目的:
ネット市場の最新動向の解説書をご紹介します。
ねらい:
関心あるサービスがございましたら
利用されたらいかがでしょうか。
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この本は、テレビでもおなじみの「評論家」牛窪恵さんと
マーケティングの専門家立教大学田中道昭教授が
書かれたものです。
興味深い書名でしたので買ってみました。
牛窪さんのご説明はテレビ同様、たいへん分かりやすいです。
それで、すぐ書名の答えが分かりました。
こういうことです。
ネットフリーマーケット市場の1対1型がメルカリ、
1対Nで競るのがヤフオクに代表されるオークションです。
メルカリはスマホで利用できるのですが、
日本人の2人に1人以上が利用している、
そのアプリのダウンロード数からするとそうなのだそうです。
本当ですかね?
男性は、原始時代から狩猟を使命としており闘争心がある、
そこでオークションのように他人と争うものに関心が強い、
女性は、原始時代からの使命が男性の留守の間家を守ることで、
その結果、本能が「調和(対話)」と「共感」となっている、
そこで、
相手と相対で情報交換して取引するというメルカリが向いている、
と言うのです。
しかし、女はメルカリ、男はヤフオクの傾向がある、
ということについては、個々人の事例の紹介はされていますが、
全体としてのデータがそうである、ということは示されていません。
牛窪さん流の解説をご紹介します。
「癒しスポット」と『戦場』の違い
というのも生物学的に、男性には「狩りに出て食糧を調達する」
という原始古来の役割、いわゆる[狩猟本能]が備わっている、
とも言われます。
(中略)
けれど日本人女性の場合、こうした感覚は弱いようです。
少なくとも私がこれまでの取材した数千人の女性たちから、
「ヤフオクで誰かと競うのが楽しい」といった声があがったことは、
ただの一度もありませんでした。
百聞は一見にしかず。
実は私も他のフリマアプリと比較するうえで、
ヤフオクを2年前から利用しています。
大抵は即決ではなくオークション機能を使いますが、
終了時間が近づくといつもドキドキ、間際になって価格を吊り上げ、
首尾よく落札できれば、
たしかに「やった!」との快感が多少なりとも押し寄せます。
でもそれ以上に、
「私に負けて落札できなかった人に悪いな」との思いが、
頭をよぎることもしばしば。
せっかく落札したにもかかわらず、なんとなく後味が悪いまま、
商品の到着を待つことになります。
今回の取材でも、
メルカリとヤフオクを次のように評する女性が目立ちました。
「ヤフオクは、競争する相手との駆け引きがイヤ。
終了時間までシーンとしてる(動きがない)クセして、
ギリギリになって値上げして、
相手を蹴落とそうといった攻防が続く。
人間のズルい一面を見ちゃうので、人間不信になりそう」
(20代女性)
(後略)
本書の構成はこうなっています。
第1章 なぜ女はメルカリに、男はヤフオクに惹かれるのか?
第2章 なぜLINEは日本人の心をつかんだのか?
第3章 なぜスタディサプリは月980円という破格なのか?
第4章 なぜオイシックスはママたちに支持されたのか?
第5章 なぜエアークローゼットに返却期限がないのか?
第6章 なぜエバラの「プチっと鍋」はヒットしたのか?
最終章 なぜアマゾンはすべてを破壊しようとするのか?
第1章もそうですが、肝心の結論に至るまでに
詳細な具体例が、私の苦手な社会科学的に列挙されています。
それを省いて、各章の結論だけを言うとこうなっています。
詳細をお知りになりたい方は、本書をお読みください。
現実の先端的ネットユーザの動向を知ることができます。
第1章 なぜ女はメルカリに、男はヤフオクに惹かれるのか?
→前掲のとおりです。
第2章 なぜLINEは日本人の心をつかんだのか?
→LINEはネット回線を利用して
無料で瞬時に相対でメッセージを交換できるもののようですが、
その普及は
「仲間外れになりたくない」という心理のせいだそうです。
第3章 なぜスタディサプリは月980円という破格なのか?
→スタディサプリは、
リクルート系が運営しているオンライン動画学習サービスですが、
熟慮した結果の戦略的値決めが大成功になったのだそうです。
第4章 なぜオイシックスはママたちに支持されたのか?
→オイシックスは、
有機野菜や無添加加工食品の月額制の宅配サービスです。
顧客の購買動向を把握して的確なお勧めをしているのが、
忙しいママたちの支持を受けているのだそうです。
第5章 なぜエアークローゼットに返却期限がないのか?
→エアークローゼットは、
レンタルファッション衣料の市場で最大の会員数を有します。
返却期限があるとそれが気になる、ないと安心して利用できるし、
その内に気に入れば買いとることにもつながる、
のが支持を受けている要因だそうです。
第6章 なぜエバラの「プチっと鍋」はヒットしたのか?
→プチっと鍋は
鍋つゆを1人分ずつのポーションに入れた商品です
(1袋4~6個入り)。
単身世帯増をバックにしていますが、
それ以外の「ちょっと」という用途にも対応しているのだそうです。
田中教授の書かれた終章の内容紹介はいたしません。
とにかく、アマゾンが凄い会社だということを再認識できます。
あまり、嬉しいことではありませんね!!!
本書全体を通して、
発想の転換がビジネスの成功をもたらすということが
伝わってきます。
詳細がお好きな方は
ぜひ牛窪さんの名調子をお読みください。
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