだと
分かりました。
そう理解すると、ナッジの全貌がのみ込めます。

新型コロナのワクチン接種の促進策としては、
以下の2番、3番がナッジ方式なのでしょう。
1.強制する。
2.有効性を訴える。
3.「みんな受けてるよ」とアピールする。
4.本人の自発性に任せる。

前掲のサイトには、以下のような例が紹介されていました。

経済産業省

2020年のレジ袋有料化にともない、経済産業省は各コンビニチェーン店でナッジを盛り込んだ実験を行いました。

  1. 基本、レジ袋を配布し、必要がない場合は「辞退カード」を提出するお店
  2. 基本、レジ袋を配布せず、必要がある場合は「申告カード」を提出してレジ袋を配布

2つのお店を設定し、全国的な実験を行いました。結果、基本、レジ袋を配布しないお店にてレジ袋を利用しない人は多かったのです。ナッジの基本原則である「デフォルト」が証明された実験といえるでしょう。

千葉県千葉市

千葉県千葉市では、特定健康診査の促進にナッジを取り入れました。毎年特定健康診査を受診するように促す案内を交付していたものの、毎年受診してくれる人は変わらず、受診しない人は相変わらず受診しないという結果になっていたのです。

そこで受診しない人に、まずは「どこで受けるか」を選択してもらう案内を交付。その結果、特定健康診査を面倒に感じていた人も、「受診する場所を決めるだけなら」と選択するようになり、その後の受診日の予約や手続きまで行うようになったのです。

選択の導入部分の難易度を緩和することで、その後の選択へ誘導しやすくする「Easy」の検証といえます。

住環境計画研究所

住環境計画研究所は、「Social」の構成要素を用いた実験を行いました。

省エネ行動を促すために、電気やガスといったエネルギーの使用量が平均的な家庭より多い世帯に「お客様のエネルギー消費量は平均的な世帯より○○円も多いですよ」といった具体的な消費量のアナウンスを実施。

その結果、世帯あたりのエネルギー消費量が減少したのです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今回の件名ですが、
「ナッジについて勉強しましょう!」とか 
「ナッジをご存じですか?」という直接的な問いかけをせずに、
「今はやりの『ナッジ』はこういうものなのですね!!」
とすると、
「確認してみようか」という気になるのではないでしょうか?

今後、件名を考える際に、今まで以上に検討しなければ、
と思いました。

2022年5月12日木曜日

英語の言葉遊びその6 「和製英語 (Japanese English)」

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 米野忠男氏の英語研究第6弾のご紹介です。
 これは面白い!!よく研究されています。
 知らなかったことがたくさんあります!!
ねらい:
 そうなのか!と感心していただければ結構です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
日本人は外国の文化を取り入れ吸収同化させてきた。
言葉も同じで、英語を日本なりに勝手に日本語化してきた。
このような和製英語は巷に溢れていて、
うっかりすると外国人にも通じるのではないかと思いがちだが、
外国人には通じないものが多いから注意が必要だ。
便利で分かりやすい和製英語を作ってしまう日本人は、
言葉遊びの達人かもしれない。

1.ナイター
特に野球の夜間試合のことを誰でもナイターと言うし、
ナイター中継などと広く使われている。
もちろん外国人には通じない。
最近の若い人の間では、
外国人に通じるナイトゲーム(night game)と言う人が
増えているらしい。

2.エネルギッシュ

彼は精力的という意味で、エネルギッシュな人だなどとよく言う。
「energish」と英語でも使われると思ってしまいがちだ。
こんな英語は辞書にはない。
「精力的な」という意味の英語は勿論「energetic」である。
「エネルギッシュ」は実はドイツ語(energisch)からきている。

3.バトンタッチ
陸上のリレー競技でバトンを渡すことだが、
「政権のバトンタッチ」などと比喩的にもよく使われる。
だが「baton passing」という英語はあっても
「baton touch」という英語はない。
そもそもリレー競技ではバトンはタッチしただけではダメで、
手渡さねばならないから、
日本語の「バトンタッチ」は本来間違った言葉だが、
日本では誰も不思議に思わずに使っている。
日本語では「第一走者が第二走者にバトンタッチした」
と言えばよいが、英語なら
「The first runner handed over the baton to the next runner」
と言わなければならない。

4.ベテラン
日本ではどんな職業や分野でも熟練者のことを
一般に「ベテラン」とよく言う。
だが英語の「veteran」は本来、退役軍人を意味する。
熟練者は英語では
日本語でも使われるエキスパート(expert)というのが普通。
ただ英語でも、長年同じ職業に従事した人を、
「veteran journalist」とか「veteran engineer」などとは言う。
「Veteran’s Day(退役軍人の日)」は米国の国家祝日だ(11月11日)。
この日は全米各地で退役軍人のパレードがあり、
私も米国駐在時に何度も見たことがある。

5.マイカー
「彼はマイカーを持っている」と言えば誰でも意味がわかる。
そのまま英語に訳したら,外国人は戸惑う。
この場合は当然「his own car」と言わねばならない。
日本で車のセールスマンが外人の家に車を売りに行き
「マイカーはどうですか」と聞いたら、
その人の中古車を売りに来たと思ったという笑い話がある。
マイホームも同じ発想の和製英語だ。

