野田さんが次期総理大臣候補として選出されました。
松下政経塾第1期生だそうですから、
鳩山さんや菅さんとは違い、
経営の分かる方だと期待いたしましょう。
前原さんは国民投票なら圧勝だったはずですが、
「決勝」に残れませんでした。
私も前原さんに期待しました。
なぜなら、外務大臣の時にアメリカにも中国にも
きちんと日本国としての主張をしていましたから。
この方も松下政経塾生ですから
筋が分かっておられます。
筋の前に、勝ち負け・有利不利を考える
多くの政治家に対して異色です。
なぜ、野田さんに勝てなかったのでしょうか。
なかなか出馬の意向を明らかにしなかったことが
第1の原因です。
期待されているのに迷ったのは、
おそらく次の機会を想定していたのでしょう。
早くから立候補の意思表示をしていた野田さんからの
協力要請にもあいまいな対応をしていました。
それと、若くて筋を通し過ぎるということでの、
信念のない人たちからの疎遠感・敬遠感が
あったのではないでしょうか。
民主党政権が続くなら、
次の機会には本命でしょう。
それまで、
妥協ではない修練を積んでいただきたいと思います。
海江田さんは男を下げました。
小沢さんに頼みに行ったところが、
そもそも信念がないですね。
小沢さんがその前に会った前原さんは
小沢さんの筋の違う主張を飲まなかったので
協力を拒否されました。
前原さんが小沢さんに会われたのは、
支援を期待はしていないけれども、
筋を通すということでの挨拶だったのでしょう。
海江田さんは小沢さんに会って、
マニフェストの見直し、野党との協調について
自分の主張を変更しています。
主義よりも政局という悪い政治風潮を
まともに現わしてしまい、国民の評価を下げました。
おまけに、民主党内の小沢派、反小沢派の
数字の読み違いをしています。
最大派閥の小沢派と鳩山派の支援が得られれば
勝てると思ったのは読み違いです。
1回目の投票結果は、読みどおりで勝てました。
しかしここで過半数を得られるか決選投票で勝てる
という読みの時には
小沢派、反小沢派の数字の読みが必要だったのです。
浮動票もあったでしょうが、
浮動票は、野田さんの後世に残る名演説
(「自分は、ドジョウで金魚にはなれません。
ドジョウとして泥臭く頑張ります」)
で野田さんに動いた人がいたことも
「不運」だったのかもしれません。
いずれにしても、海江田さんは
人格高潔で「正直」だと思いますが
(当ブログ「菅総理!即刻退陣を!」参照)、
総裁・総理大臣向きではないのです。
なぜ、立候補したのでしょうね?
2011年8月30日火曜日
男もやるではないか!
室伏広治さんが、世界陸上ハンマー投げで
金メダルを獲得しました。
今や36歳です。
「実力は世界一」と言われていたころは、
なかなか優勝できませんでした。
お分かりのように、この競技はもの凄い精神的な集中力、
肉体の凝縮力が必要です。
見ていても投擲の方向をぴたりと合わせ
そこに最高のスピードで投げ込むというのは並大抵の
訓練ではできそうにもありません。
室伏さんも精神力が今一だと言われたこともありました。
それと年齢、故障を乗り越えての優勝ですからね。
驚嘆以外の何物でもありません。
弱点をどうすれば克服できるかと
徹底的に研究して丹念に取り入れ訓練されてようです。
なでしこに次いで、今回も徹底的な訓練の成果です。
肉体の訓練が
精神の強化(自信)に繋がっているのでしょう。
私たちも目標(「目的・ねらい」)を定めて
徹底的に実現を目指しましょう!!
金メダルを獲得しました。
今や36歳です。
「実力は世界一」と言われていたころは、
なかなか優勝できませんでした。
お分かりのように、この競技はもの凄い精神的な集中力、
肉体の凝縮力が必要です。
見ていても投擲の方向をぴたりと合わせ
そこに最高のスピードで投げ込むというのは並大抵の
訓練ではできそうにもありません。
室伏さんも精神力が今一だと言われたこともありました。
それと年齢、故障を乗り越えての優勝ですからね。
驚嘆以外の何物でもありません。
弱点をどうすれば克服できるかと
徹底的に研究して丹念に取り入れ訓練されてようです。
なでしこに次いで、今回も徹底的な訓練の成果です。
肉体の訓練が
精神の強化(自信)に繋がっているのでしょう。
私たちも目標(「目的・ねらい」)を定めて
徹底的に実現を目指しましょう!!
2011年8月29日月曜日
「日本経済が何をやってもダメな本当の理由」??ユーグレナ頑張れ!
