2016年12月26日月曜日

上野則男のメルマガ100号の分析

【このテーマの目的・ねらい】
目的 
 上野則男のメルマガ100号の分析をご提示します。
 ぜひお読みいただきたいと思う10選をお届けします。
 あらためて、上野見解での戦後日本の総括試案をもご提示します。

ねらい:
 何かを得ていただければたいへん嬉しいです。

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1.歴史

「上野則男のメルマガ」は2008年10月から始まりました。
毎月発行しましたので、8年強で100号ということになります。
2010年5月からGoogleを使ったブログにしまして、
ブログの1か月分をまとめてメルマガとしてご提供する
ようになりました。

2.月別のブログ件数

初めの頃のテーマは2~3件でしたが、
次第に増えて累計666件となり、平均では6.6件です。

最高の時は2011年7月で20テーマでした。
このときは、2011年3月の大震災後に「これからの日本をどうする!」
という問題提起が非常に多く発表されましたので、
私見を交えテーマごとに整理をしたものが11ありました。

それ以外の通常テーマが9件ということです。
月別件数のグラフを示します。



3.アクセスベスト10

アクセス数は1位が飛びぬけています。
「1億稼ぐデイトレーダー」「ウルフ村田」とか
マスコミ界に騒がれた村田美夏さんのおもてのビジネスを
ご紹介した記事です。

私のメルマガ・ブログの配信先からのアクセスではなく
彼女の名前で検索されたものでしょう。
マスメディアの世界は凄いですね。
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(2016/12/12現在 ページビュー)

405,091
東大卒にもこんな素晴らしい女性がいます! 2014/2/23)

http://uenorio.blogspot.jp/2014/02/blog-post_9202.html

13,806
怖ろしい!ケネディ暗殺の真相に迫る! (2014/3/31)

http://uenorio.blogspot.jp/2014/03/blog-post_9613.html

2,798
これはタメになる「できる大人のモノの言い方大全」 (2014/2/5)
http://uenorio.blogspot.jp/2014/02/blog-post_9045.html


2,428
南海トラフ大地震はいつ来るのか?? (2014/11/24)

http://uenorio.blogspot.jp/2014/11/blog-post_24.html

1,551
福島原発の状況、これが本当! (2011/3/22)

http://uenorio.blogspot.com/2011/03/blog-post_7161.html

1,404
私の趣味「銀杏採り」のご紹介 (2011/10/31)

http://uenorio.blogspot.com/2011/10/blog-post_6221.html

965
インドはなぜオリンピックが弱いのか (2012/9/30)

http://uenorio.blogspot.jp/2012/09/blog-post_4648.html

886
「低放射線量は有益である」という証明 (2011/5/14)

http://uenorio.blogspot.com/2011/05/blog-post_14.html

866
日本人と中国人・アングロサクソン民族の違い (2012/5/26)
http://uenorio.blogspot.jp/2012/05/blog-post_26.html


793
「1日1食」中止のご報告 (2013/5/19)

http://uenorio.blogspot.jp/2013/05/11.html

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私がご紹介した「これが真実だ!」ものは、以下の3点です。
 1.ケネディ暗殺の真実
 2.福島原発事故の真因
 3.低放射線量は有益である

それぞれランクインしています。
1番、3番は他の方の主張の紹介ですが、2番は独自推定です。

「できる大人のモノの言い方」は軽くご紹介したものですが、
なぜこんなに上位なのか不思議です。

「日本人と中国人・アングロサクソン民族の違い」は、
日立製作所役員OBの久野勝邦さんの講演のご紹介が中心です。
内容は凄い見識なのですが
類似テーマはいくつか掲載している中で
なぜこれが人気かは不明です。

地震は皆さん恐れているのですね。

1日1食は珍しい話題だったのでしょうか。
銀杏やインドがなぜ上位なのかは不明です。


4.材料のソース分析

100号の半分の50号分について
ソースを調べた結果はこうなっていました。



書籍・論文、時事テーマ、その他がそれぞれ30%くらいです。
その他は、季節の風物を含め何か気が付いたことです。
当社ネタは遠慮して23件しかありません。


5.テーマ領域分析

表のように10分類しました。














(ちょうどゾロ目です)

