2022年1月20日木曜日

「人は話し方が9割」

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 2021年の年間ベストセラー第1位の図書をご紹介します。
 「話し方」の極意をご研究いただきます。
ねらい:
 取り入れられるところから取り入れていきましょう。
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「人は話し方が9割」は日版のベストセラーです。














第9位には以下でご紹介したものが入っています。
上野則男のブログ: 「よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑」 (uenorio.blogspot.com)
HOWTOものとしては話し方だけが、2冊もベスト10入りしているのです。
多くの人が話し方に関心があることが分かります。

そのほかは、第8位に入っている、
知人から贈呈を受けた大川隆法氏の「秘密の法」を除いて
書名も聞いたことがないものばかりでした。
どこで話題になって売れているのでしょうか。不思議に思いました。

それで、ベスト10第1位はどんな本だろう?と思って買ってみました。
著者は永松茂久さんという一般人です。
永松さんは、3坪のたこ焼き屋から商売を始め、2003年に開店した
ダイニングで大成功した方です。

失敗して学んだことも含めて、
ご自分で苦労して得た実践的なノウハウを整理しておられます。
それだけに説得力ある内容になっています。
氏は講演でも引っ張りだこといいますから、
「話し方」が上手なのでしょうね。

以下の章立てです。
第1章 人生は「話し方」で9割決まる
第2章 「また会いたい」と思われる人の話し方
第3章 人に嫌われない話し方
第4章 人を動かす人の話し方

「大事なこと」が若干錯綜し多岐に亘っていますので
以下のように整理をしました。
【要約】クリックすると拡大されます。


【詳細】クリックすると拡大されます。











整理して分かりましたが、本書の「話し方」は
「いかに言いたいことを伝えるか」(「プレゼン」手法)ではなく、
「いかに相手と話をするか」(会話術)なのです。

氏の言わんとすることを煎じ詰めるとこうなります。
1.よき聞き役になりなさい。
2.相手を受けとめ受け入れなさい。
3.相手の立場になって考えなさい。
4.相手が「幸せでありますように」と祈って会話をしましょう。
すべて「相手が主役」ということなのです。

それにしても、具体的ガイドは上掲の図のように多岐に亘ります。
その多くを取り入れ実践することは、とても無理です。
下手をすると、「そうか」で終ってしまいます。
一つかせいぜい二つを取り入れるのが賢明なガイド利用者です。

その点からすると、私は以下の二つが
本書のガイドのお勧めではないかと思います。
1)苦手な人とは無理に話をしようとしない。
 苦手な人と話をすると、落ち込むことになるからです。
 「苦手な人とは、話がよくできるようになったら相手をすればよい」
 というのです。
 これは、他にはない実践的なガイドですね。

2)拡張話法(感嘆、反復、共感、称賛、質問)を身につけるために
 「そうだよね、わかるよ」などと書いたものを
 「トイレ、天井、スマホ」に貼る。
 いつも見れば身につくでしょう。

この関連で、私が「これはいい!」と思っている言葉があります。
近所の小学校の壁に貼りだしています。
「おはよう、ありがとう、ごめんなさい」
これが身につけば、「話し方」の達人になれると思います。

むすびとなっている本書の最後の部分をご紹介します。

【話し方の究極のスキル「幸せでありますように」】
今後、あなたが誰かと何かを話す時は
「(相手の方が)幸せでありますように」
と祈りながら話すようにしてみてください。
そうすることで、不思議なことですが話の内容は関係なく、
あなたの好意は必ず相手に伝わります。
そして、
愚痴や不平不満などのマイナストークが自然となくなっていきます。

人には誰しも、
話す相手の心を感じ取るセンサーのようなものがあります。
テクニックだけで人間関係がうまくいくほど、
人間というものは簡単ではありません。

不思議なことですが、うまいとか下手とかは関係なく、
話し手の心というのは必ず相手に伝わります。
そして、この違いは「フォーユー」なのか「フォーミー」なのか、
で変わってくるのです。

相手のことを思って話していくと、
必ず言葉がポンポン出てくるようになります。
そしていつの間にか悩んでいた相手が元気になり、
あなたのことを必要とするようになります。
するとあなたの周りにたくさんの人が集まるようになり、
いつの間にかあなたは充電器のような存在になります。

最初はうまくいかないこともあるでしょう。
しかし相手のことだけ思って話しているうちに、
相手が本当に大事にしていることだけを感じ取り、
言葉に落としていけるようになります。