櫨 浩一さんというニッセイ基礎研究所研究理事が
書かれたこの本を読んでみました。
この方は、東大の理学系大学院修士課程を80年に出て
経済企画庁、国土庁、内閣官房などを経て
90年に現在の研究所に入られた異色の人材です。
この本は6月10日に出たのですが、
題名がセンセーショナルなせいもあってか、
しばらく売り切れ状態でした。
ようやく最近入手して読んでみました。
結論は、
この20年間の日本経済の停滞原因は、
生産等の供給力に対する需要(消費)不足ではなく、
消費者が本当に欲しいものが供給されない
供給不足である、
その代表例は、医療、介護、保育などである、
これらは内需型のサービスであり、
これらをどうすれば国民が望む形で拡大できるかを
検討すべきである。
製造業の輸出拡大のみにあくせくするな、
という主張のようです。
こういうサービスが
これからの高齢化社会では重要だということは、
ほぼ日本中の常識になっているかと思います。
それがきちんとできなかったことが日本の停滞原因で、
日本の製造業の競争力が落ちたことが
日本の停滞原因ではない、
というところに主張の意義があるのでしょう。
しかし、腑に落ちない所があります。
国際収支は、どこかの国が黒字になれば、
どこかの国は赤字になる、
これはゼロサム(合計すれば0)という至極当たり前の論理である、
赤字の国は引き締めにかかるので、
いつまでも黒字を続けるわけにはいかない、
という説明があります。
他でもゼロサムの思考法がたびたび登場します。
そうでしょうか。
静的に見ればそうかもしれませんが、
現在内モンゴルでは石炭の採掘が盛んです。
そのために掘削機械を輸入します。
これは国際収支の赤字原因になりますが、
採れた石炭を輸出すれば黒字になります。
輸入国が輸入品を浪費に費やしてしまえば
将来の見返りは期待できませんが、
古典経済学で言うところの、このような
産業革命以来の「迂回生産の原理」を実現すれば、
全体のパイが大きくなる成長発展が可能です。
これは経済学の常識です。
ゼロサム原理はいただけません。
それはともかくとして、
日本が高齢化先進国として、
医療・介護分野の産業を強化して
国内需要を満たすとともに、
輸出産業にもなっていけば、
櫨 浩一さんの主張にも合うのではないでしょうか。
その代表例が、
先日もご紹介したユーグレナです。
ユーグレナは製品名であると同時にその製品の供給元である
会社名でもあります。
ユーグレナは、
驚異的な栄養成分構成を持つサプリメントで、
特に高齢者や慢性病で悩んでいる方に
卓効があるようです。
ユーグレナ社は、
製品ユーグレナを開発した東大発ベンチャー第1号です。
2005年創業ですが、
すでに60社近くが販売者になっています。
売上も150億円になっているようですから、
頼もしい日本発ビジネスです。
今のところ製法特許は取っていませんが、
逆に製法が漏れることもなく、
近隣のコピー大国に真似されることもないそうです。
素晴らしいビジネスモデルです。
GoogleやFaebookのような
大企業に成長してほしいものです。
頑張れユーグレナ!!
http://www.euglena.jp/
書かれたこの本を読んでみました。
この方は、東大の理学系大学院修士課程を80年に出て
経済企画庁、国土庁、内閣官房などを経て
90年に現在の研究所に入られた異色の人材です。
この本は6月10日に出たのですが、
題名がセンセーショナルなせいもあってか、
しばらく売り切れ状態でした。
ようやく最近入手して読んでみました。
結論は、
この20年間の日本経済の停滞原因は、
生産等の供給力に対する需要(消費)不足ではなく、
消費者が本当に欲しいものが供給されない
供給不足である、
その代表例は、医療、介護、保育などである、
これらは内需型のサービスであり、
これらをどうすれば国民が望む形で拡大できるかを
検討すべきである。
製造業の輸出拡大のみにあくせくするな、
という主張のようです。
こういうサービスが
これからの高齢化社会では重要だということは、
ほぼ日本中の常識になっているかと思います。
それがきちんとできなかったことが日本の停滞原因で、
日本の製造業の競争力が落ちたことが
日本の停滞原因ではない、
というところに主張の意義があるのでしょう。
しかし、腑に落ちない所があります。
国際収支は、どこかの国が黒字になれば、
どこかの国は赤字になる、
これはゼロサム(合計すれば0)という至極当たり前の論理である、
赤字の国は引き締めにかかるので、
いつまでも黒字を続けるわけにはいかない、
という説明があります。
他でもゼロサムの思考法がたびたび登場します。
そうでしょうか。
静的に見ればそうかもしれませんが、
現在内モンゴルでは石炭の採掘が盛んです。
そのために掘削機械を輸入します。
これは国際収支の赤字原因になりますが、
採れた石炭を輸出すれば黒字になります。
輸入国が輸入品を浪費に費やしてしまえば
将来の見返りは期待できませんが、
古典経済学で言うところの、このような
産業革命以来の「迂回生産の原理」を実現すれば、
全体のパイが大きくなる成長発展が可能です。
これは経済学の常識です。
ゼロサム原理はいただけません。
それはともかくとして、
日本が高齢化先進国として、
医療・介護分野の産業を強化して
国内需要を満たすとともに、
輸出産業にもなっていけば、
櫨 浩一さんの主張にも合うのではないでしょうか。
その代表例が、
先日もご紹介したユーグレナです。
ユーグレナは製品名であると同時にその製品の供給元である
会社名でもあります。
ユーグレナは、
驚異的な栄養成分構成を持つサプリメントで、
特に高齢者や慢性病で悩んでいる方に
卓効があるようです。
ユーグレナ社は、
製品ユーグレナを開発した東大発ベンチャー第1号です。
2005年創業ですが、
すでに60社近くが販売者になっています。
売上も150億円になっているようですから、
頼もしい日本発ビジネスです。
今のところ製法特許は取っていませんが、
逆に製法が漏れることもなく、
近隣のコピー大国に真似されることもないそうです。
素晴らしいビジネスモデルです。
GoogleやFaebookのような
大企業に成長してほしいものです。
頑張れユーグレナ!!
