[このテーマの目的・ねらい]
目的:
「2025年の崖」対策推進に暗雲です。
ねらい:
せっかく点いた火ですから絶やさないようにしたいですね。
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このテーマの意味は、
「どうやって日本は2025年の崖を乗り越えたらよいのか」
ということではありません。
「2025年の崖」の問題提起をして「時の人」となった
経済産業省情報技術利用促進課長(前)の中野剛志氏が
製造産業局に異動されてしまったのです。
2025年の崖問題を提起した「DXレポート」は、
多くの企業の現行の基幹システムは、
機能強化・保守がままならず、
事業強化の根幹を築くデジタル化の足を引っ張り
日本の産業競争力の低下を招くことになる、
基幹システムが倒れる前に早く手を入れなければならない、
という主張をしました。
有識者は先刻承知のことなのですが、
社会的に影響力のあるところがその主張をした、
という点で非常に意義がありました。
ところが、私が中野課長と情報交換をしようとして
10月28日に連絡を取りましたら、
異動されたことが分かったのです。
9月17日には情報誌のインタビュに応じていましたので、
最近の異動です。
ところが、経済産業省の異動情報を検索しても出てきません。
課長以上の異動は載るはずです。
どうしたのでしょうか??
いずれにしても、中野課長は、
情報技術利用促進の仕事から離れてしまいました。
「2025年の崖」は、
ユニークな問題提起で中野課長ならではです。
おそらく、後任の課長はこの崖テーマに取り組まないでしょう。
官庁では、前任と同じことをしていたら評価されません。
そこで、どちらかというと前任の否定をするのです。
私は、ずいぶん前のことですが、こういう経験をしました。
当時郵政省の某課長と懇意になり、
課の簡易保険管理業務の「見える化」をするシステムを
作りましょう、ということで合意していました。
ところが、課長が代わりましたら後任の課長から
「わしはそんなものはいらん」と言われて終わりでした。
当時の当社の事業計画に大きな穴があきましたが
契約をしているわけでもなく「泣き寝入り」状態でした。
「官庁はそんなものか」という勉強をしました。
中央官庁の課長は非常に大きな権限をもっています。
所掌の業務については、
よほどのことでない限り上司の承認を得る必要はありません。
したがって、後任の課長が
「2015年の崖なんか知らん」と言われることは大ありなのです。
どうなるでしょうか。
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