「(相手が)幸せでありますように」
この思いに勝る話し方のスキルは存在しません。
ぜひ使ってみてください。


2022年1月17日月曜日

孤独感が増大している!!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 40代・50代の「孤独感」が問題になっているようなので、
 このテーマを整理してみました。
ねらい:
 単純にコロナが原因なのでもなく
 それぞれの状況があり、一律の解決策は難しそうです。
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1.働き盛りの孤独感が増大
2021年12月31日の日経新聞に、
「東京都健康長寿医療センター研究所」の調査結果が掲載されていました。
この調査は15歳から79歳までの男女約3万人を対象にした
20年8-9月と21年9-10月に実施したインターネット調査です。
「40代~50代、リモートなじめず、「孤独感」働き盛りで顕著」
という見出しがついていました。
当記事の掲載図



記事の内容のいくつかを表にしました。

(1)孤立・孤独状態 全世代平均

 

20年

21年

社会的孤立状態にある

27.9

22.7

5.2%改善

孤独感が強い

18.8

21.5

2.7%悪化

(2)21年世代別孤独感

年代

孤独感

前年比

40代

25.7%

いずれも

大幅悪化

50代

25.3%

60代

約18%

70代

約13%


調査を担当した同研究所の村山洋史研究副部長は
以下のようにコメントしています。
「業務上のコミュニケーションがやりにくいというストレスなどが、
じわじわとメンタルをむしばんでいる」

こういう記述もありました。これが一般でしょう。
東京都内の商社に勤める50代男性は、
20年春以降、社の方針で原則在宅勤務の日々が今も続く。
半年がたったころ、精神面に負担を感じるようになった。
管理職として出席しなければならないリモート会議が
1日に8つ入ることもあった。
「形は繋がっているけど、心は繋がっていない」
「相手の表情が見えないとちょっとした一言が心に刺さる」

2.「愛情格差」 コロナで拡大
この調査結果についての記者の取材に対して、
中央大学教授山中昌弘氏はこういうコメントをしています。
たいへん的確な内容ですので全文をご紹介します。













40代、50代の孤独感が深まっているという調査結果に驚きはない。
その年代では男性は収入が多く安定しているようにみえても、
配偶者が専業主婦やパートである場合が少なくなく、
もっと稼がなければいけないというプレッシャーがある。
しかし、収入は思うように上がらず、
家族とも良好な関係を築けてこなかったとなると
悩みを相談できず孤独になる。

定職についている人なら仕事上の悩みは
ライバルでもある同僚には相談できないのではないか。
また、自宅で過ごす時間が増えて
夫婦ともにこれまで外で発散していたストレスを解消できず、
双方が不満を抱えているとみられる。

元から仲の良かった夫婦は一緒に過ごす時間が増え、
ますます良好な関係を築いたが、
仲の悪い夫婦は悪化した。
このような「愛情格差」が顕在化したといえる。

経済的な不安定さも問題だ。
コロナ禍が今後も長期化し関係が悪化したとしても、
経済力がなく離婚できないという事態が生じる。
離婚件数が減少しているが、
経済的に自立する道がなくなったからともいえる。

生活環境の変化によって、
夫婦の中の良さや経済面など様々な点で
二極化が進むきっかけになった。
結婚も離婚もコロナ禍で減少しているが、
終息すればどちらも増加する可能性がある。

孤独を解消するには、
利害関係のない相談相手を作る必要があるだろう。
家族で楽しめるものを見つけたり、
学生時代の友人に連絡したりすることが考えられる。

行政や企業は友人を保証することはできない。
ボランティアを始める、
趣味のサークルに入るなど自分から行動する必要がある。

3.ストレス発散の方法
前掲山中教授の指摘にあったストレス発散の方法ですが、
1月11日の日経新聞夕刊にこういう記事がありました。

Z世代=16-25歳
ミレニアル世代=26-40歳
就職氷河期世代=41-50歳
バブル期世代=51-60歳


















山中教授の言われたとおり、40代、50代は。
「家族や友人と話す」が少ないのです。
逆に「飲酒がストレス解消」と回答した男性は氷河期で1位、
バブル期で2位なのだそうです。
コロナで一番抑えられたのは飲酒ですから
まさに、40代、50代はストレス発散もできず
孤独感を強めているのでしょう。