http://www.euglena.jp/
2011年8月23日火曜日
韓国の「パルリ」精神 日本の意思決定の遅さ
パソコンは、2011年に出荷台数で
多機能情報端末・スマートフォンに追い越されます。
そのパソコンの世界ランキングでは、
日本の東芝が5位、ソニーが9位、富士通が10位
に入っています。
しかし,急速に伸びているスマートフォン系では、
日本は苦戦でベスト10に入っていません。
韓国のサムスンが急伸の2位、
同じくLG電子が6位です。
同じくLG電子が6位です。
韓国の企業はトップダウンで意思決定が早いのは
かなり知られた事実になっています。
最近知ったのですが、韓国は、
「パルリ!(早く)」が合言葉なのだそうです。
日本は、良いものを作ることを重視しています。
私は、現代の価値目標順位は
「早い、うまい、安い」だと言っています。
価値目標とは、人が望む価値ということです。
競争に勝つには、まずは「早く」ないとダメ、
次にお客様のニーズに合うもの(うまい)が重要で
安いは、「早い」や「うまい」で競争できない
(差別化できない)時の選択基準である、
と言っています。
(差別化できない)時の選択基準である、
と言っています。
韓国ビジネスは、このモデルそのもので
戦ってきています。
戦ってきています。
日本は「うまい」を重視していて負けているのです。
【8月29日追記】
8月27日の日経新聞に
「電子部品でもサムスン攻勢」という記事がありました。
この中で、韓国勢が強いのは意思決定の早さだけではない
という以下の情報が記載されていました。
「セラミックコンデンサーは
スイッチやコネクターなどと違い、
アジア勢が決して追いつけない電子部品とされてきた。
焼き物のように何百度で何分間熱するといった
”レシピ”が分からないと
同じ特性の製品を作れないからだ。
(いわゆる擦り合わせ型の製品なのです。
ところがこの分野でもサムスンが急成長して
日本のTDKや太陽誘電を抜いて世界2位になりました)
サムスンの先端開発を後押ししたのは、
実は海を渡った日本人技術者だ。
『サムスンには
(世界一の)村田製作所など大手メーカーを辞めた
10人人以上の技術者が転職した』(複数の業界関係者)
といわれる」
日本の人事制度が
時代の流れに完全に乗り遅れている結果で
非常に残念なことです。
これからどんどん高齢化社会になるのですから、
高齢者に活躍いただく場を作らなければならないのは
日本の至上命題ではないですか。
あまり役に立たない人にでもそれなりの仕事を作って
働いていただかなければならない状況です。
まして、役に立つ人を出してしまうなんて
何たることでしょう!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
日本のビジネスは早くないのです。
特に意思決定が遅いのです。
根回しや全員合意が必要だからです。
日本における意思決定が遅れたことの最大の悪例は
第2次大戦の終戦の意思決定遅れだと言われます。
8月6日に広島に原爆が落とされて、
敗戦が決定的になったにも拘わらず、
日本の総責任者である首相は軍部との調整に手間取り
その間に8月9日のロシアの参戦を招いたのです。
ロシアは本当に汚い国です。
日本がもう駄目だと分かってから
日ソ中立条約を一方的に破棄しての対日参戦を行い、
その結果、
北方四島を戦勝品としてかすめ取ったのです。
もう少し遅れれば、
北海道自体も取られていたでしょう。
【8月29日追記】
8月28日の日経新聞書評欄に
「ノルマンディー上陸作戦1944」
が紹介されていました。
その中で、こういう文章がありました。
「やがて、兵站を立て直した連合国軍が、
南フランス上陸を敢行した友軍と連携して
ドイツ軍を完全包囲しパリの解放へと突き進む。
パリの一番乗りに関して
連合国軍司令部で一悶着を起こすが、
フランス第2機甲師団がその先鋒を務める。
米軍はパリを迂回して一刻も早くドイツに
突入しなければならなかったのだ。
南進中のソ連赤軍が大西洋岸まで到達したら、
戦後の世界情勢、とりわけヨーロッパの歴史は
大きく異なるだろうと危惧したからだ。
こう判断したアイゼンハワーは軍人と言うより、
戦後世界をリードする政治家としての慧眼の持ち主
であったといわねばならない。」
まさにそうですね。
超大国でありながら、海洋に接していないソ連が、
大西洋と太平洋への出口を求める戦略は、
大西洋側についてはこのようにして阻止されたのです。
悔しいことに太平洋側はやられたのです。
北方四島を戦勝品としてかすめ取ったのです。
もう少し遅れれば、
北海道自体も取られていたでしょう。
【8月29日追記】
8月28日の日経新聞書評欄に
「ノルマンディー上陸作戦1944」
が紹介されていました。
その中で、こういう文章がありました。
「やがて、兵站を立て直した連合国軍が、
南フランス上陸を敢行した友軍と連携して
ドイツ軍を完全包囲しパリの解放へと突き進む。
パリの一番乗りに関して
連合国軍司令部で一悶着を起こすが、
フランス第2機甲師団がその先鋒を務める。
米軍はパリを迂回して一刻も早くドイツに
突入しなければならなかったのだ。
南進中のソ連赤軍が大西洋岸まで到達したら、
戦後の世界情勢、とりわけヨーロッパの歴史は
大きく異なるだろうと危惧したからだ。
こう判断したアイゼンハワーは軍人と言うより、
戦後世界をリードする政治家としての慧眼の持ち主
であったといわねばならない。」
まさにそうですね。
超大国でありながら、海洋に接していないソ連が、
大西洋と太平洋への出口を求める戦略は、
大西洋側についてはこのようにして阻止されたのです。
悔しいことに太平洋側はやられたのです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
8月14日になってようやく昭和天皇の裁可によって
終戦となりました。
この意思決定の遅れは
当時の鈴木貫太郎首相の個人的責任とは言えませんが、
意思決定遅れが重大な結果を招いたことには
違いがありません。
日本の伝統的企業は
どうすれば「パルリ!」になるのでしょうか。
2011年8月19日金曜日
「性格のパワー」 協調性は出世の妨げ?
