2016年5月29日日曜日

舛添知事はなんでダメになったの?

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 舛添知事はなぜああなったのかを確認しましょう。

ねらい:
 家庭における幼児教育・しつけの重要性を再認識しましょう。

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舛添知事の非道ぶりは、呆れるばかりです。
第3者が調査しようが、公私混同の本質は変わりませんね。

なんで、こんなひどい公私混同が起きるのでしょうか。

私は、家庭のしつけだと思います。
 悪いことをしてはいけませんよ。
 人に迷惑をかけてはいけませんよ。
 人のものを盗ったりしてはいけませんよ。

小学校ではこんなレベルのことは教えません。
近くの小学校では大きく次のような掲示が出ています。
 おはようございます、ありがとう、ごめんなさい
小学校はこのレベルの社会人としてのマナーを教えているのです。
上に挙げたようなことは教えませんよ!

ということで、
舛添知事があんなことを平気でやっていたのは
舛添知事の親の責任です!!

言い訳をしても、
もう信用失墜でまともに仕事が動かないでしょうね。

舛添知事は、
知事の職務を遂行する上での知識や判断力は持っているようです。

以下の表は、当社で作成している能力体系です。
知事は、
この全体系の中の「意識・思考法」の中のたった1項目である
「倫理観」が欠如しているのです。
倫理観や責任感が欠如したら、社会人として致命的です。

社会常識として当然のことですね。
能力全体系
 (表をクリックすると拡大します)























 

意識・思考法の内訳
(表をクリックすると拡大します)
 

2016年4月28日木曜日

強力なラインナップです!!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 システム企画研修社の2016年度の製品サービス発表会です。
 その製品サービスのコンセプトを知っていただきます。

ねらい:
 ご関心お持ちいただけた製品サービスがございましたら
  その内容をご検討ください。
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システム企画研修社では、2016年度の提供サービスの目玉を
以下のように設定いたしております。

ほとんどのプログラムが2015年度の新規開発か準新規開発です。

以下の表は、攻め中心から守り中心に並べました。

1から3までは、
昨年度に新規開発したものです。
4と5は、これまでの経験ノウハウをベースに昨年度初実施させて
いただいた準新規開発サービスです。

1は、情報システム機能が
ICTを活用したニュービジネスを生み出すことで
コストセンターからビジネスセンターに変身することを
支援するプログラムです。

人間の潜在能力を活用する「イメージ思考法」を組み込んでいることが
他の追随を許さない点です。

詳細はこのURLでご覧ください。
http://www.newspt.co.jp/data/bck/bckicker.pdf

2は、当社の永年のお客様からの要請で実施した研修が
たいへん好評だったために一般化と高度化をして
ご提供するようにしたものです。

ハイブリッドと称しているのは、この多様化している時代に
システム開発・保守・運用のあらゆる選択肢がハイブリッドになっている
ことに対応することを示しているからです。

詳細はこのURLでご覧ください。
http://www.newspt.co.jp/data/schedule.html

3は、昨年結成いたしましたエンハンス(ソフトウェア保守)業務を
共同してレベルアップしていこうというフォワード・コンソーシアムの
提供プログラムです。

1年間かけて、構想・開発・実施にこぎつけました。
1回目の研修実施でたいへん有効であることが実証できましたので
今年度は各コースとも4半期ごとに開催することにいたしました。

詳細はこのURLでご覧ください。
http://www.forward-consortium.com/index.html

4は、情報サービス業のビジネス刷新と組織活性化を狙った
プログラムです。

この原型は、各種業種で半年間1回の実施(10数人の部長が参加)で、
数千万円から十数億円の改善利益を生み出したMIND-VIPという
驚異的経営革新プログラムです。
昨年度、情報サービス業での初実施をさせていただきました。

このプログラムの冒頭で、部長が中心になって自部門のビジョン・ミッションを
前掲のイメージ思考法も利用して設定いただくようになっています。
このミッションを実現するための課題の実現に取り組んでいただくのです。
このプログラムの実施は社長様にしか決定できません。

詳細はこのURLでご覧ください。
http://www.newspt.co.jp/data/is-vip/is-vip.pdf

5は、10年間某社で実施させていただいたケースステディ型の研修の
ノウハウをベースにコンパクトな形にまとめ上げたプログラムです。
失敗プロジェクトの発生を防ぐことを目的にしています。

一般論ではなく、その企業の過去の失敗事例を分析して
その発生原因を明らかにして、
それを防ぐチェックリストと対策テンプレートを作成します。
その徹底を図るための研修も実施します。

