2018年5月29日火曜日

日大アメフト部の事件

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 日大アメフト部の大反則事件を
 アリストテレス・モデルで分析してみます。
 その先を想定してみます。
ねらい:
 私としては、
 アリストテレス・モデルの分析を修練します。
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平和な日本中が大騒ぎになった
日大アメフト大反則事件をアリストテレス・モデルで
整理してみます。

要因区分

要因

目的因

試合に勝ちたい。

(目的のために手段を選ばず、になってしまった)

環境因

一部の運動部の世界には、指導層に絶対服従の風土がある。
コーチは今回の選手の高校時代からの恩師である。
日大は昨年の甲子園ボウルで27年ぶりの学生日本一になった。

関学は強豪である。

51回続いている歴史ある定期戦である。

チームの威信がかかる。

間接因

監督は「相手のクォーターバックをつぶせれば試合に出してやる」と言った(当該選手談)

コーチは「QBを潰せ。分かっているな」と言った。

直接因

ボールをキープしていない選手に後ろから強烈なタックルをした。




この分析からすると、
環境因のプレッシャーを受けた監督が
誤った目的因によって
間接因の行動を起こし、直接因を発生させた
ということになります。


ここで問題になっているのは、
コーチは
「潰せとは言っているが、怪我をさせろという意味ではない
思い切りやれという意味である」
と言っていることです。




おそらくそうでしょう。いくらなんでも
「反則のタックルをして怪我をさせ試合に出れないようにしろ」
とは言えないでしょう。


でも選手が、
忖度でそう受け取ったとすればどういうことになりますか。
忖度は、類似ケース等があって類推するものです。
ゼロからの忖度ということはあり得ません。


ということは、これまでも日大アメフト部では、
そのような忖度を生む実績があったということになります。


そうしないと「潰してこい」という指示を
「そのくらいの気持ちでやれ」という風には受け止めないでしょう。


したがって、言葉の上でどう言ったかよりも
言ったことがどういう意味を持っているかが問題となるのですが、
忖度は、法律問題になると、おそらく証明は不可能でしょう。


ということで、この問題は形式的な刑事事件としては
共犯は成立しないで決着でしょうね。

今時、返品できない商品、ご存じですか?

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 収入印紙はいったん買うと
 返品はできないことを知っていただきます。


ねらい:
 腹の立つまったくつまらないハナシです。
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それは収入印紙なのです。


収入印紙は郵便局で売っていますが、返品はできません。
50円の手数料で他の印紙への交換はできるそうですが
切手等への交換もできません。


郵便局員は
「税務署に聞きに行けば何か方法があるようです」
というので税務署に出かけました。


そうすると、
間違って貼ってしまったが使用しなかった時は、
(おそらく同額のでしょう)交換してくれるそうです。
それ以外はダメ、ということでした。


どういう理窟なのでしょう。
今時は、開けてしまったもの、
あるいは少し使ってしまったものでも
返品ができるではないですか。


収入印紙は、劣化も変質もしないのですから、
返金したっていいではないですか。


まったく国民目線がないですね。
憮然としました。


因みに、使っていない四千円の収入印紙が見つかったので
こういう動きをしてみたのです。
四千円は返ってきません。

孫の運動会

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 運動会のプログラムでこんな素晴らしいことができる
 ということをご紹介します。


ねらい:
 何ごとも前向きがいいのではないでしょうか。
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私の孫娘の小学校の運動会が
5月26日の土曜日にありました。


孫がかけっこで、リレー選手補欠者の組で
接戦の末、こんな形相見たことないという必死の走りで
1位になりました。


この写真はゴールのところなのですが、
孫を撮すつもりでシャッターを切ったら、
4人目の最後の子が通り過ぎるところでした。
子どもたちが早いのか、カメラが遅いのか、ーーー
残念なことでした。
これは本日の正に前座です。


ご報告したかったのは、ダンスと組体操を組み合わせた
素晴らしいプログラムのことです。


私は以前、組体操の問題をこのブログで取りあげました。
2016年2月29日「組体操は危険?」
http://uenorio.blogspot.jp/2016/02/blog-post_17.html


組体操は、チームワークの養成など、非常に意義があるので
規制すべきではない、という主張でした。
「怪我をするからやめろ」ではなく「怪我をしないように練習とかを行う」
ということです。