村上宣寛教授の「性格のパワー」を読みました。
性格の話題というと、
「性格はどういう面で見るの(分類するの)?」
「性格は遺伝なの?環境なの?」
ということが一般的関心事でしょう。
本書は、このテーマに関する過去の研究、
学説を丹念に紹介してくれています。
ただ、「性格のパワー」とは何のことを言うのか、
については、記述がなく意味不明でした。
そもそも「性格」とは何を意味するのでしょうか?
村上教授は、
「この件については、研究者の立場はさまざまで、
完全な一致は見られていない」として、
ブリタニカ百科事典の定義を紹介しています。
「性格とは、気分、態度、意見、対人的態度を含む
思考と感情と行動の癖で、遺伝や学習の結果である。
性格とは個人差のことであり、
環境や社会に対する関係を観察すると把握できる」
現在は性格を以下の5特性(ビッグファイブ)
に集約してみる見方が主流になっているようです。
外向性
協調性
良識性
情緒安定性
知的好奇心
「良識性」は、
性格の表現として若干違和感があるでしょうから
以下に村上教授の解説を入れておきます。
「良心性、誠実性、統制性、勤勉性などの用語
が用いられている。
欧米では、抑制、衝動の統制などの用語もある」
衝動の統制と言われると、
性格の表現としてピンときます。
それでも、なぜ性格の代表指標がこの5特性なのか
については疑問があります。
当社が昔から使っている資質・適性の基本項目は、
強靭性、積極性、社交性としています。
営業はこの3資質だけで基本資質は十分で、
SE系だと分析指向性が加わります。
なぜこの5つなのかを考えてみると、
5特性は、外から見て把握しやすいからであって
必ずしも重要だということではないのではないか
と思い至りました。
強靭性は生きていく上で非常に重要な資質で
これが弱いと現代人はうつ病になってしまいます。
積極性も測りにくいですね。
でも少なくとも成功するビジネス従事者にとっては重要です。
それはさておき、著書の内容を続けます。
この5特性が何に影響しているかを紹介しています。
いずれも多くの研究者の実証的研究結果です。
寿命との関係
良識性、外向性、情緒安定性の強い人は
寿命が長い傾向がある。
協調性との関係はないようです。
知的好奇心との関係は不明です。
離婚との関係
協調性、情緒安定性、良識性の強い人は
離婚が少ない。(これは常識的結論)
職業上の成功との関係
良識性、外向性、情緒安定性は
成功との関係が強い。
協調性が高いと成功にマイナスの影響を与える!!
経営者・販売員は外向性との相関が高い。
児童期の性格特性と
成人後の内的成功(満足感)との関係
良識性のみが相関がある。
(良識性を強化しておくと、
幸せな人生を送ることができる)
児童期の性格特性と
成人後の外的成功(年収・昇進等)との関係
良識性、外向性、情緒安定性と相関がある。
協調性はやはりマイナス効果である。
全体を通して、
協調性はあまりプラス効果がない
ということが意外でした。
いずれの関係も、相関関係がある、ということで
なぜそうなのかは、類推するしかありません。
性格を形成するのは遺伝か環境かについては、
遺伝の方の影響がかなり大きいというのが
通説になってきたようです。
現在の心理学がどこまで来たか、について
非常に広範な知識を得ることができる著書ですが、
気に入らないことが1点あります。
それは、以下の点です。
「血液型から性格がわかるだろうか。
もちろん、わからない。
科学的には完全に否定されている」
「もちろん、血液型と性格の関連を実証するデータは
一つもない」
そもそもそれを言うなら
性格自体は、客観的に測れないものです。
上記の5特性にしても、
判断で判定しているのであって、
何かを科学的に測定すれば性格特性が分かる、
というものではありません。
血液型と性格の関係について
「科学的に完全に否定されている」
というのは誤りです。
関係があるということを証明することはできますが、
ないということの証明はできないのです。
宇宙人がいるという証明は、
宇宙人を見つければできますが、
いないという証明は、いつまで経ってもできないのです。
「今のところ見つかっていない」
としか言いようがありません。
「科学的に完全に否定されている」のではなくて、
単に多くの学者が否定しているということなのです。
しかも、大した根拠もなく、です。
血液型と性格の関係については、
客観的に直接その関係を示すデータはありません。
性格が客観的に測定できないものだからです。
ですが、職業人(特に成功者)と血液型の関係は
統計的有意差検定をして
有意という結果が出ているのです。
相撲の横綱・大関はA型が多い
政治家はO型が多い
アメリカの社長はO型が多い
日本の過去の社長はA型が多い
(多いというのは平均の率よりも多いという意味です)
血液型→性格特性→職業人としての成功
という関係があるだろうということは類推可能です。
証明されていないのは、
血液型→性格特性の因果関係です。
「この関係が証明されないから
血液型→職業人としての成功
という関係も認めない」と言うなら、
「なぜリンゴが樹から落ちるのか分からないから、
リンゴが樹から落ちることを認めない」
ということになります。
残念ながら、
この先生も、血液型と性格には関係があるわけがない
というインテリ人の常識的先入観で
結論ありきとなってしまっています。
それにしても、私としては早く
「血液型→大脳の働き→性格特性という関係」
を証明したい思います。
現在(もう10年も前から)、
「血液型→大脳の働き」の部分の論理仮説・物理仮説
を立て実験で実証するだけのところまできているのです。
どなたか共同研究をしてくださいませんか!!
