目的:
芸術家が成し遂げたビジネス改革を確認します。
トップが右脳派人間だと組織の改革が実現するのかを
考えていただきます。
ねらい:
ねらい:
これからの日本は
「ネコ型人間」が強くならなければならないとも言われています。
日本がどうなればよいか、考えてみましょう。
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2022年2月1日に石原慎太郎さんが亡くなられました。
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2022年2月1日に石原慎太郎さんが亡くなられました。
2022年2月の日経新聞「私の履歴書」は、
文化庁長官をされた宮田亮平氏でした。
お二人に共通しているのは、優れた芸術家であるのに、
ネコ型人間=マイペース型個人主義
自発的な行動をする。
自分の好きなことに積極的に取り組む。
自分の能力・個性が活かせる道を選択する。
直感がすぐれている。
お二人に共通しているのは、優れた芸術家であるのに、
大組織の長として立派な業績を残しておられることです。
以下でその実績を確認します。
石原慎太郎東京都知事の主な実績(順不同)
1)ディーゼル車の排ガス規制
2)東京マラソンの開始
3)中小企業のための新銀行東京の設立
4)東京都の会計制度に複式簿記方式導入
5)築地市場移転検討
6)横田米軍基地返還
7)尖閣諸島の東京都で購入構想(これがきっかけて国有化された)
8)首都圏の各種環境整備
9)東京オリンピック招致活動
国がなかなか動かないことについて、
都が率先して実行するということをかなりされています。
宮田亮平氏の主な実績
宮田氏は工芸家として素晴らしい作品を多数作っておられます。
1.東京芸術大学学長時代の実績
1)学生や教員の作品を展示・販売する「アートプラザ」の創設
(芸術の牙城を破る)
2)企業とのコラボイベントの開催
(芸大を社会に開く)
それを推進する「社会連携センター」も創設
3)それまで別行動だった「美術学部」と「音楽学部」の連携推進
4)学園祭「芸祭」で地元商店街と大々的に連携
5)海外の連携大学を5校から80校に拡大
2.文化庁長官時代の実績
1)「日本遺産」を広める活動を強化
(認定日本遺産は100件を超えるまでになった)
2)日本の美を体感する「日本博」を年間を通し各地で開催
3)文化財保護法の改正(自治体が文化財の認可を受けやすくして
それらを活かした町づくりに取り組みやすくする)
4)文化庁内のオフィス改革
書類の整理、壁に作品掲示、エレベータホールでコンサート開催、
5)意識改革
モットー「鼻歌まじりの命がけ」「ふかくこの生を愛すべし」
6)宮内庁「三の丸尚蔵館」の改築
皇室に受け継がれてきた美術品等を収蔵しているが、
これの展示も拡大できるように改築(23年から開館予定)
宮田氏は、上記改革について、気がついた時に
自らどんどん積極的に動いておられます。
石原さんは、
気がつくと部下に指示をして実現させたのだと思います。
したがって、部下の力の制約で
うまくいかなかったことも多々あります。
これで思うのは、改革の必要条件は、
トップが問題意識を持つことだという点です。
トップが強く指示をすれば部下は動きます。
宮田氏のような率先垂範型は理想ですが、
大企業ではなかなかそうもいかないでしょう。
実行面では、お二人のアプローチは違っていますが、
改革のスタートは問題に気がつくことです。
お二人に共通しているのは、芸術家という点です。
お二人とも、改革すべきことに気がつくのは、
芸術家としてのモノを見る目なのだと思われます。
それで思い出されるのはソニーの大賀典雄元社長です
(社長在任期間は1982年から96年まで)。
当時は「えーっつ、音楽家がソニーの社長!!」
とびっくりしたものでしたが、今やソニーグループの売上は、
約9兆円の内、ゲーム・音楽・映画が、約半分を占めるのですから
事業変革は大成功しているのです。
変革期のトップは、
直感の効く芸術家=右脳派人間がいいということでしょうか。
(2021/9/5)でご紹介したところでは、
これからは、以下のようなネコ型人間が重用される時代になるというのです。
自発的な行動をする。
自分の好きなことに積極的に取り組む。
自分の能力・個性が活かせる道を選択する。
直感がすぐれている。
いろいろ考えてみましょう!!
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