詳細はお問い合わせください。
問合せ先:
 システム企画研修(株) 電話03-5695-3130
 mind-pc@newspt.co.jp


是非、詳細をご検討なさってみてください。
よろしくお願いいたします。




位置

づけ

サービス名

内容

特長






1

ICT活用

新ビジネス創造支援プログラム

画期的!「イメージ思考法」を活用して新ビジネスを立案します。

適した人材の選定から、事前学習、新ビジネス創造プロセスまでを含みます。

2

ハイブリッド時代

の要件定義研修

見通しのきかないビジネス環境で一筋縄ではいかない要件定義をさばく手法を伝授します。

開発方式選択基準、運用方式選択基準、パッケージ利用・システム再構築の場合の留意事項なども含み、システム要員として分からないことはない状態を目指します。














3

エンハンス(ソフト保守)ビジネスレベルアップ研修

エンハンス業務を担当する方の身になって昨年度新規に開発実施し好評いただいたた研修です

身の回りの

業務改善実践

他の人のことは置いておき、先ず自分の業務を自分で少しずつ改善していく手法を実践いただきます。

積極的提案力

強化実践

お客様の言いなりで保守をする姿勢を脱却し、お客様に感心される提案ができる手法を伝授します。

製造品質の向上

実践

これまでブラックボックスで障害発生の温床だった変更仕様書作成プロセスを革新する手法を伝授します。

SW式見積り

手法研修

従来方式の4分の1の工数で、見積り誤差10%以内で見積りのできる保守見積りの新方式を伝授します。

4

情報サービス事業活性化プログラム

部長が中心になり組織一丸で、部門のビジョン・ミッションを設定した上で、そのミッションを達成するための改善を短期間で集中的に実施していただきます。

部門メンバが組織の目標を共有して前進するようになります。

組織の上下の壁がなくなって、全員が部門経営に参画する意識が醸成され職場が明るくなります。






5

失敗プロジェクト撲滅支援

油断すると発生する大失敗プロジェクトの自社の発生原因を分析し、発生阻止対策を立案します。

成果物は、「重大リスク回避チェックリスト」と対策テンプレート。それに基づく研修も実施します。

2016年4月26日火曜日

「ジャスト・ベイビー」


【このテーマの目的・ねらい】
 目的:
  • あらためて本能って何かを考えていただく。
  • 赤ん坊のときから「本能」が現れることを知っていただく。
 ねらい:
  • 関心のある方はこの本を読んでみてください。

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本書のテーマは「はじめに」にこう書かれています。
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本書では、いま挙げたこと
(人間に備わった道徳的本性をどう考えるかについては、
神によって植え付けられたものだという説、
哲学的視座から迫ろうとする説、進化生物学のアプローチ、
社会心理学や神経科学からのアプローチ、などがある、という点)
をひととおり見ていく予定だが、

私は発達心理学者なので、
何といっても赤ちゃんや幼い子供たちの道徳性の萌芽に目を向け、
そこから道徳の本質に迫りたいと思っている。

現代の発達心理学の研究は、
人間の道徳生活に関する驚くべき事実をあきらかにしてくれる。

たとえば、アメリカ第三代大統領トーマス・フェファーソンが、
友人のピーター・カーに宛てた手紙に書いたことは正しかったのだ。

すなわち、「道徳感、すなわち良心は、手や足と同じくらい、
人間にかけがえのないものである。そして、人がみな、
多かれ少なかれ仲間に支えられているように、人にはみな、
多かれ少なかれ道徳感が、備わっている」


ジェフアーソンと同時代の啓蒙主義哲学者たちの中にも、
道徳観は人間に生得的なものだという意見に与する者たちがいた。

その一人がアダム・スミスだ。


この本を書き上げる前年の夏、エジンバラ滞在中に、
私は『道徳感情論』に魅了されてしまった。

アダム・スミスは、もっと有名な『国富論』で知られるが、
本人は先に書いた『道徳感情論』のほうが
すぐれた作品だと考えていた。


『道徳感情論』は、細やかな筆で紡がれた、
思慮と思いやりあふれる名作で、想像力と共感の関係、
思いやりの限界、他者の悪事を罰しようとする人間の衝動などに
関する鋭い洞察が散りばめられている。

アダム・スミスの目を通して、現代の科学的知見を見るのは、
じつにエキサイティングだ。

だから私は、一冊の本を読み終えたばかりの大学生のように、
これから気恥ずかしくなるくらい何度も
アダム・スミスの言葉を引用していこうと思う。

本書の大部分は、進化生物学と文化人類学に支えられた
発達心理学が、道徳のいくつかの側面は人間の天性であるという
ジェファーソンとスミスの見解をどう支持するかの説明にあてられる。

私たちの天性の資質には以下のようなものがある。

・道徳感――――――親切な行為と残酷な行為を識別する能力
・共感と思いやり――周囲の人の苦しみに胸を痛め、
              その苦しみを消し去りたいと願う気持ち
・初歩の公平感―――資源の平等な分配を好む性向
・初歩の正義感―――よい行動が報われ、悪い行動が罰されるの
              を見たいという欲望

とはいえ、人間の生来の善性には限界がある。

ときには悲惨なまでに。1651年、トマス・ホッブズは、
「自然の状態の」人間は、よこしまで自己中心的だと主張した。


そこで、ホッブズがどういった点で正しかったかについても
掘り下げていこう。

人間は生まれつきよそ者に無関心だ。

敵対的でさえある。偏狭で不寛容になりがちである。

人間の本能的な情動反応のいくつか、とくに嫌悪は、
私たちを大量虐殺などの非道な行為へ駆り立てる。

本書の全体を通じて私は、赤ちゃんの道徳性の理解が、
大人の道徳心理へのあらたな展望の足掛かりになることを
あきらかにする。

世界を、家族 対 友人 対 他人に分断する、
人間生来の性向をいまこそ真剣に考えるべきだ。

そして、私たちがどうやって、生得的な道徳を乗り越えるか、
すなわち、想像力、思いやり、そしてわけても知性から、
道徳的洞察と道徳的進歩がどのように生まれ、
私たちがジャスト・ベイビー(ただの赤ちゃん)以上の
存在になれるのかを探求して本書を締めくくる。
(上野注:著者はここを強調したいのでしょうが、
 この点については本稿では紹介を省略しています)
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著者は、
人間は生まれながらにして
基本的な「道徳観」を持っている証拠として
以下のような事実を挙げています。

アニメーションでのはなし。
ある場面では、赤い丸が丘を登ろうとしている。
すると、黄色い四角が背後からやって来て、
やさしく丘の上へ押し上げる。
別の場面では緑の三角形が前方からやって来て
丸を下へ押し戻す。

その後、丸が四角か三角のどちらかに接近する映像を見せる。
そうすると、9カ月児も1歳児も、
丸が助けてくれた図形ではなく、
邪魔をした図形に接近したときの方が
見つめる時間は長かった。


(以下の上野の解説では、
赤ちゃんの行動を本能のなせるものとしていますが、
本能では味方の識別より敵の識別の方が重要です。
見つめる時間の長さはそれを表しています)


別の実験では、このアニメーションを見せた後で、
登場人形(丸、四角、三角)を赤ちゃんの前に並べた。
すると赤ちゃんは、生後半年でも10カ月でも
圧倒的に助けるものを好んだ。


いずれの実験でも、
赤ちゃんは親切かどうかを見分けている、ということです。


さもありなんと思いますが、
そういう実験をしていることには感心しました。


上野はこう考えます。

人間も動物ですから動物本能を持っています。
動物本能は生まれた時から持っているものです。


ですから、まだ知恵の十分でない幼児の行動は
「道徳観」からくるのではなく、
本能によるものだと考えるのが自然なのではないでしょうか。

では動物本能とは何でしょうか。
以下の記述は、上野がこれまで学んだ内容に基づき
今回整理しているものです。
(権威はありませんよ!!!)