4.家庭内でも減る「共食」
1月6日の日経新聞にこの記事がありました。
このことも「孤独感」の増強に影響しているでしょう。

日本の食卓史に詳しい大正大の岩村暢子客員教授によると、
家族が別々に食事するライフスタイルが広がり始めたのは
1960年代に遡る。
会社員の長時間労働や子どもの習い事が一般化し、
家族内でそれぞれ違った生活リズムが生まれた。
70年代にはレトルト食品も普及し、
同居していてもメニューはバラバラの食事スタイルが取り入れられ、
女性の社会進出に伴いこうした傾向は加速していった。
時代は変わり昔のような「共食」を無理に推奨するのは難しい。

5.孤独死
孤独の究極的ゴールは孤独死です。
全国的な公式の数値はないのですが、
2020年11月27日 の一般社団法人日本少額短期保険協会が発表した
「第5回孤独死現状レポート」があります。
このレポートでは、孤独死をこう定義しています。
「自宅内で死亡した事実が死後判明に至った一人暮らしの人」

このレポートの調査対象期間は2015年から20年までの5年間で、
対象人数は約4500人です。
この人数はこの協会に所属する保険会社の保険に加入していた人たちですから
全体の人数はこの数倍だと想定されます(年間2.7万人という説もあります)。

ですがこの調査で孤独死の状況は分かります。

男女別孤独死人数と死亡時の平均年齢(n=4,448)

項目

男性

女性

合計

人数

3,698

(2,804)

750

(588)

4,448

(3,392)

割合(%)

83.1

(82.7)

16.9

(17.3)

-

死亡時の平均年齢(歳)

61.6

(61.4)

60.7

(61.0)

61.

(61.3)

65歳未満者の割合(%

51.9

(50.8)

52.4

(51.2)

52.0

(かっこの意味は解説なし)

男女別死亡年齢の構成比(n=4,188)年齢が不明なデータを除く

 

20

30

40

50

60

70

80,

合計

全体

179

281

431

786

1,239

938

334

4,188

割合

4.3%

6.7%

10.3%

18.8%

29.6%

22.4%

8.0%

100.0%

男性

121

211

345

691

1,099

805

222

3,494

割合

3.50%

6.00%

9.90%

19.80%

31.50%

23.00%

6.40%

100%

女性

58

70

86

95

140

133

112

694

割合

8.4%

10.1%

12.4%

13.7%

20.2%

19.2%

16.1%

100%


これによると、こういうことが言えます。
1.男性が8割以上を占める。
2.60代以降が6割を占めるが、60代未満も4割もいる。
3.男性は60代がピークである。
4.女性は若い世代が比較的多い。
残念ながら、高齢の男性は役に立たないということですね。

6.「広がる海洋散骨」
「推定年1万件超 旅行会社も参入」
これは2021年12月27日の日経新聞夕刊の社会面トップ記事です。
親から独立していて子孫がいないと入る墓がありません。
また遺族がいても負担をかけたくない人もいます。
そういう人たちが散骨の対象となります。
このように記事は述べています。
少子化の影響で墓参りする人の減少や子どもや孫らに負担をかけたくない
といった理由から、墓じまいを求める例が増えていることに加え、
テレビの情報番組などで海洋散骨の実態が紹介されて認知度が上がった。

これは、当記事の挿入写真です。













旅行会社は、ハワイなど外国での散骨など
商魂たくましく考えているようです。

散骨は、以下の調査のように本人が希望する場合が多いのです。


その調査では、
散骨場所は海35%、
陸32%、
河川湖沼24%
となっています。













散骨については法規制はなく、
厚労省の研究会の次のようなガイドラインがあるだけです。
「海岸から一定の距離以上離れる」
「焼骨は粉状に砕く」などとなっています。

私の帝人時代からの友人Kさんは、一生独身を通しましたが、
2021年に亡くなりました。
姪御さんが面倒を見て
「故人が愛していた鎌倉の海に散骨」をされました。
本人も墓に眠るよりずっと気分がいいでしょうね。

「千の風になって」の歌詞を思い出します。

私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 眠ってなんかいません
千の風に 千の風になって
あの大きな空を 吹きわたっています

この時は孤独から解放されているのでしょうか。

空飛ぶクルマ??