性格の話題というと、
「性格はどういう面で見るの(分類するの)?」
「性格は遺伝なの?環境なの?」
ということが一般的関心事でしょう。
本書は、このテーマに関する過去の研究、
学説を丹念に紹介してくれています。
ただ、「性格のパワー」とは何のことを言うのか、
については、記述がなく意味不明でした。
そもそも「性格」とは何を意味するのでしょうか?
村上教授は、
「この件については、研究者の立場はさまざまで、
完全な一致は見られていない」として、
ブリタニカ百科事典の定義を紹介しています。
「性格とは、気分、態度、意見、対人的態度を含む
思考と感情と行動の癖で、遺伝や学習の結果である。
性格とは個人差のことであり、
環境や社会に対する関係を観察すると把握できる」
現在は性格を以下の5特性(ビッグファイブ)
に集約してみる見方が主流になっているようです。
外向性
協調性
良識性
情緒安定性
知的好奇心
「良識性」は、
性格の表現として若干違和感があるでしょうから
以下に村上教授の解説を入れておきます。
「良心性、誠実性、統制性、勤勉性などの用語
が用いられている。
欧米では、抑制、衝動の統制などの用語もある」
衝動の統制と言われると、
性格の表現としてピンときます。
それでも、なぜ性格の代表指標がこの5特性なのか
については疑問があります。
当社が昔から使っている資質・適性の基本項目は、
強靭性、積極性、社交性としています。
営業はこの3資質だけで基本資質は十分で、
SE系だと分析指向性が加わります。
なぜこの5つなのかを考えてみると、
5特性は、外から見て把握しやすいからであって
必ずしも重要だということではないのではないか
と思い至りました。
強靭性は生きていく上で非常に重要な資質で
これが弱いと現代人はうつ病になってしまいます。
積極性も測りにくいですね。
でも少なくとも成功するビジネス従事者にとっては重要です。
それはさておき、著書の内容を続けます。
この5特性が何に影響しているかを紹介しています。
いずれも多くの研究者の実証的研究結果です。
寿命との関係
良識性、外向性、情緒安定性の強い人は
寿命が長い傾向がある。
協調性との関係はないようです。
知的好奇心との関係は不明です。
離婚との関係
協調性、情緒安定性、良識性の強い人は
離婚が少ない。(これは常識的結論)
職業上の成功との関係
良識性、外向性、情緒安定性は
成功との関係が強い。
協調性が高いと成功にマイナスの影響を与える!!
経営者・販売員は外向性との相関が高い。
児童期の性格特性と
成人後の内的成功(満足感)との関係
良識性のみが相関がある。
(良識性を強化しておくと、
幸せな人生を送ることができる)
児童期の性格特性と
成人後の外的成功(年収・昇進等)との関係
良識性、外向性、情緒安定性と相関がある。
協調性はやはりマイナス効果である。
全体を通して、
協調性はあまりプラス効果がない
ということが意外でした。
いずれの関係も、相関関係がある、ということで
なぜそうなのかは、類推するしかありません。
性格を形成するのは遺伝か環境かについては、
遺伝の方の影響がかなり大きいというのが
通説になってきたようです。
現在の心理学がどこまで来たか、について
非常に広範な知識を得ることができる著書ですが、
気に入らないことが1点あります。
それは、以下の点です。
「血液型から性格がわかるだろうか。
もちろん、わからない。
科学的には完全に否定されている」
「もちろん、血液型と性格の関連を実証するデータは
一つもない」
そもそもそれを言うなら
性格自体は、客観的に測れないものです。
上記の5特性にしても、
判断で判定しているのであって、
何かを科学的に測定すれば性格特性が分かる、
というものではありません。
血液型と性格の関係について
「科学的に完全に否定されている」
というのは誤りです。
関係があるということを証明することはできますが、
ないということの証明はできないのです。
宇宙人がいるという証明は、
宇宙人を見つければできますが、
いないという証明は、いつまで経ってもできないのです。
「今のところ見つかっていない」
としか言いようがありません。
「科学的に完全に否定されている」のではなくて、
単に多くの学者が否定しているということなのです。
しかも、大した根拠もなく、です。
血液型と性格の関係については、
客観的に直接その関係を示すデータはありません。
性格が客観的に測定できないものだからです。
ですが、職業人(特に成功者)と血液型の関係は
統計的有意差検定をして
有意という結果が出ているのです。
相撲の横綱・大関はA型が多い
政治家はO型が多い
アメリカの社長はO型が多い
日本の過去の社長はA型が多い
(多いというのは平均の率よりも多いという意味です)
血液型→性格特性→職業人としての成功
という関係があるだろうということは類推可能です。
証明されていないのは、
血液型→性格特性の因果関係です。
「この関係が証明されないから
血液型→職業人としての成功
という関係も認めない」と言うなら、
「なぜリンゴが樹から落ちるのか分からないから、
リンゴが樹から落ちることを認めない」
ということになります。
残念ながら、
この先生も、血液型と性格には関係があるわけがない
というインテリ人の常識的先入観で
結論ありきとなってしまっています。
それにしても、私としては早く
「血液型→大脳の働き→性格特性という関係」
を証明したい思います。
現在(もう10年も前から)、
「血液型→大脳の働き」の部分の論理仮説・物理仮説
を立て実験で実証するだけのところまできているのです。
どなたか共同研究をしてくださいませんか!!