動物本能は
 個体の生存本能と種の維持本能からなる。

一般に生物は個体の生存本能よりも、
種の維持本能の方が強いと言われています。
(蜜蜂や蟻は種の維持のために個体は進んで犠牲になる)

種の維持本能の最たるものは生殖本能です。
その次に集団で群れる本能があります。
生殖本能は今回のテーマでは範囲外です。


群れる本能は、敵から身を守るのに有効です。
シマウマがライオンの襲撃に
輪になって後ろ足で蹴ることで対抗する
姿を見たことがある方は多いでしょう。

それ以外の点でも
協力し合う、知恵を出し合うことで生きるということがあります。
蟻や蜜蜂がその典型です。

人間も男が狩りで出かけているとき、
残された家族は皆で協力して敵に備えたのです。

個体の生存本能は、以下から構成されます。 
  食欲
  相手が敵か味方かを見抜く能力
  獲物(餌)を見つける能力

食欲については説明を要しないでしょう。
食欲がなくなった人間は間もなく死んでしまいます。
食欲の中には、食べ物を保護者に要求する能力を含みます。
赤ん坊がオッパイを要求して泣くのはそれです。

相手が敵か味方かを見抜く能力
これが弱ければ相手の餌食になってしまいます。
自分に有利な行動をとるのは味方・仲間であると判断し、
不利な行動をとるのは敵と判断するということになります。

相手が自分を獲物として狙っているかどうかは、
今生存している動物は、みな絶対に分かるでしょう。

人間で言えば優しい表情かどうかが判断材料でしょう。
赤ん坊に赤の他人の優しい表情と怖い表情を見せれば、
優しい方を選ぶでしょう。


獲物を見つける能力
哺乳類の赤ん坊は母親の乳に群がります。
哺乳類でなければ、生まれてすぐから
食べられるものかどうかを見分ける能力が備わっているのです。
草食動物か肉食動物かで違います。


親が教えるわけではないでしょう。

とすると、著者の挙げた赤ん坊または幼児の示す以下の行為は
本能ではこう説明できることになります。
本能ですから、赤ん坊や幼児から備わっていて不思議はないわけです。

本能を超える倫理観は人間が成長と共に学んでいくもので、
これがダメな場合は欠陥人間ということになります。

今さらですが、人間の成長は、本能を良い方向に発展させ、
共同生活する上で好ましくない面を押さえていくということなのですものね。
「ジャスト・ベイビー」は
赤ん坊に各種の本能が現れるという実証実験の報告書でした。



著者の例示

本能での位置づけ

説明

「道徳観」助ける行為を肯定的に邪魔する行為を否定的に捉える

相手が敵か味方かを見抜く能力

本能ということは、善悪の判断・理性で判断しているのではないということ。

共感と思いやり

群れる本能

群れ成立の基本原理

初歩の公平感

群れる本能

これがないと群れが統率できない

初歩の正義感

群れる本能

これがないと群れのボスになれない

スタンフォード大学西教授ってご存じですか?

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 世界で活躍する文系の先生がおられることを知っていただく。
 そういう先生が日本の近代史や現在の日本をどうみておられるか
  を知っていただく。
 「ウラ」を考えることを考えていただく。
ねらい:
 西先生を勉強しましょう。
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西鋭夫スタンフォード大学教授は凄い先生です!!
日本人で世界の一流大学で名を成しておられるのですから。
その西先生の「新説 明治維新」を読みました。















西先生はこういう方です(同書の著書紹介)。

リアルラストサムライの異名を持つ
スタンフォード大学フーヴァー研究所教授

西鋭夫(Toshio Nishii,PhD)
1941年12月大阪生まれ。

関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。

同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士)。


Jウォルタートンプソン広告代理店に勤務後、
1977年よリスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。


現在、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。

著作にベストセラー『國破れてマッカーサー』
『日米魂力戦」などがある。



米国では、全米中継のテレビ番組に多数出演
(ドキュメンタリー、討論番組等)。


スタンフォード大学フーヴァー研究所から出版した
『Unconditional Democracy』は米国の名門大学で教科書となる。



スタンフォード大学から世界へ配信された論文は大反響を獲得。

レーガン元大統領やライス元国務長官など
米国首脳との交流をはじめ、日米財政界に太いパイプを持つ。

海軍大学、マッカーサー記念図書館、トルーマン大統領図書館、
全米各所での講演活動多数。


ハーヴァード大学やMITなど世界最高峰の大学との共同研究会で
ゲストスピーカーとして登壇。


史上初めてスタンフォード大学フーヴァー研究所を日本に招聘し、
日本の大学との共同シンポジウムを2度企画し総合司会を務める。

2016年1月「Tadahiro Ogawa Endowed Chair」
(小川忠洋寄付永久講座)がフーヴァー研究所に設立された。


フーヴァー研究所で初めて日本人が創立した画期的な寄付講座で、
西鋭夫が「Ogawa Fellow」に任命される。

日本近代史を考察する講座だ。
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私は歴史音痴で的確な紹介ができませんので、
この著書の
 イントロダクション
 第1章「日・米」比較教育考
 (結び)第5章 日本文明の「魂」
をそのまま掲載させていただきます。