「政治」は、政治に関わっている人のこと、
中国・韓国との関係を含んでいます。

「経済」は、私が経済学部卒なのに案外少ないのです。
経済の問題は分かりにくいですからね。

「社会・社会科学」は社会に関することまたは
社会科学的知見です。

「文化・人文科学」は文化的な内容に関することまたは
人文科学的知見です。
歴史テーマはここに入れています。

「技術・自然科学」はそのままですが、
自然科学として必ずしも証明されていないものも含みます。
原発事故の原因、気の有効性などです。

私の本業は方法論屋なので,How Toモノは案外あります。
当社のビジネスやプライベートなことは遠慮気味です。


6.テーマ領域別推奨ブログの解説

10領域から一つずつお勧めブログを選定しました。

1.政治

ケネディ暗殺の真相 要約
http://uenorio.blogspot.jp/2014/04/blog-post_247.html
  • 落合信彦氏が命がけで情報収集した
    恐るべき米国の裏側暴露のご紹介です。

2.経済

物価2%アップは日銀の責任か!再論
http://uenorio.blogspot.jp/2013/04/blog-post_4109.html
  • なぜ金融が物価を誘導できるのか、
    こんな中学生レベルの問題提起をしたのですが、
    経済学者・実務家が延々と議論しているのです。そのご紹介です。
3.社会・社会科学



日本の社会制度は崩壊の危機です!!
http://uenorio.blogspot.jp/2014/02/blog-post_598.html


  以下のような内容です。
  • 非正規労働者が増えるのは個人も企業にもよくない。
    それなのに増えるのは正規労働者の解雇不能制度が原因である。
  • 世界では、労働流動性が経済発展の基本条件になっている。
  • 定年延長もよくない、
    早めに第2・第3の中高年齢者向きのキャリアに踏み出した方がよい。


4.文化・人文科学

こんなむごい!!非人道の原爆投下!
http://uenorio.blogspot.jp/2015/07/blog-post.html
  • 原爆投下直後に、住んでいた瀬戸内海の島から甥姪を探して
    広島市内を歩き回った著者の体験記です。
  • 島では、投下直前に広島へ行って命を落とした両親の帰りを
    岸壁で毎日待つ3歳の女の子がいました。
  • その叔父が見かねて広島に探しに連れていきました。
  • 2日だけだったのですが女の子は原爆症になり、
    最後まで「お父さん、お母さん、どうして帰ってこないの!」
    と言いながら亡くなりました。
  • こんな事例が多数紹介されています。

5.技術・自然科学

福島原発事故の原因―上野見解
http://uenorio.blogspot.jp/2012/07/blog-post_31.html
  • 福島原発事故は、原子炉の冷却ができずに起きたものです。
  • なぜ冷却ができなかったかは、
    冷却水を送るためのエンジンが防水されない建屋の中にあって
    動かなくなったからです。
  • 福島第2原発では、
    冷却用エンジンは、防水完全な原子炉建屋の中に据えられました。
  • その時点で、関係者は第1原発の不備に気づいたはずです。
  • しかし責任者が「いいからほっておけ」と無責任対応をしたのでしょう
    (これは上野推論です)。
  • たったそれだけのことがあんな大惨事を引き起こしたのです!!
6.IT・システム



公共事業問題とソフト保守問題は同じだ!!
http://uenorio.blogspot.jp/2013/08/blog-post.html
  • 社会資本投資である公共事業は新設が減り、
    維持管理費と更新費が大きくなっている。
  • 維持管理は「票にならない」と政治家が熱心でない。
    維持管理の専門技術者も少ない。
  • ソフトの保守費用も新設・更新の費用を上回っている。
  • しかし、経営者はその必要性を認識せずに、人材・予算を投入しない。
  • その行動原理を改めるべき時期に来ている、のです!!

7.ビジネス

どうすれば世界一低い労働生産性を高められるか!
http://uenorio.blogspot.jp/2015/11/blog-post_40.html
  • そんなわけないのに、と思うでしょうが、
    データではそうなっているのです。
  • その原因は、働いても働かなくても給料が同じ、
    同じ働きをしているのに(正規・非正規で)給与が違う、
    という日本の給与体系です。
  • そこでどうすれば、成果を正当に評価した給与体系ができるかを
    政府の「働き方改革」に先駆けて設計してみました。
  • この方式は実現できるはずです。