私は、現在アリストテレス・モデルによる因果分析に集中しておりますので
組体操の怪我問題をこのモデルで整理するとこうなります。


組体操の怪我


要因区分

要因

対策

目的因

怪我はしないと思っている

怪我の可能性を考えて訓練する

環境因

運動会がある

 練習の成果を見せる

組体操がある

 チームワークの養成

ピラミッドがある

 見栄えがする

運動会をしない

 諦める

組体操をしない

 別の方法で実現する

ピラミッドをしない

 ダンスとかにする

間接因

練習不足である

指導が不十分である

体系的な練習をする

指導を的確にする

直接因

崩れた

 

多くの人数に潰された

命綱をつける(注:現実的ではない)

段数の制限をする
怪我をする原因はこのように多岐に亘るのですが、
目的の有効性から判断して、環境因に対する対策を講じるのではなく
間接因に対する対策が実施されるべきですね。

ご報告の運動会では
この表の目的因の中にある「ダンスとかにする」ということを
取り入れた優雅な組体操に仕上げたのです。  

いい加減な写真ですがご紹介します。
カメラマンではないので前に出れません。


初めは祭りの囃子が入った踊りから始まりました。
次に体操がありました。
その後、組体操プログラムですが、音楽に合わせて優雅に動くのです。
写真にはありませんがピラミッドもやりました。

感激しました。


横でやはり感激している校長先生に聞くと、
2週間くらいしか練習しなかったというのです。
専門の先生の指導を受けたそうです。


やる気になれば、何でもできる、証明をしていただきました。
本当に凄いことでした。

「いいね」の状況からその人の属性がこんなに分かるんですって。

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 大量のデータを解析すると、どんどん、
 個人の属性を機械が判断できるようになってきていることを再認識します。


ねらい:
 その前提で行動しなければなりません。
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日経新聞5月25日の「ニュースな科学」コラムに
こんな記事が載っていました。


もう少し古いことなのですが、
ケンブリッジ大学のマイケル・コシンスキーさんが
約5万8千人の調査協力者(この人たちの属性は分かっている)が
付けた「いいね」を分析したものです。


これを使うと、その人(調査協力者以外)の「いいね」の傾向から
 性別は93%
 白人か黒人かは95%
 民主党支持か共和党支持かは85%
 キリスト教徒かイスラム教徒かは82%
の確率で当てられるのだそうです。


ほとんど当るということではないですか。
これなら、その推定に基づき、
有効な商品・サービス案内をその人に送ることができますね。


人間ってそんなに裏表がないものなんですかねーーー。
ビックリです。


グーグルでは、
検索履歴からその人が「どんな人か」を探る研究をしているようです。


前掲のコシンスキーさんは、
「人が相手の顔をちらっと見て相手を判断するように、
機械で顔の特徴からその人の性格や属性を推定する」
研究に乗り出しているのだそうです。


そんなことがどんどん機械で分かるようになっていいものでしょうかね。
いずれ、「あなたは1年以内に死ぬ可能性が80%です」
なんてことになるのでしょうか。
イヤですね。



2018年4月29日日曜日

MIND-SA問題点連関図手法の因果関係分析方法

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 MIND-SAの問題点連関図手法の因果関係分析部分
  をご紹介します。
ねらい:
 別項の「物事のなぜ」 因果関係論総まくりにつなげます。

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この手法は、
主として現状で発生している問題を解決するのに使用しますが、
以下の二つの側面を持っています。


 一つは、検討テーマの「目的・ねらい」は何か
(「何のためにこのテーマを検討するのか」)
を検討することに使用します。

これを、問題点連関図右方展開と言います。

「どこに問題があるのか」「なぜ問題なのか」
が明確でなければ、
まともな解決策が見つかるわけがない、
という前提認識に立っています。  


もう一つは「目的・ねらい」が定まった時に、
「どうすればその目的が達成できるか」
の解決策の探求に使用します。

これを問題点連関図左方展開と言います。  


それらの検討に因果関係分析を用います。

「台所の整理整頓」をテーマにした例を示します。


問題点連関図右方展開
▼クリックすると拡大します▼
問題点連関図左方展開

▼クリックすると拡大します▼






一般的な因果関係分析は、
解決策の探求を行う左方展開が該当しますので、
それを前提にご説明します。  


「左方展開の目的は原因追求ではなく、
解決策の探求である」としています。

したがって、
原因追求は解決策が見つかればその段階で終えます。
「これから先には解決策はなさそうだ、
と判断した時にも原因追求を中止します。


 
 1.ハコは問題点を示します。

 2.問題点は「事実でなければならない」
   とガイドしています。
 3.原因追求に入る前に、
   必要に応じ「問題分解」をします。
   問題分解を極めて重視しています。
 