先生の博学ぶりと探求心には感服・脱帽です。

以下のあんこの部分は是非本書を入手されてお読みください。
 第2章 対英帝国の繁栄と欲望
 第3章 明治維新に隠された「謎」
 第4章 美学の国・ニッポン
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イントロダクション

迫りくる欧米列強の脅威--江戸時代末期、島国。
日本では長らく続いた太平の世を享受していた。

しかし、ひとたび海の外の世界に目を転じると、
植民地化、戦争、荒廃……列強による搾取の嵐が吹き荒れ、
儒教の国と崇めていた隣国・中国も、
大英帝国によってアヘン戦争でズタズタにされていた。


日本に残された道は「国を強くする」大改革。
しかし、この改革――明治維新には都合のよい「謎」が多すぎる。

たとえば坂本龍馬。彼は薩長同盟を仕立て上げ、
日本初の株式会社・亀山社中をつくり、海援隊という私設海軍を持ち、
その後の国家体制の基本ともなる「船中八策」を起草し、
明治維新の原動力を生み出した日本人のヒーローだ。

しかし、あなたは龍馬の「正体」を知っているだろうか?
彼には「謎」が多すぎる……。

その謎を追いやって、
われわれ日本人は「明治維新のヒーロー」に憧れている。

しかし、本当の明治維新とはどんなものだったのか?

なぜ、22、23歳ほどの若造の集まりが、
強大な権力を持った幕府を倒すことができたのか。

なぜ、若いサムライたちを中心に、欧米列強と渡り合って
独立を守ることができたのか。

維新のヒーロー、坂本龍馬に誰がカネを出したのか。

海援隊という5、60人の働いていない男たちを養うカネは
どこから出てきたのか。
今の価値で50億円とも言われる大量の武器を買うカネは? 
軍艦を買うカネは?
全国各地に出張しまくるカネは? 
一体、誰が何の目的でそのカネを出したのか。

日本中の刺客から狙われていた坂本龍馬を誰が殺したのか。
なぜ犯人が分からないのか。

謎は深まるばかり。

100万人の武士を擁する幕府軍は、
官軍に簡単に圧勝できたはずだ。
しかし、なぜ突然、戦闘を放棄したか。

200年以上鎖国し、軍備が古く乏しかった日本。
近代化した欧米列強にとって、日本侵略は容易だろう。
それにもかかわらず、日本を植民地にしなかった意図とは?

イギリス大英帝国と麻薬の不都合な関係――
これを知ると明治維新の本当の姿が見えてくる。

この講演録を読み終わったあとには、
あなたの「明治維新」のイメージはまったく変わっているはずだ。
そして、歴史の見方そのものまで変わっているだろう。

歴史の真実は、小説のように簡単で美しいものではない。
本当に歴史を動かしている存在は、
決して表舞台には登場しないからだ。

歴史には「裏」があり、それは現代でも変わらない。

歴史を見抜く眼を養うには、
現在進行形で起きているできごとに対する思考力や
真実を見抜く力を身につけることだ。

美しい、憧れの明治維新――その「真実」の姿を、
本書を読んで、ぜひあなた自身で判断していただきたい。

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第1章「日・米」比較教育考

なぜ日本の大学は世界でトップレベルになれないのか?


アメリカにあるスタンフォード大学は、
学部生で7000人、院生は8000人ほども抱える巨大な大学です。


学部生は全寮制で、大学院はそれぞれ学校の構内に小さな
お家がもらえます。全員、奨学生です。

土地は広大で、ハーヴァード大学に次いで世界でも有数の
お金持ちの大学です。

このスタンフォード大学の学部には、日本人は1人もいません。
ここ20年間ほど、日本人の学生は1人も入学できていないのです。

それはなぜか? 私たち日本人の頭が悪いからか?

私たち日本人は世界中で崇められている民族です。
日本ほど教育・学問を尊び、「知能」「知識」「知恵」を重んじる国はない。
事実、学問を祀った神社まで建っている。

われわれ日本人にとって、
「頭がいい」と言われることがどれほど嬉しいことか。

日本人はランキングというものが大好きです。

世界の大学ランキングトップ10を見てみると
――たとえばスタンフォード、ハーヴァード、ソルボンヌ、
オックスフォード、プリンストン、イェール、コロンビア
といった名だたる大学ですが、
その10校のうち8校までがアメリカの大学です。

みなさんご存知の名門校ばかり。
 
これだけ教育にのめり込む日本国民が、
なぜ世界一になれないのか。

なぜ大学ランキングに名前が挙がらないのか。

日本人ノーベル受賞者を育てているのはアメリカ

日本人はノーベル賞も大好きです。
しかし、川端先生と佐藤総理除き、
他のノーベル賞受賞者の先生方は、
全員アメリカの大学で研究された方々です。

日本には物理の湯川先生をはじめ、
化学、医学分野にもたくさんのノーベル賞受賞者がいます。
ところが、全員もれなくアメリカの大学、研究室、研究所
で勉強されている。

日本の天才たちは、
日本にいるとノーベル賞をもらえないのか?

最近では、80代の先生方がアメリカでノーベル賞をもらいました。
もうアメリカに40年、50年も住み、
アメリカ国籍をとって永住されている先生方です。

たまたま元日本人でノーベル賞をとったので、
日本では日本人受賞者の1人に数えている。

なんと惨めなことをするのか。

つまり日本は、教育や研究の資金を出さないで、
科学者が業績を上げて賞をもらったときだけ、
自分のところの受賞者にかぞえるわけです。

日本には現在20名ほどのノーベル賞受賞者がいますが、
アメリカにはスタンフォード大学だけで36名もいます。

私のいるスタンフォード大学フーヴァー研究所には、
経済学の受賞者が2人もいます。
1人亡くなられましたが。

「これでいいや」がクセになっている日本人

実際に私も目の前で見ましたが、
アメリカでノーベル賞をもらうとこんな感じです。

「ワー! 先生、ノーベル賞すごいですね」
「ノーベル賞ばんざ―い。パーティだ。ワー!」
次の日になると、そんな興奮はもう終わり。
「はい、お次は誰?」
と言わんばかり。スーッと熱が冷めてしまう。

ところが日本人でノーベル賞をもらうと、
孫の世代までその名誉で食っていけます。

もちろん、私たちもノーベル賞は評価しています。
世界中が評価している。
しかし、日本人でノーベル賞をもらった人は、
全員アメリカの教育、アメリ力の研究費、
アメリ力の研究環境の恩恵を受けている。

なぜ日本で彼らが育たないのか?