8.HowTo・人生訓

幼少のころから目的思考の訓練をしましょう!!
http://uenorio.blogspot.jp/2013/12/blog-post_25.html
  • 日本人は育ってきた歴史背景から目的を考えない思考をしている
    というのが私の仮説です。
  • 過去の延長でものごとを考えられる時はそれで良かったのですが、
    変革の時代には目的を考えなければ新しいことはできません。
  • いつから教育すればよいかとなれば
    「三つ子の魂百まで」ですから幼稚園だ、
    こういう訓練をすればよいという主張です。
9.当社のビジネス



エンハンス業務の革命を起こしましょう!!
http://uenorio.blogspot.jp/2016/12/blog-post_94.html
  • エンハンス(保守)業務の革新につきましては、
    試行錯誤をしてきましたが、そろそろ対策の本命登場の時期です。
  • 賛同される方はお誘いします。
10.プライベート・その他



「赤血球の連銭の生成要因」の共同研究者を募集しています。
http://uenorio.blogspot.com/2011/11/blog-post_2328.html
  • 上野は30年前から赤血球の「連銭」という状況が脳内で発生することが、
    ABO血液型による思考特性の差を生んでいるという仮説を立てています。
  • 論理的にはほぼ証明できているのですが、
    実際に生化学的・医学的に証明する実験を行いたいのです。

7.日本の分析の総括―
  日本が停滞しないための課題は何か

私が、今の日本をどう見ているかを連関図で整理してみました。

画像をクリックすると拡大します。
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今の日本のすべては、
数百年の歴史ある伝統と敗戦の結果からできています。


農耕文化と他国との孤立によって、純粋培養的な思考法ができました。
それが伝統的連続思考です。
過去の延長に現在・未来があるのです。
この思考法は変化の激しい現代にはまったく合いません。


他方、敗戦によって日本人の骨抜きを狙った占領軍政策によって
考えない知識偏重の教育、
責任を伴わない個人主義が蔓延してしまいました。

この大きな二つの流れの相乗作用によって
現在の社会的不具合が発生し、
結果として、右端にある
  •  経済が停滞する
  •  社会の活力が失われる
  •  少子化が進む
  •  生活レベルが低下する
  •  悲惨な事件・慨嘆すべき事件が頻発する
という状況になっています。

この右端の5事項は相互に因となり果となっています。

では何が解決すべき課題かというと、
2重枠になっている以下の4つの問題の解決だと思います。
  •  経済・社会の制度変革が遅れる
  •  雇用の流動性が低い
  •  核家族化が進んでいる
  •  考える能力が低下している
この4つ以外に、
敗戦の結果の負の遺産として北方領土問題があり、
中国からの脅威があります。

以下、この4課題について若干の説明をします。

1.経済・社会の制度変革が遅れる

健康保険・年金などの社会保障制度の改革、
消費税の増税、農業の改革などがなかなかできません。
酒税の改革だって数年かかると言うのですよ!


ここは安倍総理の実行力で押し通していただく領域です。
本来は独裁者が必要ですね。

2.雇用の流動性が低い

先進格国の雇用の流動性と国家経済の成長率は正比例関係なのです。
そりゃそうでしょう。
新しい価値ある領域に労働が移動した方が
所得が高くなります。

そのためには、北欧諸国のように、
転職者の再教育の強化等の国の後押しが必要です。

3.核家族化が進んでいる

核家族の逆は、親子3代以上の同居です。

もともと人類は、何万年・何十万年の歴史の中で、
女性が閉経して子どもを産まなくなり、
その代りに孫を育てるという設計になっているのです。

当然そういう家族の世代構成によって、
人間の知恵が引き継がれていきます。

3世代同居の補助制度を強化すべきだと思います。

4.考える能力が低下している

自分で考えないということは、
どう見てもあらゆる進歩の阻害要因です。

私の30年来の主張は、
「それは何のためなのか」と常に考えなさいということです。

今回のトップ10の中では
「幼少のころから目的思考の訓練をしましょう!!」
http://uenorio.blogspot.jp/2013/12/blog-post_25.html
で詳述しています。

逆にアメリカは世界で最も目的思考の強い国で、
「目的のためには手段を選ばない」というところまで行きます。
その例が原爆投下であり、ケネディ暗殺事件です。
これらは、国際的な価値基準からすると完全に行きすぎです。

いかがでしょうか。
要約しすぎのようですが、
あらためて連関図をご覧いただければ幸甚でございます。

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