 4.「問題分解」の切り口は、
   主体:どこで発生している問題か。
   主語の内訳:何の問題か
         (能力が足りない→どういう能力か?)
   対象:何について発生している問題か

 5.問題点から左側に線を引いて原因を示します。
 
 6.この原因(ハコ)も事実でなくてはならない、
   としていますが、
   二つのハコを結ぶ線(因果関係)は客観的には証明できない、
   分析者の判断(複数人いれば複数人の合意)でよい、
   としています。
      (この見解は、別項でご紹介する多くの先達と同じです)
 
 7.原因が分析者の思い込みで偏らないようにするために、
   「原因を多面的に検討しなさい。
   そのために5M2Eを使う」としています。

   5M2Eはこういうものです。
   


5M2E

日本語

内容

Man

人

担当の質・量・意欲


Machine

機械

機械、コンピュータ、道具


Material

材料、入力

そのプロセスで受け入れるもの

Method

方法

処理する方法(手作業、コンピュータ処理)

Management

マネジメント

マネジメントの人と方法


Establishment

入れもの

組織・体制・制度等、そのプロセスの枠組み

Environment

環境

環境、そのプロセスとしての外部条件
 8.問題点に対して複数の原因がある場合は、
   右側の問題点から見た左側の原因のウェートを記入します。

 9.このウェートは、
   たまたまデータがある場合を除き「分析者の判断による」
   としています。

 10.左方展開の目的は、解決策を見つけ出すことなので
   解決策が見つかるまで原因追求をします
   (「なぜなぜ5回」で済むわけではありません。
   1段階で済む場合もあれば、
   10段階必要な場合もあります)。

 11.解決策が見つかるとその問題点に〇を入れます。 

 12.逆に、この先には解決策がないと判明した場合は
   その段階で原因追求を打ち切ります。
 
 13.その問題点に☓を入れます。 

 14.〇の付いた問題点を総合して、
   右端のスタートした問題点が解決可能かどうか
   判断します。 

この問題点連関図手法は30年以上の長きに亘って、
多くの人に使われてきました。
その過程で、不備な分析も多々発生しました。


その主なものを列記してみます。
問題点連関図手法を使わなくても、
因果関係分析で陥りやすいワナです。
ご参考になさってください。


不備な問題分析の例


不備項目

説明

「問題の分解」を行っているか



大きな塊の問題点のままでは、的確な解決策に辿りつけない。

「主体、主語の内訳、対象」を使って分解する。

問題点は事実か

思い込みで決めつけていることがある。

「本当か?」と確認する。


原因は本当にそれ一つしかないのか

思い込みで決めつけていることがある。

5M2Eなどで検討する。


因果関係が反対ではないか

関係がある項目を単に並べている可能性がある。

「左だから右である」と読んで見ると分かる。


因果関係に飛躍がないか

答えを想定していると結論ありきで先走る可能性がある。

直接的因果関係で細かく辿る。


その問題はその解決策で解決可能か

安易に解決可能と考えてはいけない。

解決策を具体的に想定できなければならない。


安易に解決不能と諦めていないか

全員合意で解決不能の理由を明らかにする。




以上要約すると、
当手法の因果関係分析としての特長はこうなっています。

1.問題点は事実でなくてはならないが、
    因果関係は当事者の判断による。
 (証明はできない、と考えている)。
2.原因が複数あると考える場合は、列記する。
3.複数原因の原因ウェートも当事者の「判断」による。


なお、
別項の「物事のなぜ」因果関係論総まくりの分析結果で
成果がありました。




今後は、「原因追求は多面的に検討しなさい」のガイドとして、
5M2Eと合わせて、
「以下の面でも検討しなさい」とガイドすることにします。


事例等は、別項「物事のなぜ」因果関係論総まくり
をご参照ください。

上野モデルの名称

内容

意図原因

背景にある意図

環境原因

問題が起きた環境条件

直接原因

問題が起きた直接原因

間接原因

直接原因を起こした原因