大震災被災者応援、自分たちにできること
我が母校の空手部のOBが発起人になって
こんなイベントを実行しました。
大震災の被害を受けた釜石で空手を稽古している
小学生から高校生まで14人を
3泊4日で東京に招んで楽しんでもらったのです。
日程は以下のとおりでした。
【8月7日(日)】
14:24 東京着(東北新幹線)
15:30-17:00 東大七徳堂にて空手合同稽古
14:24 東京着(東北新幹線)
15:30-17:00 東大七徳堂にて空手合同稽古
これは、東大の武道館である七徳堂の前での写真です。
一番若い招待客、世話役をする現役学生、
企画推進者であるOBの3世代混合です。
なお世話役の現役には女子も交じっています。
東大空手部の女子は、
7帝戦(旧帝国7大学)で4連覇など
結構頑張っているのです。
招待された14人のうちの5人です。
17:30-19:30 「棲鳳閣」(本郷2丁目)で歓迎夕食会
【8月8日(月)】
9:00-20:00頃まで 東京ディズニーランド訪問
【8月9日(火)】
9:30- 12:00 上野動物園
12:10-13:40 国立科学博物館
14:20-15:50 東京タワー(大展望台・特別展望台)
18:30-20:00 東大七徳堂にて空手合同稽古
結構、強行軍ですね。
14:20-15:50 東京タワー(大展望台・特別展望台)
18:30-20:00 東大七徳堂にて空手合同稽古
結構、強行軍ですね。
【8月10日(水)】
8:56 東京発 やまびこ273号(東北新幹線)
13:36 釜石着
釜石から参加の子供達の名前(姓は省略)・年齢は
釜石から参加の子供達の名前(姓は省略)・年齢は
以下のとおりです。
名前のユニークさ・新しさにびっくりしました。
半分くらいは読めませんね。
唯(ゆい 16才)
恵莉菜(えりな 16才)
恵莉菜(えりな 16才)
亮也(りょうや 15才)
恵里奈(えりな 13才)
沙彩(さあや 12才)
彩華(あやか 13才)
一颯(いっさ 10才)
祐奈(ゆうな 14才)
夢侑(うゆ 13才)
魁(すぐる 14才)
茅里(ちさと 11才)
駿希(としき 09才)
祥大(しょうた 07才)
遥花(はるか 07才)
恵里奈(えりな 13才)
沙彩(さあや 12才)
彩華(あやか 13才)
一颯(いっさ 10才)
祐奈(ゆうな 14才)
夢侑(うゆ 13才)
魁(すぐる 14才)
茅里(ちさと 11才)
駿希(としき 09才)
祥大(しょうた 07才)
遥花(はるか 07才)
この企画は、熊本に住む本田憲之助OBが
同期の仲間である新日鉄釜石空手部OB前田穆人君を訪ね、
被災者に何か励ましができることはないかと
思いついたものです。
東京における行事の具体化
希望者の募集・調整
資金集め
(空手部OB120人から150万円以上が集まったようです)
安い宿泊所の確保
引率者・合同稽古の手配
等々たいへんな手間ひまをかけて実現しました。
空手の縁で被災地のごく僅かですが子供たちに
一生の思い出を作ってあげられたのです。
何かの縁というのは大事ですね。
学生時代には、何らかの本格的なクラブ活動をするように
お子様・お孫様をご指導なされたらいかがですか。
2011年8月17日水曜日
アメリカの目的思考、合目的主義
8月5日の当ブログ「無条件降伏について」で
我が敬愛する茂木弘道氏の論を
ご紹介しました。
それを受けて私の意見を整理してみました。
私は反米でも親米でもありません。
アメリカは「そういう国である」という前提で
その認識を根底に持って付き合えばよいのです。
では「そういう国である」とはどういうことかを
開陳させていただきます。
アメリカはアメリカのためにすべてを行っているのです。
誰しも自分第一、自国第一だと思いますが、
アメリカは自国第一が
最も徹底している国だと認識すべきです。
いくつかの例でアメリカの行動原理を再確認しましょう、
①原爆の使用
従軍していない一般市民を攻撃対象にしてはいけない
という国際法違反です。
これからすると、
軍事施設ではない住宅地域を「大空襲」するのだって
国際法違反なのです。
アメリカは国際法よりも、
早く戦争を終結させる、
これ以上自国軍隊の被害を拡大させない
という目的を優先させたのです。
②ポツダム宣言の反故化
ポツダム宣言は1945年7月26日に米英中3国が作成し、
日本は8月14日にその宣言内容を受諾しました。
しかし、その後の占領軍は、
ポツダム宣言の公平性を無視して
強圧的な占領政策を遂行したことはご承知のとおりです。
これも、ひょっとして日本が復活して