私たち日本人は、モノを追求するときに、
厳しさがなくなったのではないだろうか。

運動でも趣味でも仕事でも何でもよい。

何かを追求するときに、すぐ妥協して、
「これでいいだろう」
「まあ、いいや」
と考えるクセがついてしまったのではないか。

それで誰も責任を取らない。

日本はどこから狂ってきたか?

私たちは、どこから狂ってきたのでしょう?


日本の四文字熟語で「文武両道」という言葉があります。

しかし、いま文武両道をしているのは、
むしろアメリカの大学です。

私たちは、どこから狂ってきたのか?
 ――すなわち、どこから弱くなったのか?
 ――どこから「日本」を忘れたのか?
 ――どこから日本が大切ではなくなったのか?
 ――どこから国際化、グローバル化を飲み込んで、
    そこに進歩があると錯覚したのか?

気が付いたらこのザマです。

本書では、その発端と考えられる
明治維新について説明します。

みなさんがいま常識・知識として持っている
「明治維新」――その内容が間違っているとは言いません。

しかし、100パーセントのうち、
みなさんがよくご存じなのは10パーセント程度にすぎないでしょう。
そして、あと10パーセントは「明治維新はこうだった」という願望です。

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第5章 日本文明の「魂」

明治維新とは何だったのか?

明治になってから70年間、日本はずーっと戦争をしていました。
そして1945年、昭和20年からは、
今度はずーっとアメリ力の植民地でした。

今の若者がだんだん右翼化しています。
東京の都知事選に出られた田母神さんに投票したのは、
20代が一番多かった。
 
それを知っている自民党・民主党は、投票くらい
コンピュータでできるようにすればいいものを、絶対にしない。
そうしたら負けるからです。

今日は、みなさんにいろいろと挑戦するようなことを
言いました。

最後に、みなさんに宿題を出します。

「坂本龍馬の金は誰が出したのか?」
日本では、まずそういう質問もない。

坂本龍馬と金を結びつけると、
「なんて卑しい男なんだ、西というのは。
あの野郎、あとで殴ってやる」
なんて言われるかもしれない。
でも、殴らないでください(笑)。

一番に考えてほしいのは、
近代日本の出発点は明治維新とされていますが、
あそこで何を吹き込まれたのか、何の思想を注射されたか、
ということ。

「富国強兵」というのは何でしょう?
「文明開化」?

あたかも日本に文明がなかったような物言いです。

私たちは3000年、
中国にはおそらく6000年ほどの歴史があります。
一方、たかだか数百年の歴史しかない国。
何が文明文化でしょう。私たちと欧米とではランク違いと
言ってもいいほどです。

グローバル化・国際化というのは、私のように
アメリカに40年もいる凶暴な男から見ると、
日本が外へ出ていくことです。

それが真の国際化、真の日本のグローバル化ということです。

受け身になって欧米文化を取り入れて、
「あれもダメ」「これがダメ」「これもダメ」……
グローバル化というのはそんなことではない。

「外に出ていくと言ったって、英語ができないじゃないか」

そう言われるかもしれません。
でも、英語ができなくたって日本語があるでしょう。


言語植民地・インドの悲劇

インドではみんな英語を話すとか言われるが、
それはインド人の誇りになるでしょうか。

それとも300年のイギリス植民地の証なのでしょうか。

恥か、ツケか。インドは英語ができるって、なんの話か。

イギリスがインドの植民地化を進めていたとき、
大反乱が起きました。


クリミア戦争が終わって、イギリスが海軍を中国・広東へ
派遣しようとしていたときです。

第二次アヘン戦争の少し前、1857年から1859年
にかけてです。

30万人のセポイ兵歩(インド兵)のうち20万人が
銃をとって、イギリス兵、ヨーロッパ人を見つけしだい、
撃ち殺しました。家族も殺した。
子どもやベイビーも含めて、全員殺した。

それを聞きつけた英国艦隊は、
インドのカルカッタとボンベイに上陸して、
村から村へと組織的な皆殺しを始めた。
ベイビーまで殺した。

殺し方が非常に上手で、どんどん征圧していく。
しかし、征圧するのに、殺しまくって丸1年かかりました。
 
それからまたほぼ100年、インドは植民地。

日本もこれからあと100年、どこかの占領地になれば、
みんな英語をしゃべっているでしょう。

いま日本の大学・高校で、英語ができないと、
有名校には入れません。
お受験でしっかり英語をやっていないと、有名校に入れません。

現在の日本で英語ができなかったら、
「おまえバカか、白痴か、毅育を受けていないのか」
と言われる。

「英語は必修、今度は小学校からやろう」。
まるでインドみたい。

100年したら、絶対に私たちも英語をしゃべっています。


日本文化の魂――言霊

私が最初にアメリカに行ったときに、
まさに同じことを突き付けられました。
大きなパーティに呼ばれたときのことです。

美味しいものをたくさん食べさせてもらい、
まだ若くて飢えている時代でしたから、
「モノを食べさせてくれる人が一番好きだあ」
と思っていたころです(笑)。

そのときに、お金持ちのおばさんが私に向かって、
英語でこう言う。

「東京の警察はなんで英語を話さないの?」

意味はわかりましたけど、何のことだかわからない。

東京の警察はなんで英語ができないんだ。
なんで英語を話さないんだと。

一瞬後、ハッと気づいた。それで丁寧にこう答えました。
「あの……、日本人には、東京の警察もひっくるめて、
日本語がありますので」

内心では、
「このババア、ぶざけやがって……。
背負い投げにするぞコラァ。それとも足払いかコラァ!」

はらわたが煮えくり返っていましたが、
食べさせてもらっている弱みがあるから、グッとこらえた。

すると、その女性はすました顔。
「あら、そうですか」

みなさん、それと同じようなことをいま私たちはやっている。

英語ができないと、あたかも私たちの頭が悪いみたい。
入社試験、入学試験、すべて英語が必修です。
なぜ英語だけが必修なのか?

