【このテーマの目的・ねらい】
目的:
「ナッジ」とは何かについて確認いただきます。
ねらい:
今後の家族や部下・同僚との付き合いで
活用したいですね。
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不勉強でしたが、最近読んだ「學士會会報」の寄稿に
2度も出てきましたので、これはいかんと勉強しました。
日経新聞には出てきませんからね。
あるいは私が見落としていたのかもしれません。
「カオナビ」のホームページ「ナッジとは?」に
以下の解説がありました。
ナッジ(nudge)は、
アメリカのシカゴ大学リチャード・セイラー教授が提唱した行動理論。
「nudge」は英語で「軽くひじ先でつつく、
背中を押す」ことを意味します。
ナッジの目的は、
ナッジの目的は、
行動を宣言したり強制したりせずにちょっとしたきっかけを与え、
本人が無意識によい選択をするように誘導することです。
生活の中でも取り入れられているため、
無意識のうちに誘導されている場合もあるでしょう。
人間は強制されると反発する、ということがありますから、
やんわりと「からめ手」から攻めるのですね。
「ナッジ」は、日本語で分かりやすく言うと「誘導」なのだと
分かりました。
そう理解すると、ナッジの全貌がのみ込めます。
新型コロナのワクチン接種の促進策としては、
以下の2番、3番がナッジ方式なのでしょう。
1.強制する。
2.有効性を訴える。
3.「みんな受けてるよ」とアピールする。
4.本人の自発性に任せる。
前掲のサイトには、以下のような例が紹介されていました。
経済産業省
2020年のレジ袋有料化にともない、経済産業省は各コンビニチェーン店でナッジを盛り込んだ実験を行いました。
- 基本、レジ袋を配布し、必要がない場合は「辞退カード」を提出するお店
- 基本、レジ袋を配布せず、必要がある場合は「申告カード」を提出してレジ袋を配布
2つのお店を設定し、全国的な実験を行いました。結果、基本、レジ袋を配布しないお店にてレジ袋を利用しない人は多かったのです。ナッジの基本原則である「デフォルト」が証明された実験といえるでしょう。
千葉県千葉市
千葉県千葉市では、特定健康診査の促進にナッジを取り入れました。毎年特定健康診査を受診するように促す案内を交付していたものの、毎年受診してくれる人は変わらず、受診しない人は相変わらず受診しないという結果になっていたのです。
そこで受診しない人に、まずは「どこで受けるか」を選択してもらう案内を交付。その結果、特定健康診査を面倒に感じていた人も、「受診する場所を決めるだけなら」と選択するようになり、その後の受診日の予約や手続きまで行うようになったのです。
選択の導入部分の難易度を緩和することで、その後の選択へ誘導しやすくする「Easy」の検証といえます。
住環境計画研究所
住環境計画研究所は、「Social」の構成要素を用いた実験を行いました。
省エネ行動を促すために、電気やガスといったエネルギーの使用量が平均的な家庭より多い世帯に「お客様のエネルギー消費量は平均的な世帯より○○円も多いですよ」といった具体的な消費量のアナウンスを実施。
その結果、世帯あたりのエネルギー消費量が減少したのです。
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今回の件名ですが、
「ナッジについて勉強しましょう!」とか
「ナッジについて勉強しましょう!」とか
「ナッジをご存じですか?」という直接的な問いかけをせずに、
「今はやりの『ナッジ』はこういうものなのですね!!」
とすると、
「確認してみようか」という気になるのではないでしょうか?
今後、件名を考える際に、今まで以上に検討しなければ、
と思いました。
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