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 「空飛ぶクルマ」について整理してみます。
ねらい: 
 皆さまは「空飛ぶクルマ」に期待されますか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本項は、學士會会報2022⁻Ⅰ掲載の中野冠 慶応大学院附属システムデザイン・マネジメント研究所顧問の「『空飛ぶクルマ』開発最前線と実現に向けた課題」のご紹介です。
これは講演記録です。











以下にその要点を表にまとめました。
ドローンと比較すると人間が乗るという点が優位で、
ヘリコプターと比較すると小型であることと、
道路も走れることが優位です。

私としては、こんなものがたくさん空中に存在するとなったら、
鬱陶しくてたまりません。
これでなくては、という用途に限定すべきであると思います。

この講演記録の結論はこうなっていました。
おそらくそのとおりでしょう。
【普及時期の予想】
空飛ぶクルマは2025年以降、
まず、海辺の遊覧飛行から実現するでしょう。
飛行時間が10分程度ですむのでバッテリーの制約がなく、
天気が悪ければ飛行中止にできるからです。
しかも遊覧なので、離着場が1か所で済みます。
2点間の運航に比べ、人件費も整備費も少なく済むので、
事業性が高くなります。

2030年以降には、
救命救急医療や二次交通で利用が本格的になり、
2035年以降、自家用車や社用の利用が一般的になるでしょう。
ただ、大都市は社会受容性が低いので、
地方都市間交通での利用が先行するでしょう。
2040年以降になれば、大都市エアタクシー、
離島や過疎地での利用に事業性があることでしょう。

1.空飛ぶクルマの方式

方式

特徴

電動垂直離着陸機

垂直に離着陸するので滑走路不要

空飛ぶクルマの中心。

空陸両用車

車から翼が出て航空機に変身する。

滑走路が必要。


 
2.空飛ぶクルマの利点

項目

内容

低価格

ヘリコプターの遊覧飛行は10分で1人2万5千円だが、空飛ぶクルマだとその3分の1~4分の1になる。

運転が簡単

自動操縦、遠隔操縦

道路も走る

ドア・ツー・ドアの実現

斬新的な意匠デザイン

容易である。

 3.空飛ぶクルマの利用法

区分

利用法

タクシー

大都市内、地方交通、二次交通

所有

個人、企業オーナー、大企業

公共

エアメトロ、災害救助、救命救急医療、警察

地方活性化

離島、過疎地、テレワーク

観光・エンタメ

遊覧観光、レジャー、観光地間輸送


4.主な機体の技術仕様  以下の図をご参照ください。







.空飛ぶクルマの普及課題

項目

安全性

落下・衝突のリスク回避

飛行の保証

悪天候だと飛べない

社会受容性

騒音、衝突の不安、など

サイバーセキュリティ、テロ対策

 

離着陸時の吹き下ろし対策

公共スペースでの離着陸に際し問題となる。

自動運転

 

運航費の低減

 

バッテリーの性能向上

 

6.空飛ぶクルマの商業運航認可予定

時期

認可予定企業

2022年

独ボロコプター社

2023年

欧エアバス社、米ジョビー・アビエーション社、

2024年

独リリウム社、中国イーハン社、米ウィスク社、米ベル社

 試験飛行は数社が成功させている。
 日本のスカイドライブ社は飛行試験実施中。

2022年1月16日日曜日

「紅白歌合戦惨敗」!!どうなったのでしょうか?

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 NHK年末特別番組「紅白歌合戦」の評価を確認します。
 問題点と対応策を検討します。
ねらい:
 イヤなら見なければいいのでしょうが。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2021年のNHK紅白歌合戦(以下「紅白」)は、
視聴率(正確には関東の世帯視聴率)が
40%を上回らなかったことをもって、
一部のマスコミで「惨敗」と評されました。

で示した過去の「紅白」の視聴率の推移グラフはこうなっています。









低落傾向ですが、40%を切ったことはなかったのです。
「歌」というと歌謡曲しかなかった60年代、70年代と違って、
今は、男性も女性もグループや大人数の歌やアップテンポの曲、
弾き語り曲など多様化しています。
これらの非歌謡曲は、若者向けです。

「紅白」のような歌番組は、
高齢者向けの歌謡曲と若者向けのニューミュージックの双方に
対応しなければならないのです。

2021年の「紅白」の視聴率上位は以下のとおりですが、
その内訳は歌謡曲(○表示)が少数派です。
視聴率上位曲の状況

区分

順位

曲名

視聴率

1

MISIAHigher Love

39.2

2

福山雅治「道標~紅白2021ver.