こういうことを続けると、
だんだん私たちの子どもは自信がなくなっていきます。

言語、日本語のなかには、
「日本語の魂」--いわば「言霊」というものがある。

その言霊こそが、日本文化・日本文明の命、魂なのです。

2016年4月25日月曜日

「読んだら忘れない読書術」ですって??

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 読書術ってなんだろう?ということを考えていただく。

ねらい:
 ご関心ある方は本書を読んでみてください。

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札幌医大卒で精神科医の樺沢紫苑さんという方の
著書の紹介と分析です。



「読んだら忘れない」ということは、
暗に読むのは覚えておくためだ、ということを言っています。

ですが、本は覚えるために読んでいるのでしょうか?

まずは、ミステリーとか小説とかは
読んでいる間楽しいから読んでいるのです。

情報を得るために読む、というのもあるでしょう。

覚えるために読むのは、受験勉強くらいではないでしょうか。

著者は月に20-30冊読まれるようですが、
情報収集または材料集めです。
決して覚えるためではありません。

私が読むのは知的好奇心という場合もあります。
私の研究テーマ領域です。
脳の働き、日本人の由来、
以前は、男女関係、日本語の生い立ちなども対象でした。

現在はほとんどがブログの材料探しです。

覚えようという意識はほとんどありません。
ブログに書いてしまうと、残念ながらほとんど忘れてしまいます。

本を読む目的を整理するとこうなるでしょう。
 



目的

対象

読書の代案

1.楽しみ
 

自分の好きな本

他で楽しむ

2.好奇心充足
 

自分の関心事の研究

他のことをする

3.材料集め
 

テーマの情報

読書しない

4.脳の活性化・維持
 

1.2.を充足する本

読書しない

5.時間つぶし
 

 なんでも

他のことをする

6.記憶する
 

受験参考書

(試験回避)

7.知識を得る
 

解説本
ハウツーもの

ネット活用
 

  
現代人は、受験勉強は一時だけだし、
楽しみはテレビとかスマホにいってしまって、
研究者など特別な人しか読書はしなくなっているのです。
いわゆる「読書離れ」です。

その状況の中でも読書するのは、楽しみが目的の人が圧倒的でしょう。

この本を必要とするのは、上記7.の場合で「賢くなろう」という
ごく僅かの人です。
それ以外の人には読書術は必要ありません。
自分で分かっていることです。

この本は売れるのでしょうかね?

それはともかく、
以下のように多岐に亘る忘れない術が紹介されていました。
脱帽です。
関心のある方は本書をお読みください。

第1章 なぜ、読書は必要なのか?読書によって得られる8つのこと
 大事なことですが、だから読書しようという人はあまりいないでしょう。
 内容省略

第2章 「読んだら忘れない」精神科医の読書術 3つの基本
 10年たっても忘れない「記憶に残る読書術」
  1週間に3回アウトプットする
  心が動くと記憶に残る
 効率的に読書する「スキマ時間読書術」  (現実的ガイドです)
 「速読」より「深読」を意識する「深読読書術」

第3章 「読んだら忘れない」精神科医の読書術 二つのキーワード
 アウトプット読書術 マーカー読書術 (上野も賛成、実行している)
              気づきを人と共有する
              など。
 スキマ時間読書術 制限時間内読書 
              5分細切れ読書
               (上野の読書はほとんどが電車の中です)
              寝る前の読書  
               (上野疑問、眠くて頭に入らない)

第4章 「読んだら忘れない」精神科医の読書術 超実践編
 目的地を把握する「パラパラ読書術」    上野も実践
 知りたい部分を先に読んでしまう「ワープ読書術」 
    上野も実践(皆様も詳説以外ではしているのではないですか)                      
 自分にとって少し難しいくらいがいい「ギリギリ読書術」
 ワクワクする本を一気に読む「ワクワク読書術」

第5章  「読んだら忘れない」精神科医の本の選択術
 「ホームラン読書術」「守破離読書術」「入門読書術」 
 「お勧め読書術」「自分軸読書術」「専門書読書術」
 「ネット書店読書術」「直感読書術}「数珠つなぎ読書術」

第6章 早く、安く、たくさん読める究極の電子書籍読書術
 内容省略

第7章 「読んだら忘れない」精神科医の本の買い方
 即断即決しなさい、など。

第8章 精神科医がお勧めする珠玉の31冊
 内容省略

この著者は研究熱心で内容も充実していますが、
出版社の売らんかな根性と相まって
(「精神科医」を強調し過ぎです。
精神科医としての見解はほんの僅かしかありません)、
若干うんざりしてくる面があります。

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前掲の読書の目的の7.知識を得たい人が読書する場合に
忘れないことが有効なのですが、
この目的の場合、読書で知識を得ることが有効な対策なのでしょうか。

知識のうち情報は、
今はネット(Wikipediaなど)で簡単に得ることができます。
覚えている必要は低くなっています。

ハウツーはどうでしょうか。
覚えてもダメです。
実践しなければ身につきません。
よほど意思の強い向学心のある方でなければ
読書だけでノウハウを得ることはできないでしょう。

やはり研修等が必要です。
当社の研修は解説した後、やってみる演習をしていますが、
これでも、すぐに忘れてしまいます。

そこで宿題として実務で実践していただくようにしています。
そうすると実務の中で多少じっくり考えますから少しは実につきます。
それでも継続しなければじきに抜けていってしまいます。

そのくらいハウツーを身につけるのは難しいのです。
毎朝知っている人に出会ったら「おはようございます」と言いましょう
くらいの易しいハウツーなら別ですが。


さあ、あらためて読書の目的は何か?
その目的の場合に有効な読書法はどうすればよいか?
考えてみられたらどうでしょうか。


   

 

2016年4月23日土曜日

虐待死やいじめ自殺をどうする?