6.オーダーメード
「このスーツはオーダーメードだ」などと普通に使われている。
だが英語には「ready made(既製品)」という言葉があるのに、
なぜか「order made」という言葉はない。
英語では「This suit is made to order」という。

7.TPO
「TPOをわきまえろ」などと普通に言うが、
不思議なことにこの略語が英語の辞書には見当たらない。
英語では「Be careful of time, place and occasion」とそのまま言う。
日本人は向こうの人が言わない略語まで創造してしまったのか。

8.ホッチキス
紙を綴じる文房具を日本ではホッチキスというが、
英語は paper fastenerだ。
発明したのがアメリカ人のHotchkiss で、
日本人は発明者に敬意を表したのか。

9.短縮形
元の英語を勝手に短縮した和製英語はたくさんある。
デパート(department store)、インフレ(inflation)、
マスコミ(mass communication)、サラリーマン(salaried man)、
ゼネスト(general strike)、セコハン(second hand)、
(駅の)ホーム(platform)、ハッピーエンド(happy ending)、
フライパン(frying pan)、スタートライン(starting line)等々。
逆にガードマン(guard)、フリーランサー(free lance)のように
長く変形したものもある。
勿論どれも外国人には通じないだろう。

10.清音と濁音
野球のチーム名は複数の選手から成り立つから複数形になるが、
日本ではヤンキースとかタイガースと語尾は清音で表す。
英語では Yankees, Tigers の語尾の発音は「ズ」と濁音になる。
ヤンキースも和製英語かとなるが、
アクセントが頭にあり語尾は小さい音声になるので、
どっちでも話す場合には通じるだろう。
チーム名でもドラゴンズやライオンズの語尾は英語と同じように濁音で発音する。
日本語では円滑、滑らかという意味で「スムース」と言うが、
英語の smooth は「スムーズ」と濁音で発音されるのは、
昔受験英語で習ったことだ。
反対に「時間にルーズ」と言うが、英語の loose は「ルース」と語尾は清音だ。
「スムース」も「ルーズ」も英語の間違い発音だが、
日本人は発音し易い和製英語に勝手に変えてしまったのか。

11.発音違い
英語がそのまま外来語になった言葉で発音の違いから、
外国人に通じないものもかなりある。
トンネル(tunnel)、グローブ(glove)、ポンド(pound)等々で、
これらも和製英語と言えるかもしれない。 

2022年4月20日水曜日

「園児の公園置き去り頻発」本当か??

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 園児の公園置き去りが増えているというのですが、
 本当でしょうか?
ねらい:
 ことの本質を把握した対応をしてほしいですね。
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4月18日の日経新聞に「園児の公園置き去り頻発」という
大見出しの記事が載っていました。


「公園から帰るときの人数確認で、
ベビーカーの座席にあったリュックを園児と思った。
途中で気づき、探しに戻った」
横浜市が3月にまとめた保育事故などに関する冊子には、
こうした置き去りの事案が並ぶ。
かつて市内の認可外保育園が置き去りを起こしたのを受け、
横浜市は認可外を含めた保育園に置き去り事案の報告を求めている。
2018~21年度の最近4年間では73件が確認された。
「全員いる」と思い込んで出発したリ、
他園の園児たちに紛れ込んでしまったり。
点呼が不十分だったことが背景にあるとみられる。

約10年前から報告を受けている東京都でも事案発生が目立つ。
公園での置き去りなど、
保育中に一時児童の行方が分からなくなった事案は
17、18年度は10件台だったが、
19年度は34件、20年度も28件を数えた。
幸い、どの児童にもケガなどはなかったという。

いつも、我が家の前の公園での状況を観察している私としては、
「本当に置き去りなどが起きるのだろうか?」と思います。
置き去りが発生するのは、以下の場合です。
1.園児がどこかへ行ってしまっている。
かつ、
2.点検をしていない、または人数の数え間違いをした
 
前掲の「他の園児に紛れている」は、点検をしていないということです。
数え間違いは、初めの人数を覚え違いをしていて、
たまたま点検のときにも不足を気がつかなった場合とか、でしょうか。
単なるカウント間違いは、何十人もいるのではないから起きにくいです。
1グループに対して先生が二人は付いていますから、
そんなカウント間違いはまずありえないでしょう。
冒頭の例はこの数え間違いに該当します。

また、公園への行き返りは二人ずつ手をつないでいますから、
仮に、点検をしなかったりいい加減でも 
不足は出発時に気がつくはずです。
置き去りのままスタートということは考えられません。

そうすると、ベビーカーに複数人を乗せている場合の勘違い以外には
置き去りにして出発するということは起こりようがないように思えます。

おそらく問題は置き去りではなく、
公園で遊んでいるうちにいなくなるケースでしょう。
横浜市では、3月に
「公園などでは死角がない場所で見守る」
といった注意ポイントをチラシにまとめ、各園に配付したそうです。
それと行き返りの手つなぎ励行も注意ポイントに入れた方がいいですね。
この手つなぎは安全対策のガイドではなく「仕掛け」です。
これさえ徹底すれば「置き去り」は発生しません!!

記事にはこうも書かれていました。

置き去りの実態を把握するため厚労省は3月下旬、
複数の自治体から具体的な事例を聞き取るなどの調査を開始。
4月11日には発生防止へ取り組みを求める事務連絡を
全国の自治体に出した。

この事務連絡には何が書かれているか分かりませんが、
単なる事なかれ主義でピントがずれているのではないかと思われます。