36.5

3

鈴木雅之「め組のひと2021紅白ver

36.2

4

ゆず「虹」

35.9

5

薬師丸ひろ子「Woman"Wの悲劇”より」

35.8

6

氷川きよし「歌は我が命」

35.7

6

布袋寅泰「さらば青春の光<紅白SP>」

35.7

8

石川さゆり「津軽海峡・冬景色」

35.6

9

高橋洋子「残酷な天使のテーゼ」

35.5

10

星野源「不思議」

35.4

10

YOASOBI「群青」

35.4


因みに、このベスト10の曲は、後半冒頭の高橋洋子さんを除き、
番組の10時から登場しています。
10時に、テレビ東京の「年忘れにっぽんの歌」
(4時から10時までの長時間番組で、前半視聴率8.3%、後半視聴率6.6%)
が終わってこちらに移った人の影響もあるでしょう。

私は、この「紅白」低視聴率の原因はこうだと分析しました。
1.若者がテレビ離れをしている。
  スポニチのコメント
 個人視聴率のデータを見ると、
 20年と比べて特に数字が落ちたのは若年層だ。
 紅白の第2部では、
 男女4~12歳は21・2%(20年)→13・5%(昨年)で7・7ポイント減、
 M1層(男20~34歳)が19・5%→12・9%で6・6ポイント減、
 F1層(女20~34歳)は25・0%→20・0%で5・0ポイント減と、
 それぞれ大幅に下落した。
 ほかの年代も数字を下げているが、
 M3層(男50歳以上)は4・4ポイント減、
 F3層(女50歳以上)は3・8ポイント減と、
 若年層に比べれば幅は小さかった。

2.若い視聴者を重視した歌手選定となっている。
 前掲の表のように全体的に若者重視となっていて、
 歌謡曲ファンは離れていっている。

3.中途半端な企画構成となっている。
1)紅白と言いながら、紅組・白組対抗を前面に出していない
 どうでもよいことだが、昔の視聴者は今年はどちらが勝つだろう、
 とそれぞれが思いながらみていた。

2)演出や舞台装置が凝っていて歌を聴くことに集中できない。
 歌番組のはずがバラエティ番組になってしまっている。
 歌謡曲を聞くムードでない状況で聞かされる。

 FRIDAYのコメント
 一番悲しいのは「歌力」と言うテーマを掲げていたにもかかわらず、
 団体・グループが多く、
 個人で歌唱力のある歌手の歌をじっくり聞く”ということにならなかった。

3)全体の展開にストーリー性がない
 紅白1組ずつの対抗もないし、出演順のストーリーもない。

 中川 右介氏のコメント
 最初はアイドルたちが活躍し、だんだんにベテラン、大御所が出てくるという、
 かつての紅白にあった「ストーリー」もなくなり、山場がない。
 人気アーティストが次から次へと出て歌うというだけでは、
 民放の音楽フェス番組と同じだ。

 誰が何番目に出るかも事前に発表されているので
 (昔は、誰がトリなのかも視聴者には知らされていなかった)、
 自分の好きなミュージシャンが出るときだけ見た人も多いだろう。
 ストーリーがないと、そうなってしまう。

4)視聴者の気持ちを無視した曲目選定がある。
 せっかくの歌謡曲歌手である氷川きよしや水森かおりに
 なぜか持ち歌ではない美空ひばり、山口百恵の歌を歌わせた。
 嬉しくないですね。
 「有楽町で逢いましょう」を若手に歌わせた。
 フランク永井の歌を知っている者にとってはがっかりで
 すぐにチャンネルを変えたくなるようなものでした。

4.若者向けと歌謡曲ファン向けを両立させることに無理がある
 どちらのファンも反対側の曲は聴きたくないのです。
 そこで、適当に織り交ぜて視聴者を繋ぎとめようとしています。
 それでどちらの視聴者も渋々続けてみています。
 前掲のように若者たちはさっさとテレビ離れしてしまっています。

 年寄りは過去の延長で我慢してみています。
 それでも前年より極端に歌謡曲軽視が進んだ今回の番組の内容からすると、
 来年はかなりの人が「紅白」をみないでしょう。
 私も来年は「年忘れ にっぽんの歌」をみようと思います。

 私は、前掲のブログでこういう主張をしています。
 中途半端な混合構成をやめて、はっきり、
 第1部は若手視聴者向けニューミュージック、
 第2部は中高年向け歌謡曲(「懐かし」も当年流行も含む)としたら
 いいのではないでしょうか。
 そうすると、視聴率は分散するので下がりますが、
 満足度は高まります。

今のままだと、若者はテレビ離れし、中高年は番組離れして、
「紅白」の視聴率は急低下するでしょう。
若者は諦めて、テレビをみてくれる中高年を大事にすべきです。

いずれにしろ何らかの抜本策を講じないと、
「年末の紅白」の時代は終わってしまいます。

因みに、このブログをNHKに投稿しました。