再び米国に敵対してきたら大変だという恐怖心から、
つまり自国を守るという目的から
ポツダム宣言の内容を反故にしたのです。
③日米安保条約締結
当然、これは日本のために
日本を守ることが目的ではありません。
ソ連との冷戦の前線基地として意義があったからです。
自国が冷戦に勝つという目的からの手段です。
④日本の軍事的価値軽視
ソ連が崩壊して、日本の軍事的価値は低下しました。
米軍基地の再編成も行われました。
グアムへの引き揚げなども検討されました。
日本のことを考えてのことではありません。
⑤日本の軍事的価値見直し
ところが、ソ連に代わって中国が脅威になりました。
日本の軍事的価値は向上します。
アメリカが世界で負けない目的のための戦略です。
⑥自由主義経済
自分たちのビジネスの発展につながるからです。
⑦保護貿易の反対
これもそうです。
⑧民主主義の普及
自分たちに都合のよい価値観の土俵作りのためです。
すべて、アメリカという国の存続発展強化のためという
目的で貫かれています。
致知2011年6月号で、
田母神俊雄さんがこう言っていました。
「アメリカという国は、
自分の国益で敵味方がどんどん変わっていくんですね。
第2次世界大戦の時は日本やドイツは敵で、
ソ連、中国は味方です。
終戦後は日本、ドイツが同盟国となって、
ソ連や中国は敵になります。
そして、冷戦構造が終わり、
1991年のアメリカの戦略計画書には
「これからアメリカにとっての敵は
ソ連の軍事的脅威ではなく、
日本とドイツの経済的脅威だ」
と書き込まれました。
これでまた、同盟国から敵になったわけです。
(その政策のせいで、それから20年間
世界のGDPが2倍になっているときに
日本のGDPはまったく伸びていない)」
正に、目的重視で、
目的のためには手段を選ばないのです。
一番基になる目的のためには、
国際法であろうが、ポツダム宣言であろうが
目的の大義の前に影が薄くなってしまいます。
米国民が血も涙もない非人道的人種だから
原爆を使用したということではないでしょう。
しかし、これ以上自国軍の犠牲者を出したくないという
目的からやったことで
原爆投下を正当化する大義はまったくありません。
広島長崎合わせて30万人が犠牲になっているのです。
このように極端なアメリカの目的思考は
建国の背景に裏付けられています。
人種・宗教・思想・知的レベルの異なる移民が
押し寄せてきて共同で何かをするのです。
歴史とか伝統はまったく存在しません。
自分たちの行動に都合のよいルールを決めて
臨むしかないのです。
自分たちの身の安全を守るために必要だ、となれば
お互いにお金を出して保安官や用心棒を雇いました。
バックグラウンドが異なる人びとが
一緒に何かをするとなれば、
それを束ねるのは共通の目的しかないのです。
目的に人が付いていくという文化です。
それに引き換え日本の国民性は、
その正反対です。
歴史と伝統がありますから
どうしても何かを守ろうという発想が強いのです。
因みに、目的重視か伝統重視かという軸で
国民の思考法を見ると、
アメリカが最右翼、日本が最左翼
(左右はどちらでもよい)
ヨーロッパは中間です。
ヨーロッパにも伝統があります。
この観点では「欧米」と一くくりにするのは
間違いです。
今回の大震災で、
住民たちが暴動や略奪を起こさないで
粛々と現状を受け入れていると
世界から称賛を受けましたが、
「今食べ物を得る」目的よりも
「これまでの生活圏を維持する」
という目的意識が強い結果なのです。
日本で最も伝統を守っている東北だから
こうだったので、
東京が今回のような被害を受けていたら
あのようにはいかなかったでしょう。
暴動略奪もあったでしょうね。
ところで、
一般に言われるプロジェクトの定義は
こうなっています。
達成すべき明確な目的がある。
期限が切られている。
そのための資源がアサインされる。
アメリカという国は、建国の初めから
あらゆることが目的重視で、
プロジェクト的に動く国だったのです。
「目的のために何かをする」という発想は
自然に身についているし、
周りに成功例も多数あります。
「新規事業を起こす」は
プロジェクトで彼らにとっては日常茶飯事です。
こういう国と闘うのですから、
日本のビジネス界はたいへんです。
強いリーダが引っ張らなければ負けてしまいます。
今の日本の産業界はそういう状態ですね。
今回の大震災から復興するのも
一大プロジェクトです。
優れたリーダでなければ全うできません。
特定の社会集団の利益を守ろう
などという政党にはとても無理な難事業でしょう。
誰ならできるのでしょうか?
