【このテーマの目的・ねらい】
目的:
鈴木敏文さんのその後について少し書きました。
会社の発展力について考えてみます。
ねらい:
偉人鈴木敏文さんがどうなっていくのか関心があります。
イトーヨーカドーグループがどうなっていくのか注目しましょう。
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紛争の末、5月26日の株主総会後の発表で、
鈴木敏文氏は名誉顧問(周辺が推していた最高顧問は通らず)
執務室は本社とは別のオフィス(周辺は本社内を希望、
本社内だと影響力が残ると井阪氏らが反対)
と全面的に井阪氏側の主張が通ることになってしまいました。
もめた取締役会のときにも
「鈴木さんのことは今でも尊敬している」と言っていた井阪氏が、
「そこまでしなくても」というくらいにこだわるのはなぜか、
疑問が残ります。
そういう変節?を見ると、
鈴木氏が言うように「何一つ革新的なことはしなかった」
というのはほんとなのかもしれない、とも思えます。
強気の発言の背景には伊藤家の影響があるのでしょう。
先日、伊藤雅俊元社長夫妻と近しい方から話を聞きましたが、
氏は我(が)を我慢できる方だということでした。
1992年に総会屋問題を起こして辞任する際も
淡々としておられたようです。
しかし「ほとぼりが冷めたら」という考えがまったくなかった
ということはないでしょう。
少なくとも奥様にはその気がおありだったようです。
そういうところからすると、
鈴木氏の次男と伊藤氏の次男の後継者争い
の糸を引いているのは伊藤雅俊夫人なのかもしれません。
母親の息子思いは強いものですからね。
それはともかくとして、
前掲の方(かた)とお話ししたときに、
「結局、会社はトップの器以上にはならない」
という点で大合意しました。
やはり、今のセブングループを育てたのは
まぎれもなく鈴木さんです。
その後さらに発展させることができる方はいるのでしょうか。
その「方」は苦節30年されて、
ある流通業界一の会社を育てられました。
ところがその会社は、
今は普通のサラリーマン社長がやっておられます。
業界1位の維持は至難でしょう。
だいいち業界一番だと慢心が起き、
それ以上に発展させるのは困難です。
それができている会社はトヨタくらいのものです。
豊田章男社長は偉い方ですね。
小売業界では、
創業家2世ですが、
3番手から1番にしたイオンの岡田社長も素晴らしい方だ
という点で意見一致しました。
頭を失ったセブンアイグループはどうなるのでしょう。
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