目的:
「なぜ、男子は草食化したのか」について考えていただきます。
統計解釈の奥深さ・楽しさを感じていただきます。
ねらい:
統計解釈にもっと関心を持っていただきます。
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統計解釈の奥深さ・楽しさを感じていただきます。
ねらい:
統計解釈にもっと関心を持っていただきます。
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「なぜ、男子は突然、草食化したのか」は、
知る人ぞ知る、統計解析の大家である木川裕氏の書かれた
日本国の統計の解析を集大成された本です。
本書では、
「日本の女性はなぜ、どんどんキレイになっているのか」
「男が太り、女が痩せるのは日本だけ?」
「貧しい時代の代名詞、『エンゲル係数』がなぜいま上昇?」
「世界一の高齢化率が引き起こす意外な事態」
「日本人はいつから貯蓄しなくなったのか?
などたいへん興味深い事実を解明されています。
ぜひ、本書をお読みください。
ところで本書のタイトルとなったテーマですが、
まずこういうグラフが提示されています。
知る人ぞ知る、統計解析の大家である木川裕氏の書かれた
日本国の統計の解析を集大成された本です。
本書では、
「日本の女性はなぜ、どんどんキレイになっているのか」
「男が太り、女が痩せるのは日本だけ?」
「貧しい時代の代名詞、『エンゲル係数』がなぜいま上昇?」
「世界一の高齢化率が引き起こす意外な事態」
「日本人はいつから貯蓄しなくなったのか?
などたいへん興味深い事実を解明されています。
ぜひ、本書をお読みください。
ところで本書のタイトルとなったテーマですが、
まずこういうグラフが提示されています。
この図で、「親しい異性といるとき」が
2000年を境に右肩下がりになっています。
日本生産性本部が毎年新入社員研修で実施している
アンケート調査結果なのですが、
同じ調査で男女比較をするとこうなっています。
女性の「親しい異性といるとき」は、1990年くらいから上昇し、
2000年からは男性と肩を並べる状態となっています。
これを以って「肉食系女子」の登場と説明されています。
男女平等と言いながらも、
性格的には女性の方が控えめであることを考慮すると、
女性の方が「肉食系」だと言われるのです。
その判断は当っていると思われます。
なぜそうなったのかですが、
氏はたんぱく質、特に動物系たんぱく質の摂取量が少なくなったこと
も原因ではないかと示唆されています。
確かに筋肉はたんぱく質でできていますので、
筋肉が弱ければ力は出ないので草食系になるかもしれません。
ただし氏は、因果関係らしきものがある時に
偶然の一致である
別の原因の同一結果である
逆の因果関係である
ことがあるので、断定はできないと言っておられます。
そのとおりなのです。
たんぱく質の摂取量の減少は、
栄養上の必要量の低下による妥当なものなのか、
間違った健康ブームにより低栄養を招いているものなのか、
炭水化物との比較におけるたんぱく質の相対的価格上昇が
影響しているのか、
などを見極めるための突っ込んだ追究がさらに必要だろう、
とされていて結論は提示されていません。
別の原因の同一結果である
逆の因果関係である
ことがあるので、断定はできないと言っておられます。
そのとおりなのです。
たんぱく質の摂取量の減少は、
栄養上の必要量の低下による妥当なものなのか、
間違った健康ブームにより低栄養を招いているものなのか、
炭水化物との比較におけるたんぱく質の相対的価格上昇が
影響しているのか、
などを見極めるための突っ込んだ追究がさらに必要だろう、
とされていて結論は提示されていません。
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私は、男性の草食系化についてこう考えます。
「草食系」とは、異性に対する消極性を指すようですが、
そういう人たちは異性に対してだけでなく
全てに積極的でないのだと思います。
草食系の反対である肉食系は積極的です。
「積極的」はその行きつく先が「攻撃的」であると考えられます。
太古の昔の男女の役割分担は、
男は外で獲物を獲ってくる、女は家を守っている、
ということでした。
「攻撃的」でないと獲物は獲れませんから、
「攻撃的」でない男は生き残れませんでした。
男は「攻撃的」=積極的が本性なのです。
ところが、
少子化の結果、兄弟で競争するということが無くなりました。
競争心・闘争心が培われなくなったのです。
日本の合計特殊出生率が
2点台後半からガクッと下がったのは
1975年くらいですから、
それ以後に生まれた人は兄弟が1人か2人です。
成人としては1995年以降ということになります。
そこへもってきて1991年にバブルがはじけ、
日本は低迷期に入ってしまいました
2000年にはITバブルもはじけ、
一般には「立身出世」のチャンスが期待できる状況では
なくなりました。
そういう人たちは異性に対してだけでなく
全てに積極的でないのだと思います。
草食系の反対である肉食系は積極的です。
「積極的」はその行きつく先が「攻撃的」であると考えられます。
太古の昔の男女の役割分担は、
男は外で獲物を獲ってくる、女は家を守っている、
ということでした。
「攻撃的」でないと獲物は獲れませんから、
「攻撃的」でない男は生き残れませんでした。
男は「攻撃的」=積極的が本性なのです。
ところが、
少子化の結果、兄弟で競争するということが無くなりました。
競争心・闘争心が培われなくなったのです。
日本の合計特殊出生率が
2点台後半からガクッと下がったのは
1975年くらいですから、
それ以後に生まれた人は兄弟が1人か2人です。
成人としては1995年以降ということになります。
そこへもってきて1991年にバブルがはじけ、
日本は低迷期に入ってしまいました
2000年にはITバブルもはじけ、
一般には「立身出世」のチャンスが期待できる状況では
なくなりました。
出典:日本生産性本部「新入社員働くことの意識調査」
平成31年度版
「働く目的」が、2000年くらいから
「自分の能力をためす」の積極派が急減し、
「楽しい生活をしたい」の安定派が急増しています。
この分析をしていてもっと激しい「傾向」を見つけました。
同じ時の調査です。
「若いうちは進んで苦労すべき」と考える若者が
2012年から急減しているのです。
この図で1番左の黄色い縦線はバブル崩壊のとき、
2番目の黄色い縦線はITバブル崩壊のときです。
1番右が2012年です。
別の設問で「働き方は人並みで十分」という回答も
全く同じ2012年分岐です。
2012年頃は、就職環境が好転し、
大卒の有効求人倍率が上昇しだした時です。
大卒者の考えが甘くなったのです。
このデータによれば、
草食系は2012年から急増しているということになります。
まずいことですね!!!
私は、このように
日本経済の動向が草食系男子の根源だと思います。
「男女平等社会の確立」のような動きも
女性を強く男性を弱くしてしまいました。
日本人には「長いものには巻かれろ」の思考もあり、
この状況を強化したと思います。
つまり、草食化は食事の結果ではなく、
社会環境から生まれたのではないか、
というのが私の仮説です。
仮説と言いますのは証明ができないからです。
皆様はどう思われますか?
全く同じ2012年分岐です。
2012年頃は、就職環境が好転し、
大卒の有効求人倍率が上昇しだした時です。
大卒者の考えが甘くなったのです。
このデータによれば、
草食系は2012年から急増しているということになります。
まずいことですね!!!
私は、このように
日本経済の動向が草食系男子の根源だと思います。
「男女平等社会の確立」のような動きも
女性を強く男性を弱くしてしまいました。
日本人には「長いものには巻かれろ」の思考もあり、
この状況を強化したと思います。
つまり、草食化は食事の結果ではなく、
社会環境から生まれたのではないか、
というのが私の仮説です。
仮説と言いますのは証明ができないからです。
皆様はどう思われますか?
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