日本の産業界で成功した革新的なリーダに
お願いしたいものです。
我が敬愛する茂木弘道氏の論を
ご紹介しました。
それを受けて私の意見を整理してみました。
私は反米でも親米でもありません。
アメリカは「そういう国である」という前提で
その認識を根底に持って付き合えばよいのです。
では「そういう国である」とはどういうことかを
開陳させていただきます。
アメリカはアメリカのためにすべてを行っているのです。
誰しも自分第一、自国第一だと思いますが、
アメリカは自国第一が
最も徹底している国だと認識すべきです。
いくつかの例でアメリカの行動原理を再確認しましょう、
①原爆の使用
従軍していない一般市民を攻撃対象にしてはいけない
という国際法違反です。
これからすると、
軍事施設ではない住宅地域を「大空襲」するのだって
国際法違反なのです。
アメリカは国際法よりも、
早く戦争を終結させる、
これ以上自国軍隊の被害を拡大させない
という目的を優先させたのです。
②ポツダム宣言の反故化
ポツダム宣言は1945年7月26日に米英中3国が作成し、
日本は8月14日にその宣言内容を受諾しました。
しかし、その後の占領軍は、
ポツダム宣言の公平性を無視して
強圧的な占領政策を遂行したことはご承知のとおりです。
これも、ひょっとして日本が復活して
再び米国に敵対してきたら大変だという恐怖心から、
つまり自国を守るという目的から
ポツダム宣言の内容を反故にしたのです。
③日米安保条約締結
当然、これは日本のために
日本を守ることが目的ではありません。
ソ連との冷戦の前線基地として意義があったからです。
自国が冷戦に勝つという目的からの手段です。
④日本の軍事的価値軽視
ソ連が崩壊して、日本の軍事的価値は低下しました。
米軍基地の再編成も行われました。
グアムへの引き揚げなども検討されました。
日本のことを考えてのことではありません。
⑤日本の軍事的価値見直し
ところが、ソ連に代わって中国が脅威になりました。
日本の軍事的価値は向上します。
アメリカが世界で負けない目的のための戦略です。
⑥自由主義経済
自分たちのビジネスの発展につながるからです。
⑦保護貿易の反対
これもそうです。
⑧民主主義の普及
自分たちに都合のよい価値観の土俵作りのためです。
すべて、アメリカという国の存続発展強化のためという
目的で貫かれています。
致知2011年6月号で、
田母神俊雄さんがこう言っていました。
「アメリカという国は、
自分の国益で敵味方がどんどん変わっていくんですね。
第2次世界大戦の時は日本やドイツは敵で、
ソ連、中国は味方です。
終戦後は日本、ドイツが同盟国となって、
ソ連や中国は敵になります。
そして、冷戦構造が終わり、
1991年のアメリカの戦略計画書には
「これからアメリカにとっての敵は
ソ連の軍事的脅威ではなく、
日本とドイツの経済的脅威だ」
と書き込まれました。
これでまた、同盟国から敵になったわけです。
(その政策のせいで、それから20年間
世界のGDPが2倍になっているときに
日本のGDPはまったく伸びていない)」
正に、目的重視で、
目的のためには手段を選ばないのです。
一番基になる目的のためには、
国際法であろうが、ポツダム宣言であろうが
目的の大義の前に影が薄くなってしまいます。
米国民が血も涙もない非人道的人種だから
原爆を使用したということではないでしょう。
しかし、これ以上自国軍の犠牲者を出したくないという
目的からやったことで
原爆投下を正当化する大義はまったくありません。
広島長崎合わせて30万人が犠牲になっているのです。
このように極端なアメリカの目的思考は
建国の背景に裏付けられています。
人種・宗教・思想・知的レベルの異なる移民が
押し寄せてきて共同で何かをするのです。
歴史とか伝統はまったく存在しません。
自分たちの行動に都合のよいルールを決めて
臨むしかないのです。
自分たちの身の安全を守るために必要だ、となれば
お互いにお金を出して保安官や用心棒を雇いました。
バックグラウンドが異なる人びとが
一緒に何かをするとなれば、
それを束ねるのは共通の目的しかないのです。
目的に人が付いていくという文化です。
それに引き換え日本の国民性は、
その正反対です。
歴史と伝統がありますから
どうしても何かを守ろうという発想が強いのです。
因みに、目的重視か伝統重視かという軸で
国民の思考法を見ると、
アメリカが最右翼、日本が最左翼
(左右はどちらでもよい)
ヨーロッパは中間です。
ヨーロッパにも伝統があります。
この観点では「欧米」と一くくりにするのは
間違いです。
今回の大震災で、
住民たちが暴動や略奪を起こさないで
粛々と現状を受け入れていると
世界から称賛を受けましたが、
「今食べ物を得る」目的よりも
「これまでの生活圏を維持する」
という目的意識が強い結果なのです。
日本で最も伝統を守っている東北だから
こうだったので、
東京が今回のような被害を受けていたら
あのようにはいかなかったでしょう。
暴動略奪もあったでしょうね。
ところで、
一般に言われるプロジェクトの定義は
こうなっています。
達成すべき明確な目的がある。
期限が切られている。
そのための資源がアサインされる。
アメリカという国は、建国の初めから
あらゆることが目的重視で、
プロジェクト的に動く国だったのです。
「目的のために何かをする」という発想は
自然に身についているし、
周りに成功例も多数あります。
「新規事業を起こす」は
プロジェクトで彼らにとっては日常茶飯事です。
こういう国と闘うのですから、
日本のビジネス界はたいへんです。
強いリーダが引っ張らなければ負けてしまいます。
今の日本の産業界はそういう状態ですね。
今回の大震災から復興するのも
一大プロジェクトです。
優れたリーダでなければ全うできません。
特定の社会集団の利益を守ろう
などという政党にはとても無理な難事業でしょう。
誰ならできるのでしょうか?
日本の産業界で成功した革新的なリーダに
お願いしたいものです。
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