2019年4月17日水曜日

セブンイレブンの出店政策?

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 コンビニビジネスのあり方を考えてみましょう。
ねらい:
 WinWinの社会に持っていきたいですね。
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4月16日の朝のテレビ報道で、こういう情報が流れていました。


 東日本橋1丁目(中央区)の
 セブンイレブン元店主夫人(齋藤さん)が、
 夫店主が失踪したのはセブンイレブンのせいである、
 と記者会見をした。


東日本橋は、私が毎朝通勤で降りる駅のあるところですから、
興味を持ちました。


訴えは、セブンイレブン本部は
500メートル圏内に7店舖も出店していて、
売上がどんどん減り赤字が累積し夫は失踪してしまった、
というのです。


16日朝、駅で降りて東日本橋のあたりを歩いてみました。
そうしましたら、セブンイレブン以外にも
ファミマ,DAILYヤマザキ、ミニストップ、マルエツプチなど
の店が多数ありました。


これでは共倒れでしょうね。
しかし詳しく分かりませんでしたのでネットで調べてみました。
そうしましたら,BLOGOSにこういう記事がありました。


齋藤夫妻の店は2010年に開店、
当時は1日120万円の売上があったときもあった。


ところが2014年に向かいにあるローソンが撤退した後に
セブンイレブンを出店させた。
その後も近隣にセブンの店舗を作って、
売上が激減、パートを使えず中高校の子供たちが働くなどした。


夫人は、別のドラッグストアで働いてパートに支払っていた。
食事の多くは賞味期限切れの廃棄食品でつないだ。


大学に行く資金がないため進学をあきらめた長男は
夜勤後に自ら命を絶ってしまった(当時19歳)。


いきさつは不明ですが、2月28日に本部から閉店の通知がきた。
その翌日、夫は失踪したが、
3月26日に北海道旭川市内で警察に保護された。


持病に心筋梗塞があり、
「寒い所に行けば発症して死ねるかもしれない」
と思ったのだそうです。


こんな不幸を作りだすセブンイレブン本部は許せない、
という妻政代さんは記者会見で訴えていました。


コンビニの集中出店政策はドミナント作戦と言うそうですが、
以下の狙いがあります。
 1)地域での認知度を高める。
 2)他チェーンを排除できる。
 3)物流効率がよい。


店舖オーナにとっては、何もいいことがないではないですか!!
特に、アルバイト・パートの採用がたいへんです。


店がフランチャイズではなく直営でもこういう作戦をとるでしょうか?
おそらくしないでしょう。


フランチャイズオーナはしょせん他人です。
「売上が上がらないのは、オーナが悪い、工夫が足りないからだ」
と考えているのでしょう。


こういう非情なことをするのは、心の通った人間ではなく
会社の方針に従って事務的に仕事を進める機械です。
それがコンビニというビジネスモデルなのでしょう。




コンビニ業界は、業界全体としての売上は伸びています。
しかし、新規出店分で売上を伸ばしていて、
既存店売上は伸びていないのです。


既存店は、大なり小なり齋藤さんたちのような目にあっています。


ごく最近、セブンイレブン本部は、
24時間営業をしないのは契約違反だ
と加盟店に圧力をかけていましたが、
これも本部の、自分たちの立場優先での考えです。


オーナ目線でコンビニビジネスを考えないと、
コンビニビジネスの繁栄は終わりますね。
「俺たちが消費者の味方だ!!」
などと言う偉そうな態度をやめるべきです。
ビジネスの基本はWinWinです。


セブンイレブン本部は、齋藤夫妻への償いはどうするのでしょうか。


4月17日の日経新聞は、
コンビニ大手3社(セブン、ファミマ、ローソン)が
今年度の設備投資について
既存店投資比率を過去の3割から6割に上げると報じていました。
既存店投資の中心はセルフレジの増加による雇用対策です。


業界一斉と言うのが腑に落ちませんが結構なことです。

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