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 虐待死やいじめ自殺はなぜ起きるかを整理します。
 その対策を考えてみます。

ねらい:
 日本のこれからを担う人間が損傷しないようになってほしい。

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親の虐待による小さな子供の死亡、
いじめによる児童の自殺、の記事が
頻繁に新聞をにぎわせています。

そのたびに、やりきれない気持ちになります。
特に、親の虐待はアタマにきます!
なぜこういうことが起きるのでしょうか。
少し考えてみました。

「虐待死 年350人の可能性
小児科学会推計 国集計の3倍超」(4/8日経新聞)
毎日1人が親の虐待で死んでいるのです。

奈良でこんなひどい事件がありました(4/12)。
2歳の男の子が死亡したのですが、父親が
3歳の女の子と2人をプラスチックの収納ケースに押し込めたのです。
男の子は下の方で息ができずに低酸素脳症になっていました。

経緯はこうです。
12月21日「子どもの泣き声がする」と
指導相談所に近所の人が通報しました。

翌22日に、児童相談所が市の子どもサポートセンターに調査を依頼。
市のセンター担当者は、
男児が健康診断などを受けた医療機関に聞きとりを実施。

「必要な予防接種などは受けており
特に目立った心配のある家庭ではない」
と判断し児童相談所に回答しました。
(何ですか!この対応は!!)

他の例を見ても、事故が発生している原因は二つです。
一つは親の判断です。
前掲のケースではそんなことをしたら死ぬかもしれない、
と思わなかったのか、ということです。

ひどい虐待を重ねて死に至らせているケースもあります。
中には子どもの存在が邪魔で
「死んでもらおう」と思っている確信犯もありますが、
多くは「まさか死ぬとは思わなかった」と言っています。

はっきり言えば、親の無知・バカです。
対策は、
周りで無知・バカが大事に至らぬようにフォロすることです。

前掲の例では、近所の人が気遣ったのです。
泣き方で虐待をしているかどうかは分かりますよね。
そこから先が問題です。

死に至る原因の2番目は、
相談を受ける側の相談員の問題です。
一つには相談員のセンスです。
危なさそうかどうか、ということにピンとくるかどうかです。
これは、本人の能力です。

基本的には、
そういう鈍い人を相談員等にしてほしくないですね。
教育やマニュアルでは限界があると思います。

もう一つは相談員の体制です。
多忙で手が回らないと
表面的な確認で「問題ない」と見過ごしてしまうことが大ありです。
それで、大事な命が失われることになっているのです。

全国の児童相談所が2014年度に対応した
児童虐待の通告は約8万8千件だそうです。
350人は0.4%です。
99.6%は重大事にはなっていないのですから、
「問題ない」と判断しがちになるでしょう。

そのくらいの比率で水が漏れるのは
「やむを得ない」と考えるかどうかは国民の判断です。
体制強化にはおカネがかかるのですから。

政府は、
児童相談所の体制や権限を強化する児童福祉法と
自動虐待防止法の改正案を今国会に提出しています。

ベテラン指導福祉司や弁護士の配置の義務付けや、
強制的に家庭に立ち入る「臨検」の手続きの簡略化、
虐待を受けた子供の自立支援策などが盛り込まれている、
そうです。

私は、この対策の中では「臨検」の強化に大賛成です。
プライバシーの侵害だとかが壁になるのでしょうが、
現実的な方策を実現してほしいものです。

臨検を強化すれば、親の無知・バカの補正にも役立ちます。

いじめ自殺問題も同じ構造です。
いじめをする側の無知・バカ、
ーそのことがどんな重大な結果を生むかということが分かっていないー
と相談を受けた周りの人間のセンス・感覚
ー親が気が付いていない、先生・学校側が問題ないと判断したー
とです。

いじめをする側の無知・バカは
成人ではないのである程度やむを得ないでしょう。
先生・学校側のセンス・感覚が問題です。

自殺に至った場合の状況の報道をみると、
どうみても学校側の判断が鈍いとしか思えないものが多いのです。
これはとんでもないことだ、と糾弾したくなる思いーー特に親はーー
は分かりますが、
鈍い人間は日本中どこにでもいるのです。
学校の先生だってそういう人はある比率でいます。

ではどうしますか?
これを防ぐのは、重大事案は個人の判断に任せないということです。

企業では、
上司に相談することをエスカレーション(上に挙げる)と言います。

情報システムの世界では、
ときどき話題になる失敗プロジェクト・大赤字プロジェクトがあります。

この直接原因はいろいろあるのですが、
問題が起きている、起きだしているときに、
プロジェクトの責任者(プロジェクトマネージャ)がその問題を
自分で何とかしようとして抱え込んでしまって大事に至る、
というパターンが多いのです。

そこで多くの会社では、
問題を抱え込まずにエスカレーションするルールを決めています。
このエスカレーションの仕組みは、
ルールに従うのであって自分が無責任であるわけではない、と
プロジェクトマネージャが割り切れるという良さがあります。

学校でも、そのようなエスカレーションルールを決めたらいいのです。
問題が提起されたら
学校側はしかるべく警察等の力も借りて対応しなければなりません。

先生個人ではなく学校としての判断でなおかつ大事に至ったら、
これは校長の問題です。
責任をとっていただきましょう!

