2022年4月20日水曜日

「園児の公園置き去り頻発」本当か??

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 園児の公園置き去りが増えているというのですが、
 本当でしょうか?
ねらい:
 ことの本質を把握した対応をしてほしいですね。
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4月18日の日経新聞に「園児の公園置き去り頻発」という
大見出しの記事が載っていました。


「公園から帰るときの人数確認で、
ベビーカーの座席にあったリュックを園児と思った。
途中で気づき、探しに戻った」
横浜市が3月にまとめた保育事故などに関する冊子には、
こうした置き去りの事案が並ぶ。
かつて市内の認可外保育園が置き去りを起こしたのを受け、
横浜市は認可外を含めた保育園に置き去り事案の報告を求めている。
2018~21年度の最近4年間では73件が確認された。
「全員いる」と思い込んで出発したリ、
他園の園児たちに紛れ込んでしまったり。
点呼が不十分だったことが背景にあるとみられる。

約10年前から報告を受けている東京都でも事案発生が目立つ。
公園での置き去りなど、
保育中に一時児童の行方が分からなくなった事案は
17、18年度は10件台だったが、
19年度は34件、20年度も28件を数えた。
幸い、どの児童にもケガなどはなかったという。

いつも、我が家の前の公園での状況を観察している私としては、
「本当に置き去りなどが起きるのだろうか?」と思います。
置き去りが発生するのは、以下の場合です。
1.園児がどこかへ行ってしまっている。
かつ、
2.点検をしていない、または人数の数え間違いをした
 
前掲の「他の園児に紛れている」は、点検をしていないということです。
数え間違いは、初めの人数を覚え違いをしていて、
たまたま点検のときにも不足を気がつかなった場合とか、でしょうか。
単なるカウント間違いは、何十人もいるのではないから起きにくいです。
1グループに対して先生が二人は付いていますから、
そんなカウント間違いはまずありえないでしょう。
冒頭の例はこの数え間違いに該当します。

また、公園への行き返りは二人ずつ手をつないでいますから、
仮に、点検をしなかったりいい加減でも 
不足は出発時に気がつくはずです。
置き去りのままスタートということは考えられません。

そうすると、ベビーカーに複数人を乗せている場合の勘違い以外には
置き去りにして出発するということは起こりようがないように思えます。

おそらく問題は置き去りではなく、
公園で遊んでいるうちにいなくなるケースでしょう。
横浜市では、3月に
「公園などでは死角がない場所で見守る」
といった注意ポイントをチラシにまとめ、各園に配付したそうです。
それと行き返りの手つなぎ励行も注意ポイントに入れた方がいいですね。
この手つなぎは安全対策のガイドではなく「仕掛け」です。
これさえ徹底すれば「置き去り」は発生しません!!

記事にはこうも書かれていました。

置き去りの実態を把握するため厚労省は3月下旬、
複数の自治体から具体的な事例を聞き取るなどの調査を開始。
4月11日には発生防止へ取り組みを求める事務連絡を
全国の自治体に出した。

この事務連絡には何が書かれているか分かりませんが、
単なる事なかれ主義でピントがずれているのではないかと思われます。

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