虐待死の方のエスカレーションはこうです。

相談員が判断や処置に困る案件があったら、
専門家(弁護士)や警察に相談するのですが
(前掲の法改正もその強化を含んでいます)、
相談員の組織でその決定をする手続きを決めることが
エスカレーションルールになります。

ということで、虐待死やいじめ自殺を防ぐ対策のまとめです。
虐待やいじめをする側の補正自体は名案はないでしょう。

そこで周りがどれだけ、虐待やいじめをされる側を助けられるか
ということになります。

体制強化も結構ですが、
おカネのかからない方法を日本社会として知恵を絞りたいですね。

2016年4月21日木曜日

小泉進次郎頑張っている!!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 小泉進次郎さんの活躍を知っていただきます。
 日本の農業問題を少し考えていただきます。

ねらい:
 小泉進次郎さんを応援しましょう。

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日本の農業就業人口は僅か3%しかないのに、
なぜ多くの農林族がいるのでしょうか?

その農林族に果敢に挑戦しているのが、
小泉進次郎氏です。

4月12日日経新聞の迫真「暗闘 農政改革」からの
ご紹介です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
3月30日、
自民党本部で開いた農林族幹部による非公開会合「インナー」。
党農林部会長、小泉進次郎(34)の突然の発言が
場の空気を変えた。

「農協別の農薬の価格差を調べた。これから公表したい」
血相を変えた参院議員の野村哲郎(72)が待ったをかけた。
「価格差にはそれぞれ理由がある。
分析をしないで出せば数字が独り歩きする」

小泉は聞き入れなかった。
青森1621円、山形860円ーーー。
その後の部会小委員会で公表されたリストでは、
同じ殺虫剤でも農協別の価格差は最大2倍。

「高い農薬を買わされていた青森や秋田の農家は驚くだろう」
リストを見た農林族の西川公也(73)は思わずつぶやいた。

中略

「攻めの農林水産業に転換するための体質強化など
万全の措置を講じる」
安倍首相は7日に審議入りした衆院TPP特別委員会で訴えた。

だが、補助金漬けの高コスト体質を変えなければ、
多額のTPP対策費はムダになりかねない。

「補助金があるから
700万円ではなく1000万円のトラクターを買いましょう」
千葉県の農家は昨年、新しいトラクターの購入時に
農機メーカーの営業マンから提案された。

年に3-4か月しか使わなくてもエアコンやステレオが付き
「レクサス農機」と言われることもある。

2015年度補正予算に盛り込まれた緊急のTPP対策費。
畜産向けには自動搾乳マシンなどのリース料を補助する予算が
前年度補正に比べ3倍の610億円ついた。

「補助金はくじ引きできまった」
北海道の牧場経営者、斉藤和弘(39)は話す。
やる気がある農家かどうか、事業計画の審査は曖昧。

「農業共同組合(JA)とメーカーが結託し、
補助金にぶらさがる構図が農業の競争力を奪ってきた」
小泉は訴える。

中略

多くの農家は価格が高くても
慣習によりJAが仕入れた農機や資材、農薬を買わざるをえない。

農林水産省によると、
コメ60キロを生産する費用は韓国が8500円、
日本は1万5000円。
内訳は農機具が韓国の5倍、肥料は2倍、農薬は3倍だ。

小泉は明るみに出てこなかった「不当な価格や取引」
の実態を公表。資材調達での自由競争を促そうともくろむ。

中略

ウルグアイラウンドの市場開放の際、
政府は1兆円の対策費をつぎ込んだが
農業生産額は年11兆円から8兆円に減った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今回はTPP対策でまたも巨額の補助金を出そう、
出させようとしています。

小泉進次郎氏を農林部会長に据えたのは安倍さんです。
安倍さんも農林行政を改革しようとているのです。

全人口の3%しかない農業従事者のために
なぜ多数の農林族がいるのでしょうか。

農林水産省の調査では2015年で
農業従事者は209万人と5年前より2割減った。

年齢別の内訳でも65歳以上が64%を占める一方、
39歳以下は7%もいない。

基幹的農業従事者数(ふだんの仕事が主に農業)は、
2010年は205万人だったが、2011年には186万人となった。

たった200万人しかいないのです。

生活困窮者で生活保護を受けている人は
全国で220万人いるのです。
農業従事者より多いのですよ。

その人たちのために税金の有効活用をしてほしい!!!
でも農林族はいても、「生活困窮者族」はいませんからね。

200万人の農業従事者の生活を守るのではなく
食料自給率を高めるのが重要だ、と言われるのであれば、
そのような補助制度にしてほしいですね。

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なお、このブログでは農業問題はあまり取り上げないのですが、
2014年11月に「日本の農業を今後も過保護にするのですか」として
キヤノングローバル戦略研究所の山下一仁さんの
素晴らしい分析と主張をご紹介しました。
http://uenorio.blogspot.jp/2014/11/blog-post_20.html

要点はこうでした。
1.日本の農業生産額は4兆円程度で、
  日本のGDP500兆円の1%以下です。
 
2.コメの需給調整のため減反政策をとり4000億円使っている。

3.コメに対して高い輸入関税をかけ、
  高いコメを買うために  国民に6000億円の負担を強いている。

4.したがって、1兆8000億円のコメ生産額に対して
  国民は納税者として消費者として1兆円を負担している。

5.高い輸入関税をやめ農家への所得補償に切り替えれば
  2000億円で済む。

6.こういう制度を維持しているのは農家のためではなく、
  農協のためである。

7.「農業滅んで農協栄える」
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小泉進次郎さんには、農協崩しも大事ですがそればかりやるのではなく、
日本の農業再興の見取り図を作ってほしいですね。
現代版田中角栄を期待します。